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広重ビビッド展(前期)に行く [日常のなかで(Diary)]

若冲展でヘロヘロになった翌日、土曜日
流石に疲れが重く体に圧し掛かって朝から体の重いこと
一晩寝て体力が戻っていないなんて・・・もう歳だねーー;)
早めに出かけようとしていたのですが、とても無理

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実は金曜日は若冲だけではなく、もう一つ展覧会をハシゴしようと考えていたのです
時間に余裕がなければ同じく上野のCARAVAGGIO展、時間があれば日比谷線で六本木まで行って広重
でも若冲の行列は予想以上に破壊力があって、体力は限界
とても行かれる状態ではありません
諦めて土曜日に行くことにしたのです

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疲れが残っているので無理はせず昼ごはんを食べてから出発
べすに乗ってやってきたのは六本木の国立新美術館

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ここは無料のバイク駐輪場のある美術館
駐輪場が用意されているのは凄く助かります

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ルノワール展が開催されていますが、それはまた今度
下の娘が来たがっていますが、今は試験期間
それが終わったら一緒に行く約束をしています
なのでフライングはできません

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そのままミッドタウンへ

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原安三郎コレクション 広重ビビッド
サントリー美術館で6月12日まで
5月24日に展示品の入れ替えがあり、この日(21日です)は前期展示
実は21日の朝にその事実に気付き、CARAVAGGIO展ではなくこちらを優先
危ない危ない、前期展示を見落とすところでした

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流石に行列は無いです
若冲展が異常過ぎるのですね

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入場券を購入
うむむ、味気ないなぁ
画の一枚も印刷してあると気分が出るのに・・・

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歌川広重の作品の魅力は大胆な構図と、青色、特に藍色の美しさ、それはヒロシゲブルー
見るたびにその構図には唸ります
何故この構図で破綻しないのか考え込んでしまう作品もたくさん
実に興味深いです

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<日本橋雪晴>

この”広重ビビッド”原安三郎氏の蒐集した浮世絵コレクションのうち、歌川広重最晩年の代表作である〈名所江戸百景〉、および〈六十余州名所図会〉を中心に展示されているそいです

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<阿波 鳴門の風波>

作品は版画ですから、それは何回も摺って複数枚が世に出る訳ですが
需要の増加とともに、摺りの手数を簡略化した後摺(あとずり)が複数制作されるようになったそう
制作者の居ないところで簡素化されてしまう・・・・そんなことが昔もあったわけですね
今回の展示作品は、貴重な初摺(しょずり)のなかでもとくに早い時期のもの
つまり広重と摺師が一体となって色彩や摺りを検討しながら制作を進めたもので広重の意思が隅々まで込もった作品
しかも、版木の線が摩滅する前で、彫りの線が美しい
広重が表現しようとした形や、追い求めた色彩および彫摺技法の粋を見ることができるのです
そんな事を言われたら行かない訳にはいきません

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<山城 あらし山 渡月橋>

なので凄く楽しみにしていたのです
CARAVAGGIO展よりも優先度を上に置いて^^
とは言っても”法悦のマダダラのマリア”に会いたかったな
浮かび上がる棘の十字架を見たかった・・・・
会期は12日まで、行かれるかは微妙・・・--;)

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<日本橋江戸ばし>

この作品、鰹を棒手振りが運ぶ様子なのですが、この構図の大胆さ
僅かに見える鰹だけで仕入れたばかりの鰹を桶に入れた魚売りが威勢よく橋を渡っている姿が目に浮かびます

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<高輪うしまち>

夏の終わりの雨上がり、虹と砂浜に捨てた西瓜の皮の鮮やかさに雨後の爽やかさが伝わってきます
下からの吹き上げぼかし、この柔らかさにゆっくりとした時の流れを感じます

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<上野清水堂不忍ノ池>

花見の名所である上野
上野と言えば月のまつ
この月の末は月の松は明治時代に台風で失われたそう
今ある月のまつは二代目で数年前に寛永寺が3年かけて復活させたもの

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<隅田川水神の森真崎>

全体を覆う柔らかな色合いとぼかしに春の気怠さを感じます
それは時の移ろいを惜しむかのよう
手前には里桜、春爛漫の景色

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<亀戸天神境内>

藤の名所として知られていたのが亀戸天神
藤の奥に描かれている太鼓橋が画面の中で絶妙のバランスを取っていますが
本来ならば太鼓橋の下は、空のはずですが、初摺では間違えて池の藍色にしてしまったそう
そのまま気付かなかったんだ@@;)
この太鼓橋はモネに影響を与えたことでも有名^^

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<市中繁栄七夕祭>

気持ちのいい風を感じさせる構図が印象的

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<猿わか町夜の景>

華やかな夜の賑わいの中に漂う寂しさ
夜空に浮かぶ満月にうっすらとかかる雲
それが秋の寂しさを感じさせます
帰路につく人々の月影はゴッホの夜のカフェテラスに影響を与えたとか

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<びくにはし雪中>

雪の日の何気ない一場面を情感豊かに描かれます
しんしんとした静けさがいいですね
山くじらとは猪肉のこと
雪を愛でながら獅鍋で一杯
そんな気分にさせてくれる一枚^^

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<深川洲崎十万坪>

広重で自分が一番好きなのがこれ、深川洲崎十万坪
鷲が獲物を狙って急降下する様子
この迫力ある構図に凄い緊張を感じ、見るたびに一瞬息を止めてしまいます

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<王子装束ゑの木大晦日の狐火>

王子装束ゑの木大晦日の狐火、この絵も前期にあってよかったと一安心
(王子装束ゑの木大晦日の狐火も深川洲崎十万坪も、前後期共通展示でしたので心配する必要は無かったです^^;)
構図は安定して解やすい
実は落語の”王子の狐”の噺が好きで、その流れでこの絵も好きになったという軽いノリ^^;
お玉ちゃん、何処かなぁ~^^

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<堀切の花菖蒲>

あっ、いまは花菖蒲の季節!
この花菖蒲を見た瞬間、凄く北鎌倉に行きたくなりました(毎年、花菖蒲を撮りに明月院へ行っていますので)
なので明日行ってきます^^

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さて帰る前に何か甘いものでも・・・
でも流石にミッドタウン内は何処もいっぱい
なので食べ歩き作戦

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PALETASのアイスにしました

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こんなのが並んでいたら気になってしまいます

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気になったのは1のMix East

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フルーツがいっぱいはいって好みな感じ^^

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それか13のCassis

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でも、見れば見る程迷います

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悩んだ末に選んだのは・・・

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結局、至ってオーソドックスな

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抹茶^^;

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8のKuri Macha

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抹茶ベースのアイスに栗と小豆が入っています

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こんな感じで
まぁ見た目通りの味でした^^;

PALETAS
03-6447-4445
東京都港区赤坂9-7-3
東京ミッドタウン ガレリアB1

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国立新美術館へべすを迎えに行って
夕飯の用意もありますから真っ直ぐ帰ります

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イケメンのイタリア男に遭遇したイタリア娘のべすちゃん
牡牛の嘶きに聴きほれながら暫く後をくっついて走っていましたが・・・
あっさり置いてゆかれましたTДT
いい声だったなぁ

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広重ビビット展

作品が描かれた場所の現在の写真も一緒に展示してありました

これがなかなか興味深い

図録も同じようになっていて読んでいて楽しい

25日からは後期展

半数近い作品が入れ替わります

これは後期も見に行かないとね

何時行かれるかな

それが問題

12日までだし・・・・--;)う~ん

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