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どうづき十割蕎麦に震える 茅野の蕎麦 そばのさと [信州の蕎麦]

引き続き諏訪での仕事
諏訪に来ると諏訪大社にお参りしないと落ち着きません。
いつも合間を見つけて参拝しているのです。
この日も良い具合に合間が。
まず宿泊地の上諏訪に近い下社に参拝します。
合間といっても客先に入る前の時間を使いますので朝早い時間。
駐車場もガラガラ。
この時間帯なら、境内はまだ朝の気。凛と澄んだ雰囲気が気持ちいいのです。

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ここの手水(?)は温泉
寒い季節は嬉しいです^^
でもここの湯は熱い湯、手を清めると冷えた手を刺すように流れます。
熱さより痛みを感じながら手を清めると、その後はじ~んと痺れが。
手を鼻に近づけると温泉の良い香り、とても気持ちいいです。

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大注連縄の付け替え作業の最中でした。
新年にむけて注連縄も新しいのにするのですね。
これだけ大きいと取り付けるのも大変そう

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諏訪大社下社は明るい気が溢れていて気持ちいい境内

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下社の後は上社に
ここの手水も温泉
こっちの湯はゆるめで気持ちいい湯加減
手を清めると、そのまま全身も清めたくなる程の気持ちよさ。
下社も上社も温泉の手水の横に冷たい水の手水(多分こっちが本当の手水)があるのですが、実はいつも温泉の方ばかり使っています。温泉の方が気持ちいいですから(笑)

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上社は薄暗く、独特の雰囲気
凛とした静けさに気の密度の高さを感じます。
上社の迫力のある狛犬は撫でるのを躊躇わせます。そんな狛犬が凄くお気に入り^^

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上社は下社に比べて力強さを感じます。
下社が優しく包み込むような気なのに上社は緊張感を感じる気
上社を参拝中の方が背筋がのびます^^

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最終日は午前中でサクッと終了
昼ご飯は当然蕎麦です。
信州八ヶ岳山麓産 十割蕎麦の看板にさそわれて来たのがこの店、そばのさと

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おぉ、白暖簾ではないですか
”白暖簾の店の蕎麦は自分好み”というジンクスに期待しましょう

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店内は特に凝った感じではないですが明るく開放的
大きなカウンター席とテーブル席が4卓、座敷が三卓

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品書きを確認しましょう。
メニューを開いた途端目に飛び込んできたのは・・・・
太字でデカデカ書かれた、どうづき 十割そば の文字
こんなに大きく書かれ、値段もインパクトがあります。
普通の十割蕎麦の倍の値段。一般的な蕎麦と比べれば二倍半の値段なのです。
これは・・・・価格のインパクトにスルーしようと思っても気になって仕方ありません。
こうなったら頼まないと収まりがつきません^^
サンタさん出費で財布が震えている最中なのに・・・・

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他のメニューも確認しておきましょう
粗きりそば、粗挽きの蕎麦なんですね、写真の蕎麦は荒々しくゴツゴツしています。
これも美味しそう^^

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玄挽きそば、殻つきのまま石臼で挽いた野趣溢れたそば
香りが良さそうですね。噛み応えのバランスがどのようにとってあるかが気になります^^

かわり更科、説明書きから想像すると、更科と玄挽きのブレンドのようですね。
更科だと香りが弱く、玄挽きだと噛み応えが悪い、この欠点を補うようバランスをとった蕎麦なのでしょうか
これも気になります。

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普通のセイロは700円、ベーシックなセイロもそれはそれで気になるのです。
この店、品書きだけでかなりハイテンションにさせてくれます(笑)

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温かい蕎麦もあります。鍋焼きはうどんも。鍋焼き蕎麦があったら頼んでみたいな。蕎麦はど太く、短い蕎麦で、それを肴に熱燗を~(=^~^)o∀

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注文はどうづき十割そば、やはり大盛りの設定は無いとのことでした。
まぁ足りなかったら蕎麦ぜんざいを頼みましょう。
どうづき蕎麦とは?訊いてみました。
普通は石臼で蕎麦の実を挽くのですが、どうづきは餅のように突いて殻と実を分離し砕くのだそう。
どうづきとは”どう”とういう道具で”つく”という事
つまり挽かない蕎麦、それはかなり粗い蕎麦なのでしょう。凄く野趣溢れた蕎麦のようです。
実を挽かないで繋ぐ蕎麦は初めて知りました。そんなに粗い蕎麦がちゃんと繋がるのでしょうか。
太くて短い蕎麦なのか?興味深いです。
ますます頼まずにはいられません。

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温かな蕎麦茶が急須とともに。薄く雪が乗った景色を眺めながら温かな蕎麦茶を啜るのはまったり気分

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どうづき十割蕎麦の登場です。
真ん中のグラスは???

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何と野趣溢れた蕎麦なのだろう
粗い粒粒が迫力で迫ってきます。
こんなにも粒粒なのに細く綺麗に打たれて、しかも長さも十分にあります。
素晴らしい職人技
太い蕎麦ではないのに凄い存在感を感じます。
でも、このゴツゴツした膚にちょっと不安な気分
実は粗挽き蕎麦の類で気に入った蕎麦は少ないのです。
粗挽きより普通の蕎麦の方が香り高く感じる事も多く、粗挽きには良い印象を持っていません。

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グラスの中は水蕎麦
蕎麦がひと箸分水に泳いでいます。
最初は水蕎麦を試し、次は蕎麦を塩で召し上がってください
そのアドバイスに従って、まず水蕎麦から。

手繰ります。
粗い蕎麦ですが、水をたっぷり表面にまとった蕎麦は唇を滑らかに滑ります。
その瞬間、蕎麦の強い香りが鼻腔を刺激し、口の中は蕎麦の香りでいっぱいに。
何と!
実は水蕎麦は期待していませんでした。
確かに唇の滑りは良くなりますが、水をまとう分味が薄くなります。
今まで食べた水蕎麦は、美味しい蕎麦だったのですが、セイロから直に手繰った方が香りを高く感じていました。
しかし、この水蕎麦は・・・

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蕎麦のみで手繰ります。
断面はスクエアで太さは整っています。
エッジは・・・エッジ云々というには粒が大きすぎますね
でもしっかりした雰囲気は伝わってきます。

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塩を少量振って試しましょう。
塩が蕎麦の甘味を引き出します。が、塩の分香りは沈みます。
個人的には塩を付けないほうが好き
結局そのままで啜ります。香りを楽しむために。
啜った瞬間から蕎麦の良い香り
噛み応えも気持ちいい、最後の芯が確かな存在感を感じさせます。
それを噛み切った時、その芯の部分だけが跳ね返る感じ
外側は従順に潰れるのに芯ははっきり抵抗を示します。
その抵抗感が顎に心地いい。最後でぷつっと切れて跳ね返る感覚がたまりません。
そして蕎麦の粒粒をかみ砕くような感触、凄くワイルドな蕎麦。

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汁を確認しましょう
少量口に含みます。
甘さが先に走ってきます。それからダシの香りが追っかけてくる感じ。
酸味は甘さに隠れはっきりしません
シャープさは無く、柔らかい味わい
コク旨味はありますが、やや薄く感じる汁で蕎麦はどっぷり浸けたくなります。
この香り高い蕎麦は辛口のシャープな汁で食べてみたいです。

この器、凄く冷たいです。
冷やしてあるように思えます。
寒い信州とはいえ室温ではここまで冷えません
冷たい汁は冷たい器で、たとえ冬であっても・・・・素晴らしい

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蕎麦を汁に浸けて啜ります。
啜った瞬間から蕎麦の良い香り
汁の香りを押しのけるようにやってくる蕎麦の香りに震えます。
なんと力強い蕎麦なんだろう
蕎麦の粒粒を噛み砕くと汁の旨味が蕎麦の甘味と一緒に舞いあがります。
噛めば噛むほど味を強く感じますので・・・顎が疲れます(笑)
汁は蕎麦の半分位を浸ける感じでした。

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薬味は山葵と葱、至ってオーソドックス。
山葵は瑞々しく香りも良い感じ。口をリフレッシュするには最適の山葵。
葱は細く綺麗にカットしてあります。
この葱には満足、こんな葱が出されると嬉しいですね。

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大葉の天麩羅が口直しでしょうか。
お店で食べる天麩羅はちょっと苦手
何故なら必ず胸焼けを起こすので。たとえ一個だけでも駄目なのです。
でも蕎麦が美味しかったので食べてみました。
(その後、予想通り胸焼けに苦しみましたが・・・・^^;)

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蕎麦湯はやや白濁したタイプ
食べ終わった頃にアツアツでやってくるのですが、汁の器はしっかり冷えています。
その器にアツアツの蕎麦湯を注ぎます・・・・当然、できた蕎麦湯割りの汁はヌルイです。
猫舌の自分には飲みやすいですが・・・(笑)

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食後、サービスで珈琲を頂きました。
そばぜんざいを頼むか悩みましたが・・・・咀嚼しすぎて満腹(笑)
今度にしましょう。
ここは他にも気になる蕎麦がいっぱい、リピ確定ですから。


信州路遊膳 そばのさと
0266-73-0209
長野県茅野市塚原2-15-16
11:00~20:30
定休日 木曜日

 

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レンタカーを返却したあとは茅野駅からあずさに乗車、八王子経由で横浜に戻ります。

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八王子からは横浜線
久々に見たディゼル機関車に電車を一本遅らせてにわか鉄っちゃんに(笑)

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機関車って何か好きなんですよね^^
V型12気筒のアイドリング音は素敵だなぁ
電車は運転してみたいって思わないけど、ディゼル機関車やSLは運転してみたいです。
速度より音が派手なのが好きなんだろうな、きっと。
それじゃぁまるで絶滅危惧種と一緒・・・・(汗)

 

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29日から休みに突入。でも今年は怪我が続いて大掃除は諦めムード、でも換気扇はやらないと・・・^^;

 


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