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雨の休日は美術館 ラファエル前派展に行く [日常のなかで(Diary)]

日曜日、今日こそバイクで房総の菜の花を見に行こうと考えていましたが天気予報は昼頃に雨
これではバイクに乗る気になれません。
かといって雨が降るのが解っていて北鎌倉に行く気にもなれず・・・・
こんな時は美術館です
天気が悪い休日に行こうと思いチェックしていた催しが幾つもありますが、今回はラファエル前派展に行くことにしました。

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六本木ヒルズの森アートギャラリー、以前スヌーピー展に下の娘と来ましたが、この時予告されていて楽しみにしていました。
下の娘は風邪で寝ていますし、上の娘はバイト。
なので今日は一人の行動

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それ程人気が無いのかチケットカウンターの行列もありません
チケットを購入したらまるでVIP待遇のように一人係員に見送られ貸切り状態のエレベーターで52階に

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チケット、デザインがどう見てもつまらない
どうせならロセッティの絵を使って気分を盛り上げてほしいのに
六本木ヒルズのイラストじゃぁねぇ・・・・--;)

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ラファエル前派は、名前のとおり、
ルネッサンスの巨匠のラファエロより前の時代(中世)の美術表現に戻れ、という運動
当時アカデミーはルネサンス期のラファエルの絵画を模範としていました。
しかし彼らは、ラファエロはあまりにわざとらしいと考え、絵画をラファエロが確立した古典様式から解放し、ラファエル以前の、絵画の素朴さへと返そうとしたのです。
これがラファエル前派の運動。

自然、その真の姿を再現し、さらに目に見えない神秘、情熱、自然を超えた聖なるものにまで到達しよう。
ということなのです。

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この展覧会に展示されている絵ではありませんが、参考までに三枚の絵を並べて比較してみます
ルネッサンスのRaphael,Santi 、バロックのPeter Paul Rubens 、ラファエル前派のEdward Burne-Jones

画題は何れも三美神。
この三美神は三人姉妹で、ゼウスとエウリュノメの間に生まれました。
エウプロシュネ(歓喜・祝祭)、タレイア(花のさかり・喜び)、アグライア(光輝)と呼ばれ、
彼女らはまた、愛欲、純潔、美を表すとも考えられた。
左端が官能的な愛欲の化身、中央は純潔、右端が美の化身だそうです。
”愛欲”と”純潔”は対立する相反する性質を持っているが、”美”によって和解させられているのです。
表現方法の違いを見るとそれぞれの時代の特徴が良く解かりますね

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ルネッサンスのRaphael,Santi による三美神

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バロックのPeter Paul Rubens による三美神

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ラファエル前派のEdward Burne-Jonesによる三美神

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展示作品に戻りましょう

 

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4月の恋 Arthur Hughes

凄く気になった一枚
ネットから引っ張ってきた画像は色が良くないですが
実際はもっとナチュラルな色彩
柔らかな表情とちょっと物憂げな視線に惹きつけられました。

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両親の家のキリスト Johne Everett Millais

キリストと彼の父親の絵はいろんな画家が描いていますが
この絵はある意味凄くリアル
何故なら父親が大工らしさに溢れています
大工という力仕事をこなすにふさわしい締まった体付
職人らしい顔つき
床に散らばるカンナ屑に釘を手に打ち付けてしまったキリスト
いかにもありそうなシーン

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マリアナ Johne Everett Millais

刺繍の途中で凝り固まった体を延ばしているところでしょうか
腰がちょっと辛そうなところが妙に共感(笑)
この構図、ちょっと強引に思えますが明暗で調節してあるのですね

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オフィーリア Johne Everett Millais

これも多くの画家が描いていますね
耽美さに惹かれます

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ロセッティ描くこの女性、妖艶です。
手にしたザクロが妙に意味深な雰囲気

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安息の谷間「疲れし者の安らぎの場」Johne Everett Millais、
死を連想させるお墓と、墓穴を掘る尼さん
掘っているのは一人で他方は座って休んでいます。
しかも墓石に腰かけて・・・^^;
という意味がよくわからない情景が重なっていますが、刹那的な“美しさ”を読み取ることはできます。この作品は、”とりあえず美しければいい、美しさそこ勝利だ!”という唯美主義の先陣を切った作品だとか。
とはいうものの何故か妙に気に入った一枚。きっと美しさが沁みてきたのでしょう。まさに美しさの勝利^^;

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花嫁 Dante Gabriel Rossetti

何故か花嫁さんの衣装が着物の生地なんですね。眼力が主役よりリング状に取り巻く従者の方が強く、それゆえ真ん中の女性に安らぎを感じ視線が引き寄せられます。まるで真ん中に窪みがあってそこに吸い込まれてゆくような感覚。

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聖なる百合 Dante Gabriel Rossetti

金色の中から浮かび上がる顔
凄く金運がつきそうな一枚。玄関に飾りたいかも^^;

見終えたら昼ご飯、一人行動なのでちょっと時間を外します。
祐天寺のナイアガラに行こうと日比谷線に乗って中目黒に
たった一区間だけに電車を使うのも癪だと中目黒から歩くことにしました。
雨だった空はいつの間にか綺麗な青空
癪な位気持ちがいい空。バイクに乗りたかったなー

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でも細かい路地に迷って祐天寺に辿り着けません
諦めて中目黒駅に戻って電車を使うか、解りやすい大きな道に出て遠回りで歩くか・・・
と迷っていたら気になる店を発見
目的地変更です

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中目黒で入ったお店は久々にガッツリハンバーガーの店
詳細は別記事で^^

ガッツリハンバーガーを楽しんだら真っ直ぐ家に戻りました。
何故かって?
それは昼間のビールに気持ちよくなったから^^

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ウチに戻ると教習所から戻った奥さんがやけにハイテンション

一本橋の教習に一体何の意味があるのかとまくし立てています

どうやら一本橋が上手くいかなかった様子

それどころかバランスを失って初コケになったそう

ちゃんとニーグリップしていたか?

スロットルワークは?クラッチコントロールは?

足が開いただって?

それはニーグリップできてないじゃん

そりゃバランス取れないわ

・・・・・・・・・・

スラロームと八の字もコツが解らないって?

リズム感も鍛えないとね^^

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で、奥さんが

さる1号く~ん、1日の日、買い物に代わりに行ってくれない?私仕事で行かれないの。近所だから行けるよね?と

バーゲンの案内ハガキが来た様子

実はその日は自分も休日出勤が確定している日、行かれません

それを伝えると唸っていた奥さん・・・いくら唸られてもねぇ^^;

90%オフ、それは奥さんの好きな言葉(笑)

 

 

 


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