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雨が降りそうな休日は展覧会へ チューリヒ美術館展に行く [日常のなかで(Diary)]

前記事の続きをアップする予定でしたが月曜日にならないと記事が完成しないことが判明
急遽差し替えです

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10月の最終日曜日に奥さんの資格試験がありました
なので10月の解放日はその試験が終わるまでお預けだったのです
試験が終わるまでは遊びに行かないでと言うので・・・まぁ仕方ないかなって

でもそうなると10月は温泉ライダーに変身できません
それはそれで欲求不満
やはり最低でも月に一度は変身したいのです
そこで最終週に休みを取ろうと画策
どんどん湧いてくる仕事にスケジュールの調整がなかなか困難でしたが何とか休みが取れました
その休暇の前日朝、天気予想をチェックすると休暇日は曇りマーク
でも降水確率はそれ程高くありません
これならば紅葉を見に行けるな
仕事の合間に何処に行こうか考えて・・・

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その夕刻、再度休暇日の天気予想を確認すると・・・・

ぬぁにぃ~傘マークだとぉ~ @@;)

どうやら予想が変わったようで傘マークが
降水確率もかなり高い値が表示されています
と、いう事は・・・・
10月は温泉ライダーに変身できない事が確定、つまり10月は車検の往き帰りに乗っただけ・・・・(涙

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休暇日の朝、窓の外はどんより灰色の空
かなり黒めの灰色の空は冷たい雨を抱え込んで何処に降らせようか思案顔
これは乗らない方がいいかな
お天道様には勝てません、他の事をして楽しみましょう
雨の日でも楽しめるものとなれば展覧会
ならば気になっていたチューリヒ美術館展に向かいましょう

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家を一歩出ると今にも降りだしそうな空
慌てて傘を持って出かけます
大倉山から東横線で中目黒へ
そして日比谷線で六本木
六本木駅から国立新美術館まで地下通路を延々と歩くルートもありますが
自分はその道は大っ嫌い
外を歩くのが好きなのです
爽やかとは言い難い都心の空気ですが、それでも地下よりは気持ちが良い
そして何より外の方が季節が感じられます
六本木駅の改札を出たら最も近い出口を使って地上へ、するとそこには・・・

ぬぁにぃ~、青空だとぉ~

頭の上には青い空
それを見た瞬間、心の中で海に向かって叫んでいました

気象庁のバカヤロー (`Д'メ)

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まぁ秋の空は予想も難しいのでしょう
街路樹に秋を見ながらゆっくり歩いて国立新美術館へ
印象派からシュルレアリスムまでの70点余の作品が来ているそうで、内部は14の空間に分けられていました

1セガンティーニ
2モネ
3ポスト印象派(ゴッホ、ゴーギャン、セザンヌ、ルソー)
4ホドラー
5ナビ派(ボナール、ヴァロットン)
6ムンク
7表現主義(キルヒナー、バルラハ、ベックマン)
8ココシュカ
9フォーヴィスムとキュビスム(マティス、ヴラマンク、ブラック、ピカソ)
10クレー
11抽象絵画(カンデンスキー、イッテン、ジャコメッティ、モンドリアン、レジェ)
12シャガール
13シュレアリスム(キリコ、エルンスト、ミロ、ダリ、タンギー、マグリット)
14ジャコメッティ

では気に入った作品たちのうち、ネットで拾えたものをを紹介します
以下の絵画はネット上に乗っていた画像をDLしたものです
主に複製画販売会社の商品紹介画像です

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ジョヴァンニ セガンティーニ <淫蕩な女たちへの懲罰>

この展覧会のオープニング
いきなり魂を掴まれる感じ
最初の一枚から捕らわれるのは滅多にない事
いや初めての経験かも
青白い空と氷原、凄く幻想的
でも死の世界なのか左側には枯れた女性たちが漂います
右側には枯れ木
不安と恐怖そして絶望、それらがぐっと押し寄せてくるのです

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クロード モネ <ノルマンディーの藁葺きの家>

時間や季節とともに移りゆく光と色彩の変化を捉えたモネ
季節のせいかこの一枚が凄く沁みました

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クロード モネ <国会議事堂 日没>

陽が落ちてゆくとともに音が消えてゆく
落ち切った瞬間、静寂がすべてを包み込む
その無音の瞬間を予感させる赤く染まった空
画の前に立つと周りの音が消えてゆくのです
描かれた夕日に呼応して

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フィンセント・ファン・ゴッホ <サント=マリーの白い小屋>

深く真っ青な空に石灰の家の白が眩しい
空のタッチが凄く印象的

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フェルディナント・ホドラー < 真実 第二ヴァージョン >

両手を広げて中央に立つ女性は「真実」の寓意だそう
周囲の男性たちはみな黒い布で顔を覆っており、これは真実から顔を背ける悪
悪は横と後ろのみに立ち、真実の前面には居ない?
いえそれは絵の前に立った鑑賞者を加えることで悪のサークルが完成するわけ
という事は・・・この画の正しい観方は絵に対して後ろを向き真実から顔を背けるべきなのかも

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フェルディナント・ホドラー < 日没のマッジア川とモンテ・ヴェリタ >

ありのままの姿をとらえながらも、ファンタジックな色彩と明快な構成でちょっと空想的な雰囲気
でも現実的なしっかりした安定感をカッチリした平行性に感じます

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フェリックス・ヴァロットン < 日没 ヴィレルヴィル >

ヴァロットンはヴァロットン展を観に行ってから好きになりました
官能性あふれる男女間の駆け引きを感じさせる作品がお気に入り
その視線は常に冷静でそれゆえに想像力が掻き立てられます
この展覧会でも”訪問”という作品が気に入りましたが残念ながらネットで見つけられませんでした
官能を感じさせる作品が多いですが風景も赤が色っぽいですね

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エドヴァルド・ムンク <冬の夜>

この重い雰囲気に足を取られて動けなくなりました(笑
画の前に立つとどっしり重いものが覆いかぶさってきます
不安が体に纏わりつくような感じ
でも凄いエネルギーが溢れているのです
爆発する一歩手前のようなエネルギーが
ムンクといえば叫びが有名で、人物画はそんなものばかりかと思っていましたが
普通な感じの肖像画もあるのですね
紹介したかったのですが画像を見つけられませんでした

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エルンスト・ルートヴィヒ・キルスナー <小川の流れる森の風景>

この画も独特のエネルギーを感じました
何故か引き込まれます

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ワシリー・カンデンスキー <黒い色斑>

音楽を聞いて脳内に沸きあがったイメージを絵を描いたそうです
色の持つ音色は、黄色はトランペット、濃紺はチェロの音色
そして黒は最も響きのない色=死の色だそう
この作品も、音楽の旋律を見た者に連想させます
本来姿が見えぬ音楽に、姿を与える
まるで作曲するかのように構成された画面

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マルク・シャガール <婚礼の光>

なんとも静かなブルー
祝福されている婚礼の場面なのにどこか悲しさも感じる作品
愛と哀、深い感情を感じさせます

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サルバドール・ダリ  < バラの頭の女 >

シュールレアリスムを代表する画家の幻想的な一作
残念なことにダリはこの一作のみ
夢や無意識の世界を描くダリ、大好きな画家なので一枚だけではかえって欲求不満になってしまいました
横浜美術館の常設展に行ってダリワールドに浸ってこないと^^;

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イヴ・タンギー <明日>

もっとも純粋なシュルレアリスト、イヴ・タンギー
その世界は瞑想的で神秘的
無機質で荒涼とした風景のようでもあり、ゆっくりとした時の流れの中に静かに息づく命の営みのようでもあり
それは太古の記憶かはたまた未来の記憶なのか
実に不思議な世界

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ルネ・マグリット < 9月16日 >

ミロのような自然発生的なオートマティスムのタイプとも、ダリのような夢や無意識の世界を描くタイプとも異なるマグリット
丁寧で明確に描かれながら、現実からは半歩ずれたような形象は観るものに困惑を与えます
そしてそれは目に見える思考を要求してくるのです

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展覧会の後はいつもとは違う道を選んで六本木駅を目指します
カメラ片手にアートな風景を探しながらぶらぶら街を歩くのも楽しい
コンデジですけれど・・・・(汗

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常々老舗蕎麦屋で蕎麦飲みをやってみたいと思っていました
日比谷線ついでに上野に行って池之端藪で蕎麦を手繰ろうと考えたのです
しかし老舗の藪ですからお昼は満席、待ちになるのは間違いありません
空いているのは開店早々の11時半
でも蕎麦屋酒は午前中のイメージはありません
やはり午後、しかも平日の午後なのです

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それで展覧会は早い時間に行き、観終えてから蕎麦を食べる事にしました
尤も展覧会の前に蕎麦飲みをしてしまうと酒に強くない自分ですから絵を観るのに余裕が無くなってしまうかもしれません
じっくりと作品たちと対話する為にも素面の方がいいでしょうし^^

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展覧会の後に行くにしてもサラリーマンのランチタイムである12時から13時の時間帯にかかってしまうのは避けたい
この時間帯は忙しなくて落ち着きませんから
粋に飲むには陽が傾き始めたぐらいの昼の時間の終わり位がいいのです
混雑を避け、空席が出始める13時半ぐらいにふらりと立ち寄る
この余裕、その自然体が蕎麦と酒を一層美味しくしてくれるはず

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蕎麦飲みは一人がいい
一人飲みが似合うのも蕎麦飲みの特徴ですね
一人でじっくり飲む姿は粋を感じます
そんな御仁を見かける度、その粋な姿に憧れていました
そしてようやく老舗蕎麦屋の蕎麦飲みデビューです^^ 

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詳細は別記事で

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蕎麦飲み、粋に決められたかな
と一寸陶酔の世界に浸ります
自己陶酔の中にこそ男の美学があるのだ
と、気取りながら歩いていると気になるものが視界に
蕎麦飲みで気取ってはいても根は甘党
甘味を見た瞬間に別腹が発動です

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しかし・・・
みはし、何時も混んでいますね
何時も何人かは外で空席を待っています
待ちが無かったら入りたかったのですが・・・・
流石に男一人で甘味屋さんの行列に加わるのは一寸敷居が高い
カフェとかテイールームの列ならば問題なく加わるのですが、甘味屋さんの列は駄目です
何故そうなのか自分でも解らないのですがーー;)
それで泣く泣くクリームあんみつを諦めましたが、どうしてもアンコものが食べたくなってしまったのです

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ここも行ってみたいな

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甘いものを探しながらアメ横をぶらぶら

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休日のアメ横より平日のアメ横の方が味わいがありますね

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平日の昼飲みが凄く気分良さそう^^

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アンコものと言えば鯛焼きです
行列に加わりますが(この行列はOK^^)・・・並んでいるのは皆お隣のC国の方々
彼らもちゃんと行列するんだね
でも鯛焼き屋さんが手振りで仕切っていたから大丈夫だっただけかも
以前、成田空港で並んでいたらC国の方の大群が後ろから群がってきて凄い事に^^;
それ以来彼らは並ぶ習慣を持っていないと思っていました

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いつも思いますが、C国の方々は何故あんなにも声が大きいのだろう
しかも韻が怒鳴っているようにも聞こえるので耳を持っていかれてしまうのです

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かりんとう饅頭と・・・

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冷えていた~><
油も強めで後で胸焼け・・・・--;)

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鯛焼き、こちらはアツアツ

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鯛焼きはかりんとう饅頭と違って回転がいいからアツアツが来るのでしょうね
アツアツのアンコはほっくりとして
肌寒い日に嬉しい甘さ

そういえば・・・・やっぱり雨降らないじゃん
15時には傘マークだったのに(怒

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次記事は前記事の続きです

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