スッキリ辛口の汁で食す十割蕎麦 富山・新富町 手打ちそば深明 [富山の蕎麦]
さて、久々に富山へ出張
緊急事態宣言が解除になって一週間、新幹線も混み始めるのかなと思いましたが・・・
ガラガラ^^:
東京駅を出た時は一車両に3人が乗るのみ
日本らしい一コマ
ラップトップとスマホを置いたまま席を離れるなんて・・・・凄いな
強者過ぎでしょう
ずっとカタカタタイプしていた雰囲気から多分仕事用のラップトップ
不用心過ぎと言うか、せめて鞄に入れてから席を立った方がよくね?
富山に到着
新幹線の改札を出たら真っ直ぐ進み、路面電車の停車場へ
富山地方鉄道と富山ライトレールが合併して、今年の春に富山駅南側を走る路面電車と富山駅北側を走る富山港線(富山ライトレール)が繋がったそうで、その様子を見たかったから
で、富山駅ビル内の停車場
南北がぶち抜かれています(以前は壁がありました)
自分にとってはこの停車場から駅舎の北側にあった旧・富山ライトレール 富山駅北停車場の間の250mが未乗車区間
環状線を一周してから岩瀬浜に向かう路面電車に乗り富山駅ビルを南北に通過して未乗車区間を制覇^^¥
目的を達成したら昼ごはん(←ヾ(・・;)ォィォィ目的って仕事じゃなかったのか?)
駅前で蕎麦屋を検索
ヒットしたのが此処、深明
白暖簾に期待感UPです
(自分の経験上、白暖簾のお店はアタリが多いので)
入店
店内はちょっと薄暗い
店内奥にはL字レイアウトのカウンター席
座卓席は2卓
カウンター席に陣取ります
まずは温かな蕎麦茶と布おしぼりが供されます
そうそう、蕎麦屋では蕎麦茶、ですよね
そしておしぼりは紙ではなく布がいい
紙はどうしても貧乏くさく感じてしあうから
まずはおしぼりで手を拭きます
そのまま顔も拭きたくなるのをぐっと我慢しながらね^^;
(ちょっと香りが強かったけれど)
そして蕎麦茶を一口
蕎麦の香ばしさが鼻を擽ります
で、割り箸ですが、箸袋は耳なし芳一状態
細かな文字がぎっしり
何やら呪文でも書いてあるのかって感じ
読むとそれは蕎麦の拘りの呪文
蕎麦以上に汁に拘りを感じます
”かけ”は蕎麦が死んでしまうから出さないそうですが、”天麩羅蕎麦”があるのは何故?
相乗効果で汁に深みが増すからと書いてあるのですが、それにしたって蕎麦が死んでいるんじゃね?
温かな汁をかけているのだから・・・
と、突っ込みたくなるところも
最後には蕎麦湯の心得まで・・・うるさそうだ^^;
それよりも品書きです
まずは品書きを確認しましょう
生粉打の蕎麦とはいえちょっとお高め
せいろは2段で1000円、おかわりは一段400円
”せいろ” をオーダーしました
気に入ったら追加を頼みましょう
口上を読んだ限りではちょっと納得のいかない温かな蕎麦
”かけ”は蕎麦が死ぬと言うのならば種をどうやったって蕎麦は死ぬんじゃないの?ーー;)う〜ん
蕎麦と汁、言うまでもなく”かけ”を構成するのはシンプルにこれだけ
逆にいえば蕎麦屋にとって何の誤魔化しも効かないもの
スッピンの拘りが現れる一杯なのです
温蕎麦の粋を味わうのなら”かけ”だと自分は思うのですが
スッピンで美しいのがいい
厚化粧で美しくたってね・・・・
はい、自分は”もり・かけ”が何よりも好きなのです^^
天麩羅を乗せるのは立ち食いの時だけ(蕎麦呑みでヌキを頼むことはありますが)
そんな事を考えていると”せいろ”が到着
盛られる量が可愛い、この量なら別に2段にする必要は無くね?
一段で盛った方が洗い物も少なくて済むのに・・・
断面はスクエアな感じですが、ちょっと太めな十割蕎麦
喉越しはよくは無さそう
表面は艶やかで上品
まずは蕎麦のみで手繰ります
唇に軽く咥えて一気に啜ると立ちのぼる蕎麦の香り
でもそれ程強くは感じないのは太さのせいでしょうか
唇の滑りが滑らかでなく心地よく啜れません
啜ると言う行為は香りを鼻腔の奥に送る効果もあるのです(なので蕎麦を啜らずに食べると香りがあまり感じられません)
そしてもう一つの問題は蕎麦が短い
頑張って啜っても香りを感じる前に蕎麦が口の中に収まってしまうのです
これでは香りは感じられないでしょう
噛み応えはしっかりしています
噛めば噛むほど奥歯から蕎麦の香りと甘みが溢れます
喉越しで蕎麦を香らせるのでは無く噛んで香らせる蕎麦なのですね
存在感のある蕎麦です
次に汁を味わいます
一口含み感じるのはバランスの良さ
成る程、口上に書かれたようにどれかの味が前に出る事なく、全てが控えめ
辛口で後味がスッキリしているのがいい
それでいて柔らかさがあるのがいいですね
濃さは普通、濃すぎず薄すぎずですが、この存在感のある蕎麦にはちょっと弱いかも
蕎麦を汁に浸けていただきます
蕎麦が強いので蕎麦の半量浸けたぐらいではまだ足らない感じ
4分の3ぐらい浸けた方が蕎麦の香りと甘みを引き出せます
どっぷりと浸けてしまうのもありかな
その方が旨味を感じます
薬味はオーソドックスに葱と山葵
普通な感じで特筆なし
ちょっと短いよね
蕎麦を啜るって言うより食べるって感じになってしまいます
蕎麦湯はリクエストしないと出てきません
湯は普通に茹で湯でサッパリタイプ
残った汁を割っていただきます
CPはあまり良くはないかな
結局追加はしませんでした
手打ちそば深明
076-433-4565
富山県富山市新富町2-5-14
11:30〜14:00
定休日 水曜日
富山出張その2 岩瀬のまち散歩&丹生庵の再訪問、今度は二八で [富山の蕎麦]
(前記事からの続きです)
この宿を定宿にしたのは窓から路面電車が見えるから
布団の中で聴く路面電車の音は凄く心地よく響きます
7日の朝、路面電車の音を聴きながらPCと睨めっこ
砺波のチューリップの情報を集めます
しかしその画面には衝撃の事実が
Σ(|||▽||| )
”砺波チューリップ公園.5/6&7は会場準備等のため、臨時休業させて頂き ます”Σ(T□T)
なんという事だ、楽しみにしていたのにぃ <(T◇T)>うぉぉぉぉぉ!!!
あまりのショックに何もする気になれなく、朝ごはんもゆっくり食べてメチャ寛ぎモード
チェックアウトまでゆっくりブログを巡回
でも、このまま帰るのは癪です
一寸は遊んで帰りたい
其処に聞こえてきたのは路面電車の音
そうだ!v(*'-^*)-☆
路面電車を楽しんでこよう
富山の路面電車南富山駅前から富山駅を経由して大学前に至る富山地方鉄道の路線しか乗ったことがありません
富山駅の北側にも路面電車の路線、富山ライトレールがあるのですが、それには乗った事が無いのです
その富山ライトレールに乗って富山港まで行ってみましょう
チェックアウトを済ませ、レンタカーを返却したら富山ライトレールの乗り場へ
発車間際のライトレールに乗り込みます
すると・・・
えっ?車掌さん?
路面電車なのに運転手の他に乗務員さんが居ました
車掌さんのような感じのアナウンスですが、制服はガイドさんみたいだし
富山ライトレールはガイドさんのような車掌さんが乗務しているんだ^^
録音された声で聴く案内より肉声の案内の方がいいですね
雰囲気が違います
富山ライトレールは富山駅北駅から奥田中学校前駅の直前までは路面電車だったのですが、それ以降は普通の鉄道
調べてみると、元はJR西日本(日本国有鉄道の路線)で、第三セクターとなった時にライトレール化されたそう
この時富山駅から奥田中学校までの区間を廃止して、あらたに路面電車の区間を作ったそうです
終点の岩瀬のMAPが置いてあるので一枚いただきます
可愛い車掌(?)さん、終点まで乗務するものと思っていましたが車両基地のある城川原駅で降りてしまいました
帰路のライトレールには車掌さんの乗務はありませんでした
往路の電車は特別だったのかな
終点、岩瀬浜に到着
車掌さん、最後まで乗っていて欲しかったなぁ
写真を撮ろうと思っていたのに・・・--;)
(謎の車掌さんの正体を調べたところ、ポートラム・アテンダントと言うそうで、車掌さんではなくガイドさんのようでした)
今にも降り出しそうな空模様ですが自分の晴れパワーを信じて歩きます
特に晴れ男であった確実な実績は無いですが、信じたもの勝ち^^
なかなかいい感じの運河に沿って歩いて富山港まで
駐車禁止の看板が五か国語表示
ロシア語表示を見ると日本海側の街に来たなって気分になります
富山港はちらりと見ただけで
散歩しながらiPadで岩瀬を検索←来る前に調べるべきだって?
(∩ ゚д゚)アーアーきこえなーい
行き当たりばったりな性格なのです^^;
観光HPからの受け売りですが
岩瀬の歴史は、古くは醍醐天皇時代の905年にもさかのぼるとか
室町時代には北国廻船の重要な港となり、江戸時代には加賀藩の参勤交代の行列が通る宿場町、そして北前船が寄稿する交易の港として繁栄したそう
古からの街らしくお寺がいっぱい
この不思議な、ちょっと怪しげにも感じる建物
庭にいた方に訊くと、個人が作ったお寺だそう
個人でお寺 @@;)
かなりの資産家だったのですねぇ
こちらは普通のお寺
なかなかの良い雰囲気に撮らせてもらいます
コンデジしか持っていなくて残念
とは言うものの・・・
出張にデジイチ持ってくるのもなんだしーー;)
じっくり散策したら楽しそうな街ですが
やはり気になるのは空模様
何となく落ち着きません
それでも猫になった気分でいろいろな路地に彷徨い
散歩を楽しみます
そこには気になる路地が必ずあるもの^^
こういう感じ、ひき込まれます^^
岩瀬には名物のどら焼きがあるとか
三角のどら焼き?!
思わず購入^^
袋を開けると中には三角どら焼きが二つ
でもこの形、やはり変
形が三角だからではなくて・・・
どら焼きは餡をサンドしているのが普通の姿
でも此処のどら焼きは餡をサンドしていません
餡を生地で巻いているのです
これだと三角どら焼きと言うよりも
ハーフカットの大餡巻
生地も丸いどら焼きに比べて薄いので、食感も大餡巻
どら焼きとして食べるのなら普通の丸い方がいいな^^;
和菓子屋 大塚屋 (おおつかや)
076-437-9678
富山県富山市岩瀬大町152
[火~土]8:30~18:00
[日・祝]8:30~16:00
定休日 月曜日
まちの中央を走る岩瀬大町通りには、今もその時代の名残である、回船問屋の建物が再建・補修され、残っています
国指定重要文化財に指定されている「森家」は明治11年頃に建てられた当時の佇まいをそのまま残す東岩瀬廻船問屋型町屋の代表
素敵な天井板に
渋い蔵
特別の入口だそう
一枚岩の通路とか、何気に凄い材料を使っています
今の時代に同じのを作ったら一体いくらぐらいになるのだろう
昼ごはんは岩瀬の丹生庵へ
ここは再訪問
前回来たのは4年前、一杯目のブログの頃です
その時の記事は→ここ
中に入るとバイクとドラムが出迎えてくれるのは4年前と同じ
JAZZが流れる店内は、大きな卓が三つにカウンター席
品書きを確認します
”もりそば”と”ぶっかけおろしそば”だけの潔いメニュー
前回は十割蕎麦を食べましたので、今回は二八を試す事にしました
オーダー時、無意識に大盛りと言ってしまったのは御愛嬌
カロリー制限、何時から再開何だろう^^;
二八蕎麦、大盛りの到着
まず蕎麦のみで手繰ります
箸に数本つまんで唇へ
軽く咥えたら一気に啜ります
豪快な音と共に蕎麦は唇を走るのですが、蕎麦に柔軟性が少なく、感じるのは硬さ
十割の平打ちの時は硬くは感じなかった硬さです
啜った時に立ち昇る香りは仄か
蕎麦を噛み切った時の噛み応えは、だらしなく潰れはしませんが、気持ちよさが無い
硬すぎるのです
コシ=硬さではありません
柔らかさの中に感じる硬さ、弾力、反力
それらがコシを感じさせるのです
次に汁を味わいます
一口含むと感じるのは柔らかさ、ちょっと甘さが先に来ますが、ふわっとした感じ
やや薄目にも感じる汁は扱いやすい
後味に残る出汁の香りが優しく
蕎麦にはどんな感じに浸けても問題なく味わえます
蕎麦を汁に浸けて味わいます
十割蕎麦の時はしっかり浸けた方が美味しかったですが
二八の場合は半分位が丁度いい感じで蕎麦の甘味と香りを引き出してくれました
薬味は葱と山葵、そして辛味大根
葱が見事、美しいです
薬味で口をリフレッシュしながら食べ進みます
十割を食べたときはかなり気に入りました
でも二八はちょっと硬さが気になってしまい、最後までしっくり来ません
次来たときは絶対十割だな
蕎麦湯
サッパリタイプの蕎麦湯です
残った汁を蕎麦湯でわっていただきます
帰りは東岩瀬からライトレールに乗ります
東岩瀬にはライトレールになる前のJR西日本(国鉄)時代の駅舎とホームが残っていました
ホームの高さが全く違うのっでホームとしては利用されていません
写真の右側ホームは昔のホーム
左側はライトレールのホーム
高さが全然違いますね
富山駅北口行きのライトレールに乗り込んだタイミングでポツリポツリ、降りだしました
間に合ってよかった^^
傘、持ってくるの忘れたんだよね^^;
富山駅に戻り、新幹線の切符を購入
”かがやき”に拘ったら一時間待ち
バックスでブログ巡回しながら時間つぶし
7日の朝
ブログを巡回していると半世紀少年さんが記事をUPされていて
見てみると8日に御殿場、箱根に走りに来るそう
迎撃隊発進!
御殿場に迎撃に向かう事にしました
ただ・・・・
三時から奥さんの用事があるのです
なので二時半までにはウチに戻らないといけません
短時間の迎撃ですが仕方ないーー;)
詳細は次記事で
ふきのとう蕎麦の春の香りに酔う 富山の蕎麦 そば処 ほたる [富山の蕎麦]
引き続き富山出張シリーズです
ある日、八尾方面に向かうのに川沿いの道を走りました。
富山空港は河川敷に滑走路があります
滑走路の対岸に位置するこの道、ついつい滑走路上の飛行機を眺めながら走りますので逆側の土手下は視界にはいっていません。
でもこの日、何故か反対側の土手下にふと視線が行きました。
すると”蕎麦”の看板
なんだって?こんなところに蕎麦屋があったのか!
今迄気が付きませんでした^^;
この道を走るときは何時も滑走路ばかりを気にしていましたので^^;
幟には八尾の蕎麦の文字が
在来種の蕎麦のようです
早速入店してみましょう
暖簾は・・・白?でも柄付
なんだか昭和なオバサンチック、でも何処か懐かしさが^^;
暖簾をかき分けガラス戸を引いて中に入ると・・・竹枠で布張の扉
ここにも真っ赤な花
花が多過ぎてゴチャゴチャ感が強いです
美しさが感じられません。正直野暮ったい。
おいしい蕎麦にありつけるのかと、一寸心配になります
でも横を見ると美味しそうな貼り紙
ふきのとう蕎麦、これは美味しそう^^
その頼りない軽さの扉を開け、中に入ると・・・またまた不思議な空間
この内装、何だか落ち着かない・・・・
ゴチャゴチャして洗練さの欠片も無く・・・居心地が悪い・・・--#)
何かを置けば、飾れば良いってものじゃないのに・・・
いっそ無い方がスッキリして良いかも
席に案内されますが、スチールパイプの椅子に机
何となく食堂の雰囲気
ある意味凄く昭和チック
そうだ、扉や暖簾の花模様
大きな花をやたら咲かせるデザインは子供の頃によく見たもの
婆さん(自分の母親)などに物を選ばせると、必ずあのような柄を選びます
つまり、この店のコンセプトは昭和なのでしょうか
にしても・・・実に訳のわからない内装
座敷を無理矢理改造した感じ
茶は温かなほうじ茶
ポットからどうぞと^^
経費節減?味気ない
品書きを確認します
といってももう決まっています。
そう、二色そば
ふきのとうは花粉症に良く効くとTVでやっていたそう
TVの情報がどこまで正しいか疑問ですが、メチャ苦しい花粉症
藁をも掴む思いで食べましょう
それにふきのとうは好きだし^^
普通のメニュー
温かい蕎麦
冷たい蕎麦
以上です。
6卓、24席の客室。建物は大きいのに、その割に少ない席数
建物の写真を撮り忘れましたのでメニュー裏面の写真を。
そこに写る建物、結構大きいですよね
蕎麦屋の前は何の建物だったのだろう
と不思議がっていると蕎麦の到着
二色蕎麦(1200円)にしましたが当然大盛り
大盛りは200円増しになります
大盛りで増えた分は普通の蕎麦が増えています。
ふきのとう蕎麦の量に変化はありません
なのでふきのとう蕎麦が押しつぶされそう^^;
なんと汁は二種類付いてきます
一つは普通の蕎麦用、そしてもう一つはふきのとう蕎麦用
蕎麦で汁を変えてくるとは!・・・・ぬぬぬ、できる
野暮ったい内装に騙されてはいけませんね、これはなかなかの蕎麦と見た
まず蕎麦から確認します
ふきのとう蕎麦から
透明感のある蕎麦はふきのとうの柔らかな緑に染まっています
細打ちではありますが極細ではありません
喉越しと噛み応えの両方を楽しむのに丁度いい感じの太さ
断面はスクエアで好みの形
蕎麦の幅は揃っています。うん、外観に申し分なし。
さっそくふきのとう蕎麦を箸でつまみあげ唇に挟み一気に吸い上げます
啜った瞬間、春の香りを乗せた清涼な風が腔内から鼻腔を抜け頭の芯に吹き抜けるのです
そして仄かな心地よい苦味がじんわり
素晴らしい!頼んでよかった!
次にふきのとう蕎麦専用汁を確かめます
この汁は少量しか供されませんので味見で飲みすぎないよう注意しないといけません。
ふきのとう蕎麦は御前蕎麦(蕎麦の実の中心部、白い部分のみを使った蕎麦。更科蕎麦と記す事も)にふきのとうを練り込んだもの
なので汁は軽めのスッキリ辛口汁、普通の御前蕎麦用の汁なのだろうと読んでいました。
一口含んだ瞬間、息を飲みます。これは!・・・・ふきのとうの味
何と汁もふきのとうの清涼で爽やかな風味と心地よい苦味を持っているのです。ダシにふきのとうも加えたのでしょうか、何ともいい香り・・・
これは旨い!
飲み過ぎてはいけないと解っているのですが、もう一舐め、もう一舐め・・・と
汁が無くなる前に蕎麦と一緒に味わいましょう
汁に浸けて啜ります
凄く爽やかな気分、麗らかな春の陽射しに溶けた雪の表面が煌く、そんな風景が頭の中に浮かびます
あああ・・・・ふきのとう蕎麦だけで山盛りで食べたい^^
そして次は普通の蕎麦
星のない綺麗な表面の蕎麦、断面はスクエアなのは一緒です
最近、星無しの方が好みなので嬉しい
ますは蕎麦のみで啜ります
啜った瞬間から香り立つ感じは少ないですが噛むとしっかり香る蕎麦
噛み応えもいい感じ、適度な反力で最後の一枚を残す事無く、スッキリ噛み切れるのです
ただ・・・ふきのとう蕎麦のインパクトの前に存在が薄くなってしまいました。
汁を味わいます
一口含むと、甘さと酸味が良い感じにバランス
甘さは残りません。旨みも厚みがあって良い感じ
ダシの香りは出過ぎず、蕎麦の薫りを引き出してそのまま表に出す感じのバランス
塩気も適度に〆る程度なので硬さは感じず、どちらかと言えば柔らかめ
いいバランスです
蕎麦を汁に浸けて啜ります
ダシの香りの後は蕎麦の甘み
蕎麦単体で啜るより蕎麦の香り、甘みがよく感じられます
蕎麦と汁の相性もいいですね
薬味は山葵と葱
山葵に瑞々しさはなくボソボソ、ちょっと残念
ネギは薄くスライスされていますが輝くような瑞々しさが感じられません
青い部分だからでしょうか
やはり葱は透き通るような白さで薄くスライスされたものがいい
食べている途中でサービスですと
ふきのとうです、甘味噌と一緒に
しっかりした苦味と口いっぱいに広がる清涼な香り
ああああ・・・・純米酒が欲しい~><
蕎麦湯はポット
風情が無い・・・・・
蕎麦は良いけれど内装や器の類に色気がありません
かなり惜しい
そば処 ほたる
富山県富山市婦中町塚原141-1
076-465-3200
11:00~15:00
定休日 火曜日
富山で一仕事の後は諏訪に移動
疲れと花粉症の薬の副作用で凄く眠い・・・
妙高のSAで蓬ソフトを食べて眠気を追い払います
蓬ソフトを食べると粒あんが恋しくなりますね
粒あんのトッピングがあればいいのに・・・
しっかりした存在感のある蕎麦と香る汁 富山の蕎麦 そば割烹 風庵 [富山の蕎麦]
富山出張シリーズです
出張中にアップできなかった分を
この日、昼ご飯の時間帯に富山駅周辺に居ましたので気になっていた蕎麦屋さんへ
この蕎麦屋さんは滞在中のHOTELから徒歩圏内
八尾の手打ち蕎麦とありますから地元八尾産の蕎麦なのでしょう
入り口脇の品書きをチェック
かけ、ざるが800円、まずまずの価格
そば割烹なので夜がメインのお店ですね
どんな蕎麦だろう
飲んだ後の〆に相応しい喉越しの良い蕎麦なのでしょうか。
入店、店の大きさはテーブル席が三つ、それにカウンター
いい感じの大きさですね
今度、夜に来てみよう^^
この日、外は冷たい雨、暖かな茶が嬉しい
お昼のメニュー
”もり”が無い
訊けば”ざる”が”もり”なのだそう。
海苔は乗っていません。
オーダーは当然ざる、勿論大盛りです
蕎麦の登場
器がなかなか素敵
蕎麦はスクエアな断面を持ち、エッジもしっかり立っています。
ちょっと太目で喉越し重視にはみえません。
蕎麦にはしっかりした存在感があり、その表面に粗さはないですが野趣を感じます。
まずは蕎麦だけで手繰りましょう
箸で持ち上げた蕎麦の端を唇にそっと挟み、背筋を伸ばし、臍に力を込めて一気に啜ります
その瞬間、唇に吸い込まれる蕎麦
後に残されたのは甘い蕎麦の香り
しっかり香る蕎麦です
続けて啜ります
太目の蕎麦は唇の滑りは良くありません
臍に大きく力を入れ、大きな音を立てて啜らないと気持ち良く食べられないのです
この蕎麦を啜るときの音、豪快で気持ちいい音
やはり蕎麦は豪快に食べないと気分が出ない^^
コシはしっかりしていますが、その反力は強くありません
噛み切ったときにだらしなく潰れる感じはありませんが、反発もしてきません
適度な反力で抵抗しながら潰れる感じ
最後の噛み切る瞬間が一寸気持ちよくありません
どんなに噛んでも薄い紙を一枚挟んでいる感じ
切れる瞬間に残るその感じが気持ちよくありません。
粉の特性でしょうか、殻の含有量が多いせいなのかな
今迄蕎麦を食べ続けて感じている事なのですが、星が多い蕎麦、色が黒い蕎麦など殻の含有量が多い蕎麦は噛み切った時に最後に何かが残る感じがするのです。
汁を味わいましょう
少量口に含み舌の上に
スッキリしたやや辛口の汁
味に厚みは少ないですが、その分ダシがよく香ります
ちょっと強めのダシ、香りが濃いのではなく香りが強い感じ
後口に甘さを感じないのがいいですね。
蕎麦を汁に浸けて啜ります
強さの感じる蕎麦にこの汁は弱さを感じます
もうちょっと汁に厚みがあったら負けないと思うのですが
この汁で更科を食べてみたいです。
しっかりした辛さで蕎麦の香りを引き出しながら食べ進みます
蕎麦に負けないようどっぷり浸けると塩辛い
かといって少ないと蕎麦に負けてしまう
浸け方がちょっと難しい
薬味はオーソドックスに山葵と葱
香りのいい山葵と綺麗な葱
(透明感がある白く綺麗な葱だとAFが迷います。コンデジのAF精度はこんなものかな・・・^^;)
香りを楽しみながら残りの蕎麦を一気に啜ります
ダシの薫りから蕎麦の香りへ移り変わり、蕎麦の甘みが湧き出て・・・
やはり蕎麦は良いですね
蕎麦湯は適度に白濁した湯
器がまたいい感じ
さすが割烹^^
蕎麦湯を楽しんで・・・・ん?
暖簾が下げられている???
まだ13時前だが・・・
外に出ると・・・・^^;
自分の後に客は来なかったから自分の蕎麦で終わりだったんだ
危なかった・・・・
そば割烹 風庵
076-492-0688
富山県富山市荒町5-1
11:30~14:00 & 18:00~22:00
定休日 日曜日
蕎麦で一杯楽しむ 富山の蕎麦 よつの葉 [富山の蕎麦]
北鎌倉の記事をアップする予定でしたが気分よく飲んでしまって書けません
なので短時間で書きあげられる蕎麦記事をアップです^^;
富山への出張は先日で一旦ENDになるはずでした
しかし急に富山に行く用事ができ再び羽田に
当然予約したのは787(笑)
今日の空はモヤモヤ見通しが悪い
折角取った窓際ですが富士山は見られないかな・・・・
と諦めていましたが、遠くに見えるのは・・・
富士山だ!、ラッキー^^
どんなコンディションであれ見えると嬉しい
今回の出張もハッピーだな、きっと^^
アルプスかな、雪が少ない気が・・・
今年の気候はどうなってしまったのか
雪が降るべき場所で雪が少ない気がします
富山も当然雪は無し
いくら三月の中とはいえ、例年はもっと白いはず
レンタカーを借りたら路面電車を追走^^
やはり路面電車のある景色はいい^^
HOTELにチェックインの後、路面電車に乗って向かった先は・・・
県庁のステーションから歩いてすぐの場所にあるお蕎麦屋さんに行ってみました
夜の部の開店時間なのに暖簾は店の中、まだ準備が間に合っていないのかな・・・
と思っていると暖簾も揚って店の中に入ります
暖簾は白暖簾
これは期待できます
自分の食べ歩きの中では白暖簾を揚げる店に外れは少ない^^
店内は鰻の寝床
テーブル席は鰻テーブルが一つ^^
内装はシンプルでスッキリ
こういうの好きです
あとはカウンター席もありました。奥に座敷が一室あったかもしれません。(未確認ですが間取り的に)
今回はカウンターに陣取ります
蕎麦で飲むのは憧れの飲み方
粋に飲みたいものです
今回、夕食としてきましたから日本酒も頼みます
立山を燗で
蕎麦は二八
せいろが1000円なのはちょっと高めの価格設定
二八で1000円だと評価基準もあがりますよ~^^
大盛りが200円増しなのはお値打ち
本体が1000円クラスなら大盛りは400円増し位するのが普通ですから
お昼のセットもの
まずは燗酒から
蛍烏賊の沖浸けと水雲酢が付きます
まず燗酒で体を温めます。纏わりつくような後味はなくスッキリ喉に収まる飲みやすい味、これは蕎麦を味わいながら飲むのに丁度良さそう。
カウンターは作っているのが見られるのが楽しい
手の動きを眺めながら飲みます
この店のご主人は京都で修業をされたそう。
なので京都の蕎麦の味が基本
でも薄味ではありません
富山のお客さんに合わせて塩分は多めにしているとか(最初は薄味でOPENしたものの試行しながら濃くしていったそうです)
蛍烏賊の沖浸け。その旨み、燗酒によく合います^^
蛍烏賊の濃い旨みに味蕾が飽和したら
水雲酢で口をさっぱり
ここで汁が供されましたので汁の味見
少量口に含みます
まず感じるのが甘味とダシの香り、後味に残る嫌な甘さはありません
塩気は甘さに沈み、汁にはっきりした輪郭は無く
柔らかな形、優しい汁です
薬味も供されます
茎山葵も特別に添えて頂きました
山葵の茎を刻み、醤油に浸けたもの
汁に入れてよし、酒のあてによしだそう
折角ですから茎山葵で飲みましょう
辛いですよと言われていましたが、一口食べたその瞬間に鼻から頭に抜ける辛味と清涼感
これは癖になります^^
もう一皿頂きました
鰊の山椒煮と自家製柚子胡椒、そして本山葵
柚子胡椒は色が柚子色
この色の柚須胡椒は初めて
少量舐めてみると、口に入れた途端に柚子の香りが口いっぱいに
辛さはあまりありません
なので香りを心ゆくまで楽しめます
こんな柚子胡椒もあるのですね
自分の知っている柚子胡椒は辛くて塩が強くて色が緑のもの
それとはまったく違いました
酒のあてに蕎麦湯も
この蕎麦湯は茹で湯そのまま
蕎麦湯についてご主人といろいろ話した中で成る程と思ったのは
茹で湯そのままの蕎麦湯は火が通ったものということ。
店によってはドロドロの蕎麦湯が供されますが、それは蕎麦粉に茹で湯を注いで作り上げます
でもそれは蕎麦粉に火が十分通っていない訳です
簡易的なそばがきは蕎麦粉に湯を注いで作りますから火を通していなくても問題ありません
ですがこの店のご主人の師匠の拘りとして火が完全に通った茹で湯そのままの蕎麦湯を供するのだそう
こういう拘り、好きです
夜の蕎麦屋さんで客は自分一人
カウンターに座るといろいろ聞けて楽しいですね
気持ちよく飲み終えたタイミングで蕎麦の登場
蕎麦はセイロやザルではなく器で供されます
直径は小さ目ですが深いタイプ
蕎麦は透明感があって表面は艶々、綺麗な蕎麦
蕎麦粉は富山産100%だそう
富山の蕎麦は香りは少ないですが粘り気が多いのだと
まずは蕎麦のみで啜ります
たしかに啜った瞬間から蕎麦の香りが立ってくる感じはありません
噛み切るといい感じの反力を顎に感じながら切れて行きます
粘りが良い反力になるのでしょうね
コシもしっかりあって噛み切るたびに顎が喜びます
ですが噛んでも香りはあまり感じません
汁に浸けて蕎麦を啜ります
柔らかで香り高い汁の味が口いっぱいになり、その香りが引くと蕎麦の甘みと香りが湧きあがります
この汁、いい仕事をしていますね
蕎麦単体で食べるより汁と一緒の方が蕎麦の香りや甘みを感じます
京都の修行ですが汁は薄くはなく、蕎麦の半分を浸けて丁度いい感じ
当初は薄口だったそうですが、富山のお客さんに薄いと言われ少しずつ濃くしてゆき、この濃さに落ち着いたそう
それでも東京の濃さに比べたら薄いですよねって話で盛り上がりました(笑)
蕎麦を一気に半分ほど食し、その後は日本酒を飲みながら蕎麦を手繰ります
蕎麦と日本酒ってあいますね^^
蕎麦食べ歩きブログの事も話題になり、悪口は書かないでねーって言われていますが一つだけ
これを書かないと他店に対してフェアじゃないので
気になったの唯一の点は蕎麦の幅
幅のバラつきが多いのが気になりました。
山葵とかダシとか、素材に拘りのある蕎麦なのでしょうが、やはり1000円は高すぎる気がします。800円位が適正なのでは。それ位だと気楽に来られるのですが・・・・ーー;)
いろいろ話しながら出していただいたのが地酒
純米吟醸の太刀山、スッキリした口当たりで軽やかな香りの味わい
そして純米酒の三笑楽、しっかりした旨み、でも重くない味は飲みやすい
蕎麦汁の味についていろいろ話し、かけ汁の話題でも盛り上がり
では味見を・・・という事でかけ汁も頂きました(写真を忘れました><)
ダシがしっかり香る汁で薄口を予感しますが、しっかり塩分があります
ご主人の言う富山の味覚に合わせた部分なのですね
塩気は関東に負けないぐらいありました
かけも食べてみたいですね
いろいろ話が盛り上がり、いっぱい味見をさせてもらいました
で、いい気分に酔いが回ってHOTELに戻りベッドに横になったらいつの間にか夢の中(汗
起きたら日付変更線間際!もう時間が無い(隔日アップにしているので・・・)
それで鎌倉の記事が書けなくなってしまいました(笑)
食べ物ネタの記事は短時間で書けるのですが、それ以外は時間がかかるのです^^;
よつの葉
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