美味しいけれど静かに食べさせて 北高崎の蕎麦 そば処 叶家 [群馬の蕎麦]
この日は高崎に出張
昼ごはんは現地駐在のスタッフと共に、彼が気になっているという蕎麦屋に行ってきました
前を通るたび気になっていたものの、何となく入りそびれていたのだそう
自家製粉の十割蕎麦と聞いては自分としても放ってはおけません
ちょっと時間をずらし、遅めのランチタイムです
店構えは特に威圧的な感じは無いですが、彼が何となく入りそびれていたのは解る気がします
何処かごちゃごちゃした雰囲気
特に入口が何となくスッキリしない
入り口脇にある看板のメニュー
やはりこれもスッキリしない
いろいろ訴えたい事があるのは解るけれど、こうもいっぱい詰め込んだらゴチャゴチャして読む気になれません
現に自分は写真を撮っても読まなかったし^^;
入店
入って正面が厨房、厨房に向かって右手がテーブル席で左手は座敷
我々はテーブル席に陣取ります
それはただ単に靴を脱ぐのが面倒だったから^^;
お茶は温かな蕎麦茶
品書きを確認します
折角だから十割と田舎の両方を食べたい
となると合盛りがいいかな
合盛りの大盛りが可能か尋ねると特盛りがそれにあたるそう
なれば特盛りで
手作り感満載の写真付き品書き
良いのですが・・・詰め込み過ぎでちょっと見辛い
しかも同じ品が他のページに何回も登場して見ていて混乱します
寧ろこっちの方が見易い
ミニ丼を付けることができます
+400円で穴子丼、+500円で海老三本の天丼、ちょっと心惹かれます
でも一番心惹かれるのは+100円のかき揚げ丼
+100円・・・・半ライスの価格でミニサイズとはいえ、かき揚げ丼が食べられるのです
凄く魅力的
でも特盛りを食べて更にミニサイズとはいえ丼ものを食べてしまったら眠くなるのは確実
仕事に集中できなくなってしまいますから断念
同行者は普通サイズの蕎麦+かき揚げ丼にしていました(しっかりしたかき揚げ丼で、かなり満腹になったと言っていました)
蕎麦に対してもそうだけれど、それ以上に蕎麦屋というものに対しての拘りが感じます
どちらかといと、店としての拘りと言うよりも、客としての拘りの目線
蕎麦好きが高じて蕎麦屋さんを始めたような感じ
特盛りの到着
汁の器の大きさに驚きます
特盛りは蕎麦の量が多いから鴨せいろ用の汁の器を使っているそう
でも・・・器が大き過ぎ
扱いにくいのです
器をもって食べたいが、この大きさでは持てません
背筋を伸ばし、蕎麦を汁に浸け、一気に啜りたいのですが
器を手に持てぬ以上、食べる時は前屈み
背筋が曲がっては気持ちよく啜れません
気分がでないのです
薬味は葱、山葵、そして大根おろし
大根は辛味大根なのが嬉しい
山葵は辛さが先に来る、兎角辛い山葵
香りが辛さに隠れてしまうのは残念
葱は普通な感じで特筆無し
まず十割蕎麦からいただきます
断面がスクエアな細打ちの蕎麦ですが、長さ短いのが混ざるのが気になるところ
エッジはしっかりして一見喉越しが良さそうな感じ
ただ、短い蕎麦(切れてしまった)があることから喉越しの心地よさは期待できないと想像できます
まず蕎麦のみで手繰ります
前屈みになって一気に啜りますが、啜った時に立つ香りは少ない
姿勢の問題もありますが、どうでしょう
喉越しは普通な感じ
見た目より唇の滑りが良くないのは十割故でしょうか
噛めば流石十割、口の中は蕎麦の香りで充満します
噛み応えは普通
でもだらしなく潰れるような事は無く、悪くありません
次に田舎
見るからにごつい蕎麦
当然啜れません
箸を使って口の中に送り込み、ワシワシとしっかり噛んで食べる蕎麦
噛み応えは強く、顎が喜びます
舌触りは見た目通り、荒々しい
しっかり星はありますが噛み切った時の違和感は少なく、噛むとしっかりした蕎麦の香り
それは野趣あふれる薫り
そして汁を味わいます
まず汁だけを少量口に含んで
やや薄目でおとなしめの汁
細打ちの十割には丁度いいのですが田舎蕎麦には弱く感じます
田舎蕎麦だとどっぷり浸たすのがいい
十割細打ちでもしっかり付けた方が蕎麦の味を引き立てられます
蕎麦を汁に浸けていただきます
食べているとご主人がやってきていろいろ蕎麦やお店の経歴を説明をしてくれるのですが・・・・
正直邪魔^^;
折角の蕎麦、しっかり味わって食べたいのですが話かけられたら気が散ってしまい味わえません
喉を通り過ぎる蕎麦、その香りの余韻
最後の仄かな香りの余韻までも楽しむには集中しないといけません
こんな時に話しかけられたら一寸不機嫌ーー;)
でも今回は平気です
同行者が居ますから^^
店のご主人が話しかけるあれこれを彼が一人で受け応えてくれていました
自分が一言も発しないから仕方なく彼が応えていたのでしょうけれど^^;
戻る車の中で蕎麦屋の話題になって
黙って食わせろ!って感じだったな、と言うと
さるさんは絶対そう思っていると思っていた、と(笑
やはり蕎麦好きが高じて蕎麦屋を開いたご主人だったようで、蕎麦について語りたくて仕方がないといった感じでした
蕎麦が好きで、いろいろ拘りがあるのは良いのですが・・・
まだ蕎麦を食べている途中で自慢の蕎麦湯を持ってきて湯呑みに注ぎ勧めるのはいけません
汁と割らず、蕎麦湯のみで一口飲んでほしいとの事だそうだけれど
蕎麦湯ぐらい自分で注ぐから・・・--;)
蕎麦湯に蕎麦粉を入れ、とろりとさせた濃厚蕎麦湯は必ずしも良いとは思いません
寧ろあっさりした茹で湯そのものの方を好む場合もあるのです
口をさっぱりさせるには蕎麦粉を入れた湯よりも単に茹で湯の方がいい
勿論白湯の如くサラサラし過ぎの蕎麦湯は興ざめではありますが
濃厚蕎麦湯を一杯飲んで
残りは残った汁を割っていただきます
叶家 (かのうや)
027-364-4474
群馬県高崎市下小鳥町194-4
11:00~15:00
この日、ココアを飲むつもりでバックスに行ったのですが・・・
プリンに誘惑されました
プリンを味わうのなら甘くない飲み物の方が良さそうなのでココアはやめて珈琲で
でも苦手なのでSサイズです^^;
どうせならホイップクリームを乗せるとかのサービスがあるといいな
トロリなプリンじゃなく、昔な感じのプリン
甘さは控えめ、自分としてはもっと甘くてもいい
まぁ美味しいけれど、特別じゃないなぁ・・・量も少ないし^^;
もっと甘く、カラメルはもっと苦く、そしてたっぷりと
そう、自分は探偵のオジサンのプリンが好みなのです^^;