すっきり喉越し、久々の江戸蕎麦 北八王子の蕎麦 蕎麦所 徳兵衛 [東京の蕎麦]
今日の仕事は近場の八王子。近場過ぎて蕎麦屋を探していないがK59を走り大和田の信号あたりでチラリと見える気になる看板の存在を思い出した。良い機会だ、試してみよう。
店の前に小屋があり石臼が鎮座。蕎麦を挽いている。期待に胸が膨らむ。
店構えは昔からの蕎麦屋といった趣で、正当派を予感させる。
店内。外観通り、内装も正当派。
品書きを確認しよう。表と裏のみ。表は蕎麦、裏はうどん。
品数は多くない。つまりいたずらに種類を増やしていない、これは好感を持てる。
二色(930円)の大盛りをオーダー。大盛りは450円増しと、やや高めの設定。
茶は緑茶。これはどうかと思う。
緑茶のタンニンは蕎麦の味を邪魔してしまう。
店に入ったのは開店と同時の11時半、今は11時40分。
既に満席で待ちが数組、結構やはっている店のようだ。
二色が運ばれてきた。
これは・・・すごく判りやすい蕎麦。見ただけで味が判るような感じだ。
少なくともハズレではない。
表面が艶やかで綺麗な細打ちの蕎麦から啜る。
香りが立ってくる蕎麦ではないが喉越しが気持ち良い。
噛み切る時に顎に伝わる食感がプチッとして心地いい。
啜る時、唇に全く引っかからずスムーズに喉に飛び込んでゆく。
次は太打ちの田舎。
見るからにしっかりしている。啜ると。。。啜り辛いが、香りを感じる。
喉に勝手に飛び込んでゆかない田舎蕎麦は、しっかり噛む。
噛んだその食感はむっちりと良い感じ。咀嚼ごとに甘味と香りが穏やかに立ち上がる。それほど強く無いが、癖も無い。
汁を口に含んでみる。
ダシの良い香りとともにスッキリとした輪郭を感じる。甘味は残らないし、辛くもない。
ダシの旨味と香りの奥にピシっとした線が見える。無論それは粗い線ではない。
好みの辛口汁だ。もう少しシャープでも良い気がするが、後口がスッキリしているから文句はない。
薬味の山葵は良い香り。葱も綺麗だ。大根は普通の大根おろしだった。辛味大根だったらポイント高かったが。
蕎麦を汁に浸けで啜る。まず細打ちから。
汁に蕎麦の半分位を浸けて啜る。喉越しが気持ち良い。
飛び込んだ蕎麦がダシの香りと旨味を振りまいてくれる。
蕎麦の香りより喉越しを楽しんだ。
喉越しの良い蕎麦にスッキリした汁の取り合わせは非常に素晴らしい。
スッキリした汁に喉越しの良い蕎麦、まさに江戸の蕎麦。
次は田舎を。噛む程に香りと甘味が出てくる太い蕎麦。汁にどっぷり浸しても蕎麦は負けない。
蕎麦の八割程を汁に浸けて啜る。汁が蕎麦の甘味を引き出してくれる。
蕎麦湯も普通、
蕎麦湯で口の中をスッキリと。
蕎麦所 徳兵衛
東京都八王子市大和田町4-15-6
☎042-644-9098
11:30〜15:00 & 17:00〜20:00
定休日 水曜日