潔い二品の品書きと香り溢れる蕎麦 河口湖の蕎麦 手打ち蕎麦 とも花 [山梨の蕎麦]
遅めの昼ごはん、何が良いか下の娘に聞くと蕎麦が良いと
吉田うどんにしようと思ったんだけどなぁ・・・・^^;
(実は食べた事が無いのです)
でも蕎麦は好物、帰りルート上に美味しい蕎麦屋さんは・・・・目的地を決め、そこに辿り着く効率的な道を考えます。
いろいろ考えていたら左折すべき場所を真っ直ぐに
道を間違えたのは解ってはいるが、Uターンするのは癪
まぁ、走れば何処かで左折できるだろう
と走っていると、意外と左折可能な場所が無い
意地で更に走ると何やら渋い小さな建物
蕎麦屋だ!
雰囲気は悪くない
ならば此処に決定
思いもかけず新規開拓ができました
いやぁ、たまには道も間違えるもんだなぁ^^
下の娘に此処にすると言うとちょっと不安げな表情
”知らない店なんでしょ?此処にするの?”と
そう、彼女は知っている
お父さんは行き当たりばったりのチャレンジャー
冒険好きで直ぐに飛び込んでいくけれど・・・・
その多くは後悔を伴っている
でもね、食べなきゃ解りませんから
駐車場は砂利
建物に向かって左側が駐車場、右側は何とテラス席
蕎麦屋にテラス席とは・・・
入口、暖簾は藍
右側にテラス席の端っこが見えています
屋根は簾程度、夏の陽射しを防ぐには役不足
かなり暑そうです。
テラス席には既にお客さんが座っていましたが、凄く暑そうでした。
気の毒で写真自粛^^;
新蕎麦の季節だったら良いかも^^
営業中を示す看板がオカモチ
いい感じですね。
ブタの蚊取り線香がまたいい雰囲気
やはり蚊取り線香にはブタですね
しかも白で背中にぶちがある奴
色が付いていたり、ポップな模様の付いたブタもいますが、あれは邪道
蚊取りブタはこれです^^
蚊取り線香に鉢植えの朝顔
簾がさがり、風通しがいい建物は昔の家屋
凄く懐かしい気分になります。
店内は広くありません
4人用の卓が3卓、2人用が1卓
茶室的狭さの個室に1卓です。
品書きの表示は店内に此処だけ
そこに書かれる品は二つのみ
何と潔い
ここまで潔い品書きは初めて見ました。
もり
辛味大根
このシンプルさ、美を感じます
エアコンなんて要りません
風がよく通って気持ちいいです
4人用が空いたと見るや、外で暑さに耐えていたご一行が中に移動
そりゃそうです。外で座って蕎麦を待っているなんて拷問です。蕎麦の味だって半減でしょう
出される茶は熱いです
甘やかしませんねぇ
でも、暑いときには熱い物、体にはこの方が良い
体を撫でてゆく風が気持ちいい
静かな室内
ずっと座って外を眺めていたい
そんなふうに思うぐらい心地いい風
部屋の広さも丁度いいのでしょう
凄く落ち着きます
蕎麦の到着
下の娘はもり
自分は辛味大根・・・・と迷いましたが、自分の拘りに従ってもりにしました。
ブルーベリーの食べ過ぎで、それほど腹は減っていませんから1枚で十分です。
普通の腹具合だったら二枚いきたくなるかも^^
蕎麦は極細、スクエアな断面を持っています。
表面に星は無く、艶やかな蕎麦
早速蕎麦のみで手繰ります
ひと箸持ち上げて口に中に、そして一気に啜ると・・・
見た目に以上に細く唇に感じ、抵抗無く喉に飛び込んでゆきます。
啜った瞬間から蕎麦の香りが広がり、鼻腔の奥まで香りいっぱいに
夏の蕎麦なのにこの香り
これが新蕎麦の季節だったら・・・
噛み応えも良い感じ
だらしなく潰れる事はなく、しっかり抵抗感があります
噛み切るとコシを感じさせながら切れますが、断面の跳ね返りはありません。
でも僅かに跳ね返りの気配は感じますが、極細なので目立たないのでしょう。
奥歯で潰すと蕎麦の甘みが溢れ、至福のひと時
汁を確認しましょう
一口含み舌の上に
濃く、そして重いです。
甘味が最初に強く感じ、塩気が後を追いかけます。
酸味は隠れ、所在が不明
ダシの香りも甘味の下
田舎蕎麦だったらこの重い汁が合いそうですが、この細い蕎麦には強すぎなのでは
そのまま飲み続けるには濃すぎ
自分が丁度いいと感じる濃さ、それはギリギリそのまま飲み続けられる濃さ
その濃さが蕎麦の香りを一番引き出せると感じています
この汁、ひょっとしたら辛味大根を入れると丁度いい感じになるのかも。
それを前提にしているから甘さが強めなのかもしれません
甘さでマイルドになる辛味
大根おろしが加わる分薄まる汁には強めの塩気で補強
う~ん、これは辛味大根ともりの両方を頼むべきだったのかも
次回訪問時は確かめたいですね
薬味は葱と山葵のオーソドックスなタイプ
葱は何処までも白く、綺麗です
また器が葱の白さを引き立たせていい感じ
山葵は粒粒を感じる粗挽山葵
口直しに箸先に付け、舐めてみます
口の中に広がる鋭い辛味
香りは強く感じません。感じる前に辛味で味覚飽和
重い汁にだれた味覚をリフレッシュできますが、鼻の奥を突き抜ける辛味に涙が溢れます
蕎麦を汁に浸け、一気に啜ります
蕎麦の半分を浸けると汁の味ばかりで蕎麦の香りを感じません。
四分の一浸けるくらいが一番蕎麦の甘みを感じました。
この汁、やはり辛味大根を試すべきですね。
蕎麦湯
強く白濁したドロリとした湯
香りの良い蕎麦湯でした
眩しい夏の空
朝顔、蝉の音に金魚鉢
夏だなぁ。。。。
スイカを食べたくなる風景です^^;
金魚鉢に金魚が居ないのが残念
手打ち蕎麦 とも花
0555-72-1796
山梨県南都留郡富士河口湖町船津7228-1
12:00~売切れ次第終了
定休日 木曜日
完全禁煙