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噛み応えのいい蕎麦 諏訪の蕎麦 石臼挽き手打ち蕎麦 山猫亭 [信州の蕎麦]

新鶴で塩羊羹を買った後は腹ごしらえ。
諏訪大社下社の前にあるお蕎麦屋さん、山猫亭です。

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此処にした理由?
それはバイクが停めやすかったから(笑) ←ここ重要^^
それに蕎麦屋らしからぬ建物は諏訪大社下社に来るたびに気になっていました。
でも諏訪大社に来るのはいつもアサイチ
店は開いていないのです。

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その建物はこんな感じ、蕎麦屋には見えません。
横はカフェでした(と思う・・・^^;)
山猫亭は他に”はなれ”の店もあり、そこは諏訪大社下社に続く坂の途中
その”はなれ”は普通に蕎麦屋さんらしいです。

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店の前には気になる品
蕎麦粉と生乳で作ったスイーツ
その名も”そばちち”・・・・^^;
これまた直球なネーミング(笑)
直球過ぎて美味しそうに思えない・・・

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店前のボードの品書きには猫の手も

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店内は普通に和風

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カウンター席もあります。

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品書き
もりが820円
蕎麦にもよりますが場所を考えると若干観光地価格かな

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大盛りにすると350円増しとは大きく出ましたねぇ^^;
目安として、一枚1000円の蕎麦を大盛りにすると+400円
800円クラスの蕎麦だと大盛りは250円増しぐらいが相場
なのに350円増しとは
その自信の程、見せていただきましょう。

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ちょっと不思議な品もありました。
とくもり蕎麦3000円、これで三人前。
もりは820円、三枚だって2460円です。
海苔が添えてあるからザル扱いなのでしょうか。
それにしたって870円X3の2610円
とろろの小鉢が一つついてはいますが、とろろが小鉢ひとつで390円?
仮に小鉢が390円と認めても”とってもお得”とは言えない。(そもそもランチタイムにとろろの小鉢が約400円なんて認められない・・・・)
もし横に写っている天麩羅類が付属しての値段だったらお得なのだけれど、別料金となっています。
これの一体どこが”とってもお得”なんだぁ~!
観光客を舐めとんのかぁ~(怒)

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と突っ込みどころ満載の品書きを楽しみながら、お茶請けに出された蕎麦あられを味わいます。
久々に食べましたが、やはりいいなぁ

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蕎麦あられには蕎麦茶が嬉しいです^^

大盛りを頼みました。
すると、えっ?との顔で”盛りですかザルですか”と
大盛りって一言なら盛りの大なんだけれど^^;  (普通聞き直されることなく盛りの大が出てきます)

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蕎麦の前に周辺のアイテムが揃えられます
カウンターですが、調理場は見えません。
薬味と薬味皿の下には蕎麦汁
徳利は大盛り用の追加汁だそう

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こんな感じで蕎麦が供されます
左が普通の一枚
右は大盛り分
こうして見ると大盛りが350円増しは高すぎです
普通盛りの三分の一としか思えない
やはり観光客を・・・・・

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スクエアな断面を持った綺麗な蕎麦です。
太さは中細位で星は無く艶やか。
蕎麦のみで手繰ります。
それ程細くないので啜るのに力が必要ですが、表面は艶やかで唇の滑りは良いです。
噛み切った時は反力を感じます。切れる瞬間プッツンと感じますが跳ね返りはありません。
太さ故か弾力、コシもしっかり感じられ、噛み応えが心地いいです。
ただ香りは弱めで、啜った時に香りは立ってきません。
夏蕎麦だからでしょうか、でもよく噛めば蕎麦の香りと甘みが仄かに

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次に塩で食してみます。
塩を少量振りかけ啜ります。
甘い塩、香りもいい感じ。
蕎麦の甘みも増して美味しい。
自分の評価では、塩を振りかけて美味しくなるのは珍しい
いつも塩を試しますが、たいていの場合塩をふらない方が美味しいと感じるのです。

蕎麦の実を炒って塩に混ぜてあるのか、塩と蕎麦の実を一緒に炒っているのか
塩に蕎麦の香りが移っていい感じ。
旨いです、これ。

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大盛り分は塩で食しました。
普通分は汁で食しましょう。

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その前に汁の味を確認します。
口に含んだ瞬間ダシの香りが先に立ちます
その後を追って甘味が。
汁自体は薄目で旨みの厚みの薄く感じます。
酸味、塩辛さは隠れ気味、薄いのに隠れてしまう塩気。
柔らかな汁です。一寸物足りない・・・

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蕎麦を汁に浸けて啜ります
半量浸けても物足りない
どっぷり全部浸けて啜ると一番甘味を感じられました。
諏訪界隈の蕎麦屋さんは汁が薄目のように思います。
この地域では蕎麦を汁の中にどっぷり潜らせ食べるのでしょうね。

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薬味は葱と山葵と大根おろし
葱は綺麗にスライスしてありますが盛り方が・・・^^;

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山葵を舐め、ちょっと甘くなった口の中をリフレッシュ
でも山葵の香りはそれ程高くはありません
香り、瑞々しさどちらも特筆なし、至って普通ですが辛みはしっかり。

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大根おろしは一寸失望
辛み大根と期待したのですが普通の大根でした。
しかもおろしは粗いタイプで美味しくありません
シャリシャリ、ボリボリ、大根のスライスを食べている気分
これなら要らないな

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この蕎麦、悪くはないです。
心地いい噛み応えは美味しい部類でしょう
でも、値段を考えると・・・・CPが良いとは思えません。
この蕎麦を評価すると700円ぐらいなら納得かな。
大盛りは200円増しで。
自分には観光地プレミアムが乗っているとしか思えませんでした。

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蕎麦湯はプラ容器・・・まぁそんなもんでしょう^^;

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蕎麦湯は普通なタイプでさっぱり^^

蕎麦を食べ終え、蕎麦湯を飲んで一息。すると気になるのがあれです・・・そう、そばちち 

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そばちち、頼みました^^  当然ですよね~♪

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どんなスイーツかなぁ・・・

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すくってみます。
生クリームを寒天で固めたものが上層に

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下層は蕎麦寒天 

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悪くないですが、上層下層とも寒天ベースというのは面白くない
下層は蕎麦+葛で蕎麦豆腐にすると面白かったかも
でもまぁ、美味しかったです。でも特別じゃない。
サプライズの無い見た目通りの味でした。

そばちちを食べたらソフトクリームミッションが未達だった事を忘れてしまいました。蓼科の農産物直売所横の808でミッション遂行の予定だったのに・・・・・><

石臼挽き手打ち蕎麦 信州 下諏訪宿 山猫亭(本店)
0266-26-8192
長野県諏訪郡下諏訪町立野3574
11:00-17:00(冬季16:00)

 


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弾力を楽しむ蕎麦なのか 諏訪の蕎麦 山の恵 [信州の蕎麦]

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今日の出張は信州は諏訪郡
高原の風が心地いい原村です。
以前、原村にある外観と蕎麦の味が不一致の蕎麦屋、一八(ひとは)に訪問しました。
(外観は建設現場の食堂、蕎麦は十割、その蕎麦の味は逸品でした)
その一八からさらに坂道を登ったところにあるお店
キノコの看板にてっきりキノコ料理の店思っていましたが、蕎麦の看板も発見
行ってみる事に

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店内はそれ程大きくありません
昨年秋に開店した店でまだ一年未満
綺麗です
おしぼりが紙なのがかなり残念ですが、店の雰囲気をみればそんなものかも

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お客さんは近所の人が多いようです
駐車場には諏訪ナンバーばかり
広々とした空間使いは贅沢ですね

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品書きを確認します
お蕎麦屋さんでしたね。きのこ料理の店と言うわけではなかったようです。
値段は・・・絶妙な価格帯^^
経験的に、もり600円の店は玉石混交

オーダーは当然もり、大盛りです。
600円+210円

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蕎麦の到着
なかなか太い蕎麦で存在感がありますが、エッジは甘い感じ。
つやつやな表面は綺麗で喉越しよさそう。
さっそく蕎麦のみで手繰ってみます。
でも太さがあって啜るのに力が必要
気持ちよく啜るには一寸太過ぎですね

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啜った時に香り立つタイプではありません。
むしろ香りを探してしまいます。
夏の蕎麦だからでしょうか、香りはいまいち。
でも噛みは応えはしっかりあります。
噛んだ時の弾力、反力は明確に感じます。太いから余計感じられるのでしょう。
コシはしっかりして、蕎麦を奥歯で潰すのが心地いい
よく噛むと仄かに蕎麦の香りを感じます。
気になったのは太さのバラつき

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薬味は山葵と葱
山葵は香りよく、粗く擦った山葵で粒粒感
その粒粒が良いアクセント。
山葵は瑞々しさはありませんでしたがボソボソでもなく、箸に馴染みやすいです。
葱は綺麗にカット。
でも葱にもカット幅にバラつきが目立ちます。

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山葵を舐めながら蕎麦を楽しみます。
表面は艶々綺麗ですが太さ故、喉越しを楽しむ蕎麦ではありません。
かといって香り高いわけでもない
でも楽しみはあります。
それは弾力
噛み切った時のハネッ返り感を楽しんで奥歯で弾力を楽しむ
これはこれで楽しい^^

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汁の味を確認しましょう
口に含み舌先に送ります
甘い・・・
ダシは香りますが、その香りと一緒のレベルで甘味が主張してきます。
酸味や塩は奥に隠れてしまい、ぼやけた味の印象
甘さで柔らかさを演出でしょうか

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蕎麦を汁に浸けて啜ります
甘すぎと感じますが、太い蕎麦だとそれなりにあうようです^^
食べてシャキッと背筋が伸びるような蕎麦ではありませんが、疲れない感じで食べられる普段着の蕎麦

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ホッとする味^^

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蕎麦湯。器はオーソドックス

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普通にさっぱり
甘い汁には蕎麦湯が良くあいます。
割って飲むと凄く美味しい

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ただ・・・忙しいようで蕎麦湯は頼まないと来ない感じ
見たところ一人で動き回っていました。
それは辛いだろうなぁ・・・


山の恵
〒391‐0108
住所: 長野県諏訪郡原村15481-8 
Tel: 0266-55-4092   

 

 


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どうづき十割蕎麦に震える 茅野の蕎麦 そばのさと [信州の蕎麦]

引き続き諏訪での仕事
諏訪に来ると諏訪大社にお参りしないと落ち着きません。
いつも合間を見つけて参拝しているのです。
この日も良い具合に合間が。
まず宿泊地の上諏訪に近い下社に参拝します。
合間といっても客先に入る前の時間を使いますので朝早い時間。
駐車場もガラガラ。
この時間帯なら、境内はまだ朝の気。凛と澄んだ雰囲気が気持ちいいのです。

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ここの手水(?)は温泉
寒い季節は嬉しいです^^
でもここの湯は熱い湯、手を清めると冷えた手を刺すように流れます。
熱さより痛みを感じながら手を清めると、その後はじ~んと痺れが。
手を鼻に近づけると温泉の良い香り、とても気持ちいいです。

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大注連縄の付け替え作業の最中でした。
新年にむけて注連縄も新しいのにするのですね。
これだけ大きいと取り付けるのも大変そう

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諏訪大社下社は明るい気が溢れていて気持ちいい境内

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下社の後は上社に
ここの手水も温泉
こっちの湯はゆるめで気持ちいい湯加減
手を清めると、そのまま全身も清めたくなる程の気持ちよさ。
下社も上社も温泉の手水の横に冷たい水の手水(多分こっちが本当の手水)があるのですが、実はいつも温泉の方ばかり使っています。温泉の方が気持ちいいですから(笑)

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上社は薄暗く、独特の雰囲気
凛とした静けさに気の密度の高さを感じます。
上社の迫力のある狛犬は撫でるのを躊躇わせます。そんな狛犬が凄くお気に入り^^

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上社は下社に比べて力強さを感じます。
下社が優しく包み込むような気なのに上社は緊張感を感じる気
上社を参拝中の方が背筋がのびます^^

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最終日は午前中でサクッと終了
昼ご飯は当然蕎麦です。
信州八ヶ岳山麓産 十割蕎麦の看板にさそわれて来たのがこの店、そばのさと

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おぉ、白暖簾ではないですか
”白暖簾の店の蕎麦は自分好み”というジンクスに期待しましょう

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店内は特に凝った感じではないですが明るく開放的
大きなカウンター席とテーブル席が4卓、座敷が三卓

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品書きを確認しましょう。
メニューを開いた途端目に飛び込んできたのは・・・・
太字でデカデカ書かれた、どうづき 十割そば の文字
こんなに大きく書かれ、値段もインパクトがあります。
普通の十割蕎麦の倍の値段。一般的な蕎麦と比べれば二倍半の値段なのです。
これは・・・・価格のインパクトにスルーしようと思っても気になって仕方ありません。
こうなったら頼まないと収まりがつきません^^
サンタさん出費で財布が震えている最中なのに・・・・

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他のメニューも確認しておきましょう
粗きりそば、粗挽きの蕎麦なんですね、写真の蕎麦は荒々しくゴツゴツしています。
これも美味しそう^^

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玄挽きそば、殻つきのまま石臼で挽いた野趣溢れたそば
香りが良さそうですね。噛み応えのバランスがどのようにとってあるかが気になります^^

かわり更科、説明書きから想像すると、更科と玄挽きのブレンドのようですね。
更科だと香りが弱く、玄挽きだと噛み応えが悪い、この欠点を補うようバランスをとった蕎麦なのでしょうか
これも気になります。

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普通のセイロは700円、ベーシックなセイロもそれはそれで気になるのです。
この店、品書きだけでかなりハイテンションにさせてくれます(笑)

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温かい蕎麦もあります。鍋焼きはうどんも。鍋焼き蕎麦があったら頼んでみたいな。蕎麦はど太く、短い蕎麦で、それを肴に熱燗を~(=^~^)o∀

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注文はどうづき十割そば、やはり大盛りの設定は無いとのことでした。
まぁ足りなかったら蕎麦ぜんざいを頼みましょう。
どうづき蕎麦とは?訊いてみました。
普通は石臼で蕎麦の実を挽くのですが、どうづきは餅のように突いて殻と実を分離し砕くのだそう。
どうづきとは”どう”とういう道具で”つく”という事
つまり挽かない蕎麦、それはかなり粗い蕎麦なのでしょう。凄く野趣溢れた蕎麦のようです。
実を挽かないで繋ぐ蕎麦は初めて知りました。そんなに粗い蕎麦がちゃんと繋がるのでしょうか。
太くて短い蕎麦なのか?興味深いです。
ますます頼まずにはいられません。

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温かな蕎麦茶が急須とともに。薄く雪が乗った景色を眺めながら温かな蕎麦茶を啜るのはまったり気分

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どうづき十割蕎麦の登場です。
真ん中のグラスは???

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何と野趣溢れた蕎麦なのだろう
粗い粒粒が迫力で迫ってきます。
こんなにも粒粒なのに細く綺麗に打たれて、しかも長さも十分にあります。
素晴らしい職人技
太い蕎麦ではないのに凄い存在感を感じます。
でも、このゴツゴツした膚にちょっと不安な気分
実は粗挽き蕎麦の類で気に入った蕎麦は少ないのです。
粗挽きより普通の蕎麦の方が香り高く感じる事も多く、粗挽きには良い印象を持っていません。

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グラスの中は水蕎麦
蕎麦がひと箸分水に泳いでいます。
最初は水蕎麦を試し、次は蕎麦を塩で召し上がってください
そのアドバイスに従って、まず水蕎麦から。

手繰ります。
粗い蕎麦ですが、水をたっぷり表面にまとった蕎麦は唇を滑らかに滑ります。
その瞬間、蕎麦の強い香りが鼻腔を刺激し、口の中は蕎麦の香りでいっぱいに。
何と!
実は水蕎麦は期待していませんでした。
確かに唇の滑りは良くなりますが、水をまとう分味が薄くなります。
今まで食べた水蕎麦は、美味しい蕎麦だったのですが、セイロから直に手繰った方が香りを高く感じていました。
しかし、この水蕎麦は・・・

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蕎麦のみで手繰ります。
断面はスクエアで太さは整っています。
エッジは・・・エッジ云々というには粒が大きすぎますね
でもしっかりした雰囲気は伝わってきます。

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塩を少量振って試しましょう。
塩が蕎麦の甘味を引き出します。が、塩の分香りは沈みます。
個人的には塩を付けないほうが好き
結局そのままで啜ります。香りを楽しむために。
啜った瞬間から蕎麦の良い香り
噛み応えも気持ちいい、最後の芯が確かな存在感を感じさせます。
それを噛み切った時、その芯の部分だけが跳ね返る感じ
外側は従順に潰れるのに芯ははっきり抵抗を示します。
その抵抗感が顎に心地いい。最後でぷつっと切れて跳ね返る感覚がたまりません。
そして蕎麦の粒粒をかみ砕くような感触、凄くワイルドな蕎麦。

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汁を確認しましょう
少量口に含みます。
甘さが先に走ってきます。それからダシの香りが追っかけてくる感じ。
酸味は甘さに隠れはっきりしません
シャープさは無く、柔らかい味わい
コク旨味はありますが、やや薄く感じる汁で蕎麦はどっぷり浸けたくなります。
この香り高い蕎麦は辛口のシャープな汁で食べてみたいです。

この器、凄く冷たいです。
冷やしてあるように思えます。
寒い信州とはいえ室温ではここまで冷えません
冷たい汁は冷たい器で、たとえ冬であっても・・・・素晴らしい

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蕎麦を汁に浸けて啜ります。
啜った瞬間から蕎麦の良い香り
汁の香りを押しのけるようにやってくる蕎麦の香りに震えます。
なんと力強い蕎麦なんだろう
蕎麦の粒粒を噛み砕くと汁の旨味が蕎麦の甘味と一緒に舞いあがります。
噛めば噛むほど味を強く感じますので・・・顎が疲れます(笑)
汁は蕎麦の半分位を浸ける感じでした。

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薬味は山葵と葱、至ってオーソドックス。
山葵は瑞々しく香りも良い感じ。口をリフレッシュするには最適の山葵。
葱は細く綺麗にカットしてあります。
この葱には満足、こんな葱が出されると嬉しいですね。

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大葉の天麩羅が口直しでしょうか。
お店で食べる天麩羅はちょっと苦手
何故なら必ず胸焼けを起こすので。たとえ一個だけでも駄目なのです。
でも蕎麦が美味しかったので食べてみました。
(その後、予想通り胸焼けに苦しみましたが・・・・^^;)

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蕎麦湯はやや白濁したタイプ
食べ終わった頃にアツアツでやってくるのですが、汁の器はしっかり冷えています。
その器にアツアツの蕎麦湯を注ぎます・・・・当然、できた蕎麦湯割りの汁はヌルイです。
猫舌の自分には飲みやすいですが・・・(笑)

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食後、サービスで珈琲を頂きました。
そばぜんざいを頼むか悩みましたが・・・・咀嚼しすぎて満腹(笑)
今度にしましょう。
ここは他にも気になる蕎麦がいっぱい、リピ確定ですから。


信州路遊膳 そばのさと
0266-73-0209
長野県茅野市塚原2-15-16
11:00~20:30
定休日 木曜日

 

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レンタカーを返却したあとは茅野駅からあずさに乗車、八王子経由で横浜に戻ります。

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八王子からは横浜線
久々に見たディゼル機関車に電車を一本遅らせてにわか鉄っちゃんに(笑)

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機関車って何か好きなんですよね^^
V型12気筒のアイドリング音は素敵だなぁ
電車は運転してみたいって思わないけど、ディゼル機関車やSLは運転してみたいです。
速度より音が派手なのが好きなんだろうな、きっと。
それじゃぁまるで絶滅危惧種と一緒・・・・(汗)

 

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29日から休みに突入。でも今年は怪我が続いて大掃除は諦めムード、でも換気扇はやらないと・・・^^;

 


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山葵に幻滅した縄文蕎麦 茅野の蕎麦 更科 [信州の蕎麦]

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今回の出張は諏訪、八ヶ岳山麓産の蕎麦が楽しめる場所なので気合が入ります。
何時もは車で行くのですが今回はトンネル事故の影響が読めず電車を利用しました。
大月から御坂までの間が通行止めとなり、下道に迂回しなければいけません。
その間の必要時間が読めませんので車は諦めました。
でもたまには電車の旅も良いもの、のんびり車窓に流れる景色を眺めながら・・・・いえ、眺める余裕はありません
乗ってすぐにPCを開き、座席で仕事を始めたら揺れる画面で酔ってしまいました(汗)
15分程PCを開いた後はひたすら目をつぶって寝ていました。
自分で運転しない乗り物は苦手です(笑)

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茅野で降りてカンパニー契約のレンタカー屋さんで車を借ります。
やはり自分で運転すれば酔いもスッキリ^^
まずは腹ごしらえ、茅野駅に近い蕎麦屋さん、更科に入ってみました。

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内装は木のぬくもりを感じ落ち着けます

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窓の外は軽く雪景色
寒さを感じる景色に温かな蕎麦茶は気分もほんわか。
ただ急須が・・・・ウチで使っているのと一緒(笑)

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品書きを確認しましょう
気になったのはこれ、縄文そば
地元、茅野市産の蕎麦粉を使用しているそう。
粉を使用と記載されていると言う事は店で挽いていないと言う事。
香りは期待できないかも

縄文蕎麦を調べると高山製粉という会社が販売している蕎麦粉の事のようです。その説明には
甘みを増すために霜に当ててから収穫した玄ソバが原料。挽き割りを大型石臼製粉。粗挽きで、少し黒め、黒い点々が飛ぶ、田舎風のそば。と記載されていました。

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その他、冷たい蕎麦たち

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価格の高いものから順に書かれています。
最後はセイロ^^
勧めは最初に書かれた合わせそばなのでしょうか。
でも初めての店はシンプルにセイロで

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縄文蕎麦は温かな蕎麦にも設定はありました。

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”いなり”を付けるのが好きな店のようです(笑)

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寒い土地ですから温かな蕎麦も美味しいでしょうね

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ガッツリ食べたい向きにはご飯ものとのセットメニューも
でもW炭水化物は今の自分には危険なのでスルーです(笑)

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縄文蕎麦のセイロの到着です。
器は至ってオーソドックスなセイロ

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やや太めの蕎麦で田舎っぽさを感じさせます。
断面はスクエアでエッジもしっかりしていますが太さにばらつきがあるのが残念。
まずは蕎麦のみで啜ってみます。

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喉越しは蕎麦の太さが抵抗になって気持ちよく喉に飛び込んでゆく蕎麦ではありません。
噛み切った時に顎に感じる弾力は適度な反力を伴って良い感じ
ただ啜った時に香りは立ってきません
噛みしめると甘味がでてきますが、それは仄かに

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汁を確認しましょう
少量口に含みます
甘さを強く感じます。甘さが先にきてダシが香る感じ
凛とした感じは皆無で輪郭は甘い汁
濃さはやや薄めでダシの良い香りが後口に残ります。

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蕎麦を汁に浸けて啜ります
汁とのバランスではどっぷり浸けて啜るのが一番蕎麦の甘味を感じます。
啜った時にダシの良い香りが口に中に充満し、それが引くと蕎麦の甘味がすっと現れる感じ
ガツンとした感じはありません。
蕎麦の外観とは裏腹に大人しい蕎麦でした。

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薬味は葱、大根おろし、山葵。大根おろしは普通の大根で辛味大根ではありません。

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葱は太く、食欲をそそる綺麗さとは言い難いです。もっと細く輝くような葱がいい。

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山葵は・・・瑞々しさは全くありませんでした。一体どうしたものか。
無論香りも弱く、一気に幻滅です。

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蕎麦湯は普通に茹で湯
開店早々は薄いですがと恐縮されました。
でもこれはこれで良いのです。口の中がサッパリしますから。

 

信州名物 本手打ちそば 更科 (さらしな)
0266-72-2655
長野県茅野市ちの3579
11:00~14:30 & 16:30~19:30
定休日 月曜日

 

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蕎麦を食べたらお仕事です
八ヶ岳が綺麗でした


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頭の芯に突き抜ける田舎おしぼり蕎麦 石臼挽き み田村 [信州の蕎麦]

温泉ライダーの今回のミッションは別所温泉。温泉入口にある蕎麦屋の引力に引き寄せられて・・・・・ (前記事、温泉ライダーの追記事です)

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別所温泉は好きな温泉地の一つ
こじんまりした感じと、鎌倉時代には北条義政がこの地を治めたことから鎌倉の文化が広がったそうで、鎌倉と同じ雰囲気の寺院が落ち着きを感じさせてくれます。
最近は家族全員の時間を合わせることが大変になり足が遠のきましたが、一時は定期的に来ていました。
その時、見かけていた蕎麦屋の看板。
気になっていましたがタイミングが合わず行かずじまいだったのです。
今回は宿泊ではなく日帰り温泉ライダー、いい機会ですから此処で蕎麦を手繰ることに。
丸子から別所温泉に向かう道、K82を走り別所温泉の入り口際に看板があります。

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そこからちょっと内側に入るとお店が
いらっさいませ と夫婦道祖神が出迎えてくれます。

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なかなか良い雰囲気の庭の奥には鮮やかな緑の暖簾

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店内は完全禁煙
内装は・・・・洗練さとは無縁のインテリア^^

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いい意味での田舎っぽさが醸し出す味わいは遠くに来た気分^^

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大きなカウンター席に座りましたが・・・・・
内装のごちゃごちゃ感のせいか落ち着く感じはないです^^;

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まず、温かなお茶と・・・・

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小鉢、青菜と揚げの煮たのがだされます

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品書きを確認しましょう

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確認すると言っても、おしぼり蕎麦の名を見たときから注文品は決まっていますが・・・
おしぼり蕎麦は大好物なのです
田舎おしぼり1500円の大盛り(400円増し)で

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それ以外の蕎麦は・・・・
くるみだれは田舎蕎麦には設定が無いそう
田舎は手挽きで普通の蕎麦は機械挽きとの説明でした。
胡桃は味が強いですから蕎麦の香りを沈めてしまいます。
それで手挽きの蕎麦に設定していないのでしょうね。

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うどん類もあります

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田舎おしぼりの大盛りが到着

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これがおしぼり、辛味大根の絞り汁
この鮮烈な辛味で食べる蕎麦が美味しいのです。

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薬味の味噌
辛味大根の絞り汁のみだと刺激が強すぎますので味噌を溶いて味をマイルドにします。
入れすぎると甘くなり過ぎるので注意が必要^^

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ここで普通の汁が到着
これだけ時間差を作ってやってきます。
最初からセットしないのは、恐らく・・・・最初からセットすると普通の汁で食べてしまう人がいるからかも
普通の汁は必要に応じて辛味大根の絞り汁(w味噌)の汁にさらに加えます。
すると汁にコクがでて味に厚みがでてきます。
ただ、入れすぎると辛味大根の鮮烈さがスポイルされてしまいますので入れすぎはいけません。

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少量口に含み汁の味を確認。
ちょっと甘めでやや濃い汁。重たさがあります。
シャープさはなくぼってりした感じ。
太い蕎麦に合いそうなタイプ。

この三種を使ってベストのセッティングを出すと凄く美味しい蕎麦が食べられます。
無論、セッティングを間違えると悲しいですが・・・・・

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まず蕎麦だけで手繰ります。
やや平ぺったく透明感のある蕎麦、きしめん率(*)は2前後ありそう。
これは・・・・・実は自分は平ぺったい蕎麦と相性が悪いのです。
平ぺったい蕎麦で好きになった蕎麦は無いのです。

箸でつまんで持ち上げますが・・・・持ち上げるのに抵抗を感じます。
平らな部分が他の蕎麦と引っ付いてしまい持ち上げると引っ付いてくる感じが。
まずこれに違和感を感じるのです。
持ち上げたらすっと持ち上がって欲しい
啜ります。仄かな蕎麦の香りと共に唇を滑っ・・・・らないのです
スクエアな断面の蕎麦は唇を心地よく滑るのですが、ひらぺったいと唇との接触面積が増え、その分啜るのに力がいりますから。
噛み切った時の噛み応え(弾力)が解り辛いのも平ぺったいのが好きになれない理由

(*)きしめん率  蕎麦の断面の縦寸法と横寸法の比率。スクエアな断面はきしめん率が1
            蕎麦打ち研究ブロガー たーさんの提唱される蕎麦の断面j表現です。

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お店の人にまず塩で食べるよう勧められましたので、次は塩を付けて啜ります。
塩で甘味は増しますが、蕎麦の香りは塩を付けない方が感じられました。

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そして比較のために普通の汁に蕎麦を浸して啜ります。
甘さをまず感じます。そして重さ・・・
甘さが引くと汁の香りと旨味が口の中に溢れます。
濃い汁は蕎麦の香りを沈めている感じ。
何もつけないのが一番蕎麦の香りを感じました。

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そしていよいよおしぼり汁
汁に浸して啜ると・・・・
啜った瞬間鮮烈な刺激が鼻の奥に走り抜け、頭の芯を突き抜けます。
爽やかな後口と余韻の涙(笑)
辛いけど美味しい^^
(左手での撮影は難しいなぁ・・・・^^;)

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次は味噌を溶いて、蕎麦を浸け啜ります。
辛味が円やかになり、構えずに食べられます。
味噌の旨味も合わさって味に深みが出て良い感じ。
ただ鮮烈さは少なくなり、後味はちょっと重めに。
この味噌の量が決まると爽やかで旨い蕎麦が食べられるのです。
うまく決まりました。美味しい♪

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必要に応じて普通の浸け汁も混ぜます。
汁の味に厚みが出ますが爽やかさが無くなるので入れすぎに注意しましょう
ですから蕎麦が残り四分の一ぐらいになってからの投入です。
甘く、やや濃いめで野暮ったい浸け汁と思いましたが、しぼり汁に投入すると表情は一変。
おしぼり汁の味に厚みが出て別の表情を見せてくれます。
おしぼり汁の味に深みを付けるにはこれ位の濃い汁のほうが良いのでしょうね。
厚みを増したおしぼり汁に蕎麦を浸して啜ります。

今回一番おいしいと思った食べ方は絞り汁のみの食べ方。
この透明感のある蕎麦は 絞り汁のみで軽やかに食べるのが一番蕎麦の美味しさを感じました。
味噌を入れ、汁を加え、浸け汁の味に厚みが増すと蕎麦も美味しくなりますが、それは汁の旨さ・・・・・蕎麦の香りは沈んでしまいます。
絞り汁で蕎麦の香りを楽しんでから色々加えて蕎麦と汁の味を楽しむのが良さそうです。
味噌等を加え重くした汁にはガツンと強い蕎麦のほうがあうと思います。

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蕎麦湯
なかなか良いポットですね。

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蕎麦湯はサッパリとした湯
浸け汁を割って飲んでみます。
茸類のダシかな、深く良い味わい


手打蕎麦 美田村
0268-38-2739
長野県上田市山田249
営業時間 午前11時~午後3時
定休日 木曜日

 

 


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野趣味あふれる十割そば 小布施の蕎麦 富蔵家 [信州の蕎麦]

温泉ライダーは草津の湯を楽しみ志賀高原を満喫。お腹をすかせたまま小布施の街に・・・・・ 

気が付いたら二時、ランチタイムが終了し暖簾をしまう店もちらほら。
折角の信州ですから夏とはいえ蕎麦が食べたいです。
かといって気ままなソロツー、事前計画は立ててありませんのでネットやガイドブックでの前調査はありません。
行き当たりばったりで蕎麦屋を探します。

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小布施の市街地で最初に発見した蕎麦屋は暖簾を仕舞っていました。
これは危ない・・・・あいている店はまだあるのか?と心配しながらキョロキョロ

ありました、暖簾発見!

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十割そばの幟に誘われました。^^

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店内は広いです。
場所柄、観光客も多い感じですね。

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品書きを確認します。
品書きのトップは田舎十割そば。
イチオシなのかな。

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田舎と名乗るだけあって写真に写る色はかなりのもの
蕎麦殻も一緒に挽きこんだ蕎麦で色は黒々、正直ちょっと苦手の蕎麦。
殻が多いと食感に違和感を感じます。
特に噛み切る時が気持ち悪いのです。
しかし、田舎じゃない十割蕎麦の設定はありません。
それにイチオシのような感じですから頼んでみます。
勿論大盛りで。

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更科もあります。

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他にもいろいろ

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二八もありました。
喉越しの良い二八を胡桃タレで食べるのも美味しそうです。

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お茶はアツアツのそば茶
熱くて飲めません><
この季節は冷たいそば茶だと嬉しいですが、体のためには熱いほうがいいのでしょうね。

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蕎蕎麦が到着、蕎麦が山になっています。
・・・・・・・
確かに大盛りを頼んだけど・・・(汗)
でも、それ以上に息をのんだのは黒光りしている蕎麦。
かなりの迫力で、軟弱な輩を拒絶するような雰囲気。
ここまで野趣溢れた蕎麦は久々。

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では最初は蕎麦だけで。
黒々した蕎麦をしげしげと眺めたあと手繰ります。
啜った瞬間から蕎麦の香りがしっかり立って、蕎麦と共に香りが口の中に飛び込んできます。
噛み切ると、コシはしっかりしていて噛み切り前に歯に伝わってくる弾力感はしっかりしています。
ですが、噛み切る最後の瞬間、その瞬間の歯切れは凄く違和感が。
殻の含有量が多い蕎麦は噛み切る最後に殻の食感が表れます。
この殻は噛み切れませんから、どうしても中途半端な感じになってしまい、顎が気持ちよくありません。

蕎麦殻の量を多くすると繋がりにくく、細く打つと切れてしまうと聞きます。
しかしながら、この蕎麦は細くても長く、太さは揃って断面もスクエア、そしてエッジもしっかりしています。
見事な蕎麦ですね。
この打ち方で殻の入っていない十割そばを打ってほしいです。
それに、二八も気になります。

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汁を一口、口に含みます。
汁は甘めで輪郭はぼやけた感じ。
ダシの香りは高く、旨味はたっぷりで厚みを感じます。
更科だと甘さが過ぎるが野趣あふれる蕎麦にはあう感じ
いや、それでも負けている
汁にどっぷり浸けないとバランスがとれませんから。

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汁の中に蕎麦をどっぷり浸け、啜ります。
甘い汁にどっぷり浸けても蕎麦は力強く主張してきます。
唇を通る蕎麦は田舎独特の堅さを感じさせ、唇表面に大き目の抵抗を感じさせながら滑ります。
でも細いので勢いで唇を通過、口の中に
その瞬間蕎麦の香りとダシの香りが広がって良い気分。
咀嚼すると、歯切れの悪い感触を残しながら蕎麦は潰れ、蕎麦の甘みは汁の旨味と一体となって溢れます。
しかし蕎麦が強いです。
強すぎて舌が嫌がり始めました。

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蕎麦殻の灰汁(?)がきつくて悲鳴を上げた味覚に山葵は気持ちいい。
飽和していた味覚がリセットされてゆくのが解ります。
リセットした直後にまた強い蕎麦・・・・・・
今日の蕎麦はかなり手強いです。
山葵で中和させないと辛い蕎麦・・・・かなりの強さ、旨い不味いは別にして。

蕎麦に山葵が添えられている理由が今ようやく理解できました。
蕎麦の香りを邪魔しないためには山葵より大根や蕪のほうが理想的。
なのに山葵・・・・不思議でした。
蕎麦殻の灰汁に対抗できる薬味は山葵なのです。

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食べても食べても高さが低くならないなぁ・・・と思い、山を崩したら・・・
まだこんなにも。(汗)
この大盛、結構な量です。
普通の蕎麦なら楽勝ですが、ここまで強い蕎麦で山盛りは辛い><
蕎麦の大盛りでここまで満腹になるとは(驚)
かなりしっかり咀嚼しないと喉を通らないのも理由なのでしょうね。

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蕎麦湯は濃いめ、香りも良い感じ

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甘めの汁は蕎麦湯で割るとホント美味しい^^

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これぞ蕎麦と主張する蕎麦、なるほど食べている最中、思いっきり主張されました^^;
でも、何時も食べたい蕎麦じゃないな
性格の強い奴と何時も一緒だと疲れる(ウチの奥さんのよう・・・・)から何時も傍にいてほしくない蕎麦です。 

 

富蔵屋
026-242-6052
長野県上高井郡小布施町上町958
11:00~15:00

 

 

 


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外観で判断するなかれ 八ヶ岳山麓の蕎麦 手打ちそば 一八(ひとは) [信州の蕎麦]

八ヶ岳山麓に広がる高原の中にある客先。
とても素敵な仕事環境に羨ましく思います。
で、昼御飯は折角ですから外に出て食べましょう。
当然、蕎麦屋がターゲット。

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この蕎麦屋、何度も前を通り過ぎていますが外観が美味しそうに感じません。
何の味気もない、プレハブ的店構え。
何となく立ち食いそばレベルかなと考えてしまいます。
店の名も一八・・・”いっぱち”かぁ、落語に出てくるタイコ持ちみたいな名前だ、と。

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出張の度に新しい蕎麦屋を開拓して記事にしていますが、そうそう蕎麦屋も沢山あるものではありません。新しい店の開拓も限界なのか蕎麦記事も少なくなってしまい、最近ではカレーに逃げる事も(爆)
でもこのブログのメインは蕎麦と甘味。蕎麦記事を増やさないと・・・・
いや、記事それ以前に蕎麦が食べたいです。
まぁ、たとえハズレでもブログネタになるから良いか、と意を決して入ってみる事に。^^;

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扉を開け暖簾をくぐって入ると・・・・さらに扉です。
さすが寒い土地ですね。
統一感なく椅子が置かれていたりして整然としていません。
散らかっているわけではないのですが、何かいまひとつ気持ち良くないです。

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その扉の向こう側が客室
座敷と・・・・

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テーブル席
内装はまるで何処かの工場の中にある休憩室。
照明も壁紙も味気ないもの
奥のTVがまた気持ちを不安にさせます。
何故ならTVの置いてある蕎麦屋で美味しい店は少ないですから。
やはりこれは・・・・立ち食いそばレベルなのか???

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冷たいお茶と蕎麦アラレ。
おしぼりは紙でしたが・・・・

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蕎麦アラレがデフォで来るなんて・・・唯者ではない
立ち食いなんぞでは決して来ないアイテムです。
考え込みながらポリポリ、塩味が後を引きます^^
品書きを確認すると・・・

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ぬぅわぁにぃー、立ち食いなんてとんでもない。
本格的な蕎麦だ!

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しかも八ヶ岳山麓産の蕎麦。
自分の好きな地域の蕎麦なのです。

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それに・・・・名前も読み間違えていました^^;
一八と書いて”いっぱち”ではなく”ひとは”
”いっぱち”だと味わいないですが”ひとは”だと情緒がありますね。 


十割、二八、どちらも魅力的。
どちらにするか悩みます。
悩んだ時は・・・・そう、両方ですね。
二八蕎麦の盛りを頼み、追加蕎麦を十割にしてもらいました。

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そばがきもあります。
そばがきのある店は期待が持てます。
馬のモツ煮は初めて見ました。
気になりますが、これは頼みません。(笑)

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まずは二八から。
細打ちでスクエアな断面を持った蕎麦は好みです。
さっそく手繰ります。
啜った瞬間、仄かな香りを感じます。
喉越しは文句ありません。
すぅーっと唇を滑べってゆきます。
噛み切る時の弾力も適度な反力を感じて良い感じです。
噛みしめると後口に香りを感じ、蕎麦の甘味が溢れますが強さは程々、力強さは無く上品な蕎麦です。

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汁を確認します
口に含むと・・・・ちょっと濃い味わい
甘さもやや強めに感じます。
ダシも薫りますが、それ以上に甘さを感じます。

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蕎麦を汁に浸け啜ります。
啜った瞬間、汁の甘味とダシノ香りが口いっぱいに。
蕎麦が上品ですので、この汁は強すぎでした、
半分つけたら汁が強すぎて蕎麦の香りが沈んでしまいます。
1/3位が一番蕎麦の甘味を引き出すようです。

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透明感のある上品な二八蕎麦でした。

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薬味は葱と山葵
葱は細く綺麗なスライス
山葵の香りは十分にありました。
辛みは左程つよくありません。適度な辛み。

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葱のアップ
綺麗なカットです

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十割蕎麦を楽しみましょう
二八よりやや太めで、喉越しは二八より落ちますが悪くはありません。
噛み切る時の弾力は強く、前歯で噛み切った瞬間、断面が跳ね返る感じがします。
啜った瞬間の香りは二八より強いですが、それほど立ってくるわけではありません。


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断面はスクエアでエッジもしっかりしています。
透明感が綺麗ですね。
玄蕎麦の中心部分を使った色白の上品な表面です。

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しかしこの蕎麦、上品といっても咀嚼するごとに奥場から香りが溢れます。
やはり八ヶ岳山麓産の蕎麦は自分と相性が良いようです。

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蕎麦湯
甘めの汁は蕎麦湯で割ると本当に美味しいです

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蕎麦湯も香り高く美味しく飲めました。

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漬物を食べながら蕎麦湯を楽しみます。
信州らしく野沢菜の漬物、これが美味しいです。
ご飯が欲しくなりますね。(笑)

なかなか美味しい蕎麦でした。
外観からは想像できない美味しさ。
何事も外観だけで判断してはいけないのですね。
とは思いますが、知らない場合の判断材料は外観だけ。
それ故、見た目は大事なのですが・・・・・

 

手打ちそば 一八(ひとは)
0266-79-6163
長野県諏訪郡原村15469-1
11:00~売り切れまで
定休日 木曜日

 


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昔の蕎麦の食感 八ヶ岳山麓の蕎麦 そば処 おっこと亭 [信州の蕎麦]

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今回の出張は信州の富士見高原、久しぶりに信州蕎麦が楽しめます。
ターゲットは乙事、ここは古くから蕎麦栽培が盛んな地域。

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諏訪南ICを降り、八ヶ岳山麓の高原を走ります。
実にいい気持ち。車の窓を全開にして高原の風を楽しみます。
仕事で来ているのが恨めしいですね。バイクで走りたい・・・・^^

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高原の道をひたすら走ると小さな看板が。
見落とさないように注意です。

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到着しました。、
駐車場に車を停めて・・・・でも店はずっと先。

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高原の爽やかな風を感じながら歩くのは良い気持ちです。
鳥の囀りに蝉の音、体に染みてくるような音色。
ずっと此処に佇んでいたい・・・・
仕事モードではないですね^^

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開店早々で貸し切り状態。
座敷は結構広いです。
休日は混むのでしょうね。

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少ないですが、テーブル席もあります。

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品書きを確認しますが・・・・でも、実は既に決まっています。
それは”きりだめ”
箱に入った蕎麦なのです。
二人前以上からとのこと。
二人前で頼みました。

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待っている間、外を眺めます。
高原ですからエアコンが要りません。
窓を開ければ涼しい風。
高原に鳴く蝉の音を聞きながら長閑な時間を過ごします。
あぁ・・・・出張中であることを忘れそう(笑)

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お茶と漬物が出されます。
お茶はほうじ茶、漬物と良くあいますね。
おしぼりは残念ながら紙でした><

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これがきりだめ。
シンプルな木の箱に蕎麦が入っています。
底にザルもなく、普通に盛ってありました。

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この蕎麦は二八蕎麦。
さっそく手繰ってみましょう。
啜りますが・・・香りが立ってくる感じはありません。
香りの前に、蕎麦が唇をすり抜けてくれません。
蕎麦の表面に妙な抵抗がありました。
噛みしめると噛むほどに奥歯から香りが滲み出てきますが、その噛みごたえはボソボソ。
ここまで喉越しと噛み応えの悪い二八蕎麦は初めて。
十割だってもっと喉越しが良いです。

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断面はスクエアで好みのタイプ。
エッジもしっかりして良い感じですが・・・・噛んだ瞬間の弾力が無く、べちゃぁっと潰れる感覚です。
若干ですが太さにばらつきが有るようです。

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汁を確認してみましょう。
少量口に含み舌の上で転がします。
美味い汁です。
濃さが適度で甘味も強すぎません。
やや上品な感じの味わいで、ダシの香りは強め。
ですが、蕎麦の香りの邪魔をする程ではありません。
ついつい、汁をそのまま飲んでしまうような優しい味で素麺の汁にもなりそうです。

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蕎麦を汁に浸けてみます。
蕎麦に対して汁が優しすぎですね。
どっぷり浸けると丁度いい感じでした。
中途半端な浸けかただと蕎麦の甘味を引き立てません。

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薬味は葱と山葵
葱は・・・俎板切りですね。真空切りには見えません。
山葵は香りは十分にありましたが、瑞々しさは少なめでした。

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蕎麦は固めで弾力がありません。
ボソボソ感といい、昔の蕎麦のようです。
昔、蕎麦=ボソボソという図式があった頃の蕎麦。
子供の頃に食べた蕎麦の食感で、懐かしさを感じました。

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蕎麦湯は白っぽいですがドロドロではありません。
打ち粉の多い蕎麦なのかな。

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蕎麦湯を楽しみながら・・・・目はとある貼り紙に。
そこには”そば寒天300円”と。
気になったら頼むしかありません。
きりだめ蕎麦1700円に蕎麦寒天300円で丁度2000円ですからキリも良いですし。

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蕎麦寒天を頼みました。
甘いですが良いですか?と聞かれ、ますます期待が大きく^^

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これが・・・・美味しいです。
水羊羹のような舌触り、でも寒天も強く感じます。
甘味はそれ程強くありません。
蕎麦の香りが口の中でふわっと広がる感じ、いい感じです。
ただ・・・・

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食べるのに何を使うかが悩みます。
爪楊枝では役不足ですし、箸では気分が出ません。(悩)

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食べ終わった後は腹ごなしに散策
水車小屋がありました。

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ここで蕎麦の実を挽いています

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蕎麦打ち道場もあるそうです。

汁は美味しかったです。でも、蕎麦の食感が・・・これが改善されるとリピリスト入りなのですが。


そば処 おっこと亭
長野県諏訪郡富士見町乙事3777-3
0266-62-7188
10:30~
定休日 木曜日

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さぁ、仕事です。
高原を客先に向かって走りますが・・・・・高原の風景って気持ちいいですね。

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八ヶ岳が雲に隠れていたのが残念。

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やはりバイクで走りたいなぁ。
解放日が帰ってきたら走りに来よう。

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温泉ライダーに変身する場所も見つけました^^


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今年の蕎麦初め スッキリ辛口の汁で食す十割そば 諏訪の蕎麦 蕎茶房 季楽庵 [信州の蕎麦]

皆様、こんにちわ。
さる1号でございます。
ついに今年の初蕎麦にありつきましたのでレポいたします。

その前に・・・チョコの日の事を

チョコの日前日、我が家では娘達がチョコの制作にフルスロットルでした。

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見よ、この手の動き!
常日頃は出ないようなパワーを出している上の娘。
彼女はクッキーを夜中までかかって焼いていたそうです。
(お父さんは先に寝ました・・・・) 

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下の娘はひたすらチョコと格闘。
失敗作と余ったのがお父さん行きだそうです。
でやってきたのがこれ・・・・
う~ん、この塊は何だ?
ボールにへばりついていたチョコにマシュマロとグラノーア混ぜて固めたものらしいです。
しかもバナナ入りで柔らかめ・・・
ちょっと食べるのが大変。

やはり海外出張の疲れが残っているようです。
娘達がスイーツを作るその甘い香りを嗅げば、自分も作りたくてウズウズ。
そして自分でも作りはじめてしまう・・・
のが例年のパターンでしたが、今年は見ているだけ。
体が動きませんでした。><

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実はこの日、横浜高島屋のB1に寄ったら西の門の濁り酒が売っていました。
この濁り酒はチョコに良く合います。特に製菓用のビターチョコと相性が良いですね。
重いけどスッキリした飲み口の濁り酒はチョコの重さをしっかり受け止められるのです。
そう、チョコを美味しく食べるために買ってきました。
チョコのためです(念のため)

14日は娘達から貰ったお裾分けのチョコと彼女達の失敗作を楽しみました。
バレンタイン、昔に比べて大変な行事になっている気がしますね。

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今回の出張は信州は諏訪。この界隈には蕎麦屋さんが多くて好きな出張先なのです。
今回、以前通りかかって気になっていた店に行ってみる事に。

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その名は季楽庵
十割蕎麦の看板が気になっていました。
 

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反対側の看板です。
通りに面している割に目立たない看板です。

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暖簾、良いですねー
やはりこうでなくっちゃ。
久々の暖簾で舞いあがります(笑)
  

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店の中。
シンプルで良い感じです。机は4卓で良い感じの大きさでした。
 

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Jazzがゆったり漂う空間でした。  ご主人の趣味でしょうね、Jazzボーカルの気だるそうな歌声が外の冬景色に似合います。

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箸置きは桜の枝でした。
風流で良いですね。

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せいろ蕎麦の大盛りで。
1000円です。
麺の昼ごはんで1000円、シンガポールから帰ったばかりだとかなり高価に感じます。(笑)

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手書きの説明書きが何とも・・・

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蕎麦御膳等、セットものも

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蕎麦を待つ間、蕪の漬物とキンピラのお茶受けです。

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このシンプルさ、そして静かな色合い、侘び寂びの境地ですね。
やっぱり蕎麦はいいなぁ・・・

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蕎麦の表面は綺麗で、細く上品な蕎麦。
断面はスクエアで好みです。

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さっそく手繰ってみましょう。
啜った瞬間から香りが高く立ち昇る蕎麦ではありませんが、確かな香りの存在を感じます。
軽やかに香る蕎麦。
コシもしっかりしていて噛み応えも十分。
そして、必要以上の弾力もなく自然な反力を顎に感じます。
喉越しも良い感じでなかなかのもの。
奥場で噛みしめれば蕎麦の香りと甘みが溢れ出てきます。
十割の欠点を感じさせず、十割の良さを引き出している蕎麦ですね。

 

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汁を確認します。
汁の量はかなり少なめ。
一口ごく少量を唇に付け、舌先で味わいます。
スッキリとした汁で凛とした感じです。
甘さが残る云々の前に甘さを感じさせず、ただすっと喉の奥に消えて行く感じ。
ダシの香りはやや強めで、酸味は前に出ていません。
スッキリ辛口で濃すぎず薄すぎず良いバランスでした。
ただ、厚みは薄く感じます。
スッキリ辛口ですが、トゲトゲした角は微塵もありません。
かといって丸みも無いのです。
丹精な正方形を連想させる味。
隙が無く凛とした汁、ただ、もう少しコクが欲しい気がします。

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薬味は山葵、大根おろし、葱の正統派
大根は普通の大根で辛み大根でないのが残念。
葱は綺麗で良い感じです。
山葵は瑞々しく香りも十分。
箸の先に付け少しづつ舐めるように食べていましたが、
久々の山葵に止まらなくなって一気に無くなってしまいました。(笑)


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蕎麦を汁に浸け啜ります。
汁が蕎麦の香りを引き立てます。
汁はあくまで奥にいる感じで、蕎麦を前面に押し上げてきます。
蕎麦の香りがいっぱいに広がった後で汁の香りが出てくる感じ。
良いバランスです。
主張しすぎない汁も悪くありません。
汁は蕎麦の1/3程度浸けるのが良い感じ、スッキリした辛口の汁は少量で蕎麦の味を引き出します。

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蕎麦湯はスッキリした濃さ。
この店のコンセプトはスッキリでしょうか(笑)
そういえば店内の雰囲気もシンプルでスッキリ。

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残念だったのは汁が少なかったこと。
大盛り蕎麦を完食する前に汁は無くなってしまいました。
決して浸けすぎていた訳ではないのですが・・・・
ですから残った汁を蕎麦湯で割る楽しみ方は今日はできませんでした。

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食後、サービスで出てきたデザート。
自家製羊羹です。
柔らかめの羊羹でスッキリライトな甘味。
この店はコンセプトに統一感があって好感が持てます。

季楽庵

長野県諏訪郡富士見町富士見4654-971
tel 0266-62-7190
11:00-14:00
定休日 火曜日&第二水曜日

 

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昼ごはんの後は客先に向かいますが・・・

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寒いですね。南の国から一気に冷凍庫の中でっすから尚更感じます。

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でも寒さを楽しんで。

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コンデジが新しくなったのもあって、ついつい停めて撮ってみます。

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まぁ、後続車もいないですから好き勝手にやり放題。

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実はちょっとだけ遠回りをして富士見高原を楽しみました。

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今日の宿は上諏訪温泉。BHだけど温泉があるのです。

 


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溶けるような柔らかさ 優しい汁で食す十割蕎麦 須坂の蕎麦 あがり家 [信州の蕎麦]

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今回の出張は信州。昨日からの仕事を午前中で片付け、あとは帰るだけ。
折角の信州ですから昼ご飯は蕎麦にしたいですね。
今回は須坂で蕎麦を楽しみます。が、なかなかターゲットの店が見つからずに市街地をウロウロ・・・
市街地を三周回ったとき、電柱に看板を見つけました。
”そば処 あがれ家”

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軽トラしか入ってゆけないような路地なので入るのをあきらめます。
が、念のため周辺を一回りすると通り沿いにこの店の駐車場を見つけましたのでそこに停めます。
歩いて路地に入ってゆくと・・・

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蕎麦の暖簾が

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ここですね。
店の前は車が停められるようですが、道幅を考えると軽専用と考えた方が良さそうです。

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営業時間に間に合いました。

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囲炉裏x1(12人)と座卓(6人)x2 (4人)x1のレイアウト。

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厨房側

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入り口側

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品書きを確認しましょう。

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信州産の粗挽きの十割蕎麦を信州の水で打った蕎麦とのこと。
期待できそう。

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頼むのは10割。大盛りでオーダーしました。

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その他の品々は・・・

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そばぜんざいも良いですね。抹茶付きだそう。
蕎麦屋で抹茶飲む気はしませんので止めておきます。

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蔵そば1500円も魅力的。

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出されたのは・・・意外な事に水。
水を出す蕎麦屋とは・・・外したか???心配になります。
店から漂う雰囲気は当たりのようだが、蕎麦茶ではなく水。
緑茶より違和感が無いとはいえ、蕎麦に拘るのなら蕎麦茶にするべきでは・・・
当たりなのか外れなにか・・・

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運ばれてきた蕎麦、まずは目で味わいます。
細打ちで艶やかな表面。粗挽きと謳っていますがキメは細かく綺麗です。
星はなく、上品な蕎麦。断面もスクエアに近く好みの外観。

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蕎麦のみで啜ると・・・
啜った瞬間から蕎麦の香りが口一杯に広がり、香り高い十割蕎麦に思わず頬が緩みます。
喉ごしは十割にしては良い感じで啜った時に違和感無く唇を滑ってゆきます。
噛めば噛む程甘味が溢れ、蕎麦を食べているのが嬉しくなるような蕎麦。
ただ、噛み切る時の弾力は強いほうではありません。

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汁を確かめましょう。
口に含むと・・・なんとまろやかな汁。
昆布ダシが若干前にでている感じで、優しさを感じます。
最初甘味が前に出ているかと思いましたが甘さは残りません。
甘さではなく、円やかな後味が甘味と思わせたようです。
ダシの香りは香りますが香りません。
鼻に香らないのです。その香りは舌の上に広がってゆきます。
口に含んだ時、まるで舌の上で溶けてゆくような感じの汁なのです。
辛さや出過ぎた酸味は無く、角のまったくない汁。柔らかな乳白色を連想させるような汁と言えば良いのでしょうか。
重くなく軽すぎず、そのままで飲み続けられる濃さですが、コクはしっかりしていて頼りない味ではありません。

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蕎麦を汁に浸けて啜ります。
ダシの香りは舌の上に広がり、同時に蕎麦の香りが鼻腔を刺激します。
一度に二つの香りを感じられるのです。
汁の旨味と絡んで蕎麦の甘味がいっそう引き出されています。

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薬味は山葵と葱
山葵葱ともに特筆はなく、至って普通でした。

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この柔らかな汁に十割蕎麦を浸け、その割合を確かめましたが、どっぷり全部浸けたときが一番香り甘味が強くでました。
そのまま食べても満足ですが汁を浸けても美味しいです。

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付け合わせは信州らしく野沢菜。

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蕎麦湯は濃いめの香り高い湯でした。

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身体が温まります。

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大盛りは300円増しでした。


長野県須坂市中町227
026-246-7050
11:00〜14:00 & 18:00〜22:00
定休日 水曜日



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器にも拘ってほしい、茅野の蕎麦 自家栽培 蓼山亭 [信州の蕎麦]

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信州は諏訪、蓼山亭に行ってみた。
この店のHPには拘りが記載されている。ちょっと抜粋(コピペ)すると・・・



当店は自家栽培・自家製粉で、『おいしい蕎麦』をとことん追求している
長野県茅野市の手打ち蕎麦の店です。当店の紹介をさせていただきながら
皆さんと『お
いしい蕎麦】について考えてみたいと思います。

 自家栽培とは、自ら畑で土作りやソバの種まき、畑の草刈り、刈り取りを行い、ソバを育てることです。
勿論農家に委託しているわけではありません。ですから、美味しい蕎麦作りを工夫することができるのです。

手打ちなら、自家栽培・自家製粉・石臼碾き等の【こだわり】は当たり前でございます。
当店は、信濃1号という長野県のソバのブランド品種を地元茅野市の標高1000mから1100mの休耕田を利用し、播種から製粉までの全ての行程を自ら行ない、どのようにしたら美味しいソバや蕎麦になるのか日々考えております。

当店のコンピューター制御の石臼は、1分間に10回転、1回転につき6~7粒の玄ソバを投入して碾き、玄ソバのあるがままの美味しさや風味等、ソバの旨味を最大限に引き出す方法で製粉しております。
 当店の蕎麦切りは、厚生労働大臣認定(国家試験)の蕎麦料理技能士としての確かなそば打ちの技術で、夏でも冷たい八ヶ岳の水を使い、十割蕎麦(そば粉10割・つなぎ無し・水ごね)と二八蕎麦(そば粉8割小麦粉2割の割合)を手打ちして、限定提供させていただいております。
 奥歯で噛んでいただき、蕎麦の香りと甘さ、そしてモチモチとした蕎麦のコシとシャキシャキとした歯切れの良さをお楽しみいただければ至極の幸せでございます。
【蓼山亭の蕎麦を食べずして、蕎麦を語るなかれという意気込みで、皆様を心よりお待ちしております。


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そんな意気込みの蕎麦なら一度試してみようではないか。
暖簾には自家栽培と自家製粉の文字が誇らしげだ。
八ヶ岳の蕎麦粉を八ヶ岳の水で打つ、これは期待が持てそうだ。

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店内は古い街の蕎麦屋さんといった趣で洒落た感じはしない。
品書きを見ると色々な拘りが記載されている。

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コンピュータ制御の石臼って・・・

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これが自慢の石臼、ゆっくりと回転していた。おっと品書きを確認しないと・・・

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目的の十割蕎麦は1100円、ちょっと高めの価格設定だ。
しかし、自家栽培で拘って作っている蕎麦なら妥当な価格かも。
ただ・・・拘りが高じて食べ方まで指示がされている。
これは人によっては鬱陶しく感じる人もいるのでは。
”好きに食わせろ!”って感じで。

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十割大盛りはプラス400円、十割おかわりは820円となっている。やはりちょっと高めか。

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お茶は蕎麦茶だ!よかった!

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最近、割り箸の店はどんどん少なくなっているようだ。
割り箸は割り箸の臭いが気になるから塗り箸の方が良い。それにエコだし。

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普通盛りの十割。一寸少ないかなと思ったが・・・盛り上げてあるから崩せば普通の量だった。
小鉢と香の物が付いてきた。それに粗塩と辛味大根も。
表面が綺麗で艶やかな蕎麦、美味しそうだ。

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さっそく啜ってみる。蕎麦の香りが口の中に広がる。
噛み切るときのプチッとした歯ごたえも良い感じだ。
食感も申し分無く、コシがしっかり感じられる。エッジもしっかりしていて舌の表面を気持ち良く滑ってゆく。
咀嚼すれば甘味もしっかり溢れ出てくる。

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粗塩を少量振ってみる。
良い感じに塩が利いて甘味が出る。が、香りを味わうには塩は付けないほうがよかった。

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この店は薬味を添えない。これも拘り。
山葵や葱は蕎麦の味を変えてしまうと思えるからと。これは同感。
ただ、辛味大根は添えられる。辛味大根は蕎麦の邪魔をしないとの判断か。
薬味の考え方は自分と一緒だ。

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辛味大根で蕎麦を食べる。辛味が蕎麦とよくあう。
辛味大根だけで一枚を平らげたいぐらいだ。

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汁を口に含む。うん、辛口だ。がっちりした輪郭を感じる味わいで、甘味が後口に残らないのが良い。
ダシの香りと酸味が最初にきて奥から甘味が出てくる。旨味も十分あって厚みのある汁だ。
ただ、やや濃い感じで、そのまま直接飲み続けるのは辛い感じ。
もうすこしだけ薄くても良いのでは。

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蕎麦を汁に浸けて啜る。
やや濃い汁は十割蕎麦をもってきてしても強い。蕎麦の1/3程度を汁に浸けて啜るのが一番良かった。
汁のダシの香りが広がったあとは蕎麦の香りが立ってくる。
成る程、拘っているだけある蕎麦だ。この価格でも不満は無い。

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残念なのはこれ。プラスチックが安っぽさを感じさせる。
折角の美味しい蕎麦が台無しだ。これじゃあ駅の立ち食い蕎麦、気分も安っぽくなる。
蕎麦に1100円も払って安っぽい気分になるのはご免だ。
蕎麦と汁に拘りを示すなら、器にも気を使って欲しい。
不満なのはこのプラスチックのザルだけでなく、器類もそう。
皿、小鉢などに統一感が無い。
美味しい蕎麦を食べて心から満足するには器も重要なファクターだ。

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やはり並の一枚だけでは足らなかった。十割のおかわりを注文。
待つ間、蕎麦茶で香の物を食べて・・・

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大根の煮付けを口に・・・!!!甘い!
リンゴのコンポートだった。
う〜ん、眼鏡かけていなかったから良く見えなかった。
この器、どうみてもデザートに相応しくない。大根の煮付けにぴったりだ。

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おかわり蕎麦を楽しんだ。
ちょっと満腹、やはり二枚はちょっと多いな。大盛りが丁度いい。

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蕎麦湯はサッパリタイプ。




器類にも拘って欲しい。
美味くない蕎麦なら器がどうでも気にならない、蕎麦が美味いから余計気になる。
美味い蕎麦だと付随するものに対しても評価が厳しくなってしまう。
蕎麦の栽培から、その土から拘っているのなら器まで拘るべきだ。
気分が安っぽくなるような物を使っていては拘りの価値が半減してしまう。
実に勿体ない事だ。





長野県茅野市米沢174-1
☎ 0266-82-3322
11:00〜
定休日 水曜日





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諏訪に来た以上ここにお参り

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諏訪大社上社
この温泉、手にかけるとすごくスベスベになる。
手にかける度に思うが、この湯に浸かってみたい。

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温泉で清めたあとは参拝

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境内は新緑が綺麗だ。

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お参りをして、この後は下社へ

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諏訪湖。確か上社から下社へ湖を渡って神様が通ってくるとか・・・

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下社の温泉、上社より熱い湯。

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下社も参拝して・・・

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下社横にあるお気に入りの塩羊羹屋さん、新鶴本店。
ここの塩羊羹は美味しい、すごく好きで諏訪に来るとデフォで買って帰る羊羹なのだ。
家へのお土産?いえ、ほとんど自分で食べてしまいます。

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八ヶ岳が綺麗だった。


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帰り道でもお土産を購入。これは家族向けで。
TVで紹介されていたのを思い出したから。

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確かに桃の表面がよく表現されている。

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こうしてみると本当に桃のようだ。

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食べてみよう。

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割ると・・・白餡に桃果肉が入っている。
食べると・・・・自分は好きになれない味だった。
フルーツが入って、餡が爽やかな酸味を帯びている。
餡が軽くなってしまって物足りない。これはいけません、ドッシリ重くないと。
リピはないな。

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毎回リピはこれ

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一本、一気食いでも良い位の好物。

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塩の塩梅が見事な塩羊羹。



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富士見高原の上品な蕎麦 蕎麦にしむら [信州の蕎麦]

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今回の出張は信州は諏訪、府中から中央高速に乗る。

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出かけに珈琲を飲みすぎたか、何時もは寄らない石川PAに緊急ピットイン。そこで目があってしまったのが八王子焼き。

八王子焼き?ただの大判焼きの」ようだけど何が違うのだろう?買ってみよう。

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大きさは小ぶり

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どう見ても大判焼きだけど・・・焼き印も特に無いし・・・・。

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大判焼きじゃないか!どこが八王子?味だってよくある味で特に特徴は無かった。御座候って凄いんんだな。一個80円でずっと美味しいから。と、何故か御座候の価値を再認識しながら信州へ向かう。

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今回の目的地は諏訪。だけど小淵沢で下道にはいりR20を目指す。富士見高原に行きたい蕎麦屋があるのだ。

富士見駅周辺に入り迷いまくる。こういうときナビが欲しいと切実に思う。一旦富士見駅に行き今いる場所を再確認、PCを立ち上げMAPFANをナビにして何とか到着。MAPFAN見ながらでも迷ったから、かなり難易度の高いロケーションだ。

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良く手入れされた庭。

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なかなか期待させてくれる雰囲気の入口。

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誰もいない。店の人も・・・まだ早いから?でも11時開店で、今は11時20分だけど。と思っていたら横のケーキ屋さんから店の人が飛び出してきて”いらっしゃいませ!”

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内部は蕎麦屋っぽくないが、良い雰囲気。外は雨、ちょっと肌寒い。奥の薪ストーブが暖かい雰囲気を演出している。ストーブのそばに陣取る。

店内はJAZZが流れ、ゆったりとした時間に包まれる。JAZZは良いけど音質が大人しいなとスピーカーを見たらTANNOYだった。これでJAZZを鳴らすのは珍しい。このスピーカーには弦楽四重奏なんかが良いな。高原の雰囲気に弦楽四重奏のほうがあっている気がするし。

やはりJAZZは英国ブランドのスピーカーより米国ブランドの方が良いな。(オヤジっぽい発言だけど・・・・)

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奥に座敷もある。

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品書きを確認。基本はコースもののようだ。単品は”もり”のみ。1000円とは強気の価格設定だ。期待感たっぷり。大盛りが+500円というのも高めの設定。

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お茶は緑茶。蕎麦茶が欲しい雰囲気なんだけど・・・・タンニンが蕎麦の香りを味わい難くするように感じるから飲まずに我慢。

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まずは薬味と汁が出される。薬味の山葵が美味しい。香りが高く、辛さも控えめ。山葵を箸の先に付け、食べながら蕎麦を待つ。

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蕎麦が登場。う~ん、量が少ないな。これで大盛り、1500円。この量でこの値段、美味くて当然、不味かったら詐欺だ。

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早速啜ってみる。啜ると同時に香りが飛び込んでくる。口に中は蕎麦の香りで一杯だ。噛み切る時もぷっつりとした噛み応えが心地いい。咀嚼すると奥歯から甘味が溢れて来る。美味しい蕎麦だ。でも何かが引っかかる・・・・

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基になって何度も手繰る。素晴らしく喉越しが良い。唇に何の抵抗もなく蕎麦が飛び込んで行く。噛む蕎麦が好きだが、こうまで喉越しが良いと喉で食べてしまう。

唇への当たり具合や喉越しが素晴らしいが、違和感は何故・・・

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汁を口に含んでみる。

ダシの香りが高く、爽やかな汁だ。濃さも丁度いい。ダシは香り過ぎず蕎麦の香りの邪魔にならない。

甘味より酸味を先に感じ、塩気は丁度いい。輪郭を感じる汁だが、シャープな感じの輪郭はない、柔らかい。何より後味に甘味が残らず、スッキリした気分でいられるのがいい。

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薬味。大根おろしと山葵、そして葱。山葵は美味しい。高原産なのかな?葱も綺麗だ。

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蕎麦を汁に浸けて啜る。ダシの香りとともに蕎麦が飛び込んでくる。喉越しがよく、何時もより力をこめて啜っている自分がいる。蕎麦の半分位を汁に浸けた時が一番美味しく、香り、甘味を引き出せた。この半分位というのが重要だ。つまり汁の濃さ(塩気、重み)が丁度良いという事。濃すぎると浸ける量は少なくなり、薄いとどっぷり完全浸しとなるから判りやすい。

啜りながら気付いた。唇にあたる感覚を心地よく感じながら啜ったあと、舌の上から奥歯に移動するが、舌の上にいるときに違和感を感じている。蕎麦の形状だ。エッジが甘いのだ。角が甘く、丸ぽっい断面になった蕎麦に違和感を感じていたのだ。エッジが甘い分食感がスッキリしなかったのだ。

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蕎麦湯は普通に茹で湯、さっぱりと。

美味しい蕎麦だったが、価格を考えれば美味しくて当然。CPが良い蕎麦ではない。場所の判り難さもあって隠れ家的な雰囲気が良い。

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富士見高原の森も雨にしっとりとして良い雰囲気。

 

 

蕎麦 にしむら

長野県諏訪郡藤見町富士見3679-18

℡ 0266-62-7078

11:00~14:00

定休日 日曜日&第一月曜日 

 

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(一杯目)さる1号の蕎麦と甘味の探求記録の信州の蕎麦の記事は→ここ

     平成23年4月1日以前の記事は(一杯目)にあります

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