汐留で気分は形而上 汐留ミュージアム デ・キリコ展に行く [日常のなかで(Diary)]
(前記事からの続きです)
キリコ展の会場である汐留ミュージアムに向かっているといい感じの建物が
ここは 新橋~横浜間に日本の最初の鉄道が敷設された時に建てられた新橋停車場を復元したもので、駅舎の位置や外観を当時と同じにできるだけ忠実に再現したものだそう
これは楽しそう、鉄分いっぱいかなと喜んで寄り道しましたが・・・・
ちょっと残念な気分で出てきました
まぁ、資料はそれなりに価値があるのでしょうが、鉄の匂いが感じられなかったのがちょっとね・・・--;)
汐留ミュージアムは某企業のビルの4Fにあります
ブログ用に写真を一枚撮っていると警備員さんがやってきて撮影禁止ですと
特にそんなマークは見ませんでしたが・・・
ミュージアムとはいえ企業ビルの中ですから企業のセキュリティが適用されるのでしょうかね
受付で確認すると入り口前に撮影用に用意してあるとのことでした
折角ですから撮影用の場所で撮っておきましょう
でもね、ロビーすら撮影禁止にするぐらいなら自社ビルにミュージアムなんか作らなければいいのに
税金対策かもしれないけどさ
と、ちょっと捻ねた気分で入場(笑
内部は五つに分類展示されています
Ⅰ、序章 形而上絵画の発見
Ⅱ、古典主義への回帰
Ⅲ、ネオ・バロックの時代
Ⅳ、再生 新形而上絵画
Ⅴ、永劫回帰
では気になった作品の羅列です
今回の画は流石にネット上にありませんでした
なので画集を撮影したものがメインですので色がいまいちです
<序章 形而上絵画の発見>
”形而上絵画”それは五感で捉えられる現実を超えた、物事の本質を表現しているもの
(遠い友からの挨拶)
濃厚な色彩と立体感、困惑に固まりますが引き寄せられます
<古典主義への回帰>
古典絵画の図像と技法を探求し、突如として古典に回帰した作品を描き始めた頃の作品
古典回帰とはいえ古典そのものではありません
過去を眺める訳ではなく古典主義の新しい解釈を求めたもの
(自画像)
モノと化してしまった自画像と荒々しい背景
表すのは精神の退廃
<ネオバロックの時代>
バロック絵画やロマン主義絵画のような古典の世界に新たな規範を見出そうとした頃の作品
バロック調の風景やルーベンス風の馬を描いた絵画が素敵です
( 秋 ) 部分
力強さを感じる女性と足元の静物(縦長過ぎて写せませんでした)
この緊張感、動と静の対比に惹かれます
隙のない凛とした雰囲気が神々しい
(赤と黄色の布をつけた座る裸婦)
この量感あるふくよかな裸体表現
光の入れ方は古典絵画的
(白馬の頭部)
生々しいエネルギーを感じる一枚
この作品、凄く気に入りました
この眼の力強さ、観ていると体に力が入ってくるように思えます
(田園風景のなかの静物)
風景と静物を合わせた作品も多く描かれたようです
風景はバロック調な雰囲気
静かな風景と生き生きした静物
静物が静かじゃない
ちょっと不思議な感覚
<再生 新形而上絵画>
広場に、大理石像や塔、列柱、蒸気機関車、人影などを、脈絡のない配置や不自然な遠近法で描いている一連の作品
これがキリコらしい画に思えます(それは美術の教科書に載るキリコの画がこの時代の作品が多いからかも)
(吟遊詩人)
不思議な静寂感、不安に満ちた空間
幾何学的な製図道具でできたマネキンに感じるのは沈黙と孤独
(イタリア広場)
空の明るさと長い影の向きの矛盾が不安を誘います
静寂と不安、見た事は無いはずなのに何処か郷愁を感じて困惑した気分
(噴水と邸宅の風景のある形而上的室内)
謎、幻惑、困惑、眺めれば眺める程面白い
(不安を与えるミューズたち)
論理的に説明のできない組み合わせに落ち着かない気分
憂愁を帯びた神秘的雰囲気に形而上絵画らしさを感じます
<永劫回帰>
(燃え尽きた太陽のあるイタリア広場、神秘的な広場)
さらに難解さをましたこの時代
自分の中にすとんと落ちてきません
興味を引く画はいっぱいあるのですが、言葉にできない
つまり消化できないのです
ただただ眺めるだけ、凄くもどかしい
今回のキリコ展で残念だったのは”街角の神秘と憂愁”が無かった事
(街角の神秘と憂愁) 今回この作品はありません
教科書に必ず載る一枚ですよね、自分が最初に知ったキリコの画は教科書に載っていた”街角の神秘と憂愁”でした
さて戻りましょう
汐留ミュージアムから新橋停車場を撮ります
高層ビルの狭間に小さな駅舎
なんだかこれも形而上絵画のように見えてしまいます
別腹不足でつい買ってしまったのはミスドの・・・・
カップケーキ、最初は4種類をトレイに乗せたのですが・・・
レジで箱には三つ入って残りは別の包装で・・・と聞いた途端
じゃぁ残りの二種も持ってきて(笑
結局6種類全部お買い上げ
悩んで4種類選んだ時間は何だったのだろう
チョコが一番甘く感じました
でも一番美味しいと思ったのはストロベリー
生地はしっとり感が無くてパサパサな感じ、値段を考えれば仕方無いのかもしれないけれど
檸檬は普通な感じで
抹茶も悪くなかったけれど
人気が無かったのはこれ、プレーンなクリームが美味しくない・・・・
ウチのダイニングテーブルはダイニングの広さに不釣り合いな程大きい
それは自分が食いしん坊だから
でも今はそれを買った事に後悔しています
何故なら奥さんが机の上を物置にしてしまっているから
片付けろと言っても解っているって逆切れしてキーキー言うだけ
今では食器を並べるのも一苦労
それは置いてある書類や何やらをどかせないから
どかしたら
何故どかすの、勝手に触らないで解らなくなるじゃない
と、キーキー
文句言う以前にちゃんと片付けろよ
そんなバトルがあった翌日
どかすと文句を言うからどかさないで食器を並べると
何故どかさないのよ!言わないと何もやらないの?
おまえなぁ(怒)
それを見ていた下の娘が一言
ほら、あの人って自分中心に世界が廻っているから
クールだなぁ
ジャイ子な奥さん
綺麗なジャイアンならぬ
綺麗好きなジャイ子が欲しい・・・・