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外観で判断するなかれ 八ヶ岳山麓の蕎麦 手打ちそば 一八(ひとは) [信州の蕎麦]

八ヶ岳山麓に広がる高原の中にある客先。
とても素敵な仕事環境に羨ましく思います。
で、昼御飯は折角ですから外に出て食べましょう。
当然、蕎麦屋がターゲット。

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この蕎麦屋、何度も前を通り過ぎていますが外観が美味しそうに感じません。
何の味気もない、プレハブ的店構え。
何となく立ち食いそばレベルかなと考えてしまいます。
店の名も一八・・・”いっぱち”かぁ、落語に出てくるタイコ持ちみたいな名前だ、と。

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出張の度に新しい蕎麦屋を開拓して記事にしていますが、そうそう蕎麦屋も沢山あるものではありません。新しい店の開拓も限界なのか蕎麦記事も少なくなってしまい、最近ではカレーに逃げる事も(爆)
でもこのブログのメインは蕎麦と甘味。蕎麦記事を増やさないと・・・・
いや、記事それ以前に蕎麦が食べたいです。
まぁ、たとえハズレでもブログネタになるから良いか、と意を決して入ってみる事に。^^;

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扉を開け暖簾をくぐって入ると・・・・さらに扉です。
さすが寒い土地ですね。
統一感なく椅子が置かれていたりして整然としていません。
散らかっているわけではないのですが、何かいまひとつ気持ち良くないです。

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その扉の向こう側が客室
座敷と・・・・

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テーブル席
内装はまるで何処かの工場の中にある休憩室。
照明も壁紙も味気ないもの
奥のTVがまた気持ちを不安にさせます。
何故ならTVの置いてある蕎麦屋で美味しい店は少ないですから。
やはりこれは・・・・立ち食いそばレベルなのか???

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冷たいお茶と蕎麦アラレ。
おしぼりは紙でしたが・・・・

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蕎麦アラレがデフォで来るなんて・・・唯者ではない
立ち食いなんぞでは決して来ないアイテムです。
考え込みながらポリポリ、塩味が後を引きます^^
品書きを確認すると・・・

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ぬぅわぁにぃー、立ち食いなんてとんでもない。
本格的な蕎麦だ!

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しかも八ヶ岳山麓産の蕎麦。
自分の好きな地域の蕎麦なのです。

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それに・・・・名前も読み間違えていました^^;
一八と書いて”いっぱち”ではなく”ひとは”
”いっぱち”だと味わいないですが”ひとは”だと情緒がありますね。 


十割、二八、どちらも魅力的。
どちらにするか悩みます。
悩んだ時は・・・・そう、両方ですね。
二八蕎麦の盛りを頼み、追加蕎麦を十割にしてもらいました。

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そばがきもあります。
そばがきのある店は期待が持てます。
馬のモツ煮は初めて見ました。
気になりますが、これは頼みません。(笑)

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まずは二八から。
細打ちでスクエアな断面を持った蕎麦は好みです。
さっそく手繰ります。
啜った瞬間、仄かな香りを感じます。
喉越しは文句ありません。
すぅーっと唇を滑べってゆきます。
噛み切る時の弾力も適度な反力を感じて良い感じです。
噛みしめると後口に香りを感じ、蕎麦の甘味が溢れますが強さは程々、力強さは無く上品な蕎麦です。

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汁を確認します
口に含むと・・・・ちょっと濃い味わい
甘さもやや強めに感じます。
ダシも薫りますが、それ以上に甘さを感じます。

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蕎麦を汁に浸け啜ります。
啜った瞬間、汁の甘味とダシノ香りが口いっぱいに。
蕎麦が上品ですので、この汁は強すぎでした、
半分つけたら汁が強すぎて蕎麦の香りが沈んでしまいます。
1/3位が一番蕎麦の甘味を引き出すようです。

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透明感のある上品な二八蕎麦でした。

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薬味は葱と山葵
葱は細く綺麗なスライス
山葵の香りは十分にありました。
辛みは左程つよくありません。適度な辛み。

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葱のアップ
綺麗なカットです

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十割蕎麦を楽しみましょう
二八よりやや太めで、喉越しは二八より落ちますが悪くはありません。
噛み切る時の弾力は強く、前歯で噛み切った瞬間、断面が跳ね返る感じがします。
啜った瞬間の香りは二八より強いですが、それほど立ってくるわけではありません。


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断面はスクエアでエッジもしっかりしています。
透明感が綺麗ですね。
玄蕎麦の中心部分を使った色白の上品な表面です。

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しかしこの蕎麦、上品といっても咀嚼するごとに奥場から香りが溢れます。
やはり八ヶ岳山麓産の蕎麦は自分と相性が良いようです。

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蕎麦湯
甘めの汁は蕎麦湯で割ると本当に美味しいです

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蕎麦湯も香り高く美味しく飲めました。

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漬物を食べながら蕎麦湯を楽しみます。
信州らしく野沢菜の漬物、これが美味しいです。
ご飯が欲しくなりますね。(笑)

なかなか美味しい蕎麦でした。
外観からは想像できない美味しさ。
何事も外観だけで判断してはいけないのですね。
とは思いますが、知らない場合の判断材料は外観だけ。
それ故、見た目は大事なのですが・・・・・

 

手打ちそば 一八(ひとは)
0266-79-6163
長野県諏訪郡原村15469-1
11:00~売り切れまで
定休日 木曜日

 


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