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ふきのとう蕎麦の春の香りに酔う 富山の蕎麦 そば処 ほたる [富山の蕎麦]

引き続き富山出張シリーズです
ある日、八尾方面に向かうのに川沿いの道を走りました。
富山空港は河川敷に滑走路があります
滑走路の対岸に位置するこの道、ついつい滑走路上の飛行機を眺めながら走りますので逆側の土手下は視界にはいっていません。
でもこの日、何故か反対側の土手下にふと視線が行きました。
すると”蕎麦”の看板
なんだって?こんなところに蕎麦屋があったのか!
今迄気が付きませんでした^^;
この道を走るときは何時も滑走路ばかりを気にしていましたので^^;

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幟には八尾の蕎麦の文字が
在来種の蕎麦のようです 

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早速入店してみましょう
暖簾は・・・白?でも柄付
なんだか昭和なオバサンチック、でも何処か懐かしさが^^;

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暖簾をかき分けガラス戸を引いて中に入ると・・・竹枠で布張の扉
ここにも真っ赤な花
花が多過ぎてゴチャゴチャ感が強いです
美しさが感じられません。正直野暮ったい。
おいしい蕎麦にありつけるのかと、一寸心配になります
でも横を見ると美味しそうな貼り紙
ふきのとう蕎麦、これは美味しそう^^

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その頼りない軽さの扉を開け、中に入ると・・・またまた不思議な空間
この内装、何だか落ち着かない・・・・

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ゴチャゴチャして洗練さの欠片も無く・・・居心地が悪い・・・--#)

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何かを置けば、飾れば良いってものじゃないのに・・・
いっそ無い方がスッキリして良いかも

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席に案内されますが、スチールパイプの椅子に机
何となく食堂の雰囲気
ある意味凄く昭和チック
そうだ、扉や暖簾の花模様
大きな花をやたら咲かせるデザインは子供の頃によく見たもの
婆さん(自分の母親)などに物を選ばせると、必ずあのような柄を選びます
つまり、この店のコンセプトは昭和なのでしょうか

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にしても・・・実に訳のわからない内装
座敷を無理矢理改造した感じ

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茶は温かなほうじ茶
ポットからどうぞと^^
経費節減?味気ない

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品書きを確認します
といってももう決まっています。
そう、二色そば

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ふきのとうは花粉症に良く効くとTVでやっていたそう
TVの情報がどこまで正しいか疑問ですが、メチャ苦しい花粉症
藁をも掴む思いで食べましょう
それにふきのとうは好きだし^^

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普通のメニュー
温かい蕎麦

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冷たい蕎麦

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以上です。
6卓、24席の客室。建物は大きいのに、その割に少ない席数

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建物の写真を撮り忘れましたのでメニュー裏面の写真を。
そこに写る建物、結構大きいですよね
蕎麦屋の前は何の建物だったのだろう

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と不思議がっていると蕎麦の到着
二色蕎麦(1200円)にしましたが当然大盛り
大盛りは200円増しになります

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大盛りで増えた分は普通の蕎麦が増えています。
ふきのとう蕎麦の量に変化はありません
なのでふきのとう蕎麦が押しつぶされそう^^;

なんと汁は二種類付いてきます
一つは普通の蕎麦用、そしてもう一つはふきのとう蕎麦用
蕎麦で汁を変えてくるとは!・・・・ぬぬぬ、できる
野暮ったい内装に騙されてはいけませんね、これはなかなかの蕎麦と見た

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まず蕎麦から確認します
ふきのとう蕎麦から
透明感のある蕎麦はふきのとうの柔らかな緑に染まっています
細打ちではありますが極細ではありません
喉越しと噛み応えの両方を楽しむのに丁度いい感じの太さ
断面はスクエアで好みの形
蕎麦の幅は揃っています。うん、外観に申し分なし。

さっそくふきのとう蕎麦を箸でつまみあげ唇に挟み一気に吸い上げます
啜った瞬間、春の香りを乗せた清涼な風が腔内から鼻腔を抜け頭の芯に吹き抜けるのです
そして仄かな心地よい苦味がじんわり
素晴らしい!頼んでよかった!

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次にふきのとう蕎麦専用汁を確かめます
この汁は少量しか供されませんので味見で飲みすぎないよう注意しないといけません。
ふきのとう蕎麦は御前蕎麦(蕎麦の実の中心部、白い部分のみを使った蕎麦。更科蕎麦と記す事も)にふきのとうを練り込んだもの
なので汁は軽めのスッキリ辛口汁、普通の御前蕎麦用の汁なのだろうと読んでいました。
一口含んだ瞬間、息を飲みます。これは!・・・・ふきのとうの味
何と汁もふきのとうの清涼で爽やかな風味と心地よい苦味を持っているのです。ダシにふきのとうも加えたのでしょうか、何ともいい香り・・・
これは旨い!
飲み過ぎてはいけないと解っているのですが、もう一舐め、もう一舐め・・・と

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汁が無くなる前に蕎麦と一緒に味わいましょう
汁に浸けて啜ります
凄く爽やかな気分、麗らかな春の陽射しに溶けた雪の表面が煌く、そんな風景が頭の中に浮かびます
あああ・・・・ふきのとう蕎麦だけで山盛りで食べたい^^

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そして次は普通の蕎麦
星のない綺麗な表面の蕎麦、断面はスクエアなのは一緒です
最近、星無しの方が好みなので嬉しい

ますは蕎麦のみで啜ります
啜った瞬間から香り立つ感じは少ないですが噛むとしっかり香る蕎麦
噛み応えもいい感じ、適度な反力で最後の一枚を残す事無く、スッキリ噛み切れるのです
ただ・・・ふきのとう蕎麦のインパクトの前に存在が薄くなってしまいました。

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汁を味わいます
一口含むと、甘さと酸味が良い感じにバランス
甘さは残りません。旨みも厚みがあって良い感じ
ダシの香りは出過ぎず、蕎麦の薫りを引き出してそのまま表に出す感じのバランス
塩気も適度に〆る程度なので硬さは感じず、どちらかと言えば柔らかめ
いいバランスです

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蕎麦を汁に浸けて啜ります
ダシの香りの後は蕎麦の甘み
蕎麦単体で啜るより蕎麦の香り、甘みがよく感じられます
蕎麦と汁の相性もいいですね

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薬味は山葵と葱
山葵に瑞々しさはなくボソボソ、ちょっと残念
ネギは薄くスライスされていますが輝くような瑞々しさが感じられません
青い部分だからでしょうか
やはり葱は透き通るような白さで薄くスライスされたものがいい 

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食べている途中でサービスですと
ふきのとうです、甘味噌と一緒に
しっかりした苦味と口いっぱいに広がる清涼な香り
ああああ・・・・純米酒が欲しい~><

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蕎麦湯はポット
風情が無い・・・・・

蕎麦は良いけれど内装や器の類に色気がありません
かなり惜しい

そば処 ほたる
富山県富山市婦中町塚原141-1
076-465-3200
11:00~15:00
定休日 火曜日

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富山で一仕事の後は諏訪に移動
疲れと花粉症の薬の副作用で凄く眠い・・・
妙高のSAで蓬ソフトを食べて眠気を追い払います
蓬ソフトを食べると粒あんが恋しくなりますね
粒あんのトッピングがあればいいのに・・・

 

 

 

 


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