甘い汁と十割蕎麦 かすみがうらの蕎麦 手打ちそば 御野立庵 [茨城の蕎麦]
今回の出張は宇都宮、今度も震災復旧の案件だ。宇都宮市内も鬼怒川の東側の被災は大きいらしい。機械のダメージはどのくらいだろうか。
常磐道、水戸からまわって真岡から宇都宮に入るコースを選んだ。途中、昼ご飯に寄ったのは常磐道、千代田石岡ICから10分程の距離にある御野立庵
ICから迷いながら到着。大きなカエルがお出迎え
庭も広く駐車スペースもたっぷり。建物は大きくもなく小さくもなく築150年の茅葺家屋の古材を利用しているそうだが、特に歴史を感じない。
店内は天井が高く、開放的。古材を利用しているので所々歴史を感じる所があるが、古い感じはしない。特に趣は感じなかった。
ここにも限定の文字が。当然これに決まり。でも一応品書きも確認してみよう。蕎麦は茨城産だ。
メインは二八。十割は限定となる。でも限定5食とあるが壁には限定十食とあった。どっちだ?
大盛りは二八、十割ともに200円増し。ならば十割のもり、大盛りで。
茶・・・・かなり失望させてくれた。薄く味、香りが無い。まるで出がらしの茶で味が貧乏臭い。出がらしを飲んでいるような気分で、悲しくなってくる。これはいただけない。改善を望みたい。茶うけは梅、ここ自家製のようで、レジ横に販売用が並んでいた。カリカリとして美味しい梅だった。
蕎麦のみで手繰ってみる。啜った瞬間から香りが立ってくる蕎麦ではないが、咀嚼すると甘味と香りがたっぷりと感じられる。さすが十割蕎麦、奥歯から溢れる香りはしっかり重い。噛み切る際の感覚も顎に心地よい感触が伝わり、コシも良い。噛みしめた時の香りを感じたくて蕎麦のみで啜り続けた。
いい加減汁に浸けよう。その前に汁を確認。汁を少量口に含むと・・・
甘い!甘味がかなり強い。が、ダシの香りも強く感じる。甘みに負けない程のダシの香り・・・・かなりダシが強めなのか。シャープさが微塵もなく、ぽったりした味わいの汁で軽やかさとは対極にある。濃さはやや濃いめ。だが甘さもあって喉に抵抗なく飲みこめる。
ダシの香りが良く、重めの汁。不味くは無い、旨い方だろうが好みの汁ではないな・・・・
薬味。う~ん、ちょっと失望。茶と同じく貧乏臭い。葱といい山葵といい。山葵には瑞々しさはなく、香りも少ない。硬く、ボソボソした感じだった。非常に残念。
蕎麦を汁に浸けて啜る。汁の甘さが舌の上に重くのしかかると同時にダシの香りと旨味がいっぱいに広がる。咀嚼してゆくと汁の甘味が蕎麦の甘味に変わってくる。でも、蕎麦の甘味を純粋に味わうには汁は強すぎるようだ。甘く、重すぎる。尤も味わいが軽くダシの香りだけが前面に飛び出している汁よりは良いと思うが。
蕎麦湯、これくらいの濃さがいい。
蕎麦湯の香りも楽しんでフィニッシュ。
最近妙に餡子が食べたくなっている。そんなときに気になる名前が。そばぜんざい。蕎麦の香りと小豆の風味・・・良いね。頼もう。追加オーダーだ。
おぉ、美味しそうだ。餡子の硬さはおはぎ位。形といい・・・まるでおはぎだ。蕎麦おはぎ。
食べてみよう。まずは餡子。甘すぎず、でも甘さ十分。頃あいの甘さだ。小豆の味もしっかりしていて餡子は粒あんが美味しいなと思えてくる。
では蕎麦団子を・・・・うぅっ、硬い。箸でちぎるのも困難な程だ。ふわっとした蕎麦がき団子を予想していたが・・・全く違う。硬い、硬すぎだ。冷えた餅並みの硬さだ。
ここまで硬いと、食べるのに格闘になってしまい蕎麦がきの香りが楽しめなかった。この蕎麦がき、練り過ぎだよ。ふっくらした状態で練りを止めないと。
箸でちぎるのを諦め、箸で一個そのままつかんで口に運ぶ。もはや蕎麦ぜんざいを食べているとは思えない。おはぎを食べているような気分だ。これはこれで・・・・・いや、良くない!ぜんざいと銘打つ以上ぜんざいでないといけない。これは蕎麦おはぎとして掲載するべきものだ。
手打ちそば 御野立庵
かすみがうら市中志筑1571-1
℡0299-23-5000
11:30~15:00
定休日 月曜日&第三火曜日
お蕎麦屋さんでお茶と薬味がNGなのは、とても残念でしたね^^;
蕎麦ぜんざいというネーミングは、初めて聞きました。
確かに、見た目もぜんざいではなく明らかにおはぎですね。
でも、冷えたお餅のように硬いとは・・・
私も、食べるのにかなり時間がかかりそうな気がします^_^;
by hirochiki (2011-04-28 05:23)
食事の時にここまで観察して食べた事無いです、
まっ、私は何でも美味しいと言って食べるので友達からは「味オンチ」
と言われてます。 (笑) (>_<)
by himanaoyaji (2011-04-28 05:43)
最後の蕎麦団子との格闘で一気に体温が上がったんじゃないですか?(^◇^)
楽しみにオーダーしたのに、もう少しちゃんとして欲しい一品ですね。
by 半世紀少年 (2011-04-28 08:00)
おはようございます
あのICの側にあるんですか。。。
ICまで、うちから30分くらいなんですよ
蕎麦湯。。。良い色ですね
by はくちゃん (2011-04-28 08:34)
限定5食はついつい注文しそう( (ミ`エ´ミ)) ククク・・
蕎麦はいいのに薬味は残念ですね( ̄  ̄;) うーん
by てんてん (2011-04-28 09:51)
蕎麦○、汁△、薬味・茶×と言う評価でしたか。
なかなか全てが揃ってるところは無いでしょうね(^^;
by よっすぃ〜と (2011-04-28 09:59)
もり・ざる合わせて10食と捉えればつじつま合いますね。
「限定」って言葉にやられます・・・(笑)
by MK (2011-04-28 20:05)
限定に弱いですが
残念でしたね。
by たくや (2011-04-28 20:45)
で、限定は5食?10食、どっちだったんだろう(笑)
by pn (2011-04-28 21:24)
固すぎるのはいただけませんね…(--;
by 1969kana (2011-04-29 01:42)
蕎麦と蕎麦汁のマッチングってものすごく重要ですね。
蕎麦汁も材料シンプルですけど作り方で全然違ってきますね。
蕎麦にマッチングする蕎麦汁作るのは職人技なんですね。
by たー (2011-04-29 07:15)
あんこが半分しか乗っていないおはぎは始めてみました。
今回もそばの探求お疲れ様です。
九州の蕎麦も吟味してほしいです。
by 響 (2011-04-29 09:59)
こんにちは!
確かに「限定」ワードはなぜかひかれちゃいますよね。
でも、「限定」とうたいながら、あらら的な内容のお店って多かったりしますよね。。。
by kazukazu (2011-04-29 12:50)
限定と言う言葉には非常に弱いです。
貧乏臭いお茶と薬味はちょっと…ですね。
by 土芽 (2011-04-29 20:11)
そばぜんざいの箇所、楽しく読ませていただきました。^^
私も食べ物のネーミングには、こだわってしまいます。
by rappi (2011-05-01 08:33)
皆様、NICE有り難うございます。
by さる1号 (2011-05-01 12:02)
hirochikiさん、コメント有り難うございます。
蕎麦屋に限らず、まず茶を出す和食系の店で茶が薄いのは致命的です。
気分が貧乏臭くなってしまい、気分が悲しくなります。
たとえ蕎麦が美味しかったとしても・・・
himanaoyajiさん、コメント有り難うございます。
でも、最初にだされた茶が白湯かと思う程だったら、その後の展開に期待しないですよね。
半世紀少年さん、コメント有り難うございます。
汁や蕎麦がきの堅さなどは好みの問題とかあるとは思いますが、薬味と茶は許せません。
はくちゃんさん、コメント有り難うございます。
はくちゃんのブログは千代田石岡付近の風景だったのですね。
はくちゃんのブログの風景に似ていると思いながら付近を走っていました。
てんてんさん、コメント有り難うございます。
限定・・・この文字に対してはパブロフの犬状態です。
よっすぃ〜とさん、コメント有り難うございます。
全てが理想(自分の好み)という店はなかなか無いですね。
蕎麦好きが自ら蕎麦を打つようになり、しまいに開業してしまう訳がわかる気がします。
MKさん、コメント有り難うございます。
成る程!それに気付きませんでした。
たしかにザルが5食、盛りが5食で十食ですね。
でも・・・( ̄  ̄;)
たくやさん、コメント有り難うございます。
ちょっと残念な店でした。今回気付いたのですが、茶は意外と重要ですね。
pnさん、コメント有り難うございます。
とりあえず、MKさんの指摘のような ザルが5食、盛りが5食で都合十食ということで納得しておこうかと。
1969kanaさん、コメント有り難うございます。
蕎麦がきはふわっとした食感が嬉しいですね。
たーさん、コメント有り難うございます。
いろいろ食べ歩いた感想は、蕎麦と汁との相性ですね。
汁に含まれる味、香り、甘味、酸味、塩気、旨味、濃さ・・・ファクターが多いですから、蕎麦以上に難しいのでしょうね。まさに職人技。
響さん、コメント有り難うございます。
機会があれば九州に遠征したいものです。
もちろん温泉とセットで。
kazukazuさん、コメント有り難うございます。
そうなんですよね。限定に裏切られる場合も多いのですが、それでも限定の言葉に弱いのです。学習能力が無いのかも・・・
土芽さん、コメント有り難うございます。
改めて認識しましたが最初にだされる茶は重要ですね。
茶を啜った瞬間、期待できる店か失望してしまう店か、瞬時に判断してしまい、悪い評価は最後まで固定化してしまいます。
rappiさん、コメント有り難うございます。
やはりネーミングは適切なものを選ぶべきですよね。
名前から出てくるものを想像してしまいますから。
by さる1号 (2011-05-01 12:29)
なんとも残念なお店に当たっちゃいましたね・・・・
by mau (2011-05-02 08:39)
以前、マイチャリで筑波山&加波山をぐるっと回った時のコースが、
ちょうどこのお店の前の道路でした。
そう言えば看板に見覚えがあるような無いような...。
それにしても、当たり外れのあることを覚悟で
どんどん新しい蕎麦屋さんに挑む
さる1号さんのチャレンジ精神、私も見習いたいです。
by ブリザド (2011-05-02 21:12)
これからの季節はのど越しの良い日本蕎麦がいいですね◎
さる1号さんの記事にあった黒川の店に行ってみようかと
思っています(^^)
by standard55 (2011-05-02 21:40)
mauさん、コメント有り難うございます。
蕎麦は悪くなかったのですがねぇ。全てを台無しにしたのが茶なんですね。
ブリザドさん、コメント有り難うございます。
やはり外れを怖がっていては好みの蕎麦に出逢えませんから。
でも・・・外れは外れで面白いですよ。こうすると良いのに、とかこれをやったら駄目なんだとか判りますから。
standard55さん、コメント有り難うございます。
総菜がいっぱいの店ですね。
蕎麦はともかく総菜に目を見張ります。(総菜の食べ過ぎでそばの味が判らなくなりましたから)
直ぐに満席になりますから時間を前か後ろにずらされたら良いかもしれません。
駐車場は場所、道ともに狭いです。擦らないように注意してくださいね。
by さる1号 (2011-05-02 22:09)