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そうだ京都、行こう。 今回のイチオシは宝厳院の紅葉 [そうだ京都、行こう。(KYOTO)]

天龍寺の騒音から逃れやってきたのがるぐっちぃさんに勧めていただいた宝厳院 

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ピークは過ぎ落葉も進んでいますが、それでもまだ他よりも残っている感じ
門前の行列は聞き慣れた言葉のみが聞こえます
耳触りのいい音
慣れた言語の音は落ち着きます
たとえそれが、日頃は煩いと思う昔若かった女性たちの甲高いマシンガントークの声だとしても^^;

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門を入ったら順路に沿って散策します
既に葉が全部落ちた木もあってあまり期待ができないかと残念に感じ始めた頃、いい雰囲気の茶屋を発見(紅葉を残念に思ったのは入口から茶屋までの間のみ、奥に行くと散ってはいても素晴らしい紅葉でした)
入門時に茶券付きのチケットもありましたが、自分は茶券無しにしてしまい、諦めかけましたが・・・でもこの雰囲気の中で飲みたい

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訊くと現金でも良いそう
ならばお茶してゆきましょう
干菓子でエネルギー補給です(昼ごはん抜きなのでパワーが不足してしまって^^;)

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庭の雰囲気が良いので縁側でいただきます
庭を眺めながらまったり一服
お茶、落ち着きますね

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宝厳院限定販売の干菓子だそうです
売店で購入できるそうですが、人気が高く入荷しても直ぐに完売になるそう
確かに美味しかったです

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散紅葉を愛でながら抹茶の香りを楽しんで
この茶屋、凄くいい雰囲気
庭の感じがまた良いのです

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上からは紅葉のフィルター越しの柔らかな光
そして地には紅葉の絨毯
秋、麗らか

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清らかに澄んだ光のなか、過ぎ去ろうとする秋を秋を静かに眺めます
静かさを楽しむには人は多いですが、騒がしさは無く落ち着けます
無論C国の観光客も居るのですが団体じゃないので行動は大人しく、静かなもの
群れてもこの静かさがあるといいのに

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懐紙には一句、裏をみせ表をみせて散るもみぢ
人間死ぬるときは、うそもまこともなく、自然に還って散って行くもの
ちょっともの悲しさが混ざる晩秋にこの句がじわりと染みこみます
ひとひら、風に舞い込んできた紅葉を懐紙に乗せ、ごちそうさま 

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紅葉はピークを過ぎ、寂しさが漂う頃でしたが
其れがまたいい感じに似合っています
この先の予定が無ければずっとここに座っていたかったほど

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天龍寺で残念な気持ちになったのも此処で帳消し^^
宝厳院、来年も来ないとね
寂しさ漂う今の雰囲気もいいけれど、盛りの時期も見てみたいものです

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春は桜、秋は紅葉
それは散りざまの美しさ
春秋の季節の代表は、いずれも色とその移ろい、そして散りざまを愛でる点で共通しています

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ただ、桜が散り様の美学一辺倒に対して、紅葉は散りゆくまでに多様な表情をみせてくれます
そのとりどりの色のように
それは幾色に風を染めて

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吹く風の 色のちくさに 見えつるは 秋の木の葉の 散れはなりけり (よみ人しらす)

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水をも紅に染め

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ちはやふる 神世もきかず 竜田川 唐紅に 水くくるとは (在原業平)

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その鮮やかな錦に心奪われて

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見る人も なくて散りぬる おく山の もみぢは夜の 錦なりけり (紀貫之)

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日本人にとって紅葉は秋そのもの

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奥山に 紅葉踏み分け 鳴く鹿の 声聞くときぞ 秋は悲しき (猿丸大夫)

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そんな感じに紅葉を愛でる日本人ですが
実は万葉の時期から古今和歌集の時期に大きく美意識が変わって紅葉を愛でるようになったという記事を読んだことがあります

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記憶を頼りにぐぐってみると・・・
万葉集には4516首の歌があるにも関わらず紅葉を読んだのは少なく
これに対し、古今和歌集の1000首余りの中、秋の歌は226首
その中の多くが紅葉を詠んでいるそうです

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万葉の頃、黄葉、紅葉を詠んだ歌は実に137首という多さにも関わらず紅葉、赤葉、赤の文字を使用し、紅葉と思われるものはわずか5首
それ以外は黄葉の文字が使われたものか、色づくもみつなどと表現されたものばかり
紅葉が実に少なく、黄葉がほとんどとか

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黄葉から紅葉へ
この間に、日本人の美意識が大きく変わったという事なのでしょうね

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宝厳院の紅葉、見事です
今回の京都で一番満足した場所がこの宝厳院
散紅葉の時期でこの素晴らしさ
散りはじめのピークの頃はどんな感じなんでしょうね
見てみたいものです

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半分程散ったのも味わいがありますが

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ほぼ散りきって寂しさを漂わす紅葉もまたいいもの
中途半端に残ったものより、この方が潔くて美しく思います

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染まり始めの初々しい美しさ
ピークの頃の艶やかな美しさ
散紅葉の寂しげな美しさ
その全部を楽しみたいのですが、それは無理な相談

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一か月間京都に滞在し続けるなんて無理ですから
(このハイシーズンで一か月滞在ってコストはいくらになるのだろう^^;)

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朝の空は今にも泣きだしそうでしたがいつの間にか青空
紅葉のフィルターで染まった陽射しを浴びながらの散策は長閑な気分
ちょっと空腹を感じながら^^;

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秋は紅葉、でも食欲の秋でもありますからね
紅葉散歩の後に何を食べるか
それも悩ましい

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宝厳院の後は昨年の12月に行って、遅い紅葉を楽しんだ龍安寺
そして等持院を経由して天神さんの紅葉を見に行く計画
それを実行すると時間的に食べられるものが限られます
デザートが、抹茶パフェとかタルトとかが食べられない・・・--;)

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かと言って、計画した紅葉を見ずして終わらすのは悔いが残るし
難しい・・・--;)

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庭園散策も終わり、門を出ると
其処にも見事な紅葉
随分風流な頭で^^;

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最後の最後まで紅葉を楽しめます
宝厳院、なんて素晴らしいんだろう^^

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絶対来年も来ないとね
今度はもうちょっと早めにして・・・
となるとオフ会とは別日程にしないといけなくなりますね

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新幹線、高いんだよね
金券屋のプライスだって安くないし・・・差額でコーヒー代も出やしない
かといって夜行バスは体が辛そうだし

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う~ん、悩ましい・・・

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宝厳院を出て嵐電の駅に向かいます

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嵐電の駅には友禅の柄のイルミが立っています
当然昼間は消灯していますが

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駅構内にある部分はライトON
昨年は嵐山の花灯路の時期に来ましたので花灯路とこのイルミを楽しみました

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う~ん、やはり昼間のライトアップは締らないなぁ^^;

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友禅の柄、ステキなのがいっぱいあります
こういうのが似合う女性っていいな

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でもこの柄はちょっと怖いかも・・・^^;
鬼嫁用?

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でもこの柄が似合う女性ってカッコいいんだろうなぁ

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嵐電は当然かぶりつきポジション
帷子ノ辻で北野線に乗り換えて龍安寺に向かいます

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saruさんの記事で知って気になっていたものを購入

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”香るカカオの、誘惑。”

誘惑されてみました

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中は普通にPINO  

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カカオ香って美味しいです
苦みもちゃんとあるし^^
森永のチョコ系アイスは好みの味なのです
自分は森永のアイスが一番お気に入り
今年は板チョコ、チョコアイス出してくれないのかな

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京都ネタはあと二話続きます

その後は鎌倉ネタ

最近仕入れている食べ物ネタは全てストック

一旦減ったように見えた在庫記事ですが

またまた増殖中^^;

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