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十割蕎麦なのにつなぎ入り? 草津の蕎麦 水車小屋 [群馬の蕎麦]

前記事の追記事です。

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何とも不思議な看板
十割蕎麦を謳いながらつなぎを自慢している・・・・
混じりのある十割、それはあり得ない
そんな看板を掲げる店が美味しいとは思えません。

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頭はそう判断しているのです。
しかし、人は時にあえて判断とは違った道に踏み出すこともあるのです。
理性より面白さ。
そうです、見た瞬間ネタになりそうだ、そのネタが欲しいともう一人の自分が囁いたのです。
その瞬間、理性的判断をする自分は片隅に・・・・
理性的という名の彼は何時もすぐに片隅にうずくまってしまうのです。半世紀の間いつもそう・・・(笑)

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古民家風の建物は雰囲気がありますが暖簾の色が不安感をあおります。
この色の暖簾の店で美味しい蕎麦に出会ったことがないので(単に自分の個人的感想です)
あと、水車がある店も自分的には要注意(あくまで個人的経験からの感想です)
古民家、水車、いかにも観光地の蕎麦屋さん的風情です。

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店内は土間があって古民家そのもの
店内奥の壁一面に色紙が貼り付けられています。
色紙を喜んで貼っている店に期待するのは野暮というもの
これを見た地点で諦めモード

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とりあえず品書きを確認します。
蕎麦は手打ちと機械打ちがあって手打ちのざるは880円
大盛りは250円増しだそう
十割と謳っておきながら入っている繋ぎはオヤマボクチ
ヤマゴボウだそうです。
牛蒡が繋ぎ?、ちょっと想像がつきません。


何れにしてもオーダーはザル(手打ち)の大盛りです。

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機械打ちは630円。
観光地価格とすれば、まぁこんなもんでしょう。

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その他、品書きの最初のページにあったもの
おそらく、この店のお勧めメニュー

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それぞれ手打ちと機械打ちが選べるようです
そばがきもあるのですねぇ

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お茶とお茶請けの山菜
山菜が美味しい^^
お茶は・・・観光地で何も言うまい^^;

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手打ち、ざるそばの到着
蕎麦は野趣あふれた荒々しさ、結構濃い色で細く打ってあります。

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さっそく蕎麦だけで手繰ってみます。
一寸粗い表面ですが意外と喉越しは良いです
抵抗なく唇を滑るとまではいきませんが、それ程強く啜らなくてもスッと蕎麦が走ります。
啜った瞬間から香りが立ってくる蕎麦ではありません。
噛み切ると、しっかりした蕎麦の反力
跳ね返りまでは感じませんが、しっかりした噛み応えと抵抗感
噛みしめて口の中に広がる蕎麦の香り
悪くありません。
ただ・・・・蕎麦の太さにバラつきが多いのが難点

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汁を確認してみましょう
やたら口の広い器です
まるでご飯茶碗、これはちょっと興ざめ
一口含んで舌の上に・・・
薄い・・・旨みに厚さが少ない感じです
旨みに厚みが無い分、甘みで補っている感じで後口に甘さが残ります。
この蕎麦に対して役不足
この汁、ざるうどんがあうでしょうね。

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蕎麦を汁に浸けて啜ります
まずは蕎麦の半量を汁に浸けて・・・。
汁が弱く、蕎麦の甘みを引き出せません。
この蕎麦にこの汁。もはやどっぷりディップです。
蕎麦をしっかり汁に浸け啜りました。
汁を器にナミナミ注ぎ、蕎麦を泳がせてから食べるその姿
まるで冷かけそば(笑)
なるほど、器が広口なのは訳があったのですねぇ

でもしっかりした汁で粋に啜りたい・・・・

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薬味は葱と山葵

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山葵を口直しに少量舐め、蕎麦を啜ります
山葵は香りも瑞々しさも少なく、ちょっと残念

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葱は・・・透明感がありません
綺麗とほれぼれするような葱が恋しい・・・

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蕎麦は予想に反して悪くなかったです
特別良くもありませんでしたが、観光地でこの値段ですからこんなもの
でも汁は確実に役不足
蕎麦の旨みを引き出していませんでした。
汁がよかったら評価もかなり変わったでしょう。

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蕎麦湯は普通にサッパリしたタイプ

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この蕎麦、オヤマボクチのネタに食べるにはいいかも
でも、蕎麦にオヤマボクチの存在は解りませんでした。知らないから解るわけがありません(笑)
オヤマボクチはヤマゴボウとも書いてありましたが、蕎麦のつなぎにどう使うのか疑問でしたので調べてみました。
(以下、Wikipediaより)

富倉そばが有名なようです。


<<ヤマゴボウ>>
・ヤマゴボウ科ヤマゴボウ属の植物の1種あるいはその総称。有毒であり食用には供されない。
・キク科のモリアザミ、オニアザミ、オヤマボクチなどのアザミ類やヤマボクチの根の総称。山菜として「山ゴボウ」と称される。


<<オヤマボクチ(雄山火口、Synurus pungens)>>
キク科ヤマボクチ属の多年草。アザミ類であるが、山菜として「ヤマゴボウ」と称される
根は漬け物にするなどして食べられる。
長野県飯山市の富倉そばでは、茸毛をつなぎに使っている。
原料としてヨモギの代わりにオヤマボクチの葉を用いることもあり、新潟県の笹団子や山梨県と東京都/檜原村の草餅で利用される


<<富倉そば(とみくらそば)>>
長野県飯山市富倉に伝わる、つなぎに山ごぼう (主にオヤマボクチ) の茸毛 (葉の繊維) を使った蕎麦。
富倉に隣接する新潟県妙高市長沢にも同様の蕎麦が存在し、こちらは長沢そば(ながさわそば)と呼ばれる。
十割蕎麦にも通じる香りの良さやのど越しのよさから一部では「幻のそば」として紹介される。


という事らしいです。
十割にも通じるという意味の十割蕎麦という看板だったんだ。
でもこれって紛らわしい・・・・ジャロものじゃないかなぁーー;)

 


水車小屋
0279-82-3464
群馬県吾妻郡長野原町大字大津1243
11:00-18:00
定休日 水曜日

 


 


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