そうだ鎌倉、行こう 紅に染まる北鎌倉 [そうだ鎌倉、行こう。(KAMAKURA)]
師走、忙しなく落ち着かない月
でも今日は第一週の日曜日、まだ心に余裕がある時期
紅葉を楽しみにやってきたのは北鎌倉。
初冬の透明な陽射しと凛とした小寒さが心地いい朝。
季節は冬なのですから冬紅葉になるのでしょうか
北風に吹かれ、時雨にあい、霜にあたり、その色がより一層深みを増し熟色の紅を纏う葉、冬紅葉。
でも鎌倉は暖かな古都、まだ冬紅葉の趣はありません。
秋より晩秋から初冬の時期に鮮やかに染まる鎌倉は今が見頃。
今日は東慶寺と円覚寺の紅葉を楽しみましょう。
円覚寺は広いので先に東慶寺に向かいます。
朝九時、円覚寺門前。人は未だ少ないようでした。
東慶寺、良く晴れた透明な冬の空が眩しいです。
本当は土曜に来る予定でしたが曇り空に断念><
日曜日午前中のお日様マークに期待したのです。
鮮やかな紅葉は雲のフィルターを通さないシャープな光で撮りたいですから。
石段を登り、東慶寺に入ろうとしましたがその途中で思わず息をのみます。
幹が炎えあがったような鮮やかな紅、思わず立ち止まって・・・・
紅葉の美しい時期ですが、この時間はまだ訪れる人は少なく石段途中で店を広げても迷惑になりません。
それを良い事にファインダーを覗きつづけますが・・・・
いつまで此処に居るの?まだ中にも入っていないじゃん
と、クレームが背後から聞こえます^^
そう、一緒に来たのは下の娘
今日、上の娘は模試、奥さんは仕事です。
それで今日は下の娘を強制連行して北鎌倉に
(彼女の作品は別記事で^^)
今日許される時間は三時まで。
マンションの総会があるのでそれまでに帰らないといけません。
何かと用事が多くて・・・・時間を気にしない休日が欲しいです^^;
東慶寺の境内は色鮮やか
紅、黄、緑・・・・・そして青もあるのです。
梅の木は青なんだ
今日初めて気づきました。
時間的にまだちょっと早かったようです。
陽はまだ境内に差し込んでいません。
魅力的な木漏れ日が東慶寺の魅力、もうちょっと遅い時間にすれば良かった。
でも遅くなると混むし・・・難しいですね。
鎌倉は暖かといっても冬は冬、日差しが無いと寒いです。
本堂前の紅葉、見事に色づいていました。
紅、黄、緑のコントラストが良い感じ。
その下には梅の木の青。
暖色のなかの寒色が紅葉を引き立てます。
葉の色の美しさも良いですが、幹や枝の造形美も良いものです。
東慶寺はそれを強く感じます。
梅の木が多いせいでしょうか。
空に向かい広がってゆく枝
まるで空を鷲掴みしようとしているかのよう
空に向かうエネルギー感に圧倒されます。
そのエネルギーに満ち溢れた枝の下では全てが紅に染まります
紅に包まれて思わず溜息^^
豊かな色彩、色が楽しい
実は紅葉より梅の木の青に魅せられています
凛と引き締まった青に冬を見ます。
黄色も良い感じ^^
ゴージャスな気分
どう撮っていいか混乱するほどの色彩のパワー
ずっと見つめつつ考えるのですが。。。下の娘からブーイング
いつまで此処にいるの?
彼女はサクッと撮って次へ行きたいようです。
でも自分はこの紅葉に魅せられて動けません。
朝日に黄金色に輝く銀杏は神々しささえあります。
まるで光背のよう
紅葉の美しい時期ですが東慶寺は静かな時間が流れます。
落ち着く雰囲気
散ってなお水面に映える冬紅葉
下の娘は東慶寺に飽きてきた様子
そろそろ円覚寺に向かいましょう
でも名残惜しくて帰り際にカメラを構えると・・・・
撮らさないよう後ろから背中に手を入れてきます
冷っこい~!!!うわぁ、ブレる~><
ウチの女性陣は皆体温が低いのです。
単に自分が高体温なのかもしれませんが・・・
寒い日は湯たんぽ代わりに下の娘に抱きつかれます。
たまに上の娘にも^^
それは奥さんにはさせません。彼女は氷のように冷たいので自分が冷えてしまいますから
まるで変温動物、そういえば寒い朝はベッドの上で動いていないなぁ・・・^^;
丁度良い感じに陽が差してきたのですが・・・・
差してきた陽射しに後ろ髪を引かれる思いですが時間に制限もありますから仕方ありません。
円覚寺に向かいます。
円覚寺、朝来た時と違い階段を登る人たちの多いこと。
門で5mぐらいの行列ができていましたが、後になって思えばこれは可愛い方でした。^^;
比較的人の多い円覚寺ですが紅葉の季節は一段と多いです。
絵をかく人達もいっぱい
そういえば昔、娘達とスケッチブック持って来たことがあったなぁ^^
皆さん思い思いに撮っています。
なかなか好みのポジションが空きません。
求めるアングルは似たようなものなのかも。
藁葺屋根と紅葉はまた良く合いますね。
しっくりくる取り合わせ
ファインダーを覗けばそこは静寂
一瞬の静けさを切り取ります。
時折横切る影が・・・・人、多過ぎ^^;
ひっそり佇む紅葉
そーっと悟られぬほどの吐息でシャッターを切ります
幹の裏に隠れた葉には
何故か息を潜めてしまいます
そーっと気づかれぬように
気付かれたら散ってしまいそうだから
表側は艶やかに
色とりどりの紅葉に包まれて季節を楽しみ歩きます
なんとも素敵な色合い
見惚れます。
撮ることに夢中で下の娘とはぐれました。
見回すと何かを見つめている彼女が・・・
これか!
ほー、なかなかのアングルではないか。
真似をして一枚^^
再び合流した彼女と撮りますが
彼女はさっさと撮って次に行きたがります。
でも自分はなかなか離れられません。
気分は完全に舞い上がって構図が決まらないから
風に吹かれて池に浮び漂う紅葉、その水底には枝の紅葉が映り重なります。
水面に映る紅葉はまた素敵
風吹けば落つるもみぢ葉水清み散らぬ影さへ底に見えつつ (古今和歌集 巻第五 秋歌下)
人が多くて構図が限られます。
この下側には水面に映る紅葉が
でもそこまで下げると人の頭だらけ。
しかも薄くて・・・・親しみがわくなぁ~(笑)
自然と上に向いた構図ばかり^^
陽に照らされた紅葉、紅のフィルターを透過した光に景色が紅く染まります。
今年、青空の下で紅葉を撮るのは初めて
鮮やかな色彩に舞い上がって下の娘をほったらかし^^
ちょっとむくれているのかな。
それでも自分の背後で一緒の構図で撮っていますが
お父さんは何も言わずに動き回ってしまうので付いてゆくのが大変そう^^
集中すると会話が無くなります。
そして黙々と歩くのです。
自分一人の世界にはいりこんでしまう、そんな性格なので^^;
どんなに早足で歩こうとも彼女は黙って付いてきてくれるから凄い
上の娘はこうはいきません。
直ぐに文句をタラタラ・・・・奥さんに似ています^^
一通り上まで行った後は下るだけ。
後ろを振り返ると凄い混みよう。
そういえば初めて後ろを振り返った気がします^^;
前進のみ、後ろは見ない・・・(笑)
ちょっとお茶を飲んで行きましょう。
円覚寺の一角でお茶が飲めるのです。
その庭から見える紅葉がまた良い感じ
隙間から見えるだけですが、それがまた良い感じに見えます。
余分な部分を柱や壁が隠してくれますから。
紅葉を愛でながらお茶を待ちます。
カメラを担いだ年配の方の団体さんも多く、結構混んでいました。
これだけの大所帯で来たら撮り辛い気がしますが・・・・
それ以上に団体さんは賑やか過ぎ
落ち着けない・・・・><
指先が凍えていたらしい下の娘、茶碗を持って指を温めていました。
干菓子は鳩が三羽
夏も鳩だったなぁ・・・・
秋は紅葉の葉にしてほしい^^;
指先を温めて、体も温めて・・・^^
おぉ、紅葉に和服姿、良いものですねぇ
しかも雰囲気にあった色、素敵です^^
もっと和服の女性が増えると良いのですが・・・
お茶で落ち着いた後は、紅葉を見ながら坂を下ります。
下り坂はまた違った景色、ついつい立ち止まってしまい、下の娘から指摘が・・・・^^
それでも立ち止まると背中に冷たい手の攻撃が・・・・
そろそろ昼ごはん、混む前に行きたいのですが・・・
なかなかカメラが仕舞えません。^^;
一期一会、今だけ・・・
そう思うと、ついつい^^
これが最後だからぁ~
そう言い続けながら黄色い葉を収めます(笑)
ようやく出口
おや、入り口が混んでいますね。
うわぁ、石段の下どころか駅の方まで(汗)
午後の柔らかな光の中の紅葉も見たいですが・・・これは無理だなぁ
潔く昼ご飯を食べてから帰りましょう。
昼は蕎麦、そして下の娘のリクエストで小町通りに行く事に(つづく)