強い蕎麦に上品過ぎる相方 この相性は・・・ 横浜・センター南の蕎麦 石挽きそば 庄栄 [神奈川の蕎麦]
仕事始め、オフィスへ向かう道が何時もの十倍以上に感じます
一歩進むごとに溜息、ああ・・・休み疲れを取る休みが欲しい^^;
年末のイケイケ気分で組んだスケジュール
初日から全開フルスロットルのタイムテーブルで目眩が^^;
今日ぐらいはゆっくりなスケジュールにすべきでした。
新年早々愚痴ってもしかたありません
気を取り直して昼ご飯
常々気になっていた蕎麦屋さん行ってみましょう
昼時にこの付近を通ることは滅多にありませんからいいチャンス
ここは港北NT内にある蕎麦屋さん
何度も前を通っていますが、昼時に通ることはありませんでした
開店と同時に飛び込みます
この日は福井の蕎麦
店内は程よい広さ
シンプルなベースですが壁際がごちゃっとしているのが残念
一寸ゴチャゴチャ並び過ぎて落ち着きがありません
カウンターや棚の上にものが多過ぎ
おしぼりが布なのはポイント高いです
温かな蕎麦茶もいい感じ
さてさて品書きを確認しましょう
石挽き蕎麦とあります
蕎麦打ち部屋には石臼が回っています
自家製粉なのですね
これは香りが楽しみ
十割蕎麦が1000円、二八は840円
それぞれお替りセイロがあります
大盛りは止めて十割&二八を一枚ずつ頼む事にしました
品書きには自家製粉についての拘りや・・・
蕎麦の産地についての説明
蕎麦は北海道か福井、またはそれらのブレンドのようです
茹で方の拘りとか・・・・
食材についての拘りとか・・・
気持ちは解るけれど一寸クドイ、品書きだか説明書きだか解らないほど^^;
もっとさりげなく主張したほうがスマートだし、説得力がある気がします
蕎麦への情が熱くて知らず知らずクドクなってしまうのでしょうね
それでも蕎麦を待つ間、品書きの説明書きを読みながら時間が潰れました
結果、これはこれで良いのかも(笑)
まず最初は十割蕎麦から
蕎麦は細打ちですが、表面は粗くゴツゴツした感じ
挽きぐるみの粉で粗い粉も含んでいます
かなり手強そう
粗い粉で十割、打つのが大変でしょうね
さっそく蕎麦のみで手繰ってみます
箸でつまみあげ鼻を近づけ・・・
大きく鼻から息を吸って香りを楽しみます
そして徐に唇にあて、腹に力を加え、胸を震わせながら一気に吸い込みます
粗挽き特有の唇に引っかかるような抵抗感を残しながら蕎麦は口の中に滑り込みます
その時蕎麦の香りは・・・想像通り香りがあまり感じられません
実は自分の感じるところでは、粗挽きは香りを感じにくい
普通の蕎麦と粗挽き蕎麦を食べ比べると例外なく普通の蕎麦の方が香りを感じます
ですから自分は粗挽き蕎麦は啜った時の香りではなく、噛みながら香りと甘みを楽しむ事にしています。
蕎麦を噛み切ります
噛んだ時蕎麦はだらしなく潰れるような無様さはありません
でも跳ね返るような弾力は無く、加える力にやや抵抗しながら潰れる感じ
しっかり奥歯で咀嚼し、蕎麦の香りを・・・と思いましたがそれ程の香りは感じませんでした。
十割なのですが弱めの香り、これはこの蕎麦粉の性質でしょうか
蕎麦の次は汁の確認です
少量口に含みます
粗挽きの蕎麦と共に供される汁ですから旨みの厚い汁と想像しましたが、厚さは薄い
汁は辛口基調で、甘さが後味に残ることはありません
薄めですがスッキリ爽やかさのある汁
この汁で粗挽きの相手は辛いのでは・・・
むしろ更科系の蕎麦に使ってみたい汁です
蕎麦を汁に浸け啜ります
案の定、野趣溢れた粗く黒めの蕎麦には役不足
汁が蕎麦の甘みや香りを引き出せていない気がします。
このゴツゴツした蕎麦にはもっと強い汁がいい
たとえ野暮ったい汁になったとしても
その方がこの蕎麦にあっているのでは
薬味は葱と山葵
山葵は白
葱は・・・この切り方はちょっと悲しい
葱は輝くような透明感を持って薄く輪っかになっていて欲しい
次にお替りで二八を頼みました。
二八も十割のように粗く打ってあります
十割よりは表面は艶やかですが・・・
二八とはいえこの粗さですから喉越しは良くありません
箸で送こむ感じになり、見た目より太く感じます
汁に漬け啜ります
十割ほど強くないせいか汁との相性はこちらの方が上
でも汁は二八でも弱く感じました。
美味しい汁なのですが、蕎麦が強すぎ
もう少し大人しい蕎麦だったら相乗効果がうまく出ると思うのですが
蕎麦湯はドロっと濃厚
香りを楽しみフィニッシュ^^
この店、蕎麦教室もあるようです
石挽きそば 庄栄 (いしびきそば・しょうえい)
045-942-4587
横浜市都筑区荏田東2-1-31
11:30~15:00 17:30~20:30
定休日 火曜日