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山盛りな並盛りがデフォの蕎麦屋さん 上田の蕎麦 刀屋 [信州の蕎麦]

今日も在庫記事から
前記事の翌日、この日も上田に泊まり 


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信州に来ている以上、蕎麦は外せません
上田の蕎麦屋さんで行ってみたかったのが此処、刀屋
デフォルトで男前な盛りな蕎麦と評判なこのお店、自分の宿題店だったのです
ようやく宿題を片付けるチャンスが巡ってきました

この”刀屋”は池波正太郎の「散歩のとき何か食べたくなって」の”信州ところどころ”に出てくる蕎麦屋さん
「…上田へはじめて行き、五日ほど滞在したときに 〔刀屋〕 の蕎麦を、これもはじめて口にした。
 東京では口にすることのできぬ、本物の手打ちだ。
 私は先ず、その蕎麦切りの手練のほどにびっくりした。
 いまも老主人が蕎麦を切っているが、一種の 〔名人芸〕 だろう。 
信州の真田藩をテーマにした小説をいくつも書いてきた私は、いま〔真田太平記〕という六年がかりの長篇を週刊誌に連載しているが、そうなると、どうしても上田へは何度も足を運ぶことになってきて、刀屋の蕎麦とも、すっかりなじみになってしまった。…」


池波先生、かなりお気に入りだった様子です


「…並のもりそばでも、東京の三倍はある。 
大盛りとなれば、とても私ひとりでは食べきれない。 
昼どきは、客があふれんばかりに詰めかけて来るので、私はいつも、午後の空いた時間をえらぶことにしている。
 ……この店の入れ込みへあぐらをかいて、ゆっくりと酒をのむ気分は何ともいえない。合鴨とネギを煮合せた鉢や、チラシとよぶ天ぷらなどで酒をのむわけだが、旅の気分も手つだって、まったく、「こたえられない……」 のである。」


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この日はぶっ通しで仕事を片付け、ちょっと遅めの昼ごはん
15時近くになってしまいました 


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早速入店
午後の空いた時間、小説家気取りで入れ込みに陣取ってあぐらをかきます^^;
そして蕎麦飲み・・・といきたいところですが、このあと宿のネットワークを使っての事務仕事が待っていますので飲むのは諦めましょう (飲んだら寝ちゃうからね^^;


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品書きを確認
真田そばが気になりますが、始めてのお店では”もり”
この拘りは譲れません
それにしても・・・・蕎麦の量の表記がちょっと変
”大”はいいです、大は
”小”も問題ありません
ただ・・・”並”の位置がちょっと変じゃね?
小<並<中<大
と並ぶのなら違和感ないのですが
小<中<並<大
というのは何だか不思議


不思議がっていても仕方ありません
”もりの大!”とオーダーします
対応してくれたお店のオバサン、以前召しあがった事ありますか?と
いや、初めて来たのです
と、答えると”大”は出せないと
いや、大丈夫だから
と押してもダメ
「ウチの蕎麦は量が多くて”並”でも全部食べられない方も多いですから
まず”並”を召しあがってください、もしまだ食べられるようなら”大”の分のお蕎麦を追加でお持ちしますから

”並”と”大”の差は”小”の分量の蕎麦です」
と、どうやっても”大”を出す気はなさそうです
仕方ありません、その提案を飲む事にしました
 


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最初に蕎麦汁と薬味が到着
そして暫くして・・・
 


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もりそば(並)の到着
良い形で山になっています^^
断面はスクエアな蕎麦で、やや太め 
表面に星は無く綺麗で艶やか 


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まず蕎麦のみで手繰ります
太目の蕎麦の端を咥えて一気に啜りますが、太さがあるので唇を滑らすのが大変
かなり力が要り、啜るのが大変
啜った瞬間からしっかり香る蕎麦
喉越しは良くはありません、太いですからそれは仕方ない
噛んだ瞬間は柔らかな食感
でも噛み切る時はコシを感じます  


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次に汁を確認します
出汁が良く香る汁で濃さは適度
濃すぎず薄すぎず
強さは感じませんが旨みの厚さはしっかりあります  


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蕎麦を汁に浸けていただきます
蕎麦が強い^^;
蕎麦の強さに汁は完全に押されてしまい、半端な浸け方では足りません
どっぷり浸して食べるのが丁度いい
冷やかけ蕎麦のような感じでになりますが 


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薬味は葱に山葵、それに大根おろし
極普通な感じで特筆なし
ただ、山葵、この盛り方はいけません
美しくないから  


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がつがつ食べながら、どのタイミングで追加の声をかけようかなと思っていたのですが、お店の片隅で食事をしていた(お店の方が順番に昼ごはんを食べる時間だった様子)お店の方がやってきて、お蕎麦の追加をお持ちしますね、、と
こうして無事”大”の蕎麦をGET
甘いね、俺を誰だと思っているんだ、さる1号だぜ←知らないって^^;
これ位の蕎麦、軽いぜ 


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追加の蕎麦(もりの”小”の量になります)が到着
この量でも関東の老舗蕎麦屋のモリより多いように思います 


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それもあっさりやっつけて・・・・  
”大”に制止が入るからどんなに大盛りなのかと期待したのに・・・たいしたこと無いじゃん
この後、真田蕎麦かくるみ蕎麦の(並)を追加注文しようかとも思いましたが、よくよく考えてみれば夕飯まで時間はありません
三時間後には夕飯ですから今回はこのあたりで止めておきましょう


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最後に蕎麦湯  


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濃すぎず薄すぎず、いい感じの蕎麦湯  


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最初は残った汁を割って
二杯目は蕎麦湯のみで飲んで口の中をさっぱりと


今度来たときは蕎麦飲みだな


刀屋 (かたなや)
0268-22-2948
長野県上田市中央2-13-23
11:00~18:00
定休日 日曜日  


店内、完全禁煙が嬉しいです


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この日のオヤツはどら焼き 
蕎麦粉を使った諏訪郡富士見のロンシャン塩崎のそばドラです
諏訪から上田に来る途中に購入


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オーソドックスな小倉は絶対食べたい
での、蕎麦となれば胡桃は外せませんから胡桃餡も気になります
迷った時・・・当然両方購入^^; 


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まずは小倉から
小ぶりなどら焼きです  


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蕎麦粉の入った生地はちょっとパサッとした食感でしっとり感はあまりありません
蕎麦の香りも少な目
もっと蕎麦粉を増やし、しっとり感を捨てるか 
蕎麦粉を少なくして、しっとり感を増やすか
の方が良いかも
蕎麦粉を入れるとね、どうしてもね 


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餡の甘さは適度
悪くは無いけれどインパクトは少ない  


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次にく るみ餡
生地の感じは同じです(あたりまえ) 


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当然しっとり感は少なくて・・・・
でも、胡桃の場合は逆にそれがいい
この蕎麦粉の生地と胡桃餡が凄くマッチしています
胡桃のコクは蕎麦粉の入った生地の乾いた感じにより強調され、小倉よりも美味しい  


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胡桃は好物好物~♪
この生地の後味に蕎麦ぼうろが食べたくなります^^;


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上田のお土産はこれを購入  


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飯島商店のみすず飴
グミのように歯にくっつくので自分は苦手なのですが、下の娘がこういうのが好きなのです 


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うさぎやのくるみそば
蕎麦粉を使った生地で中に胡桃餡
蕎麦と胡桃の相性の良さを感じる一品
別所温泉に行った時、いつも此れを買っていたぐらい好物^^ 


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