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荒挽きの激しさ  会津の蕎麦  蕎八かやの [福島の蕎麦]

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福島は会津への出張。何時もは新幹線で郡山に行き、そこからレンタカーを使うのだが、今回はレンタカーに空きが無かった。仕方ない、横浜から車で行こう。

会津の蕎麦も久々に味わえるから長距離運転も苦にならない。朝6時半に出発  

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残念ながら雲の多い朝だ。  

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完成?いや、未だだね。クレーンが上に乗っかっているから。

東北道から磐越道に入り11時半に会津に到着。  

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さて、どこの蕎麦屋にしようか。今回は前々から気になっていた店を試してみよう。千石通りから鶴ヶ城へ向かう道沿いにあり、何時も前を通っていて若草色の暖簾が気になっていたのだ。  

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店内は椅子席のみ。六人掛けテーブルが一つと普通の四人掛けが三つだ。 店内はFMラジオが流れている。USポップの後はニュースが流れていた。その次は天候情報と思ったら・・・・放射線情報だった。福島県内各地の放射線量を案内していた。

XX市役所駐車場付近は○○マイクロシーベルト、△△駅前広場付近は・・・・・

通過してきた郡山、他と比べて一桁多い・・・その周囲は0.xxのレベルだが郡山はx.xxのオーダーになっている。風向きの関係なのかな。

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蕎麦茶を啜りながら品書きを確認しよう。テーブルの上にはポットが置かれ、蕎麦茶のおかわりはセルフで。 

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最初のページには石臼荒挽き蕎麦。粗挽きではないのか?いや、荒挽きと書いてある。字からのイメージでは粗いと荒いは違うが。粗いは細かいの反対語、荒いの反対語は優しいだ。粗いは粒の細かさを表現するのに対し、荒いは物事の程度が激しい様を表す。あえて荒いなのか、激しい蕎麦と見た。

おぉ、高遠もある。だが初めての店では“セイロ”に拘りたい。荒挽きざる蕎麦を大盛りで頼んだ。850円+大盛り300円だ。 

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無論、荒くない蕎麦もある。”こちらは更科の蕎麦です”との説明書きもあった。二色盛りがあると嬉しかったな。

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何故か伊勢うどんも。

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日本酒も充実。

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会津の蕎麦屋さんで餅を出す店は多い。よく餅を食べる地域なのだろうか。 

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蕎麦が運ばれてきた。 

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これは・・・・確かに荒々しい。かなりの粗挽きで表面に荒々しさで溢れている。蕎麦のみで手繰ってみる。荒々しい表面が唇を引っ掻くように口の中に飛び込む。粗挽きの類で啜ると同時に香りが立つ蕎麦は知らない。この蕎麦も香りが立つ感じはしない。

咀嚼しても最初は香りが無い。良く噛み顎を使うと・・・最初はジワジワと、そして一気に香りが立ってきて甘味が広がってくる。粗挽きは噛んで食べる蕎麦だと実感。 

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薬味は辛味大根に山葵、そして葱。盛り方も綺麗だ。薬味を使うとすれば、粗挽きには辛味大根があいそう。

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汁を口に含んでみる。甘みが残らず、すっきりとしている。だが、辛口ではなくシャープさは無い。形はあるがくっきりしていなく、柔らかで優しい形をしている。ダシの香りも出すぎず蕎麦の邪魔はしないだろう。蕎麦の甘味を引き出す重さは感じる。

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蕎麦を汁に浸けて啜る。口の中でダシの香りが蕎麦に変わってゆく様を楽しむ。咀嚼ごとに蕎麦の香りと甘みで口が一杯に。

啜ったその時は汁のダシの香り、そして舌の上にはダシの旨味が広がる。咀嚼すればダシの香りと旨味が袖に引きつつ奥から蕎麦の甘味が登場。

でも・・・・何か違う。何か嬉しくなれない。それは・・・食感に満足できない。食感に厚みが無く薄ぺらい感じがする。噛み応えに違和感がある。

噛んだ瞬間にプツッとした弾力が無いのだ。薄っぺらい噛み応え、・・・何故だ?

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これか・・・・蕎麦の実の殻、これが大きすぎるのが混ざっているからか。殻だから目立っているが、当然ながら実のほうも一緒だろう。粒にバラツキがあるとは、石臼のセッティングが出ていないのかも。そして篩の目が粗い・・・・・(粒が均一に細かくなっていない粉に目の細かい篩かけたら歩留まりが悪くなる)

成程、荒挽きだ。粗挽きではなく荒挽き。

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その荒い粉で打ては当然の結果か・・・蕎麦が切れ切れ><、これでは気持ちよく啜れない。これは悲しい。

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蕎麦湯。どろっとした湯は嬉しいが。ぬるかった。器にいれて普通に飲んで行けたのだ。猫舌のさる1号にもかかわらず・・・・

寒い季節ならクレームものかも。今の季節だとぬるめが嬉しいけど。!!!ひょっとして狙ってぬるいのか?だとすればこの店侮れない。

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ぬるめでゆっくりと舌の上に転がせる蕎麦湯を味わいながら考えた。荒挽きは疑問だが更科はどうだろう。汁は旨い、蕎麦湯が狙ってのものだったら更科は期待できるかも。

普通に万人受けする更科系の喉越しの良い蕎麦と主の趣味に走った蕎麦、この二本立てで勝負する蕎麦屋なのか。だとしてもご主人、この荒々しい蕎麦は趣味に走りすぎなのでは。

 

蕎八かやの

福島県会津若松市追手町5-34

電話0242-27-0825

11:30~

定休日:不定休 

 

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(一杯目)しろたま さる1号の蕎麦と甘味の探求記録の福島の蕎麦の記事は→ここ

  平成23年4月1日以前の記事は(一杯目)となります。

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