脂があってもふっくらな鰻を甘めのタレで うな竹 [鰻(鳗鱼 eel)]
タレの焼ける香ばしい匂いが食欲をそそり、待つ時間も乙に感じてしまうほどに美味しいのが鰻
鰻の蒲焼は江戸時代にその料理法が出来上がったのですが、それ以前は丸焼きしたものに山椒味噌などを塗り食べていたそう
脂を抜かず丸のまま焼き上げた脂でギトギトの鰻に山椒味を塗って更に炙ったらそれははそれで美味しそうです
夏バテた体に効きそうですね
夏の暑さを乗り切る為に鰻を食べるという習慣はかなり昔からあるようで万葉集にも詠まれています
「石麻呂に 我れ物申す夏痩せに よしといふものぞ 鰻捕り喫せ」 <大伴家持>
大伴家持さん、”夏痩せには鰻がいいから食べなさい”と友人に勧めていますが、もう一首あって
「痩す痩すも 生けらばあらむを 将やはた 鰻を漁ると 河に流れな」<大伴家持>
”痩せてても生きていたほうがいいのだから無理して鰻を獲ろうとして川に流されないように”とも
家持さん、キツイなぁ^^;
浜松出張の二日目
あまりの暑さに体はバテバテ
この暑さを乗り切るのは鰻を食べなければいけないと、そんな理由を作ってこの日のランチも鰻^^
二日続けて鰻だなんて、なんて贅沢な
このまま堕落してしまいそう、いいのかなぁ
まっ、堕落しちゃお^^
やってきたのは客先の近くの鰻屋さん、うな竹
創業50年の老舗で、焼きのスタイルは蒸しの入る関東風
店内は入口入って左側に四人用テーブル席が2卓、こあがりに四人用席が2卓
右側には広間と個室があるようで都合60席ほど
自分はこあがりの席に陣取りました
温かな緑茶と布のおしぼりが置かれます
さて、何にしましょう
おすすめメニューは写真付き
写真が付いていると分かりやすくていいですね
鰻重特上は鰻丼に普通サイズの鰻一尾と蒲焼に普通サイズの鰻一尾の二尾のセット
目を惹きますが鰻連荘なんて贅沢していますからあまり高いのはやめておきます^^;
出張手当は確実に赤字だし(しかも大幅に^^;)、お小遣いにも限度がありますからね
それに特上は二尾付いてくるのはいいのですが、鰻丼と蒲焼だと同系統の味だからあまり魅力じゃない
蒲焼ではなく、鰻丼と白焼きのセットだったらふらふらと誘惑に負けてたかも
鰻重特中は鰻が大きめのサイズ
重の名が付いてはいますがどう見ても鰻丼^^;
鰻丼は鰻丼でいいのですが(寧ろワイルド感があって丼のほうを好む人もいるし)、メロンが付いているのが引っかかります
鰻が食べたいのであってメロンを食べたいわけじゃない
要らないものが付いているのはちょっと癪なので除外
となると・・・・消去法で鰻重特並、かな
鰻重特並の鰻は普通サイズなのがちょっと残念ですが
鰻重特中でメロン無しのセットがあったら良かったのですが・・・・
そんな事で鰻重特並をオーダー
鰻の到着を待つ間のこと
ふと見るとおすすめメニューの他にも品書きを発見
こちらには写真がありません
おすすめメニューに無かった品をチェックしてゆくと・・・・
ぬぁにぃ、鰻重(ジャンボ)だとぉ〜
大きいサイズの鰻のメロンの付かないセットがあったんだ
こっちのが良かったのにぃ//orz
何故”鰻重ジャンボ”をおすすめメニューに載せないんだぁ><
鰻重特並の着重
蓋を取ってご対面〜♪
ご飯が見えてしまうのは残念ですが、並だから仕方ないかな
タレの色は濃い目
テカリの感じをみると関西風の直焼きにも使えそうなタレ
漬物は胡瓜と沢庵
小さな冷奴も付きます
肝吸いに入るのは肝と三つ葉
まずは吸い物を一口
柔らかな鰹節の香りと三つ葉の香りが口いっぱいに広がります
柔らかな旨味、塩気も丁度いい
鰻はタレが濃いので色黒ですが焦げは少ない
なかなかいい焼き加減です
尾っぽの皮側の焦げも目立ったものはなくいい感じ
ではまずは鰻を箸で切り一口味わいます
パリッとした感触の後にふんわりふっくらな噛み応え
脂は適度に残って、しっかりした存在感
でもクドイ程残ってはいません
あっさりではありませんが重くはない
脂がそこそこ残っていながら身がふっくらとしているのがいい
タレは濃く甘めで直焼きのタレにも使えそう
タレご飯が進んでしまうタイプ
脂が多めに残っていますがこのタレが脂を抑えてくれます
ご飯の炊き加減は硬めで好みな感じ
量はしっかりあります
重に入るご飯は結構深い
ご飯に絡むタレの量は適度
多過ぎないのがいい
うな竹
053-461-4482
静岡県浜松市東区篠ヶ瀬町117-2
【平日】11:10~14:00 16:45~19:50
【日祝】11:10~14:00 16:30~19:50
定休日 火曜日