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PAの炭火焼き鰻 味はいいけれど食感が 羽生PA 忠八 [鰻(鳗鱼 eel)]

宇都宮からの帰り
この日は家族皆は外出していて皆夕飯は要らないそう
ならば自分も外で済ませちゃいましょう 
首都高の渋滞も考えるとね、食べた方がいいから


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東北道(上り) の羽生PAでPIN
ちょっと気になっていたお店を思い出しましたので

この東北自動車道・羽生PA(上り)は、“鬼平犯科帳”をコンセプトにした日本で唯一のテーマパーク型パーキングエリア
軍鶏、蕎麦、一本饂飩等、鬼平犯科帳にちなんだ品を出すお店が並びます
そして鰻のグルメを取り扱っているお店の名は“忠八”
実は盗賊の名前
忠八は、小説「鬼平犯科帳」の”雲竜剣”に登場する辻売りの鰻屋で
盗賊のつなぎ(連絡係)として万年橋の向こうで屋台を出しているのです
その味は、本所深川の町人に評判で、「州崎の弁天さまのところにも鰻の辻売りが出ていますが、どうも、くらべものにならねえ」だそう
作品で描かれる辻売りの鰻は


辻売りの鰻屋は、道端へ大きな木の縁台を出し、その上で鰻を焼き、道行く人々に売るのだ。
近年は、江戸市中にも料理屋のかまえで、上品に鰻を食べさせる店が増え、それが一つの流行になっているけれども、平蔵が若いころには、「あのようなものを食べるものではない」といわれていた。
そのころの鰻は、ほとんどが丸焼きにしたものに豆油(たまり)やら山椒味噌やらを塗りつけただけのものを辻売りにしており、
「何といっても、あいつを喰うと精がつく」というので、はげしい労働をする人びとの口をよろこばせはしたが、これが料理屋でだす料理にはならなかった。
これが近年になって、背びらきにした鰻を蒸しあげ、強い(きつい)脂をぬいた上で、やわらかく焼きあげ、たれにも工夫が凝らされるようになってから「鰻が、こんなにうまいものだとは知らなかった・・・」上流の人びとも、よろこんで口にするようになってきているが、深川や本所へ来ると、鰻の辻売りも少なくない。
「鰻は、辻売りにかぎる」という人びとが、このあたりには、まだ多いからであった。


と、鰻の丸焼きだそう
この部分を読むと鰻の丸焼きなるものを山椒味噌で食べてみたくなります
凄い脂でしょうね
その脂に負けないように味噌味、山椒をしっかり練りこんで
想像する度に口の中が涎で溢れます
丸焼き、現代で出す店が無い事を考えると、凄く癖が強く、とても食べられないものじゃないかとも思えますが^^;(どこかで出してくれないかなぁ)


無論、この羽生PAの忠八でも丸焼きは出しません
背びらきにした鰻を蒸しあげ、強い(きつい)脂をぬいた上で、やわらかく焼きあげられた鰻です
羽生PAの忠八は、明治30年の創業以来、川魚一筋で商いをしてきた、埼玉県の鰻川魚問屋“鯉平”を母体としているそう
(そういえば此処の蕎麦屋は神田のまつやの監修だったりと、このPAのお店は何気に本格派)


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高速道路のPAで鰻ですよ
鰻と言えば調理に時間がかかるもの
それなのにPAで鰻の店を出すとは@@)
一体どんな鰻が出てくるのでしょう
そう言う意味からも興味があって 


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食券を購入するスタイルなのはPAらしい
何にしようかな~
鰻重はご飯が見えたら悲しいです
重いっぱいに鰻が乗っていないとね
なので特うな重、3200円にしました
PA飯で3200円@@;)
そして鰻重ですからね、吸い物は肝吸いがいい
+100円で肝吸いに変更できますので変更券もぽちっとな 


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ちゃんと炭火焼き
鰻は炭火焼きじゃないとね
あの香りがまた食欲をそそります^^  


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鰻重と特鰻重の違いは鰻の量
特鰻重は二倍の鰻が乗っています  


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食券を渡し、呼び出しの端末を受け取ったら席に移動
ちょっと薄暗い店内(このPA、全体的に薄暗いのです)、夕刻とはいえ晩御飯にはちょっと早い時間ですので空いています 
さて、鰻
どれくらいでできあがるのでしょう
鬼平のPAで鰻を食べようって事ですので、気分を盛り上げるために鬼平の雲竜剣を読みはじめます(最近、本はiPhoneで読んでいます 持ち運びに便利ですからね)
読み始めたものの・・・・5分で端末が鳴り響きました

w( ̄▽ ̄;)wワオッ!! こんなに早いの? 


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受け取りに行きます
お茶の紙コップがPAらしさを醸し出しています^^; 

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鰻様とご対面
重いっぱいに鰻でご飯の露出が最小限なのは満足
PAの鰻重とは思えません
焦げは少なく焼き加減もいい感じ
タレの感じもよさそうです


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肝吸いの肝も大きくて満足
まずは肝吸いで口のなかを潤します( ´~)◇y ゴク
うん、美味しい^^
肝もいい味です 

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鰻の焼き加減をチェック
皮側を見ればいいのです
焦げやすい皮側がいい感じに焼いてあれば満足
焦げ過ぎていたら卓袱台返し
ここの焼き加減は好みな感じ
ただ・・・・皮にパリッとした感じが無いのが気になります


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さぁ、いただきましょう
席に座って5分で出てきた鰻、さてどんな味なのでしょう
一切れを口に持ってゆくと炭火焼き鰻のいい香り
そのまま口の中へ 

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ふんわり柔らかな鰻
味はいい感じですが、やはり表面のパリッとした食感は皆無
べっちょりした感じが気になります
いくら江戸風の蒸し焼きでも此処までパリッとした食感が無いのは残念に思いますが・・・・PAだから仕方ないのでしょう
鰻とは言えPAのフードコートで30分も40分も待たせるわけにはいきません
焼き置きしてあったものを温め直して出すわけでしょうから
しかも短時間での温め直し、いくら炭火でも表面をパリッとさせることはできないでしょうね 


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タレは甘すぎず辛過ぎず、いいバランス
ご飯の炊き具合も硬めで好み 


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ご飯の量は少な目でした 
PAの鰻としてはいいと思うけれど、街中の鰻としたらリピは無いな
提供に時間をかけられないのは解るけれど、温め直しではね
べっちょりした食感はいただけないな


忠八
048-565-2522
埼玉県羽生市弥勒字五軒1686 羽生PA上り線
10:00~21:00(L.O.20:30) 


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で、羽生PAに来たならこれ 


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船橋屋のくず餅を買わないとね 


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毎回一番大きいのを購入  


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で、帰ったら一気食べ^^
あっ、独り占めじゃないですよ
家人もくず餅は好物なので  


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