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外二で打った力強い常陸秋蕎麦 水戸の蕎麦 水府庵 [茨城の蕎麦]

余震の恐怖に脅えながらの作業。何にそんなに脅えるのか?それは・・・・・”振り出しに戻る”が怖いから。

被災した精密機械を修理、調整して性能を出す。しかし・・・大きな余震が来たら繊細な精密機械のこと最悪もう一度やり直しになってしまう。そう、振り出しに戻る、だ。双六ゲーム盤の上で仕事をしている気分に感じてしまう。盤の上を小さな”さる一号”がコマを進めてゆく・・・・振り出しに戻るで止まらない事を祈りつつ。

だから16日の昼前の地震の時には焦りました。冷汗がツーっと。

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その後は大きな地震はなく(小さいのはいっぱい。もはや揺れても目眩のように感じてしまう。揺れているのか目眩なのか自分でも判らない。)順調に仕事は進んでゆく。そして早めに水戸市内のHOTELに戻った日、水戸市内の蕎麦屋で夕食。

その日は朝から冷たく激しい雨、昼ごろには雷まで轟き雨足はさらに激しくなった。一日中肌寒く温かいものが食べたくなり、ケンチン蕎麦を無性に食べたくなったのだ。

そこで・・・水府庵に向かった。ひたちなか市から水戸市に向かって6号線を走る。目印のサンクスの交差点を左折すればあるはず。・・・・・・・えっ?無い。団地まで来たが行き過ぎだ。Uターンして戻ると・・・・あった。被災してイメージが変わっていたので判らなかったのだ。 

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工事中?だけど暖簾がかかっているし、店内には灯りも。だが暖簾のかかり方は微妙だ。とりあえず中に入ると・・・・営業はしていた。

夕刻のせいか他に客はいない。

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店内は至って普通の蕎麦屋。お洒落でもクールでもなく、普通。

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入口の邪魔な場所に石臼が。置き場所ば無かったのかな。

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今日の目的はこれ、付けけんちん汁。900円で大盛りは200円増しだ。品書きを見ることもなく、座ると同時に注文を入れた、ケンチンセイロを大盛りで!

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このケンチン蕎麦、ローカルTVにも紹介されたそうだ。紹介されたのは鴨つくねの入ったケンチン蕎麦なのだが。

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ここの蕎麦は2種類。常陸秋そばを外二で打った蕎麦と海苔が入った磯切り蕎麦。

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磯切りは食べたことが無いが、蕎麦の色が特徴的だ。ここの蕎麦の価格は580円と600円クラスだ。そう、一番当たり外れがあるクラスという事。

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これは品書きの裏側に隠れていた。オーダーした後でゆっくり品書きを眺めていて気付いた。こっちを頼めば良かったな。

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食べようか最後まで悩んだ蕎麦スイーツ。蕎麦アイスに蕎麦白玉が添えてあって、蕎麦の実庵がかかっている。そそられるが・・・・・しかし、寒いのだ。やめておこう。

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蕎麦が運ばれてきた。熱々のケンチン汁と一緒に。温まりそう、寒い日はやはりこれ。 

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外二で打った常陸秋蕎麦はやや太めで表面も荒目に見える。蕎麦のみで啜ると・・・喉越しは良くない。しかし、蕎麦の香りはしっかりしている。しっかりした蕎麦は噛み応えも良く、咀嚼していて顎が気持ちいい。奥歯が蕎麦をすり潰す度に甘みが溢れる。

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ケンチン蕎麦には喉越しは求めない。汁を少しつけて啜る普通のセイロは喉越しが良いと気持ちいいが、ケンチン蕎麦は蕎麦を汁にどっぷり入れて食べるから。そう、浸けるではなく、啜るでもなく。

通常ケンチン蕎麦は醤油味が一般的だが、この店は味噌も入る。寒い時は味噌の方が体が温まっていいな。そういえば長野で”お煮かけ蕎麦”を食べた時も味噌味だった。あれは体が温まった。 

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具がいっぱいあるケンチン汁は体が温まります。太めの力強い蕎麦は味噌の入ったケンチン汁に負けることなく、しっかりと蕎麦の香りを感じさせてくれる。ケンチンの汁が若干塩辛いのが気になったが、使っている味噌のせいかな。味噌味は味噌の味わいに好みが分かれるから難しいと思う。生まれ育った地域によって味噌が違うから。

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最後に蕎麦湯をケンチン汁に投入して汁を飲み干す。凄く体が温まった。

 

 水府庵 

茨城県水戸市若宮1-5-63
営業時間:午前11時~午後8時
  定休:月曜
 駐車場:15台
電話番号:℡029(221)6329

 

 

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今週は水戸駅前のホテルがキープできて、そこからひたちなか市に通っている。その道沿いには壁が落ちた建物や屋根瓦の落ちた家がいっぱいあった。

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その中でも一番息をのんだ建物がこれ。4階建て構造で2階部分が事務所となり階段が付いている。そして1Fは駐車場だったと推定される。1Fは押しつぶされぺちゃんこになった車が何台か挟まっていた。

今回の被災復旧の仕事では見慣れないロゴのジャケットを着た人たちがいっぱい。通常は客さんの作業ジャケット、そして同業他社のジャケットで溢れているが、今回は自動車関連の作業ジャケットがたくさん。TOYOTA,NISSAN,HONDA,DAIHATSU・・・・KEIHIN,DENSO

この客さんから商品が出荷されないと彼らの会社の生産ラインが停止してしまうという。いまや車の電装品はICだらけだから自動車メーカーも気が気ではない。だから自工会として応援に駆け付けたと新聞に書いてあったが、本当にいっぱい応援が来ている。栃木のHONDAや福島のNISSANも被災しているのに結構な人員が来ていた。

現に自分もHONDA&KEIHINのチームに助けてもらった。地震の揺れで大きく動いた機械の位置を直したり、曲がった足を付け替えるために持ち上げてもらったり・・・さすが自動車関連、大きな機械には慣れているようで手際が良かった。

 


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