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蒔田演芸会に行く 今回は4時間 [日常のなかで(Diary)]

注意:今回の記事は長いです^^;


14日、日曜日
べすをバイク屋さんに連れて行きました
ブレーキパッドを自分で交換しようと思っていたのですが・・・
べすちゃんのパーツはNAPSなどバイク部品屋さんに普通においていないし
作業手順の資料もなかなか見つかりません
もっと探せば資料もみつかるのでしょうが、ちょっと時間の余裕が無くてお店でやって貰う事に


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で、このバイク屋さんがまた不便な場所にあるので代車を出してもらわないと帰ってこられません
代車を受け取って帰ってきたのですが・・・


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新車だし@@;)


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発進の時、どうしても左手でレバーを握ってしまいます 
ふかふかの乗り心地もなんか馴染めません
回り方は重いし、低速トルクはあるし(笑)


べすちゃん、早く帰ってこないかなぁ
このバイク屋さん、一旦預けると長いんだよね


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べすちゃんを入院させ、代車で帰ってきたらそのまま蒔田演芸会へ向かいます
小噺教室の生徒さんの発表会で小学生からお爺ちゃんまで、小噺好きな方々の発表会
素人さんだけではなく、教室のお師匠さんであるプロの方々も出演
プロの芸がタダで観られるのです(←ここ重要)
この演芸会、曽根風呂ガーのよーちゃんさんも出演
落語と演奏とWで出演です 


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何時もは二日に分けていますが今回は一日のみの強行軍
13時から17時まで4時間、見応えがありそう  


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こちらは小噺教室の生徒さんメイン  


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中入り後はプロも出演  
会場に入ると最前列中央にkinkinさん
席をキープしていただいていたようで隣に陣取ります


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開演です
一番手は 不じ家ぺ子 さん <かみなり様>


初舞台、しかも一番手ですからプレッシャーも凄いでしょう
の緊張の様が愛らしくて・・・小噺を聴きながら一緒にハラハラドキドキ
オチが決まった瞬間 ほっとして噺の内容を忘れてしまいました^^;
いまだに思い出せません(汗 


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不じ家みる姫 さん <出張>
しっかり落ち着いた噺しぶりでした


 昔のお子さんは正直過ぎたりいたしまして
「おい与太郎、与太郎」
「なーにーおとっつぁん?」
「これからなーたくさん借金取りが来るんだよー、おとっつぁん何処行ったって聞かれたら、”おとっつぁんは出張です”ってゆーんだぞーわかったか?」
「んーわかった」
「本当にわかってんのかなー、ジャー稽古ーしてみよーじゃーねーかなー。おとっつぁん何処行ったの?」
「おとっつぁん出張です!」
「よしよし誰か来たらそー言ってくれよ、おとっつぁん二階で寝てるから頼んだよ」
「んーわかった、で、何と言うんだ?」
「おとっつぁんは出張ですって言うんだよ!」
「で、おとっつぁんは何処行くんだ?」
「おとっつぁん二階で寝てるんだよ!」
覚えられないのならちゃんと紙に来ておいてやるからとカンペを作って与太郎に渡したおとっあん、二階にあがってごろりと寝てしまいます


米屋が集金に来て
「こんちわー、こんにちわー、おとっつぁんは?」
「おとっつぁんは出張です」
「そーかー、いねーんじゃーしゃーねーなー、又来るよー」
酒屋が集金に来て
「こんちわー、こんにちわー、おとっつぁんは?」
「おとっつぁんは出張です」
「そーかー、いねーんじゃーしゃーねーなー、又来るよー」


面白いなぁ出張って言うとみんな面白いように帰ってゆくよ
出張って魔法の言葉なんだな


そこにやってきた大家さん、家賃の督促です
「おとっつぁんは?」
がらりと戸を開けて入ってきた時mちょうど強い風が
その風でカンペが何処かに
「おとっつぁんは・・・おとっつぁんは・・・」
カンペが無くて泣き出す与太郎
「おとっつぁんは・・・カゼで無くなりました」
「風邪で亡くなっただと!悪い風邪が流行っていたがお前のおとっつぁんもか」
探していたカンペが見つかった与太郎
「おとっつぁんは見つかりました、おとっつぁんは出張です」
「死んだだと悪い冗談を言うもんじゃない、が、ちゃんと留守番できるのは感心だ ところでお前、出張の意味は知っているのか?」
「知っているよ!二階で寝ている事さ」  


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讃岐屋やく美 さん <桜鯛>
初舞台だとか・・・演じながら客さんと一緒に笑いそうになるのを堪えるのが大変だったそう


片仮名のトの字に一の引きようで上になったり下になったり
片仮名のトという字、これの下に一を引きますと上という字になる
逆に上に引くと、下という字になります
つまり、"一”は仕切りでその先は見えません
下々の者には身分のある方の暮らしは分からず、 身分のある方は下々の暮しがわからないという事なのでしょう
食べ物などでもそうです。
我々庶民から見ますと、昔のお殿様という者はさぞおいしい物を召し上がっいただろうと思いますが、実際はそうではありません
確かに高価なものかもしれませんが、身体に毒だからってんで、蒸して油をとって、のどに刺さらないように骨を毛抜きで一本一本抜いた鯛の尾頭付きが膳部に並んだって言います。
ところが、これ毎日出されますからお殿様も飽きてしまいまして、大概一箸付けて、後はもうお食べにならないというわけで・・・


あるお殿様、その日はどういうわけですか、鯛の尾頭付き、二箸三箸お付けになりますと
 「美味である。代わりを持て」
代わりを持てと言いましてもね、普段は一箸しか付けないんですから代わりなど焼いておりません
 「いかがいたした?代わりを持て」
 「ははー」
仕方がないんで三太夫さん、とっさの機転というやつで、
 「殿に申し上げます」
 「なんじゃ」
 「庭の泉水が脇に植えましたる桜、満開の折には見事であろうと臣等一同心待ちにしております」
 「ほう、左様か」
ってんで、お殿様が桜を見ている隙に三太夫さん、鯛の頭と尻尾を持ってくるっと裏返しました
 「持参いたしましてございます」
 「おう、来ておったか」
ってんで、二箸三箸付けまして、
 「美味である。代わりを持て」
今度は困りました
裏返すってぇと元の粗が、最初に箸をつけた穴が出ちゃうんですから
さすがに三太夫さん、まごまごしておりますと
 「三太夫、いかがいたした?代わりはまだか?ならば、余がもう一度桜を見ようか」
殿様、知ってたんだ^^;  


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霧吹のずる さん <田能久>
二回目の舞台、緊張でちょっと震えていたそうですが、それが田能久さんの怯えとシンクロしてリアリティを感じました 


阿波の国、徳島の田能村の農民、久兵衛さん
芝居が好きで上手なので、村芝居の人気者
とうとう趣味が高じて「田能久一座」を結成、田能久の名前を付けられ本業そっちのけであちこちを興行して歩いています
あるとき、伊予の宇和島から依頼が来たので出かけ、これが大好評
ところが、ちょうど五日目に、母親が急病との知らせが届きました
親孝行な田能久さん、興業の途中ですが代役を立てて帰ることにします
愛用のかつらだけを風呂敷に包み帰り道を急ぎました


途中、法華津峠を越え、鳥坂峠にのぼる頃には日が暮れてしまいます
鳥坂峠に向かいましが、鳥坂峠の麓の村人に呼び止められ
この峠は夜には化け物が出る、食べられてしまい今迄幾人も帰ってこないから夜越しはやめろと忠告された
母親が病気で一刻も争うからどうしても行かなければならないので
そう答えて峠に向かいます


山中で急な嵐にあい、見つけた小屋で雨宿りを頼もうとしますが、留守の様子
とりあえず中に入って休みます
昼間の疲れでぐっすり寝込んだ田能久さん、山風の冷気で夜中にふと目を覚ますと白髪で白髭の老人が枕元に立っている
気味が悪いので狸寝入りを決めると、
「おい、目を開いたままイビキをかくやつがあるか」


お前は人間か?知って夜に峠をのぼったからには覚悟はできているはず
素直に俺の口の中に入れと言います
実は、この老人は蟒蛇の化身
田能久さんは震えあがり、実は母親が病気でこれこれと泣き落としで命乞いしますが蟒蛇は聞く耳を持ちません
名前を訊かれ、田能久と言いますと答えると


何?狸だと?


そこでとっさの機転で、自分は狸で人間に化けているだけだと嘘をついた
蟒蛇は「ふーん。これが本当の狸寝入りか 阿波の徳島は狸の本場と聞いたが、呑むものがなくなって狸を呑んだとあっちゃ、蟒蛇仲間に顔向けできねえ」
と、しばし考え、本当に狸なら化けてみせろ、と言う


これには困ったが、ふと風呂敷の中のかつらを思い出した田能久さん
化ける時は後ろを向いていてと頼み、その間にかつらを被って女や坊主に化けてみせます
蟒蛇は感心して、オレの寝ぐらは谷の底の洞穴なので帰りにはぜひ尋ねてきてくれ
と、すっかり信用してしまいます
近づきになるには、なんでも打ち明けなければと、弱点を教えあうのが親しみの印と互いの弱点の噺になって・・・・


蟒蛇の大の苦手は柿の渋に煙草のヤニ、体につくと骨まで腐ってしまうそう
田能久さんは「金が仇の世の中だから、金がいちばん怖い」と
金って大判小判のあれか?変わったものが怖いんだなと蟒蛇


オレに会ったことは決して喋るなと口止めされ、ようよう開放された田能久さん
急いで峠を越して麓へ
峠を降りてきた田能久さんを見つけた村人は驚き、よく無事に峠を越えられたと田能久さんにいろいろ尋ねます
これこれこういう訳だったと話をすると、これはいいことを聞いたと喜ぶ村人
柿渋と煙草のヤニを集めて峠にあがります
蟒蛇の好物の女性の髪を焼き、匂いに誘い出された蟒蛇に渋やヤニをぶっかけると、蟒蛇は悲鳴をあげ、嵐を呼び嵐に紛れて退散
逃げられはしたが、その様子では直ぐに死ぬだろうと村人は峠をおりてゆきます


さて田能久さん、ウチに帰ると母親は元気いっぱい
ちょっと重めの風邪だった様子
安心した田能久さん、一杯やって寝てしまいます
その夜、ドンドンと戸をたたく者がいる
出てみると、血だらけで老人の姿になった蟒蛇


「よくも喋ったな!おまえがおれの苦手なものをしゃべったからこの様だ!おれもおまえのいちばん嫌いなものをやるから覚悟しろ」
抱えていた箱を投げ出し、そのまま消えた
戸を開けてみると、そこには大判小判の山


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気楽 さん <禁酒>


ご自身の実話をもとにした噺
昨年の春に酔っぱらってウチでひっくり返って頭を強打、救急車で運ばれたとか
その後、飲むと文句を言われるようになってしまい
奥さんの目を如何に誤魔化して酒を飲むか苦心されたようで、そのノウハウを詳しく噺に^^


飲めるのは奥さんが仕事に行っている間、しかも戻ってきた時に酒の匂いがしてはいけません
その条件の中で気楽さんが導き出した答えは・・・


一番のお気に入りはトンカツで飲む事
贔屓先は南区井土ヶ谷の”さくらい”
カウンターの端が指定席
まずはグラス麦酒を貰います
飲み過ぎは匂いでばれますから、ここはグラス麦酒で我慢
それをきゅーっと三分の二ほど飲んで喉を潤すのが準備運動
トンカツが来たら熱燗を一合頼み、トンカツで飲みます
最後は三分の一残しておいたビールを飲んで口の中をサッパリとフィニッシュ
このままだと匂いでバレますから、食べた後は銭湯
ここでしっかり汗を流して体の中の酒を抜いておきます
ウチに帰ったら匂いを完全に感じなくさせるために茶香炉を焚けばOK

この方法でばれた事は無いそうです
ただ、茶香炉で危なかったとか
飲んだ日だけ焚くとばれますから、飲まない日も、毎日焚かないといけなくなるのが大変だそう^^
噺の中で奥さんを猛獣と呼んでいましたが、実際は可愛いそうです(ごちそうさま~) 
ウチのなんか猛獣なのに・・・・


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蝶之助 さん <やきもち>


悋気は女の謹むところ、疝気は男の苦しむところ
なんて言葉が残っております。悋気、つまり焼き餅も焼き加減というものが難しいようで、
焼き餅は遠火で焼けよ 焼く人の胸も焦がさず 味わいもよし
などと申します
焼くというほどではなく、キツネ色にこんがりと、いぶす程度にしていただけると、まことに可愛げがございますが・・・・


と、落語の世界のやきもちの噺から円満の秘訣を
ただ具体的な話の記憶が無いのはウチの猛獣には期待できない内容だったから???


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いそのかほり さん < 茄子娘>


修行の大変なのは寺方のお坊さん達もそうです
生臭い欲望があってはいけないので、五戒を保つことが大切で、不殺生戒、不偸盗戒、不邪淫戒、不妄語戒、不飲酒戒と有ります
その中でも大変なのが不邪淫戒だそうで、名僧、高僧と言われる方は一生独り身で過ごされたようです
しかし、時代が下がると妻帯が普通になってきて、奥様を大黒様と呼んでいました


東海道の戸塚の宿から1里ほど在へ入った鎌倉山の山あいに「曹元寺」と云う小さな寺がありました
今年四十六になる宋全というお坊さんが独り身で、寺男と二人住まい
貧乏寺ですから本堂裏の畑で野菜を作って自給自足
早く大きくなれ、なったら『わしの菜(さい)にしてやる』と言いながら育てます


茄子の花が咲いて、実を結んだ日のこと
寺男が村のお祭りに出掛けるので、今夜は一人になるので、奥に麻の蚊帳を吊ってあるのでそこで寝て欲しいと言い残し出掛けた
蚊帳の中で大の字になると、鎮守の森から祭り囃子が聞こえ、開け放たれた庭の奥の竹林から吹く風が誠に気持ちが良い
ウトウトとすると、蚊帳のスソに人の気配を感じ、見ると、十七八の友禅の浴衣掛けの、絵から抜け出たような美しい娘がそこにいた
誰かと訊くと「私は茄子の精です」と答えた


「どうして此所に?」
「日頃和尚様に可愛がっていただき、早く大きくなれ、なったら『わしの妻(さい)にしてやる』と、いつもおっしゃいますから・・・、肩なども揉ましていただきたく参りました」
茄子の精は勘違い、和尚の言っている”さい”は『妻』ではなく、『菜』、つまりおかずにするということ
さい違いです


「どちらにしても、せっかく来ていただいたのだから、肩でも揉んでもらおう」と娘を蚊帳の内に招き入れた
若いので力もあってヒンヤリした手で気持ちが良い


遠雷が響き始めたと思ったらみるみる間に凄まじい雨になった
ピカリと稲妻が落ちて、怯えた娘が和尚の胸元に転がり込んだ
ビンの香りが鼻をクスグリ、友禅の裾が乱れて、赤い蹴だしが出て、雪のように白い脚が太ももまで・・・、木石ならぬ宋全和尚、肩に回した手に力が入った・・・・・


ガラリと夜が明けて・・・(←夜が明ける前の話は何処いったの~? (・∀・ )っ/凵⌒☆チンチン)


目が覚め、かたわらを見ると娘は居ず、夢かと呟く宋全
夢にしろ、このような夢を見るようでは修行が足りないと雲水となり修行の旅に出てしまいます
5年が経ち宋全は寺に戻ります
其処はすっかり荒れ果てて無住の寺になっていた
本堂の脇の畑を通ると、「お父様」と言う声に呼び止められた
衣の裾に掴まるのは四~五歳にもなろうかという女の子
「今何と言われた」
「お父様と・・・」
「わしは雲水の身、乞食坊主だ。暮れてきたから早う家に帰りなさい」
「でも貴方はお父様です」
「なぜそのように言う」
「私は茄子の娘(こ)ですもの」
「ではアレは夢では無かったのか・・・さすれば私の子に相違ない。それでは長年わしが此所を通るのを待っていたのか。で幾つになる」
「五つになりました」
「ここは無住の寺、そなたは誰に育ててもらった?」
「一人で大きくなりました」、
「なに、一人で大きくなった?・・・はは~ぁ、親は茄子(無く)とも子は育つ」 


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猫柄羽織がトレードマークの可笑屋 きゃらめる さん
曽根風呂ガーのよーちゃんさんです 
今回は創作落語、中島らも作 <明るい悩み相談室>


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定年になって暇になったお父さん
総務畑をずっと歩んだ経験を使おうと悩み相談室を開きます
そこに相談に現れたのが思った事が全て声に出てしまう男
相談に乗り始めたものの、あまりの煩さに疲れてしまいます
こういう事は家族の協力が無いと解決しません
そう言って、次回奥さんを連れてくるように言い、一旦引き取ってもらいました


奥さんと一緒にやってきた相談者
その奥さんが相談者と一緒で思った事を全て声に出てしまいます
煩いのが二人になって益々収拾がつかなくなって・・・・ 


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不じ家あいす さん  <味噌豆>


定吉は奉公人
旦那様から豆が煮えたかどうか見てきておくれと言われ、台所へ行くと大きな鍋に大豆が煮られていた
あまりにも美味しそうに煮えていたので・・・
「湯気が立っておいしそうだなあ、煮えたかどうかなんて見るだけじゃわからないから旦那様の見てない隙に…」
と、つまみ食い
ところが食べているところを旦那様に見られて「見てこいと言ったのに食べてる奴がいるか!」と叱られてお使いに出されてしまう
で、鍋の前の旦那
「定吉の食べていた味噌豆、うまそうだったな〜、どれあたしもひとつ食べてみよう。」
と、フタを取り、覗き込み、つまみ食い
 「うまい、うまいね、味噌豆ってのはいいね。え、おまんまのおかずにもなるし、酒のつまみにもなる」
ひとつがふたつ、二つが三つ、つまみ食いが止まらない旦那さん
もっと食べたいけれど定吉が帰ってきて食べているところを見られたら小言が聞かなくなるからなぁ・・・と考えているとお椀を発見
これによそって・・・「どこで食べよう?一人になれて定吉に気づかれないところ…二階はすぐにばれるし、押入れも危ない、そうだ!はばかりで食べよう、そこなら来ない」


そうこうしてるうちに定吉が戻ってきた
「旦那~、只今戻りましたー・・・あら?旦那どっかへ出かけちゃったのかな・・・」
目の前には豆の鍋
「そうだ!今のうちにちょっとだけ味噌豆をつまみ食いしちまおう!でも見つかると怒られて晩御飯抜きになるからなぁ・・・この器に盛って隠れて食べればいいや!」
豆を器に盛った定吉
「何処で食べようかな・・・二階は旦那が昼寝してるとやだしな・・・押入れ、押入れ暗くて味気ないしな・・・どっかないかな〜・・・はばかりだ!あそこなら誰もこねえ!」


定吉もはばかりにいき扉を開けると、そこで味噌豆を食べている旦那がいた
「定吉、なにしに来た!」
「へえ、おかわりを持ってまいりました」 


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不じ家ちょ子 さん 

今回は三味線の演奏を披露
三味線を弾く中学生、渋いねぇ  


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きん肉 さん  <子褒め>
学校の先生とは思えない本職的な貫禄があります


お世辞が使えるようになったら一人前だと言われます
隠居の所へやってきた八つあん、入ってくるなり、『只の酒飲ませろ!!』と言って隠居を仰天させた
これは『只(タダ)の酒』ではなく『灘の酒』の聞き間違いであったのだが、八つあんの態度に隠居は呆れた
八つあんそこにお座りよ、『口が悪いと損をするぞ、世辞の一つも言えないと』と忠告
竹さんのところで子供が生まれた、上手く世辞を言えば一杯飲ませてくれるから行ってみなとご隠居
言って飲ませてくれなかったらご隠居の灘の酒をもらうと約束を取り付けます
竹さんちに行く前に世辞のコツを習う八つあん
「街で向こうから知った人が来たとする。こっちから声を掛けて、先方が南の方に行って顔が黒くなっていたら『道理で、お顔の色が黒くなりました』、顔が黒くなったと言うことは儲かったことだから『こちらの水で洗えば元の白さになります。お店は益々繁盛、旦那の信用も厚くなる。おめでとうございます』と言ってごらん。『いっぱいやりましょう』と言われるだろう」
「それで飲ませてくれないときは?」
「その時は相手の年を聞く『失礼ですが、お歳は?』。先方が四十五と言ったら、『お若く見えますね厄そこそこです』と」
「分かった。四十五が来たら百そこそこ」
「百では無い、厄だ」
「出し抜けに五十が来たら」
「臨機応変に四十五六と言うんだな」
「難しいのは子供だ。親が喜ぶことを言うんだ。ここに赤ちゃんがいるとして『このお子さんは貴方のお子さんですか。道理で福々しいお顔をしています。栴檀は双葉より芳しと言い、蛇は寸にしてその気を現すと言います。先だって亡くなられたお爺さんに生き写しで長命の相があります。私もこーゆうお子さんにあやかりたい』と」
「上手いこと言うね。また来ます」
と、竹さんとところに出かけた
伊勢屋の番頭が歩いて来た
「番頭さん、こんにちは」
「おや、町内の色男」
「あちらの方が上手いよ」
「番頭さん、しばらくです、顔がお黒くなりましたね」
「おや、口が上手くなったね。そんなに黒くなったかい」
「真っ黒です。顔の裏表も分からないぐらい。大丈夫こちらの水で洗えばもっと黒くなる。旦那の信用も増して帳面誤魔化すな」
「ヤダよ、そんな事言っちゃ~」。
「ところで、番頭さん、お歳は幾つです」
「往来の真ん中で聞くんじゃないよ。若いのには負けないと言っていたが、もう駄目だ四十だ」
「四十とはお若く見える、どう見ても厄そこそこです」
「怒りに軽いめまいを感じるね」
「四十五から上を教わってきたから、四十五と言って下さいな」
「言ってあげよう。四十五だ」
「四十五とはお若く見えますな・・・」
「そうだろうな、四十だから」
「さようなら」・・・・


 大人は駄目だから、今度こそおごってもらおうと竹さんの所を訪れた
「お前の所は赤ん坊が産まれて弱っているんだってな」
「弱っているんじゃ無くて祝っているの」
「赤ん坊は何処だ?」
「屏風の陰で寝ている。産婆さんが大きい子だと褒めていた」
「これは大きいな、頭が禿げて、眼鏡掛けて、ヒゲはやして・・・」
「それは爺さんが昼寝をしているんだ、赤ん坊はこっちだ」
「小せえな。育つかな。赤い顔してるぞ。茹たのか」
「赤ん坊は皆赤いの」
「でも、人形みたいだな」
「嬉しいな。そうかい」
「お腹押したら『ギュウ~』と言った」
「ダメだよ。死んじゃうよ」。
 「これからなんだ。竹さん、この子は竹さんのお子さんですか」
「改まって聞くな。それでなくても酒屋に似ていると言われるんだ。俺の子だよ」
「道理でふてぶてしい顔をしている。先だって亡くなったお爺さんに似て長命丸で・・・」
「お爺さんは、そこで昼寝をしているよ。婆さんは買い物だ」
 「竹さん、この子はお幾つで・・・」
「見て分からないか。生まれて七日目よ」
「初七日?」
「お七夜と言うんだ。まだ、一つだ」
「一つとはお若く見える」
「何言ってんだ、一つで若かったら幾つに見えるんだ」
「どう見ても半分でございます」


此処で中入り、この後はプロの出番が続きます


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柳屋花飛 さん <万病丹 >


傍若無人にも湯舟の中で褌を洗い始めた侍に、風呂屋の番台に座っていた者がおそるおそる注意する
と、侍は平然と言い返した
「男根陰嚢はつけたまま湯舟に入れるのに、それを包む風呂敷にもあたる褌を洗ってなぜいけないのじゃ」
と屁理屈
その上、湯銭も踏み倒して悠然と湯屋を去る
そのあと、侍は餅屋に立ち寄り、小僧をつかまえていろいろな餅の値段を訊く
どれを召し上がっても一つ四文です、と小僧
沢山食べるから安くしろと迫るが
「餠はいくつ召しても四文で」
と答える小僧


四つ食べ、代は此処に置くと四文置いた侍に「お代は16文になります」と言う小僧
「いくつ食っても、と言ったのだから全部で四文だ」
と、強弁
まんまと饅頭代を踏み倒す。


今度は紙屋をねらう
ここではカミは何でもあるかと問うと大概のものはあると店主
「では貧乏ガミ、福のカミはあるか」と
して、店主は散り紙を震わして出して「貧乏ゆすりの紙」「はばかりで拭くの紙」とやり返す


ここは薬も売っているのに目をつけ、もう一勝負
万病の薬と張り紙があるので、
「病の数は四百四病と心得るが、万病とは大変に増えているな」
「これは万病に効く薬だ」と店主がいうと、侍は「昔から四百四病。病いの数が万もあるはずはない」と責める
店主は「百日咳、疝気疝癪、産前産後」などと、数の付く病いを言い立てる
 「それでも病いは万に足らんぞ」
 「一つで腸捻転があります」 


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ぴっころえっこ さんの腹話術


最前列に座ったので口元をず~っと観察
動いていないんだよねぇ^^  


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柳屋録君 さん  <たいこ腹>


道楽者の若だんな、家が金持ちであるのをいいことに、あらゆる悪行をし尽くして、もうすることがなくなってしまった
親が鍼医の療治で良くなったと喜んでいたから、自分もやってみようと考えた
今までは自分が楽しむだけだったが、人を助けるなんて最高だと、安易な考えで道具一式を買ってきたものの打つ相手が居ない
壁や畳、枕や布団に試したが面白くない
息をしている飼い猫に試したが引っかかれて逃げられた
二本足で歩くのに打ちたいと思い浮かんだのが、たいこ持ち(幇間)の一八(いっぱち)
普段から『若旦那のためなら命も要らない』と言っていたので、さっそく茶屋に出向いて女将にお願いした
「一八を呼んで欲しい」


一八がやって来て、ヨイショしながら二階の若旦那の部屋に入った
「お前を呼んだのは、折り入って頼みがあるんだ」
「若旦那、水くさいな。貴方は大将、私は家来何でも命令して下さい。『火に飛び込め』と言われたら、飛び込んでカッポレを踊りますよ。『一八首をくれ』と言われれば、スパッと差し上げますよ。ただ、帰りの方向が分からないので送って行って下さい。若旦那のためなら命なんて差し上げます」
「心地良い言葉の響きだな」
習いごとをしていると告げると
「若旦那は偉い。当てましょう。はなは三味線でしょ。端唄、小唄、清元、新内。驚いたのが日舞、普通の人だったら15年から20年掛かる名取りに、三月でなってしまった。金の力は恐ろしいですね」
「その様な古典的なもでは無いんだ」
「今回はそんなんじゃ無いんだ。ハリだ」
「ハリ?針ですか。芸者衆の三味線に乗って、若い子達がボロぎれ持って・・・スチャラカチャン・スチャラカチャンと雑巾を縫うんでしょ」
「雑巾作ってボランティアしようと言うんじゃ無いの。ハリはハリでも身体に刺す鍼のことだ」
「若い子に打つんですか」
「この部屋にいるお前だ。イヤだったらイイんだよ。羽織の一枚と一万円札を付けるんだから」
「針一本に羽織と一万円ですか。やりますけれど、何処に打ちます?」
「手始めに眼だな」
「眼はイケマセン」
「爪の間」
「それもイケマセン」
「だったら、お腹だな」
「大切なものが詰まっているんですよ。どうしてもだったら、皮つまみの横打ち。縦はイケマセンよ、建売住宅と言って」
「分かったから、腹を出しなさい」
「勉強したんでしょうね。その本見せなさい・・・『続・張のある暮らし』ダメですよ、こんな本」。
 「止めましょうよ。こんなつまらない遊び。・・・皮つまみの横打ちですよ。斜めはダメです。イタタタ」
「静かにしろ。動くんじゃ無い。針が折れた」
「えェ!どうするんですか」
「私が迎え針を打つから。大丈夫、任せなさい」
「迎えて下さいよ。送ってしまったら、シャレにならないですよ。また斜めに打ったでしょ。イタタタィ」
「動くな。動くからまた折れた」
「どうするんですか」
「私はもう帰る」
真っ青になって帰って行った若旦那を見送ってただ事じゃないとやってきた女将さん
「どうしたの、一八さん。若旦那血相変えて飛び出していったわよ。あら、どうしたの真っ赤になった腹出して、まるでポストじゃない」
「若旦那が鍼に凝ったというのでやらせたら、針が2本お腹に刺さっているんですよ」
「まぁ。素人に鍼なんかやらせて。でも、この界隈ではチットは名の知れた、たいこだよ。いくらかにはなったかい」
「いえ。皮が破れて鳴りません」  


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ここで再びよーちゃんさんが出演
 Jプロジェクトバンド でブルーグラス


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最後は小噺教室のお師匠さん
佐の槌藤助さん <火事息子>


江戸は火事早い所と言われます。神田の質屋伊勢屋の若旦那・藤三郎は小さい時から火事が大好き
年頃になると、半鐘が鳴ると掛けだしていって家には居なかった
町内の頭のとこに行って、火消しにしてくれと頼んだが、立派な若旦那だからと断られた
回状が回っているので他の頭のとこに行っても同じで火消しにはなれない
考えあぐねて、かなり柄の悪い火消し屋敷に入ってしまい親から勘当を言い渡された


旧暦の11月寒風吹く北風の中、伊勢屋さんの近くで火事があった
頭に藏の目塗りを頼んだが、風上だから我慢してくれと断られた
商売上目塗りをしないと信用に関わるからと、番頭の佐兵衛に頼んだが仕事違いでハシゴから手が離す事もできず目塗りどころではない
そこに、遠くで見ていた臥煙(がえん)が、屋根から屋根へパパパパッっと平地を走るように、猫が飛ぶようにやって来た
藏の折れ釘に佐兵衛の身体を支えさせ、両手が使えるようになった


火事も収まり、ホッとしていると、火事見舞いの客がごった返した
親の代理で見舞いに訪れた、よその若旦那をみて、藤三郎と比較して愚痴と涙が出るのであった


折れ釘から降りてきた番頭は「先ほどの火消しにはたいそう世話になったから、ご主人から会ってお言葉を掛けて欲しい、という
ご主人は「商売とは言え屋根から屋根へ見事な身の軽さだった。お手伝いしていただいた方だから、もし質物があるのならそのまま出しておあげ」
「いえ、・・・実は、あの方は勘当になさいました藤三郎さまです。」
「なんて危ないことを・・・、怪我でもしたらどうするんだ。あッ・・・いや、他人様だから関係ない。だから勘当した奴だ、他人だ、会いたくない」
「でも、赤の他人様ですから、この様な時にこそ会って、お礼をするのが人の道ではありませんか。」
「それも尤もな・・・。分かりました、会いましょう」
 台所の隅で役半纏一枚で小さくなっている藤三郎であった
通り一遍の挨拶と感謝の言葉を述べ、藤三郎もそれに応えた
しかし、全身の彫り物に毒づき、親の顔に泥を塗ったと言葉はキツイ
お礼も言ったし、用もないから引き取れとつれない
「では・・・、帰ります。」
「チョットお待ちな、このまま帰って貰ったと後でバレたら何と言われるか」
と、奥さんを呼ぶ
そこに猫を抱えた母親が出てきた
「猫は火を見ると床下に逃げると言うから、焼き殺してはいけないと思ってず~っと抱いているんだよ。」
「ここにいらっしゃるのは若旦那様です」と番頭
「猫なんてどうでもいい。藤三郎かい。いつもお前のことを話して居るんですよ。寒そうにして。あの結城の着物をこの子に着せたらさぞ似合うことでしょう。この子にあげたい。」
「やることはならない。やるくらいなら捨てろ」と、旦那さん
「捨てるくらいなら、やっても良いじゃないですか。」
「解らないやつだ。捨てればこいつが拾っていく。」
「解りました。箪笥ごと捨てます」
「そこまで捨てる事は無い」

「この子は粋ななりも似合いましたが、黒の紋付きがよく似合いました。いつか親の代理でお年始回りをした時、芝居に出てくるような綺麗な若旦那と評判になり、『この子の親はどんなんだろう』といわれ、『私です』と言って、笑われた事がありました。これに黒羽二重の紋付きを着せて、仙台平の袴をはかせ、小僧を連れてやりたいと思います。」
「こんなヤクザなやつに、そんな格好をさせてどうするんだ。」
「火事のお陰で会えたのですから、火元に礼にやりましょう」  


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演芸会が終わったあとは慰労会
出演者&関係者ではないのですが参加させていただきました


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 ますは乾杯
右手にカメラ、左手でジョッキはブロガーのお約束^^


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 楽屋話とか、裏ネタとかいろいろ聞いて^^
人情噺はやりやすいとか、忘れて思い出すのに時間がかかっても、観客はそれは”間”を取っていると思ってくれるからと
え~”流石プロ、これがプロの間なんだ”って思っていたのに^^;
でも間として許される時間で思い出すのがプロの技なんでしょうけれど


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来るたびに参加さえていただいているので、何かオフ会のような感じ^^ 


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結構飲みましたが、そこは横浜市内 
乗り過ごす事無くウチに戻りました
飲んだ時はアイスのお土産を買うのが我が家のルール
近所のスーパーでアイスを買ってから帰りました


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火曜日、つくばへ出張
谷和原で常磐道を降りて、つくばの客先に向かう途中、お昼一寸前
信号が青に変わって発信しかけた途端、強い衝撃
体が浮き上がって(シートベルトしていたけど結構浮いた)頭でヘッドレストの支柱を折るぐらい体を持ってゆかれました
浮きながら何事かと周りをチェック、が進行方向やサイドには何も無い
バックミラーを見ると・・・あらら、突っ込まれたんだ


信号が変わって発進しかけていたから衝撃は和らいだものの、ノーブレーキで突っ込まれたようで車はかなりのダメージを受け自走不可能に


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かなり首が痛かったので念のため救急車を呼んでもらいました
救急車と警察が到着、あれよあれよという間に救急車に乗せられ病院へ
車は警察に運ぶと言うので、荷物は後で取に行けば良いかなと

で病院で検査が終わり
骨に異常は無く動いても大丈夫と診断され、首にコルセットを巻いて放免
警察署に行くと・・・・
おたくの会社が車をレッカーで引き取っていったよ、と
契約保険屋から連絡がいったのか、車検証から警察が連絡したのか総務に事故の一報が入り、総務がさっさと引き取り手配をしたらしい(仕事はやっ)


ぬあんだってぇ、車がぬぁいだとぉ~@@;)
実は眼鏡が衝撃で飛ばされて車内の何処かにあるのだけれど見つけられていないのです
家の鍵やPC類、スマホのバッテリーも鞄の中
眼鏡が無いから何も見えず、電話もメールもできません
電話は番号を知っていれば何とかかけられるのですが、着信番号の確認や電話帳は字が小さすぎて見えません(家族の携帯の番号なんて覚えていないし、仕事関係も会社代表以外解らない・・・だってねぇ、いつもタッチするだけだし)
当然メールも打てません


痛む首と格闘しながらレッカー搬送される車を追っかけて勤務先の契約修理工場まで行くハメに(修理工場は会社の契約先だから横浜市内ときたもんだ、しかも自宅よりさらに西に行った戸塚だし・・・ ーー;)
修理工場まで来たら今度はレッカー車が渋滞で到着していない(レッカー車って高速道路を走れないんだ)
結局ウチに戻れたのは22時
めっちゃ疲れた日になりました 


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