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この汁はどうなんだろう? 手打そば処 おおほり [福島の蕎麦]

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今回の会津出張にかこつけて、猪苗代まで蕎麦探求の足を伸ばす事に。
今回のターゲットはガイド本”休日の蕎麦と温泉巡り”に掲載されていた店から選んだ。
蕎麦と温泉、自分のストライクゾーンの題名に発作的に買ってしまった本。
目的地は”そば処 おおほり”。本には喉越しを重視した十割蕎麦との記載がある。

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猪苗代湖の手前は緑の絨毯。空も広くて気持ち良いですね。

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猪苗代湖。思わず叫びたくなる程の開放感。

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猪苗代湖から見る磐梯山。雲がちょっと残念。

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猪苗代を抜け長瀬川(酸川?)を左手に見ながら・・・何だ?この川底は。不気味な程に赤い。

調べてみたら富士クリーン工業のHPに説明が。
赤い川の秘密
 猪苗代湖へ流入する河川は河川法の定義に従えば7本あります。その他の水路なども含め猪苗代湖へ流入する水量は年間約10億m3です。その中の一つに赤い色をした川があります。裏磐梯の秋元湖を水源とする長瀬川で、湖への流入水量が最も多く流入量全体の3分の2を占めています。この長瀬川こそが猪苗代湖を酸性にしているのです。ところが水源となっている秋元湖はそれほど高い酸性を示しているわけではありません。実は長瀬川を酸性にしているのは、強い酸性を持った酸(す)川が途中で支流となって流れ込んでいるからです。
 長瀬川の河口付近のpHは3.7程度とかなりの酸性です。そして上流へ向かう酸川との合流地点のpHは約3.2程度となります。ところが合流点から上流の長瀬川本流のpHは一挙に7近くにまで上昇します。逆に酸川のpHはさらに下がっていき、上流部ではpH1.6程度にまで下がります(平成18年11月、猪苗代湖の自然を守る会調査より)。
 酸川の源流は安達太良山(あだたらやま)です。ここでは昔から硫黄が産出していました。大正時代から昭和43年に閉山するまで本格的な鉱山開発が行われました。鉱山跡からは今も湧水が酸川へ流れ込んでいます。この水が酸川を酸性にしているのです。酸川には鉄やアルミニウムが溶け込んでいますが、長瀬川と合流することによって水のpHが高まり、溶け込んでいた鉄分が沈降して川底などに付着します。水そのものは無色透明ですが、沈降した鉄分によって酸川との合流地点から下流の長瀬川の川底が赤く染まるのです。


だそうです。
結構不気味でした。

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山の中を走、見えて来た看板。あとは看板に従って進むだけ。

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普通の農家を改築して蕎麦屋にしていうようだ。

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広い庭ですね。

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座敷3間を使って客室にしている。
お茶はセルフサービス。

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盛りに確定してます。もちろん大盛りで。(笑)

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餅が美味しそう。普通に餡子で食べたいのだけど。

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蕎麦は自家栽培。何でも先代が広大な蕎麦畑で蕎麦の栽培に専念しているそうだ。

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油まで自家製・・・凄い。

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見上げれば品書きが。おや?こっちの方が種類が多い。

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どこまでがここの庭だろう?広すぎて何か落ちつかない。

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漬け物が最初に出てくる。
漬け物で茶を飲みながら蕎麦を待つ。
夏の陽射しが照るの広い庭には朝顔のカーテン。縁側でスイカを食べたい雰囲気。

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今日の最初の客だったようで、入店したとき店は静かだった。
自分が座ると同時にTVのスイッチが入れられた。
入れなくて良いのに・・・・うるさい、TVなど邪魔なのだが。

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蕎麦が運ばれてきた。桶に入った蕎麦は透明感があって表面もツヤツヤ。

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薬味は葱と山葵。
この山葵、粗挽きで舐めるとツブツブを感じる。
それを奥歯で擂り潰した刹那、清涼感が鼻腔から頭の芯に向かって突き抜け、思わず涙目。
でも美味しいので何度も涙目になってしまった。

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綺麗な蕎麦です。
蕎麦のみで手繰ると・・・・???喉越しは良いが蕎麦の香りを感じない。
コシは強く、噛み切った時、プツっとした感覚を顎に伝えながら蕎麦が反動で反り返るような感覚がある。
噛んで食べるそばなのか?それにしては喉越しが良いのは変だ。
太い更科?甘味はどうだろう?
咀嚼すると・・・甘味が出てこない。
???
何故?
やはり自分にとって透明感の有る蕎麦は好みとは違うようだ。
汁で甘味を引き出すか。

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蕎麦を浸ける前に直接口に含んで味見する。
???何じゃこりゃぁぁぁぁあ・・・・
辛い!濃い!甘い!
何だろう、この汁のバランスは。ダシの香りも感じないし、旨味も感じない。
塩辛さと甘さ、汁の角は立ちっぱなしで円やかさの欠片もない。

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蕎麦を汁に浸けて啜ってみる。
辛い!どうしようもない。蕎麦の味が全く感じられない汁になっている。
汁が美味いかと言えば否だ。濃すぎて口が拒絶する。
美味くないなら薄い方がまだ救いが有る。薄ければ喉を通るから。

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おぉ、蕎麦湯があったんだ。
蕎麦湯で汁を少し薄めてみよう。
薄めた汁に蕎麦を浸けてすすると・・・・あぁ、美味くない。
汁の濃さは喉を通るくらいになったが、ダシの香りが感じられず旨味がない。
だからまったく美味くないのだ。
食べ続けようにも口が喜ばない、食べるのが苦痛に感じてきた。
何故大盛りにしたんだ・・・後悔が頭を過る。
ならば、残すのも癪だから最終手段だ。
そう薬味。山葵を使い、これで味を支配させよう。
幸いな事に山葵は美味しかった、これを利用するのだ。
山葵を汁に溶き、葱を投入して、その汁で蕎麦を啜る。
山葵と葱の香りでなんとか食べられそうだ。
汁に海苔も入れたくなる。(旨味が足らないから)

何とか完食したが、自分的には全く満足できなかった。

このロケーションで古くから営業され、二代続いているのだから、それなりに人気店なはず。
だが、自分としては満足できなかった。

自分の評価は、汁の味は最悪だ。
残った汁を蕎麦湯で割って飲もうと思えなかった程。

これは単に自分の嗜好に全く合わなかっただけなのだろうか?
他の人はどう感じるのだろうか。


そば処 おおほり
福島県耶麻郡猪苗代町大字若宮字蟹沢2231
☎0242-67-1566
11:00〜17:00
不定休


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磐梯山と赤い鳥居。ご神体は磐梯山なのかな。

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鳥居の後ろの木、良い形なんだけど・・
電柱を支えるワイヤーが邪魔ですね。


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