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落語の卵焼き 扇屋の玉子焼きを味わう [気になる一品(Delicious)]

(前記事からの続きです)

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歌川広重  <王子装束ゑの木大晦日の狐火>王子にある王子稲荷に纏わる伝承を基に描かれた作

当時この一帯は田園が広がっており、大晦日になるとその中に聳え立つ榎の大木に狐達が集まり
衣服を正して関東総社である王子稲荷に参ったという伝承をもとに描かれた幻想的な名作

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初めて乗る都電にウキウキ気分

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平日の昼間だけあってお客さんはほとんどが高齢者パスユーザー
それが一層長閑な雰囲気を醸し出します

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一番前に陣取ってかぶりつき^^
当然だよね^^

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レバーに布が巻いてある?
運転士は素手でその布巻きレバーを操作していました
これが都電のスタイルなのかな

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ブレーキのタイミングや深さを注意深く観察します
気動車の運転体験でその操作の難しさを経験しましたので尚更見ていて面白い^^

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幾つになっても男の子に戻れるかぶりつきポジション^^

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また運転体験に行きたいな^^

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都電もなかなか面白い
江ノ電や嵐電とはまた違った面白さ

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車庫前の停車場で運転士が交代
今度の運転士は普通に手袋をしてレバーを操作
人によっていろいろなんですねぇ

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やってきたのは王子
王子で暫く路面電車のようになるのが楽しい
王子に来た理由は玉子焼き

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落語、王子の狐に登場する玉子焼きがこの日のターゲット^^
この噺を聴く度にこの玉子焼きが食べたくなるのです

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<王子の狐>

ある男が王子の原で、狐が若い娘に化けるのを見た
誰を化かすのだろうと、周りを見回すと自分一人しかいない
自分を化かそうとしているのか、化かされるくらいなら、こちらから化かしてやろうと算段した男
狐が化けた若い娘に「お玉ちゃん」と、声を掛ける
そうとは知らない狐は男に話を合わして、男の言うまま料理屋”扇屋”に入る事になった
二階の部屋に入り男はお玉ちゃん(狐)を上座に座らせ、あぶらげでなく天ぷらを注文
男は刺身と酒を頼んで、差しつ差されつやっているとお玉ちゃん(狐)は安心して酔いつぶれて床の間を枕に寝込んでしまう
見計らった男はお土産に卵焼きを作ってもらい、女中にあの女性が勘定を払うからと言って帰ってしまった

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すっかり寝込んだお玉ちゃん(狐)
起こしに行った女中さんに、お連れはもう帰ってしまったし、お勘定はあなた様からもらえと言われたと聞いてビックリ
あまりに驚きすぎてお玉ちゃん(狐)は尻尾を出してしまう
それを見た女中はもっと驚いて、階段を股が裂けるほどの勢いで飛び降りてご注進
みんなで上がって見ると狐が考え込んでいた
部屋の狐をとっちめてやろうと 棒きれを持って飛び込むと、狐は必死に逃げ回り、追いつめられると”狐の最後っぺ”を発射して這々の体で逃げ延びた
そこに主人が帰って来た
この話を聞いて、「お稲荷さんのお使いに何と言うことをしたのだ 誰のおかげで、この店があるんだ 厄払いにお稲荷さんにお詫びに行くぞ」

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化かした男は友達の家に扇屋の卵焼きをお土産に持って行く
事の次第を話すと、友人は「狐は執念深い そんなたたりのある物は貰えない」と、脅かして帰す
男は怖くなって狐に謝りに行くことにした
翌日、狐と会った所に手土産を持って訪ねると、子狐が遊んでいた
訊くと子狐の母親が昨日人間に騙されて大怪我をして帰ってきたそうで寝込んでいると
この狐に間違いないと子狐に事情を話し、お詫びの印だと土産を渡す
子狐はさんざんいじめられて苦しんでいる母狐に、今人間がきて謝りながらこれを置いていったと言うと
母狐は「こんな所まで追いかけてきて・・・人間て執念深いんだね」と警戒しながら包みを開けてみる
と、美味しそうなぼた餅が出てきた
子狐は盛んにほしがるが、母狐は「いけないよ 馬の糞かもしれない」

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扇屋の場所をiPadで確認しながら歩きますが何故かたどり着けません
不思議な事に同じ場所にでてきたり・・・・???
ひょっとして狐に化かされているのか?
思わずお玉ちゃんを探してキョロキョロ辺りを見回します^^

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お玉ちゃん、今の時代ならどんな女性に化けるのかな
化けると言えばウチの奥さんの化け方も凄い
結婚前と後で性格が違い過ぎる
一体どんな化け方をしていたんだろう
尤も奥さんは狐と言うより狸だけれどーー;)

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iPadを注意深く見直しながらトレース、用途が特化されたHOTELの細い道沿いにお店を発見
これが落語にも出てくる扇屋さん
現在、扇屋さんは料亭の店は閉鎖してしまい存在しません
しかし扇屋ビル1階入り口に一坪ぐらいの卵焼きコーナーを設け、お土産用の卵焼きだけを販売しています

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でも誰も居ない・・・ちょっと席外しかな
暫く待ってみます
でも現れない
そのうち常連さんなのかお客さんがやってきて呼鈴を鳴らします
えっ?
よく見たら”御用の方は呼鈴を押してお待ちください”と
う~ん、気付かなかったーー;)

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ご主人にちょっとお話を伺います
創業400年でご主人で14代目だそう
そして落語の話も少し^^
この店、初めて来る人は大抵迷うそうで、皆狐に化かされたと思ったと話すそう
いやぁ、実は自分も迷ってお玉ちゃんがいるんじゃないかって思いましたよ^^

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購入したものは玉子焼き一折、1300円

扇屋 (おうぎや)
03-3907-2567
東京都北区岸町1-1-7 新扇屋ビル 1F
12:00~19:00
定休日 月曜日

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まだ熱い玉子焼きを折に入れ包んでもらいます
どっしりした重さに食べるのが楽しみ^^
再び都電に乗って早稲田方向に走り降りたのは大塚、山手線への乗換駅

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いつの間にか陽射しにオレンジ色が混ざりはじめる時間
名残惜しく都電を撮り鉄^^;

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この長閑さ緩さが素敵^^

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おっと、煉瓦を発見
刻印探しに挑戦してみます
でも見つけられませんでした

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随分と頑張って探したのですが・・・・煉瓦の刻印、見てみたいな

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大塚駅の横の商業ビル内で鯛焼きを発見、厚皮鯛焼きの横浜くりこ庵でした

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ここの鯛焼きは分厚くて自分だけで立つことができるのです

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ここ数日、鯛焼き、鯛焼きと呪文のように唱える下の娘
お土産に買って帰るか^^

こうして都電の旅が終わりました

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分厚いでしょ~^^

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ちゃんと自立できます

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普通、鯛焼きって餡子を包んでいますよね・・・でも此処のは餡子を挟んでいると言うのが適切な感じ
厚焼き鯛焼きはふんわりした皮
薄皮鯛焼きのパリパリ感もいいけれど、厚焼き鯛焼きのふんわり感も捨てがたい^^;

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玉子焼きも味見

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自分は玉子焼きはメチャ甘が好き
下の娘もそう、玉子焼きは甘くないと許せないと
でも奥さんと上の娘は甘くない玉子焼き派
なので運動会とかのお弁当は甘い玉子焼きと塩味の卵焼きと両方作っていました

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玉子焼きとご対面^^

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しっかり甘い玉子焼き
下の娘と山分けで楽しみました^^

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