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そうだ京都、行こう。 嵐山の紅葉 [そうだ京都、行こう。(KYOTO)]

二日目は嵐山から
脂こってりな朝ラーに苦しくなった腹を擦りながらルートチェックしておきます
1日で如何にまわるか
まるで激安ツアーみたいなノリになってしまいますが行きたい場所がいっぱいだから仕方ありません

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効率よく巡る絶対条件は拝観開始時刻に一番遠いお寺に行く事
今回チョイスした嵐山のお寺は祇王寺、滝口寺、二尊院、常寂光寺、天龍寺、宝厳院
一番駅から遠いのは祇王寺
拝観できる時間は8時半から16時までが一般的、ならば8時半に祇王寺に到着していなければいけません
そこから嵐電の駅に向かいながら滝口寺、二尊院、常寂光寺、天龍寺、宝厳院の順に巡ります

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祇王寺、滝口寺で60分、二尊院、常寂光寺で90分、天龍寺、宝厳院で90分
移動時間を含めて大体の割合で決めます
嵐山では8時半~12時半の4時間が持ち時間
それから嵐電に乗って衣笠へ移動し、龍安寺、等持院、天神さんと巡ります
つまりそれは・・・・

お昼ご飯抜き・・・・--;)

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祇王寺に8時半に到着できるようにナビタイムで検索すると・・・・嵯峨野線で嵯峨嵐山に行くのが便利そう
嵐電に乗れないのはつまらないですが、時間優先、仕方ありません
まぁ、嵐山の後は衣笠に行く予定
その時に嵐電に乗れますから良しとしましょう

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まずは京都駅から嵯峨野線に乗って嵯峨嵐山まで
そして嵐山の風景を楽しみながら祇王寺に向っているとポツポツと冷たいものが落ちてきます
今日は晴れる予報なのに?
見あげると其処には黒っぽい雲が 
山の方は晴れているのに・・・
雨雲に好かれたのか?

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ポツポツも僅かで終わりホッと一安心
8時過ぎに祇王寺に到着すると既に10名位が開門を待っていました
入口に並ぶわけでなく入り口付近にバラバラと立っていましたが、これが関西人の特徴と昨晩orangeさんに教えていただきました
(バス待つのに後ろに並んだらそれは関東人と良く解るんだって ^^; 関西のスタイルは並ばずに、ただ何となくその辺にかたまって待っているのが普通だそう^^;)

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祇王寺は平家物語ゆかりの寺
前回来たのは春、梅が終わって桜が咲く前の、春もまだはしりの頃でした
その時手に持っていたガイドブックには秋の祇王寺
苔の上の散紅葉が素敵で秋に来てみたかったのです

境内の楓は130本
見事な散紅葉、錦の絨毯がいい雰囲気

”なにしろ、日本でいちばん四季にうるさい町の紅葉ですから。” 

でももうちょっと木に紅葉が残っていて欲しかったかな

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紅葉はかなり散ってしまっていましたが、紅葉の絨毯は見事でした
此処の静けさ、いいですね^^

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この後は滝口寺へ向かいます

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入口には滝はありませんという但し書きも
名前から滝があるものと思い込む人がいるのでしょうね(笑

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この滝口寺の素敵なところは廃な雰囲気がたっぷりなところ
平家物語で語られる横笛と滝口入道の悲恋の物語ゆかりの地
同じく平家物語で語られる祇王寺と違い滝口寺は人が訪れません(廃墟のような本堂なれば仕方ないか?)
廃な本堂、悲恋物語の縁の地、人がいない・・・ねっ、いい雰囲気でしょ(これで井戸でもあったら最高かな^^;)

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縁側にでも座ってゆったりした時間の流れを楽しむのがいいのです

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座していたら不意に背後で人の気配
振り返ると美しい女性
勧められるままにあがって寛いでいると・・・急に鬼に変じて喰いかかってきて

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なんて妄想が頭に浮かんだり^^;
そんな雰囲気たっぷりなお寺
(でも、夕暮れ時は絶対怖いって)

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そして二尊院へ 

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広い参道には桜と紅葉が交互に植えられ春と秋は見事に染まるでしょうね
この日、紅葉はピークを過ぎ、かなり落葉しているのは残念ですが雰囲気は味わえます

小倉山 峯のもみじ葉心あらば 今ひとたびの 御幸またなむ (藤原忠平)

待っててはくれなかったか・・・
上皇様じゃないと待っててくれないかな^^;

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二尊院の大きさにもなるとC国観光客もちらほら
大声で騒いでいます
おいおい、お寺で騒ぐんじゃない
修学旅行の小学生だってもっと静かだぜ

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二尊院もJR東海のCMにありましたね

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”この紅葉の先には2体のご本尊さんが並んでおいでになります。
それは、いや、説明はやめておきましょう。肝心なのは知ることではなく感じることだといいますから。
紅葉は旅の入口にすぎませんでした。”

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JRのCMは見事な紅に色付いた紅葉に覆われていました
それは白壁に映えて見事なもの
この日の二尊院は紅の葉は落ちてしまい、黄葉のみ
ちょっと遅かったようです

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C国の若き女性達、やいのやいのとまぁ賑やか
そのうちに柵の中に入り込んでポーズを決める始末
苔、どうするんだよ!
全く、こいつ等は・・・・

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くぉらぁ、柵の中に入るんじゃない!
さっさと出なさい!

言葉は通じないけれど怒鳴ったら素直に出てきました
焦ってたようだけれど・・・
やっちゃダメな事ってのは解っているみたい
じゃぁやんなって

お寺もちゃんと見回らないと・・・ねぇ
大切な観光資源でしょ

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ここは和菓子の餡、小倉餡発祥の地とされ、発祥の地の碑もあります
お寺が何故小倉餡発祥の地?

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小豆の粒が鹿の斑紋に似ていて、鹿と言えば紅葉
紅葉と言えば紅葉で有名な小倉山との連想で粒餡の事を小倉餡と言うようになったとか
つまり、粒餡発祥の地って訳ではなく、小倉餡という名前の発祥の地なんだ
ややこやしい・・・^^;

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ならば饅頭でも売っているといいのにね(笑

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常寂光寺の前に落柿舎にちょっと寄り道

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昨年、嵐山花灯路の時期に京都に来たのですが、その時この建物のライトアップもされていました
地味な外観に特に中には入らなかったのですが、この日前を通りかかった時に、その地味さに妙に心掴まれて・・・
青空に柿が美味しそうだったのもあるのですが^^;

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これがなかなか風情あって素敵な雰囲気の庵
自分も此処に世捨て人してみたいと思ってしまうほど
でも・・・きっと三日で飽きると思うけれど(笑

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この庵、芭蕉の弟子、去来が心行くまで俳句を詠むために、都から離れた嵯峨野に建てたもの
芭蕉も落柿舎がお気に入りで、生涯に3回も落柿舎を訪れていて、2度目の滞在したときには『嵯峨日記』を記したそうです

落柿舎、その名にどんな意味があるのだろうと調べてみたら・・・
売買契約をした庭の柿が、その夜の強い風で全部落ちてしまい、代金を返金するはめになったという話が^^;
こんなことが・・・と、あまりに笑える出来事に敢えて自虐的に“柿が落ちた家”と付けたようです

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”ここらあたりを歩くコツ教わりました。
簡単でした。
道はひとつ裏へもひとつ奥へ
ほうら、発見。
広い道ばかり歩いていたらきっと見つからなかったと思います。”

柿が美味しそうだ^^

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寄り道の後は常寂光寺
その佇まいが常寂光土を彷彿とされるところが寺名の由来

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茅葺きの仁王門をくぐると、本堂までは急な石段が続きます
この仁王門から本堂までの参道は、頭上に鮮やかなモミジが折り重なる紅葉のトンネルで有名なところ

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でも既に落葉は進んでトンネルはオープンエア
その代り石段には紅葉のふかふかカーペット
カサカサ音をたてながら石段を登ります 

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踏むのを躊躇うような散紅葉の美しさ
散ってなおも瑞々しい葉
尤も散る葉は枯れた葉ではありません
水分はそれなりに残り力があります
枯れた葉は散る力も無くし、ただ枝に何時までもしがみついていますから

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紅葉にしても、桜にしても
散り際が肝心
風に舞い散りゆく姿が美しいのです
日本人はこの散る姿に感じるものがあるのでしょうね

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そんな事を考えながら石段を登った先には

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”暑い夏を乗り切った私に、この町が「おつかれさま」と 言ってくれました。”

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今回はいつの間にかJRのポスターやCMの場所とキャッチコピーをトレースしながらの散策になってしまい、我ながら随分ミーハーな事と^^;
でもそんな気分になってしまうのがあのCMの凄いところ
見るたびに心に響き、行ってみたくなるのです
で、こうやって東海道新幹線に乗って京都に来るのだからCMの効果は絶大

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散紅葉を愛でながら山を下ります
散る紅葉に生を感じたのは去年のオフ会後の名残紅葉散策の時
高桐院の縁側に座し、風に揺らされ嫋やかに散り落ちる紅葉を目で追い、その着地の瞬間
カサッという音を期待していた耳に聞こえたのはポトッというしっかり重い音
その音に強く生を感じたのです
 

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常寂光寺、もう少し早く来たかったな
10日早かったら紅葉のトンネルが素敵だったでしょうね
狙ってもなかなかいいタイミングで見られないのが紅葉
鎌倉の紅葉でさえタイミングを合わせるのが艱難なのですから、遠く離れた京都の紅葉を狙うのは至難の業
これは毎年通わないとね
数撃てば当たるかもしれないから

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散紅葉のオレンジに染まった境内で、過ぎゆく秋を惜しんできました

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常寂光寺を離れ竹林を歩き向かった先は・・・

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天龍寺の北門
天龍寺は「古都京都の文化財」として世界遺産に登録されている大きなお寺

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流石に混んでいて入場もちょっと行列
平日なのに・・・・何だか嫌な予感も 

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庭園を散策すると・・・いや、散策なんて言葉が似合わないぐらいの混雑
しかも周りはC国の言葉ばかり
話していなくても見ただけでC国から来たのだとわかります
やっていることが、ちょっとね

邪魔な場所にあたりかまわず座り込んだり
落ち葉を集めて道の真中で落ち葉シャワーして騒いで
公園じゃあるまいし・・・・ここはお寺だぞ!見ていてもう勘弁して状態

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曹源池周りに至っては・・・・
何だこの人の密度は@@;)
しかも聞こえるのはC国言語のみ
それが唸るように聞こえるのです
本当に此処は京都なのか?日本なのか?C国じゃないのか?
もうまるで自分が異邦人になった気分

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もう耐えられない
一直線に南門から外に出ます
こんな環境では落ち着いて庭を鑑賞するなんて無理なこと
拝観料は単に通行料となりました
高い通行料だったな・・・--;)

”天龍寺ここは言わば禅の学校です。わたしもちょっと坐禅なんか組んでみました。頭がすっきりした分、足がしびれました。”

とても座禅を組む気分になれませんーー;)

そして、この後はるぐっちぃさんお勧めの宝厳院へ
宝厳院へ向かう道で聞こえるのは我が国の言葉だけ
凄く安心な気分になって落ち着きを取り戻しました

つづく・・・

” XXXXXX ” は、それぞれの場所、お寺のJR東海のCMやポスターのキャッチコピーです

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10日土曜日は”紅葉の鎌倉散歩オフ会”の日

京都の紅葉記事もまだ終わっていないのに

鎌倉の紅葉記事が三つも溜まってしまいました

(京都から戻ってから北鎌倉と鎌倉へ下見に行っていて^^;)

紅葉記事、年内には終わらせないとね^^;

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mozさんとさる1号の紅葉の鎌倉散歩オフ会

 takenokoさん
NO14Ruggermanさん
きよたんさん
甘党大王さん
ponntaさん
リュカさん
えーちゃんさん
ちょろっとぶぅさん
ちびどらさん
ピュアリンさん
なんだかなぁ横濱男さん
YUTAじいさん

参加、有難うございました

また宜しくお願いします

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