名残の桜と熱すぎる温泉 下諏訪の枝垂れ桜と高遠の桜 [車とバイク(car and bike)]
その土日は仕事が入りそうな微妙な状況で全く予定が立てられませんでした
そんな状況でしたが土曜日の午前中に風呂敷残業で書類と格闘する程度で何とか仕事も終了
念の為夕刻まで様子を見ますが特にmailも来ない
という事は・・・日曜日は心置きなく遊びに行かれます^^
日曜日、朝4時に起床
朝ご飯を済ませ出発の用意
まだ行先は決まっていません
準備をしながら彼是考えます
そして5時、木桶を積んで出発^^
行先未定でも木桶を積まない訳にはいきません
木桶は温泉ライダーの証
(でも偶にはケロリン桶に浮気をしてみるのも良いかなと・・・^^;)
行先は何処にするか
未定でも何処かに向かわないといけません
なんとなく環状2号を西に走り出します
この地点で東北道/常磐道/房総方向は消えました
保土ヶ谷BPに入り横浜ICから東名を西に向かいます
海老名SAで体内水分調整、4月も後半だからと厚着しなかったのですが流石にこの時間はまだ寒い
寒くてスロットルを開けられません^^;
その後は何かに誘われるように海老名JCTを最左車線へ
行先がおぼろげに決まってきました
目的地は信州
ただ・・・信州も何処がいいか
佐久辺りか諏訪あたりか・・・浅間山が見たいか八ヶ岳が見たいか
悩んだ末に中央道へ
中央道に入ると朝霧も出てきて更に寒い
思わずカイロを買おうとPAのコンビニに入りますが・・・この季節じゃ売っていません^^;
そんな天候も大月を過ぎれは見事な青空
韮崎SAにPINすると高遠の看板がありました
昨年のGW直前、桜を見ようと高遠に行きましたがお城の桜は既に終わりかけでした
今年の桜は昨年の桜よりペースが速いのでお城の桜は絶望的です
でも・・・
昨年はお城の桜は終わりかけでしたが峠の桜はまだ蕾でした
という事は、峠の桜なら満開の可能性が
目的地決定の瞬間でした^^
諏訪ICで降りる以上、スルーする訳にはいかない場所があります
まずは其処に向かいますが、途中で諏訪湖で一休み
いやぁ~、実にいい天気
青い空が気持ちいい
このままぼーっとしていたいと思うような長閑さ
諏訪湖周辺って何故か昔から好きな場所
岐阜で暮らしていた頃から信州が妙に気に入っていたのです
免許が無いころは乗り鉄、各駅停車で
免許を取ってからはボロボロの中古マシンでだましだまし走ってきました
スルーできない場所は此処
諏訪大社下社
やはり朝の神社は気持ちいいですね
諏訪の神さんにご挨拶を済ませたら近くのお寺へ枝垂れ桜を撮りに行きます
禅寺、慈雲寺の枝垂れ桜
このお寺の桜は昨年仕事の途中で偶然知ったもの
その見事さに休日に改めて見に来たのです
今年も見に来る事ができて良かった
実は予定していた諏訪への出張が中止になってしまい、桜の開花状況が掴めていなかったのです
今回時期は遅いですがギリギリ間に合いました
まだ朝のせいか見事な櫻は独り占め
境内には他に誰もいません
一人で見ているのも勿体ない
下の娘をつれてこれば良かったかな
そういえば前の晩に何処に行くのかしきりに訊いていたけれど
バイクに乗りたかったのかもしれませんね
ただ・・・連れてくるのは良いけれど彼女は受験生
模試やらなんやらが控えています
そんな時に連れ出す訳にもいきません
近場ならともかく信州はね
一緒に行くとしたら富士山か奥多摩ぐらいが妥当かな
尤もそんな近場でも奥さんが文句を言いそうだけれど^^;
下の娘、高校生になっても後ろに乗ってくれるかな
ひょっとしたら・・・前に乗るって言い出すかも^^
それならそれでもいいかな
今は彼女は志望校選びの真っ最中
分厚い学校案内の本は付箋だらけ^^;
できたら近い所がいいな
定期代がリーズナブルだし、それに行事等で学校に行く時に楽だから
でも流石にそれを口に出して言いません
あくまで自分が行きたいと思う所を選びなと
でも奥さんは違う
ハッキリ言っています
下の娘が〇〇高校がいいなって言うと
〇〇?遠いでしょ
行くの大変だからダメ
懇談会に行くのが大変でしょ
って
・・・・・・それでいいのか?何か違う気が --;)
志望校は公立を三校と私立を五校選んで(逆だったかも)提出するそうで
困るのが私立
彼女は結構地理音痴
なのでロケーションの感覚が・・・・
公立は市内だからまだ良いのですが、私立ともなると都内県内と広いエリア
どうやって行くの?って悩むことから始まります^^;
そうした感じでしばらくは彼女を遊びに連れ出すのは無理かも
上の娘は上の娘で大学受験だし
今年は遊び相手がいないな・・・--;)
その分一人で遊びに行かれるからいいか
枝垂れ桜を楽しんだ後は温泉
折角下諏訪に来たのですから温泉に入らないとね
今回の湯は旦過の湯
この界隈には児湯、新湯、旦過の湯の3つの温泉があります
三湯めぐりのチケットもあってお得なのですが、流石に一日に三湯は辛い
なので来るたびに一湯づつ
児湯と新湯は既に浸かりましたので残っていた旦過の湯が本日のターゲット
温泉は坂道の下にあり、駐車場も其処にありました
でもそれに気が付かず坂道の上にあった駐車場に駐車し歩いて温泉へ向かいます
中山道のようです(takenokoさん、此処を歩かれる時は温泉セットを忘れずにね^^)
此処が旦過の湯、駐車場は坂になっていますからバイクを停める時は注意しないといけません
朝早くからOPENしているのがいいですね
料金もリーズナブルなのが嬉しい
銭湯よりも安いのです^^
入り口を入れば下駄箱
右に曲がると番台
休憩室等はありません
正面に見える椅子のみ
旦過の湯は鎌倉時代に慈雲寺(枝垂れ桜のお寺)を訪れる修行僧の為にたてられた旦過寮の浴場
700年の歴史のある源泉(駐車場の奥にありました)で温度は高く切り傷に良いと伝えられます
それ故戦で傷ついた武士がよく入浴したそう
この温泉は敷地内の源泉を加水加温無しで源泉100%のかけ流しとの事です
脱衣所はこじんまり
ロッカーは100円が必要で使用後の返却は無く有料です
また脱衣所には扇風機は無く、湯上りを涼む方法はありません
硫酸塩、塩化物泉で源泉温度は56℃
これは温まりそう
誰も居なくなるタイミングを狙って撮影
洗い場は8席
内湯は二つ
意味深に札があります
書いてある文字は遠いのでよく見えませんが、”熱め”と”やや熱め”と書いてあるのは確認できました
朝風呂ですから熱めに浸かるのが粋っていうもの
熱めの湯の方に片足を沈めます
うわぁ~ ぁゎゎ!! ヾ(*д*ヾ三ノ*д*)ノ ぁゎゎ!! あつい~><
飛び上がりました
驚いて札をよく見ると・・・
46度だってぇ @@;)
こんな湯、はいれるか!
入る奴いるのかな・・・・これは” 熱め”じゃない” 熱い”と書くべきだ
そう思っていると・・・・
地元民らしきオジサンが平然と湯船の中に @@;)
にっ、人間か?
そのオジサンを横目に隣の”やや熱め”に浸かります
とはいっても44度、十分に熱い
ウチのお風呂だって42度以上にはまず設定しない
それより高い温度にするのは風邪をひいたときぐらいかな
頑張って浸かりましたが三分もちませんでした
何とか100数えてギブアップ^^;
唯一ゆっくり浸かれたのは露天
外気に触れる分ヌルくなりますからね
湯上りはこれでしょう
コーヒー牛乳
片手を腰にあてて、仁王立ちで飲むのが正しい飲み方^^
さぁ、蓋を開けて・・・
うっ、こっこれは・・・・舐めたい(汗
蓋の裏にこんなふうに泡が付いていると思わず舐めたいという衝動に駆られます
何故か凄く美味しそうに思えるんだよね^^;
旦過の湯を出ましたが汗が引かない
クールダウンがてら旦過の湯の前にある茶屋跡の文学館に行ってみました
今井邦子という歌人に興味があった訳ではなく
唯単に、ポスターに写る姿が綺麗だったから
男は幾つになっても美しい女性に弱いのです^^;
茶屋、入り口
展示室の一部
でも展示品が室内の雰囲気を壊してしまっているのが残念
中山道って二つあったんだ @@;)
塩尻を経由するコースと伊那の方を経由するコースがあるのは知りませんでした
この文学館は無料ですが、ボランティアの案内係さんがいます
その方と話をする中で旦過の湯の話になりメチャ熱い湯に平気で浸かっている人がいたと言うと
いや、地元民でも皆浸かれる訳じゃなく、十人に一人ぐらいかな
そうなんだ・・・・やはりそうですよねぇ^^;
下諏訪でお土産の購入
お約束の新鶴の塩羊羹
ここの塩羊羹はお気に入りの一品なのです^^
外人さんも”YHOKAN”と言いながら喜んで店の中に
羊羹好きの外人さん、初めて見たなぁ
お土産の塩羊羹の購入を済ませたら高遠へ向かいます
途中の峠道の桜
予想通りの咲き具合
高遠の集落は至る所に櫻が
枝垂れの立派なものもいっぱい見かけます
でも撮ろうと木に近づくと・・・人の家の敷地内だったり墓地だったり
意外と撮れる桜はありません
そのなかで、この金毘羅神社の桜はお気に入り
凄いパワー
花は一番いい時期を過ぎ、かなり散り落ちてしまっていますが
その存在感、見事な貫禄
さっと撮ってそのままお城の方に向かうつもりでしたが立ち去れない
妖艶さに魅せられたのか、桜のパワーに捕まえられたのか離れられないのです
なんとも不思議なパワー感
櫻の周りの重力だけが他とは違っているような感覚
集落の桜を楽しみながら高遠のお城の麓に到着
丁度お昼ですから腹ごしらえ
高遠ですから高遠蕎麦がいいかな
でも・・・伊那に抜けるのだから伊那のソースかつ丼も食べたいな
秩父のソースかつ丼(わらじカツ丼)が不完全燃焼だったので心が燻っていたのです
一旦蕎麦屋の前で停まったものの、左足はギアをLOWへ叩き込み右手首はグイッとスロットルオープン
伊那ICに行く途中にソースかつ丼の店はいっぱいあるだろう
そう考えていました
でもそれは甘かった
通り道で見かけたお店は二軒のみ
中心部にはいっぱいあるのでしょうが、商店街ではバイクを置くのが大変そう
駅前を避けICの方に向かいますが店は全くありません
本当に名物なのか?
そう思いながら彷徨います
結局ICを過ぎて信州大学を過ぎたあたりに蕎麦屋を発見
蕎麦とソースかつ丼の幟が出ていました
これは悩む
蕎麦を食べるべきかソースかつ丼を食べるべきか・・・・
悩みながら暖簾をくぐります
(詳細は別記事で)
伊那ICから中央道に乗って帰ります
八ヶ岳PAで休憩
当然一日一ソフトのミッション遂行
大好きな八ヶ岳を眺めながらいただきま~す^^
ヤツレンのソフトなのかな、美味しい
帰りはほとんど渋滞も無く、スリスリは小仏トンネル付近の5kmぐらいで済みました
五時半、帰着
明るいうちに帰って来られるのはいいですね
5時半に帰り着き、バイクを仕舞ってウチへ
でも玄関には鍵
上の娘はおでかけ、奥さんと下の娘は居るはずですが・・・
iPhoneを見ると奥さんから4時半のタイムでmailが来ていました
” 横浜で買い物”
どうやら下の娘と買い物に行ったようです
ジャケットを脱いで下着姿でごろっと絨毯の上で横になります
心地よい疲れが体を包み、体が絨毯に押し付けられるような気分
そしてフワフワ空を飛んでいるような感覚
コーナーをバンクして駆け抜けてゆくそのGの感覚が寝ている体に蘇って
まるで今も走っているかのように思えるのです
それが凄く気持ちいい
その気持ちよさにいつの間にか沈没
・・・・zzz
zzzzzzzzzzzzz
zzz・・・・・
バタン、と玄関の扉の音で目が覚めます
ただいま!と下の娘の声
あっ、寝ていたんだ、目が真っ赤だよ^^
それを聞いた奥さん
やっぱりご飯作っていないんだ
なんで作っていないの!キーキー
喚き始めました
なんだってぇ、作って欲しいならそうmailで送ればいいだろ(怒
送ったわよ!見ていないの!
そんなの来ていないぞ!
来ているのは”横浜で買い物”だけだ
それよ!!!!
はぃ?これの何処がご飯を作っての意味なんだ
外で食べてくるか惣菜を買ってくるか解らないだろ
それぐらい解らないのキーキーキーキー・・・・
寝起きだけれど開いた口がふさがらない
これで作って欲しいという意思が伝わると思うとは
一体どういう思考回路をしているんだ
大体mail送ったって俺が夕刻までに帰ってこないかもしれない訳だし
この斜め上の思考回路
やっぱり馴染めない
夕飯食べるの?
そう尋ねる奥さんに
なきゃ要らん
オマイの作ったものを食べる気にならないんだ