北鎌倉の花菖蒲と紫陽花の下見 [そうだ鎌倉、行こう。(KAMAKURA)]
5月の最終週、天気予報は梅雨入りを告げました。
まだ5月なのに・・・今年の季節はあわてん坊、妙に忙しないです。
通勤途中に見かける紫陽花も鮮やかな青に色づいて蝸牛が似合いそう。
北鎌倉の紫陽花たちはどんな感じなのか気になります。
週間天気予想を見ると週末も雨の確率が高いので焦ります。
平日ですが丁度仕事は休み^^
北鎌倉へ偵察に出かけることにしました。
雨の確率が高かった1日、土曜日、結局いい天気になり撮影日和
でもこの土曜日は撮影に行っても制約があったのです。
高校生になった上の娘
中学時代の部活は合唱部でしたので高校もその系統かと思っていたのですが・・・
何と写真部に入部
6月1日は部活で鎌倉に撮影に行くそう
それでレンズを貸すことに。
常用レンズを渡した状態ではかなりの制約ですから1日土曜日は撮影に行かれません。
それで平日に偵察に行きたかったのです。
平日ですからゆっくりでも大丈夫だろうと9時半に北鎌倉に到着
明月院に向かいますが、道沿いの紫陽花はまだ色がありません
明月院の境内も青より緑、葉っぱだらけ^^
色付いていても淡く、二週間位早かったかも。
山門前に一株だけ見事に染まった紫陽花
明月院ブルーが目に眩しい
満開の時は、この明月院ブルーが境内を埋め尽くします
青と緑で染まる境内、毎年の楽しみ。
6月中頃にまた来ましょう。
梅雨ですが、青と緑の境内にあわせて空も青くなってくれる事を祈りながら
山門の迎え花、淡い色の紫陽花
でも淡さが涼しげで、それもまたいい感じ
若々しさも悪くない
明月院に来た以上、これを撮らないといけません。
お約束の場所、丸窓
この窓の向こうの世界、鎌倉で自分が一番好きな風景
丸窓の向こうに感じる無限の広がり
見ているだけで落ち着きます。
この時期、丸窓の奥の庭には花菖蒲。
10時から庭を散策できます。
それまで白さが眩しい初々しい紫陽花を愛でながら待ちましょう
花地蔵さん、
耳の飾りが素敵です。お地蔵さんって結構オサレ・・・^^
紫陽花を見ていると蝸牛を探したくなります
でも、ここで蝸牛を見たことはありません。
手入れが行き届いているのですね。
10時、竹のゲートを開けながら庭師さんが説明します
開花は3分咲程度、それでもよろしければどうぞ。と・・・
確かに満開には程遠い感じですが、その分くたびれた花弁はありません。
若々しさを楽しむには良いでしょう
それに瑞々しい花弁の方が新緑色が残る風景に似合います。
暫く花菖蒲を撮ったものの
あとはまったりと・・・
静けさのなか、鳥の声に風の旋律が被さって素敵なシンフォニー
谷にそよぐ穏やかな風、その音色が心地いい
此処に居ると、あれ程焦ってた自分の心が嘘のように落ち着いているのです。
縁台に座り、カメラを置いて何をするわけでもなく・・・
唯、観ています。見るのは花菖蒲?
いえ、その向こう側
見えているものが現実なのか、幻なのか
自分は起きているのか、それとも夢の中なのか
はっきりしない不思議な感覚
自分の体の輪郭があやふやになって風景の中に溶けこみ
風に流されるまま・・・
何も考えず、何にも囚われず
ただ其処にいる。そんな気分
最近、何かと頭にこびり付いて離れない煩わしき物
それらがどうでも良くなってきます。
何故そんなにも拘っていたのだろう
大した事ではないのに
明月院の奥の庭、久々に来ましたが・・・
やはりこの場所は落ち着きます。
自分にとって特別な場所
パワースポットとも一寸違う
パワーが貰えるスポットではないのですが
頭の中の雑念や両肩の重石が消えてしまうのです。
重い体から抜け出して自由になる感覚
でも何処かに行くわけでもなく
ただ、あるがままに・・・
このところ全てが忙しなく感じたのも
暫く此処に来ていなかったからなのかもしれません
足元の花を愛でる赤地蔵さん
その穏やかな視線
遠くを見つめる青地蔵さん
その視線の先は明日なのでしょうか
この浮遊した感覚、あまりにも心地いい
このまま夕刻まで居続けてしまいそう
この心地よさから離れたくない
頭がもっと此処に居ようと言いますが・・・
離れてたと思った体が突如空腹を訴えます。
現実に引き戻された瞬間。
空腹には勝てません^^;
まぁ、そんなもんだ・・・
青地蔵さんにそう言われた気が^^;
昔の自分は明日しか見えなかったけれど最近は足元ばかりが気になります。
夢より現実
それは歳をとったから?
それとも最近、煩わしき事が足元に蟠るせい?
それは半世紀分の・・・
来てよかった。
体が凄く軽くなりました。
さぁ、この丸窓の向こう側、現実に帰りましょう。
紫陽花の偵察ミッションも完了
6月の中頃が見頃でしょうか
花菖蒲はその頃が最終章でしょう
第二週か第三週にもう一度来ないといけませんね。
久々に明月院の茶屋に
この茶屋が奥の庭にあったのなら最高なのですが、残念ながらこの場所は静けさが不足。あまり恵まれた場所とは言えません。
その品書きは境内の花とスイーツ
屋内の席もありますが、自分は何時もここ
やはり外の方が気持ちいいですから
オーダーは和菓子と抹茶、700円
茶屋さん、
自分の事を覚えていてくれました。
髭が目立つのかな^^
鎌倉なのに何故か阿闍梨餅^^
でも美味しいですからOKです
抹茶、久々に飲むと体に染みますね
凄く美味しい
気持ちも落ち着きます。
明月院の奥の庭に長い時間居すぎてしまいました。
昼の時間もかなり過ぎて・・・
報国寺に向かう途中で昼ごはん
気になっていた蕎麦屋に行ってみました。(詳細は別記事で)
明月院で気分はまったり
最早忙しなく動く気はありません。
ですから食後のセッションは報国寺だけにしましょう
報国寺は鎌倉の竹の寺
孟宗竹の竹林が気持ちいい
竹林の葉漏れ日を感じながら爽やかな音色の竹の葉の囁きを聴いていると時が経つのを忘れてしまいます。
ここの静けさも気持ちいい
竹林の中にある茶屋
静けさの中で茶を飲むもの良いですね
今回はスルーなのが残念
竹林を暫く楽み、鎌倉駅までゆっくり散歩
今日は歩く速度ものんびり^^
報国寺を最後にするつもりでしたが、前を通りがかった萩寺に寄り道
貸切状態で、それこそ静かな場所。夕刻だと落ち着くを通り越して寂しさがいっぱい^^
睡蓮、今年はシンガポールでいっぱい撮ってきましたので帰国後は撮っていませんでした。
日本の睡蓮は花弁が分厚いのですねぇ
重圧な雰囲気があります。
種類が違うのでしょうか
最後に睡蓮に遊んでもらって紫陽花の下見は終了
軽くなった体、夕刻にもかかわらず軽い足取りです。
たまにはこんな休み方も良いものですね。