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パリパリな皮と溢れる脂 可児の鰻 うなぎの水野 [鰻(鳗鱼 eel)]

さて、岐阜は可児
入院中の婆さん(自分の母親)の件でいろいろあってちょこちょこ可児にある病院へ往復しています

使うのは毎回車
一時はバイク(ZZR1100)で・・・とも考えましたが帰ってくるのが夜になってしまう状況ではバイクは辛い
結局、楽優先で車なのです
来て用事を済ませて直ぐに戻る
それも良いのですが、やはり勿体ない
折角ここまで来たからには楽しまないと^^

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この日は可児御岳ICの一歩手間
五斗蒔PAから下道に入ります
こんな山道を走って向かった先は・・・

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可児市の長閑な田園風景

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そんな風景が広がる駐車場に車を駐めて少し歩くと

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民家そのままの鰻屋さん、”うなぎの水野”に到着

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看板の下には品書き

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そして防犯カメラ
実はこの鰻屋さん
自分が初めて知ったのは数年前
土用丑の日に仕事で泊まったビジネスホテルの朝ごはん会場で流れていたニュースで知りました
丑の日前日に生簀の中の鰻が全て盗まれたと
しかもその鰻は全て国産、一色の鰻だったそう

(それで防犯カメラを付けたんだ^^;)

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辺りに漂う香りが鰻屋であることを物語っています^^

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この匂いだけで既にノックアウト
鰻を焼く匂いって反則ですよね
凄く美味しそう
匂いだけで白飯を一膳ぐらいは食べられるかも(笑

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色紙がいっぱい並んでいます
色紙を喜んで貼りだしているような店に美味しい店は少ないのですが・・・

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天井が高く、部屋も広い昔ながらの部屋
座敷にテーブルってスタイルは、正直あまり好きじゃない
でも土地柄年寄りが多いからテーブルの方が良いのかも

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椅子とテーブルに統一感が無いのは好きじゃない
落ち着かないし
でも・・・・

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急須は好きだな^^

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あらためて品書きをチェック
限定ランチの混ぜご飯1300円がありますが、今回は限定に誘われませんでした
ここはやはり鰻丼でしょう

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写真入りの品書きは嬉しい
大きさが解るからね^^

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鰻丼の上は鰻が一匹、頼むならこれでしょう
鰻の隙間から白飯が見えますが、まぁこれは丼ですから良しとしましょう
ごはんの中にも入っている訳ですから

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こちらは並、上を見た後だとどうしてもね・・・

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鰻重上(3200円)の着丼
あああ、高速代とガソリン代がかさんでいるのに贅沢をしてしまったーー;)
でも疲れを取るためには仕方ない出費ですね
岐阜への日帰り往復が続くのはメチャ疲れますから

そうやって行動を正当化^^;

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鰻様とご対面
思わず拝んでしまいます^^;

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きも吸いに

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お新香

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さぁ、いただきましょう
蓋をあけると鰻様の素敵な香りが立ち昇ってきます
その香ばしさに涎が溢れます
この地方の鰻は蒸しません
なので脂がいっぱい
その脂に負けないようにタレが甘めで濃くなっています

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蒸していないから皮がパリパリ
これが凄く美味しい
パリパリで香ばしい皮を噛むと断面から鰻の脂がじゅわーっと溢れ凄くジューシー
そこに甘めで濃いタレがからんで旨みを押し上げます
蒸さない鰻、やはりいいな

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今入院中の婆さんなんぞは関東の鰻を食べさせると物足りないと言います
蒸して脂が落ちた鰻なんぞ味が足らないと
皮がふにゃふにゃなのは食感が良く無いと
実は自分も関東に暮らすようになって数年はそう思っていました
でも蒸した鰻は蒸した鰻の良さもあって両方好きです
蒸した鰻は確かに脂が少ない
でもそれだからサッパリ目のタレが使えます
タレも甘さが必要じゃなく、キリッとした味にすることができるのです
でも食感は蒸していない方が好き^^;
後は焼き
蒸さない鰻は脂が多いので焦げやすい
下手な店だと苦いぐらい焦げがあります
この店の鰻は焦げは適度
苦くありませんでした

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ご飯の中からこんにちわ^^
やはりこれが無いといけません

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タレは自分の好みよりやや甘めでしたが、これはこれで美味しい
焼き加減も文句なし、苦くなくパリパリした皮が美味しい
満足しました^^


うなぎの水野
0574-64-1655
岐阜県可児市久々利1089-1
11:00~14:00(L.O)&17:00~19:30(L.O)
定休日 水曜日&木曜日 

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病院での打ち合わせが終わったら横浜に戻ります

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お土産は岐阜・明知名物のカステラ、松浦軒本店のカステラです
岐阜でカステラって意外な感じがしますが
長崎のカステラとはまた違ったカステラなのです

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富士山を眺めながら走るのは気持ちいい^^

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戻ったらお土産タイム、緑茶を煎れてカステラを味わいましょう

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ねっ、長崎のとは違った感じでしょ

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カステラは昔あったカスティリァ王国にルーツがあり、ポルトガル語で言う所のポォン・デ・ロが原型
それが長崎に伝わったのです
寛政8年に美濃の岩村藩の医者が長崎でオランダ人から製法を習い
岩村に戻ってこの家に伝えたそう
その当時と材料や製法を一切変えていないカステラ
言うなればシーラカンスなカステラ^^

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みるからに素朴な感じの表面
長崎カステラのキメ細かい表面とは違います
食感も違う
長崎カステラのようなしっとり、ねっとり感はありません
カステラとしては硬めで歯応えがあって、しっとりした感じはありませんがパサパサではない
ねっとり感は皆無ですが甘さはしっかりあります

甘く濃厚な味わいのカステラは長崎カステラ、美味しいですよね
このシーラカンスカステラを食べると長崎カステラがどう進化していったかが感じられます
日本人の創意工夫、魔改造の才能を思わずにはいられません
それ程違う

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いや、シーラカンスカステラが悪いと言っている訳ではありません
これはこれの良さがあります
素朴な味わいと飽きの来ない味
軽い味わいが良いのです
下の娘はこのカステラの方が好きだそう
(濃厚な味を好む上の娘は長崎カステラ派ですが^^;)

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ヨーロッパでもポォン・デ・ロは時代とともに変化してしまい
今のポォン・デ・ロは随分変化してしまったそうで、寧ろこのシーラカンスカステラの方がポォン・デ・ロの原型に近いとか

松浦軒本店

0573-43-2541
岐阜県恵那市岩村町本町3-246
8:30~19:30

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