温泉ライダーが行く 満開の桜と下諏訪の湯 児湯 [車とバイク(car and bike)]
26日土曜日GW初日
朝4時起床、久々に温泉ライダーに変身です
当初、志賀高原の雪の壁を見に行こうと考えていました。
しかし、悪魔のように意地悪な奥さんがコストコに買い物に行きたいから夕方三時までに戻るようにと
何故自分がバイクに乗ろうとした晴れマークの日に限って・・・・><
日曜日に自分が一人で行くと言っても聞く耳を持ちません
商品を見ながら買いたいと言い張るのです
何を今更、コストコに置いてある品々なんて何時も同じようなものなんだけれどな
志賀高原まで行ったら帰着は三時どころか日没ぐらい。渋滞のレベルによってライト・オンの時刻
奥さんは朝五時スタートならピューっと走って、志賀に着いたら直ぐにピューっと戻れば三時までに帰ってこられるって言いますが、ひたすら乗っているだけで、それ以外何もするなとという事かい(怒)
GWだから渋滞のレベルも読めないのにピューっとだとぉ!空でも飛べって言うんかい!!!
しかたなく志賀高原は諦めました。近場で八ヶ岳周辺にしておきます。←それでも信州に拘ってはいる(笑)
でも三時は無理だから四時な
朝ごはんは夜焼いたパン
スライスして端っこの耳の部分にジャムをたっぷり塗って食べます
食パンの端っこの固い部分、ここが好物なのです
適度な固さがあって、食べている気がするから
食べ終えたら木桶を積んで出発
すっかり朝が明るくなりましたね
港北NTを抜け市ヶ尾から麻生、黒川を経由して府中へ
多摩川沿いに走って高速入口へ
自宅から府中ICまで一時間、予定通り
さて、中央道の渋滞はどんな感じかな
朝からスリスリ大会かな・・・・
と思っていたら・・・意外な事に流れる流れる
車は確かに多いですが、皆順調にハイペース^^
スリスリ皆無で韮崎SAへ
韮崎SAではこの日の計画を考えます
そう、出発した時は何も考えていないのです
決まっていたのは八ヶ岳方面という事だけ
あとは気の向くまま、行先を空に訊くのです
佐久経由で周ってメルヘン街道で諏訪に行くか
美ヶ原もいいな・・・と缶コーヒーを飲みながら作戦会議
飲み終え空き缶を捨てにゴミ箱にむかうと、その前に看板が
”高遠桜祭り”
これだぁ!行先は高遠に決定!
コースを組み立てます
諏訪ICで降りてR152 で高遠へ、そして諏訪に戻り下諏訪温泉で決まり
決まったら出発、一気に諏訪へ
諏訪ICに近づくと遠景に多くの煙が見えました
火事?野焼き??
気にしていたら・・・諏訪ICを通過><
仕方ない、岡谷で降りよう
でコース変更、温泉とお土産が先だ^^;
岡谷で降りて下諏訪へ
ここに来た以上、自分にはスルーする訳にはいかない場所があります
諏訪大社
お気に入りの神社のひとつ
本来は上社、下社の両方にお参りしますが、今日は時間の関係で下社のみで
凄くクリアな気
清々しさに離れたくなくなるほど
上社より下社のほうが柔らかさを感じます
いま、諏訪の街は桜が満開
しかも桜吹雪が始まった頃
桜並木の下はピンクの絨毯、桜吹雪の中を走るのは気持ちいい
となれば先日のリベンジ
慈雲禅寺です
諏訪大社下社からすぐの位置ですから
先週蕾ばかりだった桜木は溢れそうなほど花を抱えて枝を伸ばしていました
枝垂れも満開、青空に映える桜色が眩しい
今日は土曜日、時刻は八時半
散歩にいい時間ですが、相変わらず人が居ないお寺
静かです
暖かな陽射しに囀る鳥の音を聞きながら穏やかな気分
今日は仕事中ではありませんからゆっくり散歩
気が済むまで楽しみます
とは言うものの、4時までに戻らなければいけないというプレッシャーが頭の隅に^^;
やはり奥さんの要求など無視すれば良かった・・・
諏訪の街の満開の桜を見るとそう思わずにはいられません
桜は一気に咲いて一気に散る、儚く刹那的な美しさを感じさせてくれます
そして艶やかさ
寒い冬から解放された喜びに、蓄えたパワーを一気に吐き出すかのように咲き乱れる桜
でもその華やかさは永くは続かず定めに従い散ってゆく
日本人はその刹那的な美しさに深い慈しみを込めていたのでしょう
散る桜、残る桜も散る桜(良寛)
敷島の大和心を人問えば 朝日に匂ふ山桜花(本居宣長)
そして自分の一番好きな和歌
願わくは 花の下にて春死なむ その如月の望月のころ(西行)
この美意識に震えます
桜は日本書紀において既に登場しているそう。
しかもそれは花見
1500年も昔から花を愛でながら酒を飲む風習があったのですね
成る程、早朝から全力で花見の陣地取りをする訳です
そんな昔からDNAに刻み込まれていた風習なんですから^^
思いもかけずリベンジなりました
桜を楽しんだ後は温泉です
今日の温泉は町の共同湯
温泉ハウス児湯
源泉は諏訪明神御神湯伝説に伝えられる女神さまが化粧用に綿に湯を含ませて置いたところから湯が湧き出たと伝えられる湯
子宝に恵まれるとか
この共同湯は昭和の終わりごろに児湯の跡地に新築されたもの
なので建物の味わいは今一つ^^;
料金は共同湯らしくリーズナブル、230円
何と銭湯より安いです^^
休憩室込みだと入湯料は600円、しかも旦過の湯、新湯、そしてこの児湯の三湯が使えます
自販機でチケットを買って・・・
受付に出します
休憩室は二階
自分は一湯のみですので階段は登れません
でも受付前にも休憩スペースはあります
脱衣所は意外と広いです
有料(100円)ですがロッカーも
バッグごと入る大きさでした
これは嬉しい^^
泉質は弱アルカリ単純泉、源泉温度は57.5℃
源泉かけ流しです
内湯
さっぱりした湯、ぬめぬめはありませんが肌触りがいい
そして露天。ちょっと小さめで四人で満員かも
湯船が小さい割に湯の吐出量が多く、露天でもぬるくありません
気持ちいい熱さ
この露天、解放感は・・・・・
まったくありません(笑)
建物と建物の空きスペースに無理やり作った池のよう
これじゃぁ内湯と変わらない
いや、この眺めじゃぁ内湯より悪い、まるで物置露天・・・--;)
内湯に戻ってゆっくり温まったら湯からあがります
温まり過ぎて汗が引かない・・・・
こんな時はこれ
冷たいコーヒー牛乳!
フルーツオレとどっちにするか最後まで悩みました(笑)
遊泉ハウス児湯(こゆ)
0266-28-0823
長野県諏訪郡下諏訪町木の下3477
5:30~22:00
汗が引いたら出発
う~ん、いい天気だなぁ
何時もはツーの終わりに温泉に入っていました
でも今日は温泉が先
この方式、よくありません
温泉に浸かると気分はもう帰りモード
まったり気分になってしまいます
この温泉の近所には自分の好きな塩羊羹のお店
新鶴があります
なので今回もお土産として購入←どこまで好きなんだ^^;
丁度お祭りが・・・長持連というものらしい
長い棹(さお)に重い長持をつけ担ぐ所作に長持唄を加え、諏訪大社周辺を練り歩くそうです
御柱の曳行にあたって曳き綱を運んだり、警護の武士や徒士の荷を運んだり、御柱奉仕者の荷物をまとめて運んだりしたものだそう
その他、長持箱をつけずに直接諏訪大社への献上米俵をつけて運ぶ、長持も下社方面では見ることができると下諏訪の観光協会のページに書いてありました。
長持唄がいい声
桜の季節の穏やかな雰囲気によく似合う調子
のんびりした気分で聞き入っていました
風呂上りという事もあって^^;
ちょっとした見落としで計画の前後が逆になってしまいましたが
いいものが見られたから良かったかも
そして高遠に向かいます
諏訪の街を下社から上社の方向に抜けて行きます
そしてR20からR152へ入り伊那方向に
峠道の枝垂れ桜はまだ蕾だけ
同じ街中と随分差がありました。
峠を下るごとに花を付けて行く桜たち
そして集落の桜たちは満開
見事な枝垂れもいっぱいで思わず停まって撮りたい衝動にかられます
でも今日は時間がない
泣く泣く諦めて・・・・奥さんの馬鹿やろぉ~><
このあたり、大きな枝垂れが凄く多いです
特に墓守の桜の見事さ、言葉も出ないほど
この景色を見ながら走っていると
自分の幼いころの記憶がオーバーラップ
ノスタルジックな気分
停まってゆっくり見たい。でも高遠のお城の桜も見たいし・・・
そして・・・どうしても気になった一本の枝垂れ
神社の枝垂れ桜のようです
墓守の桜と違って神社の桜は構図が楽ですから撮るのに時間がかかりません(墓石が入らないように気にしなくていいし^^)
なので脇道に入り、遠くに見える枝垂れ桜に近づきます
集落の小さな社、無人の神社
狛犬も居ない・・・・何となく不思議な場所。土着の神さんなのでしょうか
注連縄が巻かれた枝垂れ桜、御神木のようです
そういえば遠くから見たとき、この枝垂れの桜が一本目立って見えました
何やらパワーが宿っていそうな雰囲気
まずは此処の神様にお邪魔しますとご挨拶
時間の許す限り撮っておきましょう^^
時間も押して来ていますから先を急ぎましょう
高遠の城跡の桜を見た後は高遠蕎麦を食べたい
高遠蕎麦は有名ですが実は食べたことが無いのです
蕎麦好きを名乗っておきながら食べたことが無いのはいけません
いい機会ですから食べに行くことにしました
そして高遠の城跡の公園に向かいます。しかし、町に、お城に近づくにつれてだんだん桜吹雪が激しくなり、花の散った枝が多くなってきました。これは・・・・・
(つづく)