自由研究課題と夏休みの終わり 実験を楽しもう [日常のなかで(Diary)]
27日土曜日、朝が暗い。昨晩の雨が残って降り続いている。
今日は解放日の土曜日、多少降水確率が高くても走ろうと思っていたが・・・降っているなら諦めるしか無い。
帰省から戻り妙に重くなった身体、ちょっと体重計に乗って見ると・・・おぉ!見事に増加している。
この夏は三段重ねや雪ダルマの甘い誘惑についつい負けてしまっていた。
そして好物の餡子物を沢山作って。だめ押しは帰省での食べまくり。
う〜ん、これはいけない。
雨の解放日はスイーツ作りがお約束だが、しばらくペースダウンだ。
少なくとも今週は我慢しておこう。
子供達の夏休みも最終コーナー、週明けには学校が始まります。
今年は昨年以上に無計画な夏休みを過ごしたようで宿題が残っているようです。
上の娘が自由研究のレポートでまだ課題が決められないと大騒ぎ、ネットで検索すると・・・ありました。
化学実験室という、日本分析化学専門学校のHPにいろいろな実験が載っています。
読んでいると面白くてついつい熱中してしまいますね。
娘より自分の方が興味津々。
細々した家の用事と子供達の宿題をみて土曜日は終わりました。
何をしたという感じもなく過ぎた時間、チョークを引いたまま走っているようで気分は不完全燃焼。
日曜日、晴れ。恨めしく空を見上げます。
解放日は雨のくせに拘束されている日曜日には青空がいっぱい。
意地悪な天気に溜息をつきながら土曜日の続き、そう娘達の夏休みの宿題の監視。
今日が最終日、フルスロットルでやっつけないと24時間耐久レースになってしまいます。
化学実験を始めます。
さぁ、やってみな。その前に実験手順と解説を良く読んでおけよ。
解説によると、この実験の目的は、緑色の液体(葉緑素 クロロフィル)が光を当てるとワイン色に見えるのは何故かを検証する実験とのこと。
光を吸収したクロロフィルはエネルギーの高い状態になります。
エネルギー的に高い状態になったクロロフィルは不安定な状態であり隣のクロロフィルにエネルギーを渡して安定状態に戻ろうとします。
葉の中では、こうして吸収された光エネルギーは最終的には葉緑素の中で光化学反応中心と呼ばれるクロロフィルに渡され
そこで作り出された電子の流れが光合成のエネルギーとなります。
今回の実験では葉っぱから抽出されたクロロフィルを使ったので最終的にエネルギーを渡す相手がいません。
そのためクロロフィルは吸収したエネルギーを蛍光として放出して安定な状態に戻ろうとします。
放出される光はクロロフィルが吸収した波長よりも長い(エネルギーが低い)光になるため赤い色の蛍光となり、ワイン色になります。
さらに、クロロフィルは緑色の光を吸収しないのでクロロフィルが沢山存在している溶液の中を白色光が透過すると吸収されない緑色が白い紙に映ります。
(以上、「化学実験室」の解説より)
実験担当上の娘、助手は下の娘、撮影係はお父さん、の布陣で実験開始。
使用器具は
・野菜の緑色の葉 適当な枚数
・エタノール
・すり鉢とすりこぎ
・ろ紙
・ロート及びロート台 1台
・ビーカー
・ガラス容器 1個
・白い紙 1枚
・LEDライト 1本
・エタノール
・すり鉢とすりこぎ
・ろ紙
・ロート及びロート台 1台
・ビーカー
・ガラス容器 1個
・白い紙 1枚
・LEDライト 1本
と書いてありました。
用意したのは
ほうれん草
無水エタノール98%
薬品用すり鉢は無いので・・・料理用の大きいものを。
ろ紙はコーヒーフィルター
ロート&台なんて無いから、これも料理用のこし器。
ビーカー?コップで十分。
硝子容器は硝子のボールで代用。
それに白い紙とLEDペンライトを用意しました。
ほうれん草の葉を少しずつ入れながら擂ります。
エタノールをヒタヒタになるまで投入して・・・
さらに擂ります。
コーヒーフィルターをセットしたこし器に
擂ったほうれん草液を入れて濾します。これが1番絞り
残った搾りかすをにエタノールを加え擂り、更に絞って2番絞りも抽出します。
これが2番絞り。ここまで絞れば十分かな。
ここにきて助手の下の娘が実験をリードしている。
どうやら実験が楽しいようです。
ついには夏休みの自由課題をこれに変えるとまで。
既に自由課題は工作物を作って終わらせていたのですが、急遽これに変えるそうです。
でも・・・レポートの作成間に合う?徹夜になるかもよ。
1番絞りと2番絞りをブレンドしてさらに濾します。
良い感じの色です。
ここで撮影係は写真を撮って・・・画像を確認したら液の色が変。
いかん、反応させてしまった!フラッシュの光で反応してしまったようです。
発光禁止に設定して撮影。綺麗な緑色ですね。
コップに入れると・・・・青汁だな、こりゃ。
さあ、反応の確認だ!LEDライトON!
あちゃー、全部がワイン色だ。
反応が強過ぎなのかな。液濃度が濃過ぎるのかも。
いやいや、液量が多すぎと言う事も考えられるぞ。
一寸薄めて、液量も少なくして再度反応を確認してみよう・・・・
って、ちょっと少な過ぎでないか?
ライトON!
おぉ!成功だ。
当たっている部分のワイン色と当たらない部分の緑色が見事に別れたぞ。
実験は無事終わり、その後は残っていた宿題をやっつけます。
夕食後に写真を現像、印刷して娘達に渡しました。化学実験室のページも一緒に。
レポート作成開始!
上に娘は順調に仕上げてゆきますが、下の娘は<化学実験室>の解説から読んでいます。
でも意味が良く判らないようで苦労しているよう。平たい言葉で説明します。
なんとか理解したようでレポートを作り始めました。
上の娘は流石に普通のレポートに仕上げますが、下の娘は小学生。
切った貼ったを繰り返し、飾りも貼ったりして時間がかかります。
お父さんは先に寝てしまいました。
翌朝、何時までかかったか聞くと、終わったのは0時半だったそう。
お疲れさまでした。