念願の蕎麦チーズケーキと香り高い蕎麦 深谷の蕎麦 石臼挽き十割蕎麦 遊歩 [埼玉の蕎麦]
熊谷・深谷にはお気に入りの蕎麦屋が二件。
この地区に仕事に行った時はどちらの店に行くか何時も迷います。
一軒は熊谷にある藍、もう一軒は深谷の遊歩。
どちらも蕎麦の香りや汁のバランスが素晴らしいです。
強いて言えば、蕎麦の香りは遊歩の方が良い感じで、汁のすっきり感は藍の方が好み。
喉越しは極細打ちの藍、噛み応えはしっかりしたエッジのある遊歩。
ね、悩むでしょ。
今回は遊歩の方に。
一杯目のブログの最終記事を飾って以来、ご無沙汰。
随分間があいてしまいました。
店内の大きさは机が四卓と窓辺のカウンター、落ち着く規模です。
ここの蕎麦の香りは大好きです。
八ヶ岳山麓の蕎麦だそうですが、自分はこれと相性が良いようで、他店で美味しいと思う蕎麦の多くが八ヶ岳山麓産なのです。
そして今回楽しみにしているのがこれ、蕎麦チーズケーキ。
前回訪問時に頼みましたが、その日に限って用意が無かったのです。
ですから今日はリベンジ。
お茶は濃い目の蕎麦茶。香ばしさが嬉しですね。
証明も明るすぎず暗すぎず、良い感じです。
暗い店はあまり好きではありません。
明るいところで食事がしたい性分なので。
今回はセイロの大盛り。
さっそく手繰ります。
啜った瞬間から溢れ立ち上がる蕎麦の香り、思わず香りをより立たせようと思いっきり力を込めて啜って、大きな音を店内に響かせました。
やはり蕎麦はこうでなくっちゃいけません。
大きな音を立てて啜るのは美味しいから。作り手に美味しいよって伝えているのです。
・・・と勝手に思っています。(笑)
汁も蕎麦にまけてはいません。
しっかり存在感のある汁で、それぞれが過度に主張せず、バランス的にもちょうどいい感じなのです。
スッキリ感は藍の方がありますが、あちらの蕎麦は極細。
遊歩の蕎麦は細い方ではありませんから、これくらい強い方が良いのです。
極太の田舎蕎麦にも負けない汁なのです。
以前も書きましたが、喉の奥に送りこむのが勿体ないと思うほどの香りと甘味、これは一体何が違うのでしょう。産地?打ち方?おそらくその両方。
蕎麦を汁に浸すのは1/2ぐらいが一番蕎麦の甘味を引き出してくれます。
蕎麦を食べながら思わず笑顔。
エッジもしっかりしていて、断面もスクエアに近いので噛み応えも心地いいです。
前歯で噛み切る時のプツっと返ってくる感触、奥歯で噛みしめるときの適度な弾力をもった潰れ具合、歯茎が、顎が喜びます。
あ~、蕎麦っていいなぁ・・・凄く嬉しい気分。
食べながらそんな風に感じられる蕎麦は滅多にありません。
薬味には辛味大根に山葵、そして綺麗にされされた葱。
そうそう、たーさんのブログにありましたが、蕎麦の葱ってマナ板の上で切らないそうです。葱を手に持ち、空中でカットしてゆくそう。
なんでも、マナ板の上で切ると包丁が葱を押し込んで、葱の繊維が潰れてしまい、そこから刺激性の強い物質が出るとか。
その刺激が汁の味、香りを台無しにしてしまうのでマナ板を使わないらしいです。
自分が汁に葱を入れないのは汁の味が大きく変わってしまうから。
ひょっとしたら過去に食べた蕎麦はマナ板の上で切った葱が使われていて、その味が強く記憶に残っていたのでしょうか。
たーさんのブログ エンジニアによる手打ち蕎麦研究所の”薬味のねぎの切り方”の記事は→ここ
蕎麦湯はさっぱりと。
ドロッとではなく、サラサラ過ぎることもなく。
飲みやすい蕎麦湯です。
***** 過去の遊歩に関する記事のSC *****
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さて、本日の目的はこれ。
蕎麦チーズケーキです。
前回は用意がなく涙を飲んだ品。
ようやくご対面。
チーズケーキの上には蕎麦の身がぎっしり。
とても香ばしそうです。
ベースのチーズケーキはニューヨークタイプ。
柔らかでしっとり。
口に中に入れるとチーズのコクと甘味、そのうえにしっかりと蕎麦の香りを感じます。
溶けるようなチーズケーキ生地にプチプチ感たっぷりの蕎麦の実の食感がいい感じのアクセント。
この香り、蕎麦の実だけじゃないですね・・・・。
チーズケーキ生地の下側のスポンジを剥がして食べると、素朴な食感とともに蕎麦のいい香りが。蕎麦で作った生地ですね。
ふ~ん、なるほど・・・・なんか自分の中で虫が騒ぎだしました。
蕎麦粉でスポンジを焼くと、パサ付いた素朴な口触りになります。
ですから自分で焼くときは2/8(この場合蕎麦が2)。
パンケーキにする時でも1:1の割合で薄力粉とブレンドします。
チーズケーキを上に乗せるならパサ付いた生地でも問題ないですね。
蕎麦粉100%でスポンジを作るのは無茶な気もしますから2/8(この場合蕎麦が8)で焼いてチーズケーキ生地を乗せるのも良いかもしれません。
作りたいものリストに項目がまた一つ増えました。(笑)
そば遊歩
埼玉県深谷市国済寺493-1
Tel : 048-575-2827
昼の部:午前11時30分~午後3時30分(売り切れ仕舞いの場合あり)
夜の部:午後5時30分~午後7時30分(都合により休止、売り切れ仕舞いの場合あり)
定休日 毎週木曜日・第2第3水曜日