純米酒で打つ蕎麦とはなんと贅沢な・・・ 那珂の蕎麦 蔵+蕎麦 な嘉屋 [茨城の蕎麦]
那珂インターを降りて走っていると気になる看板が・・・
酒蔵の蕎麦???
店の周りは完璧な造り酒屋だ。
何でも文政6年創業の酒屋らしい。
たとえばこんな銘柄。お酒の好きな方はここ→木内酒造HP
オリジナル地ビールに用いるビール麦の栽培を行っていてその裏作として蕎麦を栽培したと書いてあった。
造り酒屋にシンプルな看板。なかなかいい味だ。
それにしても歴史ある造り酒屋の重厚さ、いい雰囲気だ。
門の裏手に蕎麦屋がある。これもなかなか良い雰囲気だ
店の内側。なんかとても雰囲気がある・・・・蕎麦屋蕎麦屋していないないし、蕎麦屋として違和感もない。なかなか絶妙なところだ。
まずは品書きですね。品書きを角確認すると・・・・・
ここの蕎麦は外一の蕎麦が基本、蕎麦は自家製で水回しの時に微量の純米酒を加えるという。さすが造り酒屋と思ったら、さらに凄いのを見つけた。
十割で、水を一切使わず純米酒のみで打ちあげた蕎麦。う~む、これはそそられる。しかも限定15食。相変わらず限定の文字には弱いのだ。 大盛りは350円増しという、十割の大盛りに決定。
酒も充実・・・・さすが造り酒屋、日本酒の用意もしっかりと。
花粉で喉の奥がざらざらだ。暖かな蕎麦茶で洗い流す。痛痒い喉に蕎麦茶が潤いを与えてくれた。
蕎麦が運ばれてきた。蕎麦はしっかりとした存在感がある。蕎麦に鼻を近づけると・・・・おぁ、何という蕎麦の香り!素晴らしく香りが立っている。でも・・・蕎麦の香りと一緒に何処か覚えのある香りが混ざっている。そう、これは・・・・納屋橋饅頭だ!納屋橋饅頭の匂いがする。(酒の匂いなのだろうけど・・・)甘いような、酸っぱいような香り、甘酒の香りをマイルドにした感じの香りだ。
そんな香りが蕎麦の香りの隅に混ざっている。
蕎麦を手繰ると・・・・!蕎麦の香りが口の中に飛び込んでくる。何という香りだろう。噛み切った時に顎に感じる噛み応えもしっかりとしていて、コシも十分にある。咀嚼すれば、奥歯でつぶした瞬間に蕎麦の甘味が飛び散るようだ。これは美味しい!良い蕎麦に巡り合えた。
口の中に満ち溢れる蕎麦の香りを楽しんだ。蕎麦を啜りながら背筋が伸びるよう。存在感のある蕎麦だ。
汁を口に含んでみる。・・・・甘い。後口にまとわりつく嫌な甘さではないが甘さが強い。だから汁に切れがかんじられず、ぼたっとした感じの味わいだ。
汁は重めでしっかりとしている。重めだが濃いわけではない。口に含んでそのまま飲み続けられる濃さだ。強い蕎麦にふさわしい。
ダシの香りも強すぎず、蕎麦の香りを邪魔しないだろう。だが、・・・香り高く存在感のあるシャープな蕎麦は切れのある辛口の汁で食べてみたい。
蕎麦を汁に浸けて啜る。汁のダシの香りの前に汁の甘味が口を支配する。蕎麦の香りが隠れてしまう。蕎麦の甘さより汁の甘さが強く出てくる。
・・・・・・・
結局・・・蕎麦のみで手繰るのが一番香りと甘みを楽しめた。半分以上を蕎麦のみで啜って蕎麦の香りを堪能した。なんとも甘い蕎麦の香りにうっとり。
薬味は葱と山葵のオーソドックスな薬味。山葵の香りは特筆なし
美味しい漬物でした。
蕎麦湯はちょっとこってり
蕎麦湯の香りも高かった。
酒の香りは蕎麦の邪魔をしていなかった。蕎麦の香りが素晴らしかったが、これは自家栽培の蕎麦が良いからだろうか、それとも酒で打つからなのか。
今度は外一の蕎麦も試しに再訪かな。ここで純米原酒を飲みながら蕎麦を食べられたらいいな。でも車だから無理だけど。
茨城県那珂市鴻巣1257 木内酒造内
℡029-298-0105
11:30~14:30 & 17:30~20:00(火曜、水曜、木曜は昼のみ)