”手まるめ信州おやき”を食す [日常のなかで(Diary)]
"手まるめ信州おやき、モニター募集”の広告をみつけて応募、見事当選し、このさる1号に味を評価せよという。
喜んで!
土曜日の朝、雨が降っている。
花見に行きたかったが雨で中止となり、家の中でくさっていたところに宅配便が。
受け取ってみれば手まるめ信州おやきだ。
送られてきたのは”かぼちゃおやき”と”野沢菜おやき”の二種。
この他のに”あずき””きゃべつ””ごぼう”がある。
一緒に送られてきた冊子を読むと、”手まるめ信州おやき”は小川の庄の工房でお婆ちゃん達が一つ一つ手まるめで作っていて一人で1日に500個〜600個のおやきを丸めるそうだ。
ほぅ、早速試してみよう。
布巾でつつんで12分間蒸す。
蒸し上がりはザルに置いて余分な水分は逃がそう。
まずは皮のみを試めそう。
なかなかしっかりした皮でフワフワ感は無い。どっしりとした重圧な噛み応えのある皮で塩気も多い。
冊子をみると、小麦粉の中に押し麦、赤米、ごま等の雑穀が15種類煉り込んであるそうだ。
道理で香ばしさと重圧さがある。
具のカボチャと一緒に食べてみる。カボチャのホクホク感と香りを感じるが塩気ばかりで甘味が感じられない。
皮のせいかな?と、具のみを食べてみると・・・塩っぱい。ご飯が欲しくなりそう。
隠し味に味噌が入っていると書いてあった。これはご飯にあうな。
そう、これは・・・おかずの味付けだな。
あぁそうだ、おやきってご飯だったんだ。甘味ではなかった。
でも個人的には甘いカボチャのほうが良かったな。パンプキンパイの具のように。
次は野沢菜。野沢菜の深い旨味が良く出ていて美味しい。味付けは醤油と味噌。
塩気は多いけど違和感は無い。やはりそこは野沢菜、塩っぱいものと最初から味覚が納得しているから違和感は無い。
午後になっても雨は止まない。夕方からは奥さんの用事で彼女の実家(埼玉川口)に行って一泊。
日曜日の朝、6時に近くにある緑川と某中学校の桜並木を散歩してみた。
寂しい気分で咲き始めた、どこかしらよそよそしかった桜だったがようやく満開になった。
蕾から開いたばかりの桜花はまだピンクも残っている。
その残るピンクが初々しい。
今年も桜を見る事ができた。今年も俺は生きていた。
まだ寒さの残る凛とした朝の陽の光のなかで咲き誇る桜花、希望を与えてくれる。
やはり桜は元気になれる。思わず桜花の房を手のひらに乗せて・・・力をもらう。
満開の桜、妖艶さに狂いそうだ・・・
少しの間、桜との会話を楽しもう。
よそよそしかった桜も、ようやく迎え入れてくれた。いや、自分がようやく愛でる気分になれただけなのだが。
もやもやした気分が消えてゆく・・・全てが浄化されて行くような気分になる。
青空の中の桜木、気持ち良い。
桜のトンネルの下を歩く。風で舞い落ちる花弁の雨が素敵だ。
・・・全ては桜色に染まった。
桜色の中に身を置こう、何も考えずに、自然に。ただそこに存在するだけの様で。