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これはカレーなのか 今までの認識を覆すカレーに出逢う。 白楽 サリサリカリー [カレー(Curry)]

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果ての果てまで行ってみないか・・・・

仕事で自宅待機、緊急コールに即答できないからバイクには乗れず、電波の届かない所には行けず。
無論、オフイスに駆けつけるのに時間がかかる場所に出掛ける事もできない・・・・
結局、三連休初日以外は家に閉じこもったまま。
そんな退屈な状況のなか、良い機会と読書を始めますが、いまひとつ集中できません。
”果ての果てまで行ってみないか・・・”連休初日に見たこの誘い文句が頭の中をぐるぐると回り続けているのです。

もうだめです、果ての果てに行かないと収まりがつきません。
携帯電話とPC、FOMAカードを鞄に詰めて一人出掛けました。
これだけ持っていれば緊急コールに対応できますから。

上の娘のママチャリを借りて旧綱島街道を六角橋方面へ。

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実は家人達も誘ったのですが、下の娘は店構えの怪しさに引いてしまいました。
奥さんはネットによる下調べで発覚した、一品勝負でナンが無い事に難色を示したのです。
上の娘は冒険嫌い、石橋を叩いて結局渡らない性格。はなっから期待はしていません。
尤も彼女は友人と遊びに出掛け不在でしたが。

こうして一人で果ての地を探検する事になったのです。

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店の名が車体横に書かれたR2が渋いです。
この正面にママチャリを停めます。
R2のギョロ目が愛らしいですね。

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何となく一見さんを拒んでいるかのような雰囲気のドアを引いて中に入ります。が、
この扉の前に立ち、ドアノブを握ったままの姿できっかり15秒は固まっていました。

お前は本当にこのドアを開けるのか?
このドア越しに見える店の様子は怪しそうだ!
引き返すなら今しかないぞ?
開けたら戻ることは許されなくなるが良いのか?
・・・・・・

意を決してドアノブを握った手に力を入れ手首を時計方向に120°開店させる。
そのままドアを引き開けて・・・

目に飛び込んで来たのは・・・・一体何の店?
外観以上に不思議な空間です。

内装にコンセプトとか統一感とかいった言葉はありません。
場末っぽさがある種の味となっています。
オサレなどという単語とは無縁の世界。

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いらっしゃいませの声を聞きながら、店内を撮るに便利な端っこの席に陣取ります。
ですが・・・声はかけてくれましたが、注文を取りにきてくれません。
それどころか主人は客とは反対側、店の奥に行ってしまいます。

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それもそのはず、メニューはこれだけ。なんとも潔い。
つまり店に入った瞬間にこの注文が自動的に発行され、このカレーセットの製作が始まるのだ。

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暑い中,ママチャリで駆け抜けて来たので喉が渇いていますが・・・・水が出てきません。
手持ちぶたさに周りを見ると恋だの愛だのと、およそこの店に似つかわしくない単語が。
ナンだろう。

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ここのカレーは忘れられないそうです。

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一枚引きぬくと、その次には別の文章が。

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一部の人には理解されるらしい。
さて、自分は理解できるのか?果ての果てまでついて行かれるのだろうか?

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チャイ以外が出てきます。

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まず・・・水のコップの大きさにちょっと引きます。
ひょっとして・・・・滅茶苦茶辛いのか?

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サラダは軽く茹でてマリネしてあり、個人的には生野菜より好きです。
野菜を食べて、これから果ての果てに行く為に精神統一、心を構えます。

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さて・・・カレー・・・・ですよね?
最初見た時、黄色っぽいコンビーフがご飯の脇に添えてあると・・・
今までこんなカレーは見た事がありません。
ココイチのカレーのような日本のカレーとは全く違います。
かといって、ナンなんかが供されるようなインド、ネパールのカレーとも違います。
(少なくとも自分が知るインド・ネパールのカレーはもっと液体状です)
当然、タイカレーとも全く違うのです。
言うなれば、鶏肉のカレー煮?いやそれならもっと肉の形が・・・。
う?ん、なんと形容しましょうか。
繊維状に解れるまで煮込まれた鶏肉の所々にスパイスのツブツブが見えます。
鶏肉繊維の集合体の底にはカレー・・・ではなくアブラですね。
これはしっかりした味でしょう。

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カレーを程よくご飯に絡ませて一口、口の中に運びます。
舌の上にスパイスの良い香り。
辛くないです。しかしスパイシーさは十分に感じます。
鶏肉はしっかりとした旨味とコクがありますが、クドくありません。
このアブラ、鶏の脂では無いですね。鶏肉の脂ならもっとクドくキツイですから。
肉には鶏皮も見当たりません、ちゃんと取り除いてあります。
脂ではなく油でしょうか。軽い感じです。
スパイスもキツすぎず良いバランス。
スプーンが止まりません。
このカレー、岩塩とスパイスだけで調理しているそうで、水も使っていないと。
だから肉にコクがあるのでしょうか。

そうか、これは鶏肉のオイル煮カレー風味・・・になるのですかね。

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もともとご飯の量も少なめですので、もう一皿は軽くいけそうです。
それにカレーの秘密を感じるには量が不足。
おかわりカレーを頼む事にしました。おかわりカレーは500円です。

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この不思議なカレーの美味しさを調べる為に一さじ一さじジックリと食べます。
強すぎないスパイスや辛さ、しっかりとしたコクと旨味を感じる鶏肉。
喉の奥に消えてゆくときの後味、余韻・・・

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美味しいです。
美味しいのですが、いまだに頭は”これってカレー?”と問い合わせてきます。
その度に”鶏肉のオイル煮カレー風味”と。
いままで自分が食べた事が無い類いのカレーですから仕方ありません。

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2杯食べて満腹、チャイを飲みながら余韻に浸ります。

店の雰囲気は怪しいですが、また食べたいカレーです。
欠点は自分の食べ方だとカレーとご飯のバランスが悪く、カレーが先に無くなってしまう事。
残ったご飯を皿に残った油で食べるのです。
(でも、これも美味いですが・・・)

不思議なカレーの余韻を感じながら旧綱島街道を菊名に向かって走ります。
腹は確かに満腹ですが・・・身体はあのカレーをもう一杯欲しがっているよう。実に後を引くカレーです。



平日 11:00~14:00 17:00~21:00
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仕事で自宅待機の三日間もようやく終わり。
緊急出動要請も無く平和に過ごせたのですが、秋の連休にバイクに乗れなかったのは面白くありません。
こんなに良い季節に乗らないで何時乗るというのだ!と心が叫んでいます。
この連休の秩父味噌豚丼ツーに参加できなかった事が余程悔しかったのでしょう(笑)
それもそのはず、よくおじゃましている遠方のブロガーさんがいっぱい参加されていたのですから。
こんな機会はそうある事ではありません。

このあと再び三連休、今度こそバイクに乗ろう。
鎌倉で秋を見つけられなかったから・・・信州まで行ってみようか。コスモス街道もいいな。
それとも・・・・地図とにらめっこ。
計画を始めるとウキウキしてきますね。







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