仲御徒町の蕎麦 和楽庵 & 蕎麦の後は美術館 バルテュス展に行く [東京の蕎麦]
17日は土曜日
休日なのですが今日は仕事、なので在庫記事をアップです
この日は朝から雨の休日
雨の日は美術館がいい
しっとりと静かな雰囲気に浸れる雨の日は作品とゆっくり話ができます
都立美術館のバルテュス展に行くことにしました。
折角の雨の休日
出かけるとはいえ朝からバタバタするのはつまらない
ゆっくりお茶を飲み寛いでから出かけます
上野に着くと丁度お昼
まずは昼ごはん
お腹の虫が鳴きっぱなしでは落ち着いて絵が見られませんからね
かといって、満腹まで食べてしまうのも問題
お腹が重いと集中力が無くなりますから
こんな時は蕎麦です
池の端藪でねきで一杯だけ飲んでから絵を見に行こうと考えていましたが、残念ながらお休み
蕎麦屋を探して一寸彷徨い、見つけたのが此処、和楽庵
石臼挽きの自家製粉粉だそう
せいろ三段が良さそうです
この日は渋川産の常陸秋蕎麦
店内は鰻の寝床、奥に長いです。(店内が暗くブレブレ写真になってしまいましたので食べログから店内写真を借用)
蕎麦よりも飲む方がメインな感じのレイアウト
さて温かなお茶とおしぼりですが・・・残念ながらお茶は蕎麦茶ではありません
やはり蕎麦茶が欲しい
おしぼりは紙、コスト削減なのでしょうが味気ない
品書きを確認します
セイロで確定していますが、九条ねぎおろしそばが美味しそう
迷いますが・・・初めての店では絶対セイロ、この掟を破る訳にはいきません
お酒の種類も確認、懐かしいな三千盛があるよ^^ (岐阜生まれなのです)
そばみそもいいな・・・
お得なランチセット
これで飲むのもいいな^^
天丼も美味しそう
隣でこれを食べていましたが、胡麻油の香りに腹が鳴る鳴る^^;
胡麻油の香りの誘惑にも負けず、オーダーしたのはセイロの三段
三段のセイロの登場
色白で艶やかな表面、星はありません
スクエアな断面を持つ蕎麦ですが、その太さは中細、細くはありません
蕎麦のみで手繰ります
口にするとやや太目に感じる蕎麦、啜るには力が必要
なので豪快に音を立てて啜ります
この豪快にと言うのが重要、蕎麦を啜るとき空気も一緒に吸い込むのです
強く吸い込めば鼻腔に蕎麦の香りが広がり蕎麦を楽しむことが出来るのですが、
音なく食べると鼻腔まで蕎麦の香りは到達できず、なんともつまらない味になってしまうのです
蕎麦の香りを楽しむのなら豪快に音を立てて啜るのが一番
色白の上品な蕎麦は啜った時の香りも仄か
豪快に啜らないと香りは楽しめません
やや太目に感じる蕎麦ですので喉越しは心地良くはなく、意識して吸い込む感じ
江戸蕎麦にしては太いかも
噛み切るとしっかりしたコシを感じながら心地よく切れ、奥歯で潰すとしっかりした抵抗を持って潰れてゆきます
咀嚼したときに出る香りと甘みは少な目
汁の味を確認します
見た目は確かに江戸蕎麦の汁、濃いです
口に含むとしっかりした濃さ、旨みも厚い
ですが藪のような濃さではないです
藪に比べれば結構ライト、食べやすそう
(藪の蕎麦は汁が凄く濃いので、蕎麦を浸ける割合の算出が難しかったです)
汁は後口に甘さが残るような事は皆無でスッキリした汁
輪郭もシャープにでて、好みかな
汁の味を確認します
見た目は確かに江戸蕎麦の汁、濃いです
口に含むとしっかりした濃さ、旨みも厚い
ですが藪のような濃さではないです
藪に比べれば結構ライト、食べやすそう
(藪の蕎麦は汁が凄く濃いので、蕎麦を浸ける割合の算出が難しかったです)
汁は後口に甘さが残るような事は皆無でスッキリした汁
蕎麦を汁に浸けて啜ります
凄く汁が使いやすい
蕎麦を浸ける割合が解りやすいのです
蕎麦の三分の一位を汁に浸けるのが一番良く蕎麦の甘味と香りを引き出せました
薬味は葱と辛み大根おろし、そして山葵
山葵は粗めで瑞々しさは少な目
大根おろしも絞り過ぎに思えます
(尤も自分は両方とも蕎麦を食べるときに使いませんが^^;)
葱の透明感が素晴らしい
一気に三段食べ進みます
一枚当たりの量は多くないように思いましたが、太さがありますので意外と食べごたえがありました。
蕎麦湯
普通に茹で湯のようです
小細工の無いのがいいですね
さっぱり蕎麦湯を楽しみました
和楽庵
03-5688-1345
東京都台東区台東4-32-7 第2宮地ビル 1F
11:00~15:00 17:00~21:00
食べた後は美術館に向かいます
いつ来ても味わいのある路地を抜けて・・・
新緑の公園
雨の新緑もまたいいものですね
しっとり美しい緑
目に優しいです
バルテュスの作品を実体化した写真を幾度も目にしたことがあります。
写真で焼きなおそうと考えるような絵、興味深い
そう思っていたところ、彼方此方に夢見るテレーズのポスター
これは観に行かないと
チケットも夢見るテレーズ
バルテュスの作品は今までそれ程注目して見たことは無かったので興味深く観ました・・・
(鏡の中のアリス)
展覧会の紹介文では
生涯にわたり少女たちを描き続けたバルテュスにとって、
少女は「この上なく完璧な美の象徴」でした。
一見不自然で、時にあられもないポーズ。
緊張感に満ちた室内の情景。
しばしば誤解を生み、観る者を挑発するかのような少女像
―この危うい均衡の上に成り立つ「美」が魅力です。
とあるのですが
(キャッシーの化粧)
何でしょう・・・ちょっと難解で
観ていてスッキリした気分になれません
(夢見るテレーズ)
題材の配置や構図は納得できるのですが・・・
でも自分の中で消化するのに時間が必要な感じ
(美しい日々)
本当はバルテュス展の記事だけで独立させたかったのですが、今も未消化のまま
なので独立させるほどの深い記事が書けず、諦めて併記に・・・--;)