もっと早くに出会いたかった しっかりと噛みしめる十割蕎麦 麺つぼ亭 [茨城の蕎麦]
ブリザドさんのブログでもうすぐ閉めてしまうと書かれていた店、”麺つぼ亭”。
先々週、笠間~桜川あたりに来た時には勘違いして別の店に行ってしまった。ブリザドさんの記事にあった2件の蕎麦屋が気になっていたが、いつのまにか自分の頭の中でごちゃ混ぜになってしまっていて間違えてしまった。
今回は記事を確認して再度のトライ。朝イチから仕事を飛ばす。この店は午後三時までだから9時から開始して14時までに片づけて、遅いランチにしようと企む。
仕事車にはナビは無い。しかも忙しくて事前に地図が用意できなかった。朝出かけにMAPFANで周辺の地図のイメージを頭の中に焼きつける。ルートは覚えない。覚えるのは苦手だから。ただイメージ画像を頭の中に定着させる。無論周辺だけでいい。判りやすい場所から目的地まで、今回は桜川ICから現地までの道の模様のイメージを見つめた。
意外と手こずって、現地に到着したときは閉店時間に近い。焦る・・・桜川ICから41号に入る。そこからは頭の中のイメージを呼び出して前を流れる景色に当てはめる。
真っ直ぐのラインの先に三角形、右側のラインで網目を三つ、・・・この道か?
何も目印はない。
いきなり開ける。おぉ!空が広いぜ!気持ちいい!
イメージを頼りに集落の細い道を走り続ける。ちょっと心配になるが・・・・この集落内にあるのは間違いない (と思う)
ようやく見つけた看板、よっしゃー、もらったぁー (何をだ?)。
随分大きな農家だ。
凄い立派だ。この集落にはこんな家々ばかり。広い家に溢れる自然、凄く羨ましい環境だ。
大きな農家は横に増築され、その部分が蕎麦屋となっていた。
店内から外(庭)を見る。広いなぁ~
一応品書きを確認。
もう十割しか残っていないのですが、よろしいですか?とご主人。
いやいや、それが良いのです。十割が食べたいのです。十割を当然もりで。
品書きでは十割は限定十食で900円、二八は600円となる。ここのおかみさんは二八の方が好きだと言っていた。喉で食べるか顎で食べるかで選ぶ蕎麦は異なる。自分はしっかり噛んで食べる蕎麦が好きなのだ。
茶、蕎麦茶だったら良かったな。
静かな店内に爽やかな五月の風の香り。蕎麦を冷水に洗う音を聞いてしばらくすると運ばれてきた。
太めの見るからに強そうな蕎麦。早速手繰ると・・・蕎麦の香りが強く押し寄せて来る。咀嚼すると奥歯の上からどんどん甘味が溢れて来る。噛み応えも顎に気持ちいい。これは美味い。
薬味・・・・葱は良いとしても山葵は・・・・ちょっと残念。本わさびを期待したが価格を考えれば仕方ないか。蕎麦が美味いだけに薬味の評価も厳しくなるのは仕方ない。
でも、この蕎麦には辛味大根の方が合うと思う。
汁を口に含む。んっ?この優しさは何だろう。昆布だしが良く効いているのか、凄く優しい味わいだ。甘味は口に残らず、酸味も少ないが塩気も強くない。甘くぼやけた感じは無い。優しさを感じる。素焼の器のような感じ、ガラスの器でも白磁でもなく・・・こんな汁は初めてだけど悪くない。
さすがに優しい汁(薄いわけではない)だけあって、強い十割を受け止めるにはどっぷり浸けなければならない。しかし、浸けなくても美味しいから結局のところどちらでも良い。その時の箸の気分に任せるのだ。
ここの蕎麦、なぜか大根のツマも添えられる。葉っぱを立てる台ですね。季節ごとの葉を庭からとって添えるのでしょう。風情あって良いですね。
何故だかきんぴらも付いていました。思わず蕎麦をおかわり(おかわり蕎麦400円)を頼み、来るまではきんぴらでお茶を飲んだ。(普通、こういうときは酒なんだろうな)
おかわり蕎麦。汁も付いてくるが薬味は無し。
最後はテーブルの上に置いてある岩塩で食べてみる。これがまた美味い。塩気が蕎麦の甘味を引き立てるが塩だけだからシンプルに味が引き立ってくる。
ごちそうさま。こういう皿も良いな。
蕎麦湯はどろっとしたタイプ
蕎麦湯は蕎麦の香りもよく、美味しい蕎麦湯だった。蕎麦汁を蕎麦湯で割って飲んだがダシの良い香りでとても美味しかった。
麺つぼ亭
茨城県桜川市東飯田466
℡ 0296-58-6399
11:00~15:00
定休日 日曜日
備考:平成23年6月中頃に閉店予定
さあ、仕事に戻ろう。次の仕事まで若干時間があるのでちょっと時間調整を兼ねて・・・
雨上がりの空が綺麗だ。
新緑も美しい
水たまりにも雲が流れる。雨上がりに水たまりを眺める・・・忘れていた感覚。
薫風に波打つ麦。夜は星が綺麗だろうな。・・・かなり羨ましい。
田の中の雲とお地蔵さん。子供の頃を思い出す風景。
腹ごなしに一寸運動。階段を登って・・・
新緑に囲まれる境内
ここは雨引観音。はくちゃんさんのブログで見た孔雀が気になって、ちょっとだけ寄り道。約束の時間には少しなら余裕があるから。
時間が無いからざっくりと孔雀を探しながら散策。
落ち着きますね。教会は素敵だけどなんとなく落ち着かない。やはり慣れ親しんだ神社仏閣、落ち着くには仏閣ですね。凛とした空気が支配し、思わず背筋が伸びる神社は清々しいけど落ち着く感じは無いから。
高台にあるので眺めが良いですね。孔雀はいないし、帰ろうとしたその時・・・
大きな音に驚いて振り向くと孔雀が。舞い降りたらしい。
孔雀君が寄って来た。
人馴れしすぎ・・・
売店の前でおやつをおねだりしていた。
そろそろ仕事に戻ろう。。