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魔法の汁なのか?蕎麦の太さなど問わない汁 三吉橋小嶋屋 [神奈川の蕎麦]

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さて、なんと書くべきか。
脳天をハンマーで一撃されたような感覚、そう、ガツンと一発くらったのだ。ここの汁に・・・・

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この日は横浜市内での仕事。

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杉田周辺で仕事なのだが約束の時間には早い、しばし散歩。

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海にはそそられる建造物がいっぱい。この鋼鉄のキリンなんか最高です。

で、打ち合わせも終わり、オフィスに戻る道沿いに昼ご飯の場所を探すと・・・・
いい店がありました。
翁達磨一門の店、三吉橋 小嶋屋
高橋名人の元で修行された方の店

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行ってみたい店リストの筆頭にあった店だから、このタイミングを逃す手は無い。

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翁達磨グループとして認められた店は今まで全て脱帽状態。
今日はどんな驚きを味合わせてくれるのだろうか。

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お茶は蕎麦茶。このレベルの店では当然か。

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店内はシンプルで良い感じ。
洗練されている。

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品書きも・・・・いいね、この品数。
何より嬉しいのは店内禁煙。これだけで美味さも倍増。
悩む事なく三食盛りを注文。やっぱり三つの味を楽しめるのは魅力的。
更科、もり、田舎の順に出すそうだ。

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まずは更科。個人的には好きな蕎麦ではないが・・・・
薬味は

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葱、辛味大根、山葵。山葵は香りも良く、大根の辛味は鮮烈。

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蕎麦のみで手繰る。
更科だけに香りは感じない。更科特有のしっかりした歯応えを感じながら食べ進む。
喉越しもよく。プリッとした歯応えが心地いい。

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汁を口に含む。
う〜ん、唸る。辛すぎず、甘すぎず。酸味もでしゃばり過ぎない。
何というバランスだろう。
どれかひと味が飛び出る事がなく、バランスが最適だ。
ダシの香りも適切で強すぎないから蕎麦の香りを邪魔しない。
蕎麦を汁に浸けて啜ると・・・・・
素晴らしいダシの香り。ダシの香りと蕎麦の噛み応えが嬉しい。

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次に現れたのは”もり”。細打ちの綺麗な蕎麦を手繰って見ると・・・・
啜った瞬間に蕎麦の香りが立ってくる。そして心地いい喉越し。
香りの高い蕎麦はとても嬉しい。
咀嚼すると・・・・蕎麦の甘さがあまり感じない。

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汁に浸けて啜る。
おぉ、汁が蕎麦の甘味を引き出している。
蕎麦のみで啜るより汁に浸けた方が甘く香りも高い。
汁のダシの香りが満ち、その後から蕎麦の甘味が押し上げてくる。

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最後に田舎。
蕎麦のみで手繰ると香りは左程感じない。
もちっとした歯応えを感じながら咀嚼すると噛みしめるごとに蕎麦の香りと甘味がほとばしり出る。
当然、喉越しは良くないが。

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汁に浸けて啜る。
汁が蕎麦を引き立て、さらに甘味と香りが強調される。
美味い。悔しいが美味い。

一度に三種出さず順番に出してくるのは嬉しい。
順番も更科、もり、田舎と蕎麦の強さの順に出て来るのが嬉しい。

そう言えば・・・・この汁、蕎麦の太さに係らず最適な味だと感じた。
以前、蕎麦の太さによって汁を変えるべきと言ったが・・・・
どういう事だろう?、細打ちに合わせた時も、極太田舎に合わせたときも最適に思えた。
他の店では細打ちでは最適、田舎では頼りない。
または田舎で最適、細打ちでは濃すぎる。
と感じ、蕎麦の太さに合わせて汁を変えるべきと思ったのだが。

魔法の汁なのか、蕎麦の太さに係らず全てに適合できる懐の広い汁。
最初は薄めかなと思えるが、最後には最適な濃さに思える汁。
見事な汁だ。

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蕎麦湯はコッテリしたタイプ。

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蕎麦湯も香り高く、美味しくいただけました。
何時も翁達磨一門の蕎麦の見事さに感服する。


横浜市南区中村町3-188-9
☎045-261-0391
11:30〜15:30 & 17:00〜20:00
定休日 月曜日


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