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そうだ鎌倉、行こう 北鎌倉の花菖蒲 明月院一本勝負 [そうだ鎌倉、行こう。(KAMAKURA)]

初夏6月、気が付けばいつの間にか季節は夏に移り変わっています。
梅雨の前の爽やかな風に春の余韻を感じますが、それでも時折じっとりと重い風にまとわりつかれる事も。
梅雨前に花菖蒲を見に明月院に行くことにしました。
明月院といえば紫陽花、紫陽花の色付き加減の確認もかねて出かけましょう。

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奥さんの仕事の都合で土日の開放日は返上中、一日中の外出は不可能です。
ならば早朝から出かけ、11時戻りのスケジュールで楽しみましょう。
行き先を明月院一か所に絞れば大丈夫、11時には戻れるはずですから。明月院、一本勝負です。^^

天気予想では土曜日の降水確率は高く、日曜日は低くなっていました。
日曜日に行こうか、そう思っていた金曜日の夜ですが・・・・
土曜日、朝空を見ると青空が見えます。
急遽、土曜日に出かける事に。

明月院は通常朝9時の開門ですが、6月は8時半に開門します。
それを8時開門と勘違いをして7時前には家を飛び出してしまいました。

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7時半、北鎌倉。
ホームに降り立った瞬間、緑の風が運んできた山の香りに包まれます。
ホッとするような心地いい感覚。
列車が轟音とともにホームから走り去るのを見送った後に残るのは踏切の音。
やがてそれも消え、人々の足音と話し声も去ってしまえば静かな北鎌倉。
朝の穏やかな日差しと鳥達の囀り、ゆっくりとした時間が流れてゆきます。
開門の時間まで朝の空気を楽しみながらの散歩、緩やかな時間の流れに身をまかせながらゆっくり歩きましょう。
季節の移ろいを目で、肌で味わいながら。
朝の早い円覚寺もまだ開門前でした^^;

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8時、明月院にやってきましたが閉まっています。
立て札を見ると8時半開門と・・・・(汗)
あと30分、どうしましょう。
門の前の車止めにもたれながら30分を過ごす事にしました。

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目を閉じて、緑と土の香りがいっぱいの木立をそよぐ風を楽しみます。
鳥達の囀り、道を掃く竹箒の軽やかな乾いた音、脇を流れる小川の水音・・・
緩やかな時の流れ、静けさが体に染みてきます。

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このところ妙に忙しい仕事、週明けに出かけたら帰宅は金曜日の夜遅く。
体がかなり疲れているのを感じていました。
この風に包まれて溜まっていた疲れが抜けてゆくようです。
自分の体の形が無くなって、この風景に溶けてゆくような気分。
早く来て良かった。
こんな贅沢な時間を過ごせるなんて思いもしませんでした。

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開門です。
お出迎えは青地蔵さん。
この青地蔵さんはお出迎えの為に奥の庭からご出張されています。

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明月院の紫陽花達、色がつき始めているのもありますが、まだ早いようです。

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一生懸命背伸びをしているような、そんな若々しさ。

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緑の葉に負けないような色彩になるように頑張っているようです。

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殆どの紫陽花の花はまだ緑色が残った色合い。
花弁の周辺が仄かに色着いた様が恥じらっているような愛らしさ。

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満開の時は目を見張るような青い世界になる山門へ続く階段。
でも今はまだ緑の中。

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それでも僅かではありましたが青く染まった紫陽花もありました。
でも青は淡く、力強さはありません。

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綺麗な花弁。
若々しくまだ枯れた花弁がない紫陽花、清らかな雰囲気が素敵です。

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葉も綺麗なまま。
汚れと無縁な美しさ。

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綺麗過ぎて、ファインダー越しに溜息。

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目的の花菖蒲は丸窓向こう側、奥の庭にあります。
でも開園は10時。

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まだ時間がありますから若々しい紫陽花を眺めながら園内を二周

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何時もは時期のピークアウト以降に見に来ています。
でも今回は始まり

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若々しい紫陽花の魅力をたっぷり楽しめた日でした。

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この分だと見頃は来週末でしょうか。
それでも山門前はまだ早いかもしれません。

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山門の奥側は比較的青が広がっていました。

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明月院の楽しみの一つ、山門の扉の花達。
毎回来るたびに何が活けてあるか楽しみにしているのです。

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ここの楽しみは、山門の花と、もう一つ。。。

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そう、丸窓です。
この丸い窓の向こう側の世界。
それは無限に広がる、もう一つの世界。
そんな気がするのです。

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この丸窓の奥の縁側、そこは普段自分の居る空間とは別の空間、眺める景色は現実なのか幻なのか。
不思議な感覚をいつも覚えます。

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奥の庭を散策できる日は丸窓の縁側にはいけません。
これはちょっと残念な気分。
この丸窓の奥の縁側は、自分にとって一番落ち着ける場所なのですから。

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丸窓の縁側に坐して聞えるのは風の音、そして香のかおり、山に囲まれた空間ですが無限の広がりを感じます。

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6月、季節は夏に移り、緑も段々濃くなってきます。
日差しも確実に強くなってきて、葉のフィルターを透過した緑色の輝きが気持ちいいですね。

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菖蒲園の開園時刻まではまだ30分あります。
それまでの時間、茶屋に行ってみましょう。

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茶屋は9時半開店です。

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茶屋の品書きには、境内の花の品書きも一緒に。
風情ありますね。

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ここは屋根の葺き替え工事で暫く入れませんでした。
これが新しくなった屋根。
普通の屋根になってしまいました。

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以前は、この屋根と一緒の屋根。
なかなか趣があって好きでしたが、朽ちるのが予想より早く、新しい材質で葺き替えになったそうです。

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何となく線香花火みたいですね^^

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パチパチ音が聞こえてきそうです。

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茶屋には不思議な椅子も。
岡本太郎の椅子が独特のパワーを醸し出しています。

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ここに来たら和菓子と抹茶がお約束^^

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好きな空間で飲むお茶は美味しいですから。
小川の水音を聴きながら飲むお茶も風情があっていいものです。

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ご馳走様でした。
和菓子は阿闍梨餅、もちっとした皮と餡子が良い相性でした。

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6月、紫陽花が咲きだした明月院は訪れる人がいっぱい。
それ以外の時期の静けさが嘘のように話し声が耳につきます。
静かにお茶を飲んでいたいのですが・・・・
女性同士のグループの騒音は凄いですね。特に昔若かった方の話し声は妙に耳につきます。
話し方が凄く元気。元気なのは良い事なのでしょうが、そんなに大声出さなくても^^;

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そろそろ10時です。奥の庭に行ってみましょう。

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この日、花菖蒲は3~4分咲きでした。

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茶屋で聞きましたが、今年の花菖蒲はちょっとのんびりペースだと。

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でもその代り、一輪一輪が凄く大ぶりと聞きました。

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確かに凄い存在感。

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色彩もしっかりしています。

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花菖蒲ってこんなにも艶やかだったのかな・・・・・

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昨年は雨に日に来ました。
雨の中、その色彩は静かに落ち着いたものでしたが・・・

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初夏の日差しに照らされた花菖蒲の鮮やかな色彩に圧倒されます。

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3~4分咲きでこの迫力ですから、満開だったら・・・・・

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見事な大きさに思わず見とれてしまいますね。

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花というよりも、緑の絨毯の上を舞う蝶のよう

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まるで空から舞い降りる姿・・・

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圧倒されて・・・・構図がとっちらかります。^^

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未熟な事に、また花に呑まれてしまいました。
艶やかに咲く花は難しいです。
魅せられて舞い上がってしまいますから。

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この日、多くの人が舞い上がったかも^^

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満開ではありませんでしたが、まだ早い分枯れ落ちた花は無く、綺麗なものだけ。
それが隙の無い美しさと感じて圧倒されてしまったようです。

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丸窓の奥の縁側から赤地蔵さんを見ていたのですが、赤地蔵さんからはこんな感じで見えていたのですね。

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花を愛する赤地蔵さん、

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出張中の青地蔵さんの居場所。
そういえば出張するのは何時も青地蔵さん、出張お疲れ様です。^^

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10時半、そろそろ帰りましょう。
花菖蒲に舞いあがってしまったのは時間が短くて焦ってしまったのでしょうか。
でも仕方ありません。
昼御飯を作らないといけませんから。

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帰り道途中にも綺麗な紫陽花を見つけました。
若々しくて葉も綺麗です。
葉の上にカタツムリが居たらパーフェクトなんですが・・・^^

 


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