ちょっと俗っぽい雰囲気だけど 笠間の蕎麦 そば切り 一兵衛 [茨城の蕎麦]
出張で笠間の近くにきた。以前笠間の芸術の森に行ったときに見かけた店が気になる。行ってみよう。前回は時間が早かったのか定休日だったのか暖簾が出ていなかった。
一寸開店に早いようで暖簾が出ていない。芸術の森を散歩して時間調整。これは置く場所を考えた方がいいのでは。単に置いただけのように見える。たとえば中央の丸の向こうの景色に広がりを感じられるように背景に拘った場所に置きたい。
11時30分になった、行ってみよう。
・・・・何だ?あの暖簾のデザインは。
まったく美味しそうに見えない暖簾。これなら白一色のほうが絶対良い。中央のイラストは問題ない。色彩だ。紺色一色でいいのに上部に三色の帯。美しくない、色の使い過ぎは落ちつかない。これは悪趣味と思う。
暖簾を見て入店するのを止めようと思ったが・・・今から他の所に行っていては約束の時間に間に合わない。諦めて入店。
中はこじんまりした店。座敷に三卓とフロアに大きな机が二つ。
出されるのは水。
壁じゅう色紙がベタベタ・・・・俗な雰囲気と場末の匂いが溢れる。TVの音がうるさい。色紙にTV、そして水。不味い店の条件が揃いだした。どうしよう・・・・
気を取り直して品書きを見る。
せいろか田舎か迷う。(白雪(更科)は好みではないので)
両方とも840円。
迷った時は両方食べればいい。盛りを二枚程では食後に腹が重くならないだろうし。
セイロの盛りをオーダー、おかわりは田舎で。
セイロは細打ちの綺麗な蕎麦だ。極細ではなく頃あいの太さ。啜ると蕎麦の香りがついてくる。喉越しも問題なく、食感もいい。噛み応えもしっかりしている。暖簾を見て引き返さないで良かった。実は自分が入店後、あっという間に満席(相席含む)になってしまった。地元で人気の店だったのだ。
ただ。。。蕎麦の山を崩して均してみると結構量が多い。どこぞの店の大盛りより多いのでは?と思うほど。しまった!おかわりを頼んでしまっていた!
この量、確実に他の店の大盛りだ。
汁を口に含む・・・・濃い!辛めで濃い汁だ。ガッシリした体格の力強い汁。甘味が残らないのが良い。
蕎麦を汁に浸ける。蕎麦の半分を汁に浸けて一気に啜る。喉越しの良い蕎麦は一気に喉の奥に。おっと、いけない。良く噛まないと。蕎麦の甘味を楽しんで箸を進める。
汁の旨味が消えてゆくのと同時に蕎麦の甘味がせり上がってくる。店の雰囲気とは正反対に良い蕎麦だ。
フィニッシュ、結構腹が膨れた。確実に他店の大盛りの量はあったようだ。最近盛りの少ない店にばかり行っていたので油断していた。
おかわりを待つ間、薬味を味わう。大根おろしは普通の大根。これならば無い方が良い。山葵は瑞々しさが足らない気が・・・。
小皿にあった惣菜。
おかわりの田舎蕎麦。しっかりした太い蕎麦に期待してしまう。
啜ると・・・さすがに太めのしっかりした蕎麦、香りもしっかり付いてくる。
弾力もしっかりしていて噛み切るときのプツッとした食感が強く、顎が喜ぶ。汁に浸して啜る。強い汁には田舎の方がベストマッチ、汁が蕎麦の甘味を良く引き出している。
蕎麦湯はサッパリタイプの正当派。
暖簾のデザインや内装の雰囲気は悪いが蕎麦の味はなかなかのもの。だが落ちついて食べる雰囲気でないのは残念。
そば切り 一兵衛
茨城県笠間市2490-10
℡ 0296-73-0216
11:30~18:00
定休日 月曜日