SSブログ

冥途のみやげ展の幽霊画で涼む [日常のなかで(Diary)]

日曜日は東京藝術大学大学美術館で開催中の”冥途のみやげ展”に行ってきました
七月の22日から開催されていましたが、梅雨があけたものの粘りつくような湿気と、ジリジリ音が聞こえてくるような強い陽射しに外出の気力を無くし、秋のさらりとした風が暑さの中にも仄かに混ざりはじめた今ようやく行くことができたのです
だって・・・此処駅から遠いから^^;
暑い中、歩きたくないし・・・・ーー;)

0s500_IMG_4396.jpg

実は今日は久々の解放日
本来ならばZZR1100に乗って何処かにツーに行きたいところですが、今は盆休み期間です
何処に行っても混んでいる
高速道路になぞ乗った日には渋滞に発狂するか熱中症になるかどちらかでしょう
なので端っからツーという選択は外しました
それに幽霊画の方が盆らしい^^

0s500_IMG_4400.jpg

と言う訳で”冥途のみやげ展”、下の娘を誘ってみましたが幽霊は観たくもないと拒絶されました
でも夏なんだから・・・・
夏と言えば怪談でしょ、幽霊でしょ、季節ものだしさ
って誘っても駄目(笑

0s500_IMG_4401_MC_MC.jpg

諦めて一人で出陣
東横線と日比谷線を使って上野に行った方が早いのは確かですがべすで出撃
電車だと気軽に彼方此方彷徨えませんから
盆休みのこの時期は都内の道はガラガラ(首都高と観光エリア除く)
こういうチャンスは逃してはいけません
べすで彼方此方彷徨いましょう

0s500_IMG_4405_MC_MC.jpg

とは言うもののべすで行くとなれば制約もあります
バイク用の時間貸し駐車場のあるエリアでないとね
渋く浅草や深川に行こうと二輪駐車場をネットで探しましたが其処には見つけることができませんでした
バイクは車と違って駐車場が少ないのです(原付用はあるのだけれどねぇ・・・ーー;)

0s500_IMG_4407.jpg

駐車場は後で探せば良いかとiPadをTOPBOXに突っ込みべすを走らせます
折角だからべすが似合いそうな場所があったら停車して撮影会^^
法務省の赤レンガの建物に丸の内の石畳
お気に入りの場所^^

0s500_IMG_4413.jpg

丸の内から御茶ノ水に向かいますが、その前にスルーできない場所が・・・・
スルーするのはちょっと怖くて
しかもこれから行くのが幽霊画展だし^^;

0s500_IMG_4417.jpg

将門公の首塚へお参り
首塚は何となくスルーできないような雰囲気があって^^;
それに自分のお守りは将門公だし(毎年初詣は神田明神に行くのです)

0s500_IMG_4426.jpg

スクーターで街散歩するのも良いですね
何処にでも入りこめるし
一歩通行も押して歩けば秘儀歩行者^^
これでシンガポール並みに路上にコイン二輪パーキングがいっぱいあったら最強なのに

0s500_IMG_4434.jpg

御茶ノ水から秋葉原へ、そしてそのまま上野に向かいます
もはや昔の電気街のイメージは思い出せないような秋葉原
メイドさんの看板が目に留まったら
頭の中で”冥途のみやげ展”が”メイドのみやげ展”に自動変換
幽霊画よりそっちの方が良いかも^^;

0s500_IMG_4442.jpg

上野の駅前にある二輪用パーキングに駐車
30分100円で一日最大1000円
上野駅前でこの値段なら悪くない

1s500_IMG_4447.jpg

公園の中を突っ切って・・・・暑いしーー;)

1s500_IMG_4450.jpg

藝大に到着、やっぱり駅から結構あるなぁ

1s500_IMG_4458.jpg

開催期間は前期と後期に分けられ
前期は七月二十二日から八月の十六日まで
つまり今日
後期は八月十八日から九月の十三日
前期と後期でかなりの作品が入れ替わります
両方見ておくべきなのかな

2s500_IMG_4457.jpg

一般大人は1100円
後期も観ると合計2200円か・・・
前期の半券で後期を割引してくれればいいのに

boeder-001.gif

この”冥途のみやげ展”は、当初2011年夏に開催を予定していたものの同年3月に発生した東日本大震災の諸影響を鑑み、延期となったものが4年の歳月を経て今回の開催となったそう

3伝・円山応挙 (幽霊図).jpg

< 伝・円山応挙 (幽霊図) >

この展覧会は
第一章 圓朝と怪談
第二章 圓朝コレクション
第三章 錦絵による「うらみ」の系譜
第四章 「うらみ」が美に変わるとき
の四章から構成され、特に第二章のコレクションがいい
怪談噺で名人と称せられた圓朝は、幽霊画のコレクターでもあり、生前、百物語にちなんで約100幅の幽霊画を蒐集、所蔵していたそう
そのうちの50点が菩提寺の全生庵にのこされて、その品が今回の展示品

3伝円山応挙(幽霊図).jpg

< 伝円山応挙(幽霊図) >

唯美しいではなく月の光のような透明な美しさ
存在感が無く胸が苦しくなるような切なさに背筋がゾクッとします

3松本楓湖(花篭と幽霊).jpg

< 松本楓湖(花篭と幽霊) >

そんな透明な存在感とは逆なのが松本楓湖の「花籠と幽霊」
籠から花をむしり取っては、口で髪を噛み、さらには左手で強く引っ張っるその姿
鬼気迫る迫力、この力強さ
その存在感は生きているそのもの、この画が一番興味深かった
幽霊画なのに生を感じるなんて・・・ねぇ^^;

3河鍋暁斎(幽霊図).jpg

< 河鍋暁斎(幽霊図) >

この画、河鍋暁斎が死に行く妻の姿を書き写したものだとか
幽霊の存在が際立っていて鬼才の名に恥じない作品

3鰭崎英朋 (蚊帳の前の幽霊).jpg

< 鰭崎英朋 (蚊帳の前の幽霊) >

幽霊画のなかには美人画と見まごうばかりに洗練された表現のものも
幽霊には、妖怪と違って、もともと人間でありながら成仏できずに現世に現れるという特徴があります
”怨念”や”心残り”といった人間の底知れぬ感情
”うらみ”が”美”に変わる様相、それは負の感情表現に見出した美意識

4曽我蕭白 (柳下鬼女図屏風).jpg

< 曽我蕭白 (柳下鬼女図屏風) >

会場の後半に、講談師・一龍斎貞水の『四谷怪談』の口演の映像を上映してる一角がありました
でもどうせなら円朝の作った「怪談牡丹燈籠」か「真景累ヶ淵」が聴きたかったな

4月岡芳年 (偐柴田舎源氏).jpg

< 月岡芳年 (偐柴田舎源氏) >

幽霊画、ここまで凄いものとは思ってもいませんでした
その迫力に圧倒されます
これは後期も来るしかないですね

4歌川国芳 (摂州大物浦平家ノ怨霊顕るゝ図).jpg

< 歌川国芳 (摂州大物浦平家ノ怨霊顕るゝ図) >

会場を出た後はショップを楽しみます
その冥途ショップも気合が入っていて販売の方が着られていたのは白装束でした
でも頭に三角の布が無かったのは残念
それがあったら完璧だったのに
中途半端はいけません(笑

5s500_上村松園 (焔).jpg

< 上村松園 (焔) >

この画、後期展示でした・・・これを見る為にも絶対後期も行かないとね

boeder-001.gif

さて、昼ごはん

6s500_IMG_4487.jpg

何にしようかとキョロキョロ彷徨っていると

7s500_IMG_4486.jpg

山盛りの画に足が止まります^^;

8s500_IMG_4461.jpg

ランチタイムは豚丼とローストビーフ丼のお店になるようで
ローストビーフの富士山が喰えるものなら喰ってみろとばかりに挑みかかるような眼差し
う~、そそられる^^

8s500_IMG_4464.jpg

高尾山、筑波山もありますが、やはり富士山が一番魅力的

8s500_IMG_4462.jpg

でもね、豚丼も捨てがたいな
夏バテにはビタミンB1
なので豚肉の方がバテた体に喝を入れられそう
それに夏バテで弱った胃には冷たいローストビーフより温かな豚丼の方が良さそう
尤も脂はキツそうだけれど^^;

9s500_IMG_4468.jpg

少しだけの待ちのあと入店、店内はカウンター席7席と

9s500_IMG_4474.jpg

テーブル4卓・・・だったかな^^;

s500_IMG_4471.jpg

オーダーギリギリまで悩んで決めたのは豚丼特大
数量限定の文字が決め手です
限定、この言葉には抗えません

オーダーで一番多く飛び交っていたのが筑波山でした

s500_IMG_4473.jpg

テーブルの上には豚丼のタレと横はローストビーフのたれかな
それに山椒と七味

s500_IMG_4475.jpg

豚丼、特大の着丼
丼が他の丼物とは違って二回りは大きい
こりゃご飯の量も多そうだ・・・やばいーー;)

ヤバいのは食べきれないからじゃなくてカロリー制限の身の上だから

s500_IMG_4476.jpg

まずは肉を一切れ頬張ります
この一切れで味の濃さと脂の具合をチェックして食べるペースを組み立てます
タレはスッキリ感はなくやや甘めの食べやすい味
濃さは薄くはなくご飯にいい感じですが、しっかり濃くもないのでご飯がガツガツ進む感じではありません
このご飯の量にはちょっと薄いか
それでテーブルの上にタレが・・・・納得です

s500_IMG_4481.jpg

肉は適度な厚さで噛み応えと噛み切りやすさを両立
脂はしっかりあって濃厚な甘い旨みが味わえます
ひと噛みするごとに脂身から濃厚な旨み
夏バテが吹き飛びます
でもタレはもうちょっと辛口がいいなぁ・・・・

s500_IMG_4482.jpg

ご飯だけで食べてみるとお米の味は・・・う~んーー;)
まぁ値段が値段ですし、お米の味は期待できません
それに豚丼ですから肉の味でご飯をかきこむのが正しい食べ方
ご飯だけで味わうものではないのです

食べ進むうちに肉の消費とご飯の消費のバランスが取れなくなってきました
このままではご飯があまりそう
イカン!残すのは自分の流儀に反します(たとえカロリーオーバーになったとしても)
バランスを戻すために七味をふりかけ肉に味を加えます
七味の風味でご飯の消費をあげる作戦^^

s500_IMG_4483.jpg

その甲斐あって最後の一口はこんな感じに理想な状態
おいしくいただいて・・・

s500_IMG_4484.jpg

フィニッシュ
特別美味しいという味では無いのですが
まぁ普通に美味しい
この量を無理なく食べきれるのですから悪くは無い
満腹になれるからまぁ満足^^

ガッツリ食べたら帰ります
駐車料金は600円でした
上野から日本橋へ向かい、そのまま品川へ
品川に向かった目的は花屋さん
別に奥さんに花を買おうと言うのではないです・・・

s500_IMG_4490.jpg

品川にある まこさんのお店にお邪魔(まこさんの”酒とバラの日々”は→ここ
かるく手を振って帰るつもりが中に入って御茶をいただき
しっかり仕事の邪魔をして帰ってきました
お盆なのに忙しんだ @@;)
って、良く考えたらお墓参りで花が必要なんですね
お忙しいところすいませんでした^^;

m_emoji-1.gif


nice!(124)  コメント(37)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。