温泉ライダーが行く 晩秋の奥多摩と大菩薩の湯 [車とバイク(car and bike)]
土曜日、夜・・・・30分おきにWebで天気予想をチェック
そして地図とにらめっこ。
紅葉が観たい、そう思いながらこの季節を過ごしていましたが休日が妙に忙しくてバイクに乗れませんでした。しかしこの日曜日は大丈夫、確実に乗ることができます。
唯一の不安材料が天候
土曜日は素晴らしく晴れたのに日曜日の予報は傘マーク、意地悪な空に溜息。
調査の結果、15時までに帰着すれば雨に濡れずに済みそうな事が予想できました。
15時までに帰着・・・遠くへは行かれません。
近くで紅葉・・・・奥多摩が良さそうです。
朝4時、ごそごそ準備を始めます。
あまりの寒さにウェアの変更や装備の変更。
久しぶりの乗りだしで予想以上に準備に手間取りました。
朝ごはんはちゃんと食べます。食べておかないと凍えますからね。
バイクを引っ張り出し、温泉ライダーの証、木桶を搭載しエンジンに火を入れた時には時計の針は90分経過していました。
5時半、ようやく出発です。
空は少し明るくなってきまhした。
競技場を抜けると富士山が見えるはず。
しかし厚い雲の沈んだ灰色に染まった空に富士山は見えません。
バックミラーに鮮やかな赤い色彩が
振り返ると見事な朝焼けです。
つまり今日の天候は確実に下り坂
港北NTを抜け黒川から府中に、R20の渋滞を覚悟していましたがガラガラのまま通過。
新奥多摩街道で青梅に
久々の青梅ですからこの方にご挨拶。
バイクのタンクで逆立ちしてもらいました。
窓から覗くウナギ犬が美味しそう^^
奥多摩に向かって走ります。
山を登ってゆくごとに紅葉が濃く色付いてきて思わず笑みが^^
前を見るより横を見ている気が・・・・(汗)
当然ゆっくり流します^^
このところずっと忙しくてゆっくり季節を感じる暇がありませんでした。
まだ暑いと言っていたら急に寒くなって・・・・休日は用事が重なってバタバタと。
でも季節は待ってくれません。
気が付いたら黄色く輝く銀杏の季節
過ぎゆく季節を感じぬまま見送ってしまうなんて最近ではなかったこと
周囲を見る余裕を失っているようです。
いや、見てはいても感覚を失っているのかも。
大好きな北鎌倉に立っても何故か落ち着かず、風が肌を撫でるのを拒んでいるかのような感覚。
この一年、妙に忙しい日々が続きます。
仕事も、私生活も
その忙しさを引きずって休日も忙しいこと
それをしなきゃいけないようなプレッシャーを感じながらの休日
楽しみが楽しいけれどリラックスして楽しめない
何かに追われているかのような日々
何を拒んでいるのだろう
忙しすぎる毎日は心を緊張させてしまいます。
その硬くなった感覚を溶かさないといけません。
晩秋の奥多摩を見ながら溶かす方法を考えます。
紅葉はピークは過ぎてしまったよう
山の色はかなり渋めです。
それは空の色のせいかもしれません。
昨日のような青空だったらまた違った色を見せてくれたのでしょうね。
紅葉を撮るのって難しいですね。
見た目のような色に発色してくれません。
カメラCCDと視覚、どちらのセンサーが正しい色を表現しているのでしょうか
視覚は正しくても頭の中の期待値で補正をかけて美しく見えてしまうのかも
今にも泣きだしそうな曇天、厚いフィルターを透過してきた静かな光。
紅葉を美しく発色させる力はありません。
くすんだ紅の風景が寂しげに感じます。
冬を予感させる寂しさ
晩秋の静けさにはこの寂しさが良く似合います。
最近、iPodで持ち歩いているのは Mozart Piano concerto n. No. 21
秋、特に晩秋になると妙に聴きたくなるのです
奥多摩湖の奥、お気に入りの浮き橋
此処までくると誰も居ません
静かな風景を独り占め
何時ものように橋をそーっと渡ってみます。
足を踏み下ろすごとに不安定に動く浮き橋
ギシギシ軋む音だけがあたりに響きます。
今日は風の音も鳥の声も聞こえません。
空はダークな灰色、静かな、いや、音が消えた秋
橋の真ん中で腰を降ろして不安定に浮き沈みする橋に身を任せます。
昨日のような青空だったらなぁ・・・・
肌寒さに、ついそう思ってしまいます。
でも静かな景色の中で浮かんでいるのはいい気持ち
忙しかった日々がどうでもよくなってくるような感覚
暫く曇天の寂しげな秋を楽しみます。
が、天候は思った以上に早く下り坂、ますます雲が厚くなってきました。そろそろ行きましょう。
山梨県に入り、ますます紅葉は濃くなってきます。
もうスロットルを開けていられないほど魅入っていました^^
素敵な絨毯に覆われた山、素晴らしい!
雨雲と追っかけっこだけど来てよかったぁ^^
温泉はどこにしようか・・・・
温泉ライダーであったことを思い出し、あわてて検索^^
この道の駅にも温泉はありますが、既にレポート済ですから却下(笑)
山を下りてからどこに行くか・・・
iPadに入れたHONDAの地図で検索です(ごろすけさん有難う)
空を見上げるとますます黒い雲
温泉ミッションをコンプリートできるか微妙な状況
先を急ぎます・・・・・が
ついつい停まってしまいます。
空を見ながら紅葉も
落ち着かない紅葉狩り^^;
折角奥多摩湖で落ち着いたのに・・・・
またセッカチな自分になってしまっています><
思わず深呼吸、
慌てる必要はない、自分に言い聞かせて・・・
慌てると言えば、いつも奥さんとペースがあいません
何時までも動こうとしない彼女を見ているとイライラ・・・・。
ついつい自分の性格の発火点が低くなります(Barbieさん的表現)
綺麗な景色を見て、バイクに乗って、気持ちいい温泉に浸かれば余裕もできて発火点も高くなるもの・・・・と温泉ライダーを正当化(笑)
今年、山の紅葉を見るのは恐らくこれが最後
気が付いたら山の紅葉のピークが過ぎていました。
季節を忘れないように余裕を持たないといけませんね。
結構な高さにお尻がムズムズ
でもいい景色
かろうじて富士山が見えました。
期待していなかったのですが見られてラッキーです^^
やはり富士山が見えるとテンションが上がります^^
温泉は大菩薩の湯にしました。
下に降りてから探そうと思いましたが空模様が良くありません。
あまり時間を使うのは良くなさそうです。
ここならルート上ですから時間のロスがありません。
広い館内、休憩所も広々
大菩薩嶺の裾野に湧出した高アルカリ性泉で水素イオン濃度10.05だそうです。
料金は3時間で600円、一日1000円
404-0026
山梨県塩山市上小田原730-1
TEL 0553-32-4126
FAX 0553-32-4186
午前10時から午後8時まで
定休日 火曜日
湯を独り占めできず写真が撮れませんのでHPからの借用です^^
内湯には大きい湯船と源泉湯、そして露天風呂
源泉湯は温度が低く冷鉱泉のよう
ですから加温、かけ流しではありません。
加温している割には湯がぬるいです。
露天は寝てしまいそうになる程のぬるさ。
これからバイクに乗るのに眠くなってはいけないと内湯に入り直しました。
しかし・・・・内湯もぬるめ(露天より温かですが)
しっかり入って温まりたかったのですが・・・・・
このぬるさではライディングで冷えた指先が温まりません。
湯に浸かっていても指先に冷たさがいつまでも残ります。
指先の冷たさが消えるまで浸かり続けて・・・・・
もっと体を温めたい気持ちでしたが、それは却下。
温めすぎたら汗をかきます。この季節汗は危険。
指先が温まり、もう一寸体を温めたいと感じるレベルで止めておきます。
フルーツラインをR20方向に、勝沼ICから中央道に入ります。
さぁ、西から攻めてくる雨雲と追っかけっこだ。
背後のチェイサーに気を付けながら一目散に逃げを決めて・・・・・^^
国立府中で降りて横浜に
下道に降りてから左手首が限界に
今日は景色に見惚れていたのか無意識のうちにギアチェンジ時にクラッチを多用したようです。
停止時以外にクラッチを使わないよう回転合わせでギアチェンジ
途中の事故渋滞のスリスリをクラッチなしは辛かった(汗)
事故渋滞で遅れましたが14時30分の帰着でした。
バイクを仕舞って紅茶を煎れていると開けていた窓から雨の匂い
降りだしたようです。
間一髪、濡れずに済みました。