恐怖のハロウィンケーキ 予期せずできたメタポリック・パンプキンモンブラン [スイーツを作ろう(making sweets)]
モンブランを作ろうかな
下の娘に言うと彼女は一言
今年はハロウィンケーキは作らないの?
あっ、忘れていた~ @@;)
土曜日の朝、急いでハロウィンケーキを企画してみますが、いいアイデアがでません
こうなったらハロウィンモンブランだぁ~
でもこの日は下の娘の授業参観
つまり下の娘は終日授業なのです
アシスタントは期待できません
午前中は下の娘の通う中学校の授業参観へ行きました
奥さんは午前中は図書館で資格試験の勉強
授業参観は午後の懇談会にあわせて午後の授業を見るそうです
授業参観から戻ったらハロウィンモンブランの製作開始です。
まずは南瓜の裏ごしから
計画は南瓜モンブランタルト
タルトの上にチーズクリームの山
それを覆うようにラズベリークリーム
そしてその上に南瓜のペーストで作るモンブランの山
つまり断面は、タルトの上はチーズクリームの白、中央はラズベリーの赤で上層部は南瓜の黄
そんなイメージ
さて下準備開始
まずは南瓜の裏ごしから
南瓜をひと玉剥いて蒸します
でもここでいきなりアクシデント
硬い南瓜と格闘していたのですが、なんと右手中指を包丁で・・・・><
よりによって指の中程の側面を削りきる感じになってしまいました><
慌ててバンドエイドをあてようとしますが、傷はパッド部分からはみ出そうな感じ
大き目のを探して何とか応急処置完了
でも出血が多く、暫くは何枚も張り替える羽目に
仕方なくもうちょっとしっかりしたテーピングにしますが、これだと指がうまく動きません
きき手の自由度も悪いのでタルト生地を作るのは無理
これは・・・・今年のハロウィンケーキは中止か --;)
でも、このまま中止にするのは癪
何とか続行する手立ては・・・
蒸しあがった南瓜を裏ごし
つまみ食いしてみると結構甘い南瓜でした^^
さらにもう一回裏ごし
複数回裏ごすと口当たりが良くなりますから
テーピングが血に染まっていましたので裏ごしはゴム手袋を着用してみたのですが
ゴム手袋って感覚が狂いますね
感触が全く解らない
やはりこれではタルト生地は無理だな・・・・
タルトが無理なら何にしようか
そうだ!
オーソドックスにスポンジ生地で行くことにしました
これならハンドミキサーを持てれば何とかなりますから
何時ものサイズの型で焼きますが、材料を何時もの半分に抑えて薄焼きの生地を焼いてみます
用意した材料は薄力粉(バイオレット)55g、グラニュー糖65g、卵を2個、牛乳を20g、無塩バターを10g、そしてバニラオイル
オーブンを180℃に予熱して作業開始
薄力粉55gを3回篩って
40℃の湯煎に置いたボールに卵2個とグラニュー糖65gを投入し、グラニュー糖を溶かします
卵液が温まり、グラニュー糖が溶けたら湯煎から外し、ハンドミキサーの高速で5分
40℃の湯煎に置いた牛乳に、溶かした無塩バター10gを加えて
湯煎で温め続けておきます
ハンドミキサー高速で5分の後は低速に落として3分
爪楊枝チェッカーで生地の様子を確認
篩っておいた薄力粉55gを篩い入れて
捏ねないよう注意しながら混ぜます。40回ぐらい・・・
湯煎に置いておいた牛乳+無塩バターを少しづつ加え、さらにバニラオイルも適量加えて混ぜて
型に流し入れてガツンと衝撃を一回与え、内部のエアーを抜いて
180℃に予熱しておいたオーブンに入れ、30分焼きます
焼き上がり
ラム酒を好きなだけ刷毛で打ち込みます
天地を返して底だった部分にもラム酒を、以降この部分が上になります
スポンジの粗熱が取れたらチーズクリームを作ります
用意したのは乳脂肪47%の生クリーム200㏄、室温に置いて十分に柔らかくなったクリームチーズを100g、粉糖40g、ラム酒を大匙1、それにレモン果汁とラズベリージャム
クリームチーズ100g、粉糖40g、ラム酒大匙1を混ぜます
良く混ざったら
生クリームを少しづつ加えながら混ぜてゆきます
生クリームを200㏄加え終えたらホイッパーで泡立てて・・・・・
いい感じ、、ちょっとつまみ食いしてみたら結構美味しい
イチゴショートも今度からクリームチーズを少し隠し味に入れてみようかな
ここで止めておけば良かったのですが、更に硬くしようと頑張りました
でも右手はゴム手袋を装着
つまり微妙な感覚が解らない状態・・・・・
調子に乗ってたらクリームが分離し始めている
しまったぁ、やらかしたかぁ><
リカバリーしないと(汗
やはりゴム越しでは微妙な感覚が解りません
南瓜の裏ごし用に買っておいた乳脂肪35%の生クリームを冷蔵庫から取り出して、チーズクリームの増量を図ります
実はクリームチーズは合計300gを用意してあり、柔らかくしてあったのです
(ベイクドパンプキンチーズケーキも焼こうと思っていたのです・・・)
粉糖40g、クリームチーズ100g、ラム酒大匙1を混ぜ同じように生クリームを加え、分離したチーズクリームに合わせて軽く泡立てます
舌触りは大分いい感じになりましたが、クリームはまだ緩い
残りのクリームチーズ100gに粉糖20gを混ぜ、ボールに投入して軽くホイップ
これでこのチーズクリームの材料はクリームチーズ300g、生クリーム400㏄(47%&35%混合)ラム酒を大匙2、粉糖を100g
そこに味を〆る為にレモン果汁を少々加えます
(流石にこの分離からリカバリーまでの格闘中は写真を撮る余裕はありませんでした^^;)
とりあえずスポンジのコーティングに使ってみます
塗れるけれど山にするのは無理だな・・・・どうしようか、固めるには・・・
ゼラチン?でもここにゼラチンを入れたらレアチーズケーキができてしまいます
スポンジの上にレアチーズの山を盛って、その上に南瓜ペースト・・・
それはそれで美味しいのは確かですが、今回求める形とはちょっと番う
う~ん、レアチーズにしないで硬くするには・・・
確実なのはこれ、南瓜ペースト
パンプキンチーズクリームにしてしまえばいいのです
欠点はパンプキンだらけになること
使用する南瓜の量はかなり多くなりますから別の意味で重いケーキになるのは確実
これ以外のデメリットは色
ケーキが黄色一色になってしまうのです
まぁ、ハロウィンだからいいか・・・
希望の硬さになるまで南瓜を加えてゆきます
投入した南瓜の計量を忘れてしまい使用量は不明です
やはり怪我とかすると余裕が無くなって駄目ですね
途中でお気に入りのスヌーピーのボールを割ってしまうし><
作りながら結構ブルーな気分でした
良い感じの硬さになったら裏ごし
スポンジの上に山に盛ります
これ、黄色に見えますが白ですからねー(笑
本当はラズベリークリームを作る予定でしたが・・・・
生クリームを全部使ってしまったのでラズベリージャムだけで^^;
山の上に厚めに塗ります
これ赤に見えますがピンク色のラズベリークリームですから、そのつもりで(ーー;はぁ
そしてモンブラン絞り
南瓜ペーストに生クリームを加えて・・・のつもりでしたが生クリームを使い切ったのでパンプキンチーズクリームをそのまま使用しました
絞り方向は横か縦か悩みましたが、山の形は縦方向の方が雄々しい山になるだろうと縦で絞ってゆきます
山の完成・・・シンメトリーがぁ~>< 縦絞りで綺麗な山にするのは難しいようです^^;
隙間から顔を出すラズベリージャム
何となく火山のマグマのようでワイルドな感じ
下にジャムの層を作るのも良いかも
それは良いとして上が寂しいなぁ
何かハロウィン的なものも欲しいし・・・・
丁度下の娘が帰ってきましたから小物の製作を頼みます
作るのはハロウィンの定番、南瓜のお化け
お化けにしては目が可愛いな
つぶらな瞳じゃぁ迫力ないし・・・・
じゃぁ・・・・スプラッター仕様で
ラズベリージャムで殺人現場(汗
やりすぎは食欲無くしそうだから此れ位で^^;
食べる時に別途トッピングすればいいし・・・・
暫く寝かせてから試食、想像通りどっしり重いパンプキンモンブランになりました
南瓜の甘さ、クリームチーズのコクが加わってどっしり重い甘さ
このままでは重過ぎて量が食べられないのですが、ここでいい仕事をしているのがラズベリージャムの酸味
口の中が爽やかにリフレッシュされていくらでも食べれてしまう
ある意味怖いケーキが出来上がりました
南瓜の量にクリームチーズの量、そのカロリーを考えると・・・・このケーキ、メチャ恐い>< この恐怖はハロウィンらしいかも^^;
予定とは違う形でできましたが、自分の好みのメタポリタンなケーキになりました
そう、食べたら確実にメタポになると思える程の濃厚な重さ
やはり重い方が美味しいのです
そのまま一晩寝かせ、翌日
やはり味が違います
一晩寝かせると味に落ち着きが出てきます
重さが円やかになり甘さにしっとりした感じが出てさらに食べやすい
ますます危険なケーキになりました
かなり腹に溜まります
そして南瓜だけに腹持ちもいい
食事代わりにいいかも(笑)
巷で流行っている健康志向のライトなケーキとは別次元の感覚
また南瓜の量が多いので植物繊維がたっぷり
しかも入っているクリームチーズの量も半端な量ではありません
脂肪分もしっかり
なので食べた翌朝は実にスッキリ(笑)