SSブログ

頭の芯に突き抜ける田舎おしぼり蕎麦 石臼挽き み田村 [信州の蕎麦]

温泉ライダーの今回のミッションは別所温泉。温泉入口にある蕎麦屋の引力に引き寄せられて・・・・・ (前記事、温泉ライダーの追記事です)

s500_PA060489.jpg 

別所温泉は好きな温泉地の一つ
こじんまりした感じと、鎌倉時代には北条義政がこの地を治めたことから鎌倉の文化が広がったそうで、鎌倉と同じ雰囲気の寺院が落ち着きを感じさせてくれます。
最近は家族全員の時間を合わせることが大変になり足が遠のきましたが、一時は定期的に来ていました。
その時、見かけていた蕎麦屋の看板。
気になっていましたがタイミングが合わず行かずじまいだったのです。
今回は宿泊ではなく日帰り温泉ライダー、いい機会ですから此処で蕎麦を手繰ることに。
丸子から別所温泉に向かう道、K82を走り別所温泉の入り口際に看板があります。

s500_PA060491.jpg

そこからちょっと内側に入るとお店が
いらっさいませ と夫婦道祖神が出迎えてくれます。

s500_DSC_1660_.JPG

なかなか良い雰囲気の庭の奥には鮮やかな緑の暖簾

s500_PA060500.jpg

店内は完全禁煙
内装は・・・・洗練さとは無縁のインテリア^^

s500_PA060504.jpg

いい意味での田舎っぽさが醸し出す味わいは遠くに来た気分^^

s500_PA060495.jpg

大きなカウンター席に座りましたが・・・・・
内装のごちゃごちゃ感のせいか落ち着く感じはないです^^;

s500_PA060501.jpg

まず、温かなお茶と・・・・

s500_PA060502.jpg

小鉢、青菜と揚げの煮たのがだされます

s500_PA060496.jpg

品書きを確認しましょう

s500_PA060497.jpg

確認すると言っても、おしぼり蕎麦の名を見たときから注文品は決まっていますが・・・
おしぼり蕎麦は大好物なのです
田舎おしぼり1500円の大盛り(400円増し)で

s500_PA060498.jpg

それ以外の蕎麦は・・・・
くるみだれは田舎蕎麦には設定が無いそう
田舎は手挽きで普通の蕎麦は機械挽きとの説明でした。
胡桃は味が強いですから蕎麦の香りを沈めてしまいます。
それで手挽きの蕎麦に設定していないのでしょうね。

s500_PA060499.jpg

うどん類もあります

s500_PA060505.jpg

田舎おしぼりの大盛りが到着

s500_PA060506.jpg

これがおしぼり、辛味大根の絞り汁
この鮮烈な辛味で食べる蕎麦が美味しいのです。

s500_PA060508.jpg

薬味の味噌
辛味大根の絞り汁のみだと刺激が強すぎますので味噌を溶いて味をマイルドにします。
入れすぎると甘くなり過ぎるので注意が必要^^

s500_PA060514.jpg

ここで普通の汁が到着
これだけ時間差を作ってやってきます。
最初からセットしないのは、恐らく・・・・最初からセットすると普通の汁で食べてしまう人がいるからかも
普通の汁は必要に応じて辛味大根の絞り汁(w味噌)の汁にさらに加えます。
すると汁にコクがでて味に厚みがでてきます。
ただ、入れすぎると辛味大根の鮮烈さがスポイルされてしまいますので入れすぎはいけません。

s500_PA060515.jpg

少量口に含み汁の味を確認。
ちょっと甘めでやや濃い汁。重たさがあります。
シャープさはなくぼってりした感じ。
太い蕎麦に合いそうなタイプ。

この三種を使ってベストのセッティングを出すと凄く美味しい蕎麦が食べられます。
無論、セッティングを間違えると悲しいですが・・・・・

s500_PA060510.jpg

まず蕎麦だけで手繰ります。
やや平ぺったく透明感のある蕎麦、きしめん率(*)は2前後ありそう。
これは・・・・・実は自分は平ぺったい蕎麦と相性が悪いのです。
平ぺったい蕎麦で好きになった蕎麦は無いのです。

箸でつまんで持ち上げますが・・・・持ち上げるのに抵抗を感じます。
平らな部分が他の蕎麦と引っ付いてしまい持ち上げると引っ付いてくる感じが。
まずこれに違和感を感じるのです。
持ち上げたらすっと持ち上がって欲しい
啜ります。仄かな蕎麦の香りと共に唇を滑っ・・・・らないのです
スクエアな断面の蕎麦は唇を心地よく滑るのですが、ひらぺったいと唇との接触面積が増え、その分啜るのに力がいりますから。
噛み切った時の噛み応え(弾力)が解り辛いのも平ぺったいのが好きになれない理由

(*)きしめん率  蕎麦の断面の縦寸法と横寸法の比率。スクエアな断面はきしめん率が1
            蕎麦打ち研究ブロガー たーさんの提唱される蕎麦の断面j表現です。

s500_PA060509.jpg

お店の人にまず塩で食べるよう勧められましたので、次は塩を付けて啜ります。
塩で甘味は増しますが、蕎麦の香りは塩を付けない方が感じられました。

s500_PA060511.jpg

そして比較のために普通の汁に蕎麦を浸して啜ります。
甘さをまず感じます。そして重さ・・・
甘さが引くと汁の香りと旨味が口の中に溢れます。
濃い汁は蕎麦の香りを沈めている感じ。
何もつけないのが一番蕎麦の香りを感じました。

s500_PA060513.jpg

そしていよいよおしぼり汁
汁に浸して啜ると・・・・
啜った瞬間鮮烈な刺激が鼻の奥に走り抜け、頭の芯を突き抜けます。
爽やかな後口と余韻の涙(笑)
辛いけど美味しい^^
(左手での撮影は難しいなぁ・・・・^^;)

s500_PA060516.jpg

次は味噌を溶いて、蕎麦を浸け啜ります。
辛味が円やかになり、構えずに食べられます。
味噌の旨味も合わさって味に深みが出て良い感じ。
ただ鮮烈さは少なくなり、後味はちょっと重めに。
この味噌の量が決まると爽やかで旨い蕎麦が食べられるのです。
うまく決まりました。美味しい♪

s500_PA060512.jpg

必要に応じて普通の浸け汁も混ぜます。
汁の味に厚みが出ますが爽やかさが無くなるので入れすぎに注意しましょう
ですから蕎麦が残り四分の一ぐらいになってからの投入です。
甘く、やや濃いめで野暮ったい浸け汁と思いましたが、しぼり汁に投入すると表情は一変。
おしぼり汁の味に厚みが出て別の表情を見せてくれます。
おしぼり汁の味に深みを付けるにはこれ位の濃い汁のほうが良いのでしょうね。
厚みを増したおしぼり汁に蕎麦を浸して啜ります。

今回一番おいしいと思った食べ方は絞り汁のみの食べ方。
この透明感のある蕎麦は 絞り汁のみで軽やかに食べるのが一番蕎麦の美味しさを感じました。
味噌を入れ、汁を加え、浸け汁の味に厚みが増すと蕎麦も美味しくなりますが、それは汁の旨さ・・・・・蕎麦の香りは沈んでしまいます。
絞り汁で蕎麦の香りを楽しんでから色々加えて蕎麦と汁の味を楽しむのが良さそうです。
味噌等を加え重くした汁にはガツンと強い蕎麦のほうがあうと思います。

s500_PA060517.jpg

蕎麦湯
なかなか良いポットですね。

s500_PA060519.jpg

蕎麦湯はサッパリとした湯
浸け汁を割って飲んでみます。
茸類のダシかな、深く良い味わい


手打蕎麦 美田村
0268-38-2739
長野県上田市山田249
営業時間 午前11時~午後3時
定休日 木曜日

 

 


nice!(79)  コメント(28)  トラックバック(0) 
共通テーマ:グルメ・料理

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。